ハイペースで作品のスクラップアンドビルドされている(そして作品ごとに確実にレベル上げてこられてる!)超豆茸様も、ついに新幹線への参戦です。
東海道の主力、N700系。700系をN700系で置換え、更に700系Aが……というサイクル。
0系に次ぐ完成された車両であり、名車として捉えても良いでしょう。
レゴでも作品は多く。然し、けっして造形は平易な題材ではありません。
そして答えが一つではないお題でもあります。良い意味で、作者ごとの個性が際立つのですね(……実車は没個性的だとか言われたりしますけども)。
超豆茸様の作品では前頭部の鼻筋感を出し、此処は一部に奇数幅併用されてるのが印象的ですね。また左右に垂れていくラインをカーブスロープの組み合わせで適切に再現されています。
トリッキーな組み方は避けつつ……避けているのですよ! 微妙なアナログな角度つけなどは避けてディジタルに徹しており、それが良い意味のレゴらしさに繋がっているのではないでしょうか。かと言って、積分モデル的な難解さもなく。誰もが納得できる新幹線の造形なのでありましょう!
スカート部分への処理は超豆茸様らしいスムーズさです。
側面は比較的シンプルな組み方ですが、今どきの新幹線の特徴たる小さな側窓をポチスロで表現してるのが印象的です。ここも解釈がいろいろと分かれてくるところですが、車体とのバランスでポチスロも正解の一つに思えます。
やや惜しいのは屋根が平滑仕上げではないことでしょうか。
ただし、16両のフル編成考えますとクオリティコントロールを現実に寄せる必要はあり、その意味では適切な表現でもありますね。
ばーんと16両。フル編成です。
過去にはエース氏しかたどり着けなかった、あの世界!
このボリューム感は写真だと伝わりにくのがまた惜しいのです。
試運転動画です。
動力系は2箇所。PU動力車x2ですね。流石にややパワー不足気味だとか。理想はPFで3Mか4Mくらいなのでしょう?
中間車のパンタ周りです。パンタグラフもまた精細なものになっています。
即スカートと台車はちょっとシンプルに寄せていますが、全体のバランスは良好ですね。新幹線に関してはレゴ標準連結器のバッファが「本物同様」になるのが面白いところでもあります。
そして、おなじみの動画コンテンツです。
今回は(今回も!)力作ですよ。
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そしてもう1作が。700系の中の異端児7000番台。「ひかりレールスター」
一線を退き現在は山陽区間の「こだま」用でありますが、なおも個性と人気集める存在であります。かなり古くなってきましたが……。何時までも元気であって欲しいものです。
それにしても。山陽区間は輸送事情が異なり、個性豊かな編成が多いのですよね。
過去作皆無……ではなくて、2017年のryokuchakuma氏作品があります。
http://legotrain.seesaa.net/article/450935174.html 2010年には中国の方の作品がありました。
http://legotrain.seesaa.net/article/138113482.html それから、700系自体の造形としては2015年の薬師山様の試作品も忘れてはなりません(これは後日、923形として実っておりますね)。
http://legotrain.seesaa.net/article/416881319.html 超豆茸様作品、見てまいりましょう。
非常にクセの強い700系の造形は観る角度によっては「醜く」さえもあるのですが(その意味でN700以降はかなり改善されているのですよね)、然し、この作品では実物のカッコよく見える角度切り取る形でうまく造形されています。
同じ超豆茸様作でも、ディジタルなN700系とは対照的です。アナログと言うか、斜めの角度つけで全体を構成されているのですね。そして、黒い運転台周りの下部ではグリルスロープ同士の合わせと、良い意味での「無理」があります。良し悪しではなくて、題材に併せて造形スタイル変えておられるんですよ!
それにしても、鼻先から運転台までの部分の角度を一定に解釈されている造形は「なるほど!」です。確かに真横から見た印象そのまま。即ち700系が一番かっこよく見える角度!
サイドの絞りの処理はちょっぴりディジタルであり、ここは超豆茸様らしい部分になっています。グリルで軽快感出してるのがいいですね。乗務員ドア窓を1x1パネルで表現しているのも巧いのです。
さて、流石に700系では前部台車の側スカートも再現されてきました。
平面タイルだとややゴツめに見えてしまうので、巾が1プレート分(つまり左右で2プレート分)膨らむこと犠牲にしても、カーブスロープで仕上げられたほうが(mugen氏作品のように)全体に調和して観えるような気がするのですが、如何なものでしょうか?
側面。側窓はポチスロか、あるいは1x1プレートの2枚分です。やはり小窓感が強調されており、引き締まる感じ。ryokuchakuma氏作品のときも触れましたけども、灰色のボディは新幹線らしくなく……。このシックな感じがレールスターの魅力。
シンプルな構成のやはりクオリティコントロールされた車体造形ですが、床下機器カバーがタイル張りなのが印象的です。此処が精細に見えて、全体を引き締めておりましょう。車体巾からオフセットしているので軽快な感じでもあります。
実物だと……あまり良くない角度ブサイクに見える角度なのですが(笑)、然し、この作品ではなかなか美形ではありませんか!
そして、8両のフル編成です。
ロゴマークや窓割の再現もなされてるようで、魅力ある作品と言えましょうか。
動画は未だ上がっていないようですが、公開が楽しみですね。 レールスターの動画です。かっこいいシーンいっぱい!