鉄道系作品は以前路面電車を造られてましたが、今度は初の本線系への挑戦です。
然し、ほんとに初めてなのですか? と言わんばかりのクオリティ。

クハ188形? 8幅のショートスケール。
車体裾の絞り込みも表現。故に7幅作品的なスマートさを持ちます。
国鉄特急のあの顔もいろいろな表現がありますが、今回は全くの独創です。順組横組を柔軟に使いこなす。方向幕(ヘッドマーク部)も絶妙な長方形を作り出しています。
スカートの形状も繊細で美しい。うまく足元を引き締めておりましょう。じゃまにならない程度のプラウ表現も良いですね。

サイドビュウ。
2ドアの特急形としてそのあたり省略無く。側窓は王道の横組。ショートな全長には2x2パネルの寸法が似合います。
上下方向の割付も上手く行ってますね。ベストバランス!
「あさま」色は窓まわりサンドグリーンという解釈。これは「なるほど!」と思わされました。通常緑では彩度高すぎですし、濃緑では暗すぎますから。ベストマッチでありましょう。幸いにも最近は供給も悪くありませんし。

斜め上から。
窓ガラスは曲面解釈ですが違和感はありませんね。平面表現でもベストな回答無いですから。
それよりも、運転台から屋根部分へのつなぎのウエッジの使いこなしが注目点でありましょう。


細かい部分ですが、電車の「頬」の表現です。
ここの微妙な角度つけ、内部からバーを伸ばして行うという凝り方! これが美しいカーブに繋がってます。
曲面を作るためにコネクタと棒のパーツで角度を付けてます。 pic.twitter.com/5dMEEfhxyj
— とげやん (@tokuyamo1) 2019年3月18日

作品の並びです。左端は製品ですが。
前作の路面電車と。
(余談ですが、ここに8幅のJR東特急車……なし氏の485系や、しゅん氏の新幹線E6やH5など並べてみたいなぁ……とか思わされるのですよ)

なお、池袋―までに、中間車(モハ188)も造ってこられました。こちらも好ましい出来ですね。
8幅ショートというスケールはOゲージ的魅力に溢れておりましょう。客車1両、中間車1両に得も言えぬ、重みがあります。
何時か、3-4両程度の編成化されること、楽しみにしております。

おまけの扱いで恐縮ですが、アプトくん。仮の動力車として製作されたとか。雲模様が嬉しいですね。

元来の用途とは違うのでしょうが、構内移動機としてちょっと良い雰囲気です。
遊覧列車も編成化されたら楽しそうです。

シグフィグ載せて。
189系電車は碓氷峠をEF63形電機との協調制御で超えることの出来る電車として、169系・489系に次いで1975年から1979年に製造されたもの。いわゆる国鉄型特急車としては最後の頃です。ほぼ同型なのが183系。特急増発に貢献した形式です。
碓氷峠越える「あさま」に主に充当され、1997年の同区間廃止後は比較的年式が新しいことから、JR東管内に広く転用されていきました。
徐々に数を減らし、この春に遂に最後の1編成が引退しました。
いわゆる国鉄特急形も、後はJR西日本の「やくも」381系を残すのみです。やや変種の「踊り子」185系も遠からず。一つの時代が終わりを迎えています。
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【追記 2019 4月22日】 3両編成化されておりますね。
そういえば、1週間くらい前ですが、3両目を作りました。 pic.twitter.com/F8j86IG2pK
— とげやん (@tokuyamo1) 2019年4月13日
前照灯を付けましたが、レゴ純正ではなく某100均のクリスマスイルミネーションを改造したものです。 pic.twitter.com/4SXnwPISnC
— とげやん (@tokuyamo1) 2019年4月13日
ありがとうございます!もう189系諸共国鉄時代の車両の走行風景は過去のものになりつつあり記憶の中の幻想になってしまいますね。それを考えると想像でのメルヘンの世界も合いますね。
— とげやん (@tokuyamo1) 2019年4月14日