
DD51。日本のトレインビルダーの定番題材です。
しかし、形状的には難しい。9V時代ならともかく、PF以降は機器収容難度の高い凸型は皆さん悩ませてきました。
また、機器収容だけでなくボンネット幅も難しい問題です。4幅だとやや細すぎて、5幅などだと太すぎる。
その中で、トレインは初めてというbrick smith様が作品作っております。
先方の記事。
https://blogs.yahoo.co.jp/brick_smith4423/15917396.html

第一印象は、バランスの良さ。そして近年のパーツ使うことによる形状の良さ。
ボンネット幅は4ジャストなので細く見えてしまいそうなのですが、何故か痩せぎすは見えません。キャブサイズなどのバランスが良いからでしょうか? あと、ラジエータグリルにドア部品使って微妙に膨らませて、且つ「製品純正でありそうな雰囲気」にしているのも大きいでしょう。
近年パーツは……よく見るとそれほど多用されていないのですが、キャブ屋根のカーブスロープの印象がとても良いです。あとはキャブ窓をすべて2x2窓に揃える潔さも有るでしょうか。
スーパーディテールとは別の方向性です。もっと凝った作品は多々あることでしょう。 でも、まとまりはとても良いのです。これは定番題材だと効いてくることです

ボンネット前端はポチスロによる角度つけ。無理なくスムーズに。
キャブ前端は角度つけを割愛していますが、すっきり整っています。
手すりはシンプルな表現の方でしょう。フロントエプロンからスノウプラウも標準連結器で代用しています。でも、整って見える安心感。
動力系ですが、観ての通りかつて#3677で採用されてた赤い電池boxを使っています。またサイドには白シール貼ってラインにしているそうです。この電池boxケースは今は入手困難ですが。
しかし、今のPU時代であればキャブに電池box仕込めるのは自明ですね。これならサイドのシールも不要ですし。

サイドビュウ。全長は38ポッチです。
程よい長さとバランス。でも、もし小型化狙うのでしたら。
中間台車の小型化と台車間の間隙の詰めで4ポッチ稼ぎ、上半は前後ボンネット1ポッチづつ、キャブで2ポッチの詰めができそうです。34ポッチ? ただ、それでこのバランスが維持できるかどうか定かでは有りませんが。

3台車ですが、中央台車は付随台車に連結された仕様です。定番かつ安定ですね。

カーブでのはみ出しはそれほど気になりません。全長38ポッチなら已む無しで有りましょう。

キャブインテリアあり。PFケーブルの逃げ方も良いですね

PFの受光器がない側のボンネットにはエンジン表現があります。カバー空けて点検楽しめるのは正しきギミック!

反対側は無論PF機器です。
機器配置的には、このままDE10などへの応用もできるかも知れませんね。

石油輸送列車牽いて。絵本のシーンの再現です。
このDD51はディテール密度は未だ控えめ。
でも、スタイルで抑えるべきところを抑えてる。一つの規範になるような作品では無いでしょうか。応用やアレンジの可能性も多々秘めておりましょう。基礎が良いのですから。