

土佐電気鉄道(とさでん交通)600形は1957年から1964年にかけて31両が製造された、土佐電気鉄道最大勢力の車両です。
2両の廃車を出しましたが、今も29両が残ります。
よく言われるようおなじく「とでん」の7000形と共通設計。
これは600形の前の200形が都電6000形と共通するのと合わせており、土電と都電が歩み合わせた? 偶然にしては出来すぎてますね。
(ただし土佐電気鉄道は1067mm。東京都交通局は1372mm軌間ですが。また都電から土電への車両譲渡は発生しておりません)
都電の7000形が疾うの昔に姿を消してしまったのに対して(車体更新の新7000形として若干残ってますが)、土電の600形は1960年代の路面電車全盛期末期の面影を今に伝えています。冷房化に始まりLED化など各種装備のアップデートも行われつつ。
一部に間接制御車があり、連結器も残置。嘗ての連結運転の名残を残します。
車体形状・台車などバリエーションもあります。
塗装は標準塗装と新塗装が入り混じり、更に全面広告車も多数……。
さて。古い路面電車でありますが。土佐電は軌道の整備が全線良く、600形自体が剛性良いのか(200形もですが)、安普請な揺れとか軋みが無縁なのは記しておくべきでしょう。
サンフランシスコのFラインもかくや……のヘリテージトラムパラダイスは丁寧な整備に護られているのでしょう。いつまでも、ご達者で!
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四国行の前日に……◯時間で造りました。
そのため、若干の手抜きはご容赦くださいと(笑)。
関山が路面電車作るときの文脈で、低床化のための2軸アレンジを行い、車体は窓から下半分は上下を逆に組んでいます。モーターは9V。
600形は中出入り台ですが、ドア部分を目立たせるような処理は省略してしまいました。今思えば手抜きし過ぎなので何れ2x2タイルを車体に貼ってドアを「感じさせる」処理を考えています。
側窓は自分なりのHゴム窓(バス窓)解釈です。路面電車に多い、線の細いバス窓は別の解釈も出来るでしょう。でも、造りやすさ優先です。
屋根は濃緑部分に6x16のような大きめのプレート使ってしまい、屋根自体に強度・剛性をもたせました。おかげで撮影などで現地で荒っぽく扱っても破損のストレスは殆どありません。野外撮影前提なら強度大事ですね。

前面は二枚窓。傾斜がないぶん楽と申しましょうか(笑)。丸みの要素は3x3の丸プレートで半ば力押し。
なお、土佐電だと意外と目立つウインカーランプは割愛です。そのかわりに標識灯と菱形の方向板(「いの」「ごめん」のアレです)は再現と。
塗装は大好きな標準塗装で。クリームの車体に青い帯。車体裾は臙脂、屋根は濃い緑。 側面の広告は車輪の露出を隠すものです。2x4タイル便利です(笑)。

これらの写真は600形車内にて撮影です。

運転台と合わせて。

柳川橋付近にて。今回のお気に入の場所です。
同じアングルで、実物と作品が並んで撮れました。

同様に。

実物との並び撮影です。
いろいろ違うの、ご容赦を(笑)。

桟橋駅終点にて。
駅に停まってるようなアングルが撮れました♪
レールの角度を合わせるのがポイントです。

同様に。高知駅前にて。
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600形は1990年頃までは連結運転しておりましたので、もう1両トレーラ作ってその次代の再現?
いや200形か800形作って土佐電のバラエティ展開……?
土佐の国の電車、夢は広がるのですね。標準塗装も良いのですが、200形に見られる(復刻)旧塗装・旧々塗装も良いってものです。