ちょっと思い出すのも難しいほどに各スケールのモデルが造られ続けています。

エース様の受験上がりの新作2弾として制作されたもの。ペースが全開ですね……。然し速成ゆえの粗さが皆無なモデルです。
7幅の、精細感有るモデル。
バランス感も実に良い感じ。
この角度から見ると、7幅ゆえの「狭軌感・ファインスケール感」も十分にありましょう……。7幅故に6幅の客貨車と合わせられるメリットは他の作品と共通します。
動態保存機らしい華やかなディテールも見応え。白や金のパイピングなどが程よく。煙室扉上部のハンドレールは特にこのモデルの印象を決めてるような気がします。

反対側から。
このアングルは汽笛や二連のタービン発電機が目立つます。
動力系はMモータによるエンジンドライブ。ややパワー不足かも知れませんが、そこは実物同様に重連で乗り切る方策なのでしょう。先のC61や、既存作のC57とペア組めそうですね。(細かいところに目をつぶれば)西でも東でも出来る組み合わせですし。
スライドバー周りは省略のないものです。モーションプレートもちらりと見えますね。
動輪はBBBラージ。7幅車体とのバランスは取れておりましょう。
スポーク動輪なのは寧ろ理想の美形化にも見えます。

サイドビュウ。
今回は「長さをギリギリまで詰められた」と伺っておりますが、それ故の引き締まった感じが伝わってきます。
体感サイズとして、日本形蒸機はそれほど大きくなく(これは異論反論ありそうですが)、有るのは引き締まった魅力だと思うのですよ。それを踏まえると7幅の中で極力小さくという思想は正しく思えるのです。
(8幅やそれ以上のラージスケール批判ではなくて、ラージスケールにはラージスケールの中での「引き締め」はあると思います。6幅でも間の抜けたモデルは有りえますし)
従輪が通常の車輪ではなくて、台車枠表現が有るのが嬉しいですね。
テンダに妥協がなくなるのはエンジンドライブのメリットです。

斜め上から。ここからも引き締めの良さと、フォルムやディテールのバランスの良さが伝わって来ましょう。
これからも蒸機作品、期待しております。
D51でも1号機であったり、また蒸機現役時代ならではの「味付け」とかも楽しめますよね。