C11形はC57とならぶ動態保存機の定番であり、いちばん身近な蒸気機関車かもしれません。多々作品が造られてきました。

で、今度のエース様作品。
最大級に美形です。7幅のゆとりは生かしているのですが、それにしてもプロポーションに乱れがありません。
無論、PF・自作動力で自走するモデルです。
PFというシステムにより、やっとタンク機の自走が可能になった……のが10年ほど前なのですが、その極みが10年経て完成したという感じでありましょうか。
形状のよいシリンダ。
安心感のある先輪。
無理のなさそうなスライドバー周り。
ポチスロとカブスロで組み上げられた無理のない形状の缶胴。
横組み窓のキャブ。
妥協のないディテール。基本が良いので映えます。


サイドビュウ。
全長29ポッチ。コンパクトに収めています。
そして信頼できそうな足回り。動輪は第二動輪と第三動輪の間を空けているのがC11らしさとして大事な部分抑えておりますね。
動力系はMモータ横置きで有ることが分かります。
なお、一つだけダメ出ししておきますが。
C11の(というか殆どのタンク機の)キャブとサイドタンクは別体です。ここのブロックが分けてあればモデルとしての説得力がましたことでありましょう。

見せ所はタービン発電機周りでしょうか
細密ながら不安感がありません。

受光ユニットの位置がわからないのですが……。キャブ内でしょうか。
電池は006P魔改造を使っているようです。コールバンカー部分に搭載?

模型としてはよく見るアングルです。

バックビュウ。こっちも前になりますから手が抜けません。
20系「さくら」でも曳かせてみたくなるじゃありませんか(ベタすぎですが)。

コールバンカーのちょっとした色気。シールは純正品切ったものとのこと。
コールバンカー上部は3ポッチ分+タイル4枚分という凝ったものです。

この角度、一番美形にみえますかも。
C11に実は雰囲気のにているテンダ機、C54をエース様が手がけたら……? とか妄想しちゃいたくなります。

推しにもう一枚。
この角度ですと、7幅ゆえの狭軌感も感じられるのですね。
全体に奇は一切衒っておらずに基本を抑える積み重ねることでの作品です。
あとは似合う、この機関車に見合う客車かも知れません。
ハイクオリティなモデル、期待したくなります。