二組の足回りの上にボイラとキャブ載せたフレームを橋渡しにしたもので、規模は大きな機関車ですが、而して曲線通過に強く軸重負担の低い機関車となります。日本でも導入されていればと思うのですが、植民地鉄道的な形状は嫌われたのかも知れません。尤も構造上どうしても全長が伸びてしまいますので、転車台のこと考えると日本向けでは無かったのかも知れません。
アフリカでは1980年代でも現役で、今も動態保存機は有るようですね。
ぬぬつき様の作品です。
特定のモデルは無さそうですが、黒中心の落ち着いた姿は日本形でもぎりぎり通じそうな雰囲気ですね。車軸配置は先輪を持つ、1B+B1です。
ぬぬつき様としては初の動力車の模様。で、この題材手がける意欲!
動力系はPFになる前のRCトレイン(2006-2009)の一体台枠を転用です。あれでまともに蒸気機関車作るのは至難ですが、あの使いにくい部品を活かす観点から?ガラットになったのでしょうか。
なお、あの台枠部品全長が30ポッチもありやがるのですが。
そのままガラットのメインフレームにすると長すぎるため、前後のタンク・炭庫部分が咥え込まれている凝った構造です。
これで徒に全長伸びてしまうことを防ぎ、締まった、そしてちょっと可愛らしいフォルムに収めているのですね。全長は推定44ポッチでしょうか? この種の車両としては小柄に抑え込んでいます。
2M機のようなので、パワーもありそうです。
ロッドは当初可動で考えていたそうですが、現状はダミーです。
ただ静止時のルックスという意味ではダミーのメリットもあります。
全体に良い造形なのですが、難をつけると。
煙突はやや高すぎるかも知れません。上の円錐台部分のみで、その下のΦ2円筒2個は不要かもしれないと思いました。
前部水槽は丸みのある形状で。また缶胴もきっちり丸みあり。
各種配管などディテールで推しているのも強みです。フィグハンドの力もあります。このあたりはミリタリー畑の強さを感じます。
カーブでの身のくねらせ方ははやり見せ場になりますね。
バックビュウ。炭庫側。
こちらも良い造形です。また、主台枠の避け方も巧い。
黒い車体にランボードの白。黄色いマーキングはどことなく東南アジア的な趣になっていませんでしょうか。日本ではないアジアの何処かの国……といった感じで。
活躍シーン。綿使った?煙の演出が良いですね。
軍用列車がまた絵になる機関車です。
兵士の姿がWWII以前の雰囲気であり、こんな機関車の時代とマッチしています。
ジオラマ的に。電柱やキロポスト、雑草の効果は大きいですね。
腕木信号も似合いそうです。
ぬぬつき様のミリタリーモデルとはよく雰囲気合ってますので、この軍用?ガラットもその一員になりそうですね。鉄とミリ、相性は良いのですから。
余談。
余談、蒸気機関車のガラットと電気機関車の「クロコダイル」って実は同じ発想であるのですよね。つまりですよ、ぬぬつき様の作品を応用したらRhBのミニクロコダイル(Ge6/6)とか平易に?造れるのでは……?
— 関山@浦賀/5月4-5日 群馬レゴオフ(HOT MINIFIG RIDE) (@houmeisya) 2019年4月27日
RCトレインのフレーム、捨てるのちょっとまったー! pic.twitter.com/qUyYI3vy5C
難なら切ったりして魔改造しても良いんですし(おい)。
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画像追加です
撮影FBI様。貴重なサイドビュウ。30ポチ長さのRCトレインフレームに対して、上手く前後の水槽と炭庫が逃げているのが分かりますね。駄目を魅力に転じたビルドでもありましょう!