自動車系もありますし、ミリの方でもあります。そして海ミリ……艦むすの萌系でも素晴らしい作品を造られる方です。
その方が、トレインへの参戦です。
きっかけが7938と7939を中古で入手されたことだそうですが、出会いって大事ではありますね。良い方に買われた中古です。
さて。最初のお題が貨物列車でありますが。

最初から、なかなかのクオリティで来ました。
EF510の曳くコンテナ車。コキ110系のようです。

EF510形。言うまでもなくJR貨物の標準機であり、直流電化区間であっても見かけることの多い交直両用電機です。
すでに幾つかの作例のあるお題ですが、さくりん様のは「レゴらしさ」と「パーツの現代性」でなかなかに攻めてきてます。
レゴらしさ……ディフォルメモデルとしての出来の良さ。
実物の特徴的な要素を取り込みつつ、30ポッチの全長に収める。これは意外と難しい。そして、作者の個性が出てくる部分。さくりん様の解釈が凄く可愛く力強い。
前面窓は無理せずキャノピーの安心感。而して側面ではJRFロゴの表現。
おでこ部分はまろやかに。屋根上は機器が賑やか。
側面の採光窓に感じられる「かわいらしさ」。
手すりやドアへの凹みで「ハッタリ」効かせるツボも抑えてます。

屋上機器。タイル張りが綺麗で丁寧な印象与えます。
PF機器を巧く覆い隠す。ここはフィギュアモデル(特に艦むすの艤装部分)のノウハウを感じるのですが、如何なものでしょうか。
おでこ部分は4隅に1/4タイル貼る丁寧さです。パーツの現代性の部分ですね。
折りたたみが綺麗なワンアームパンタも現代性を感じさせる部分です。

前面はライトの4灯を横組みで表現されています。ライト下の逆テーパも程よい印象で力強さと流動感を与えておりましょう。
連結器はバッファ付の標準部品ですが、この作品では却って好ましいバランスに見えます。

キャブインテリア付。サイドに回り込んだメーター類が現代機らしいですね。


この種の軸配置の電機では悩みどころの中間台車ですが、独自のスライド式です。
台枠部分に巧く内蔵しちゃってます。

カーブではこんな感じに。ぴょこっとタイルがはみ出すのもご愛嬌。
電池box取り外し平易にしているのも注目されましょう。JRFロゴが車内へのはみ出しがないのも分かります。

コンテナも力作です。シンプルながらツボ抑えたデザイン。

コンテナ車にはみ出た爪に、底面を引っ掛ける載せ方です。

自信作のようで、また出来が良いのはこのタンクコンテナでありましょう。
現代的な枠付きのタンクコンテナ。なかなか細密です。

コンテナ車に乗せて。辛子色のコキ110形は15ftコンテナ用の試作車ですが、今は一般用に混用されてる由。黄色ボディは鮮やかですね。

コンテナ車はJRの見慣れたタイプにも、欧州的なエキゾチックさも感じさせる味があります。台枠の厚さに感じる安心感? 側面のアングル材の部分は1ポッチ分の凹みでパネル巧く使ってます。

こちらは一般的な灰色のタイプ。
梯子状のフレームである国鉄・JRのコンテナ車ですが、この作りであればなかなか強度的な安心感もありますね。

手すりの柵も面白い処理です。標識円盤はポッチ付円タイル。
初トレイン作品がこのクオリティ。このバランス感!
今後も楽しみにしております。