四国の中で最も閑散線区である(!)予土線の観光列車にして普通列車で運行されているものですが、2014年のデビウからもう5年、
第一印象のキワモノ?感も失せて、寧ろ本物の「四国新幹線」事業を呼び起こすシンボルになっているのかも?
ともあれ、すっかり定着してしまいましたね。

(実物写真、撮影関山。そりゃもう、当初のシュールな印象を離れて「馴染んで」いることですよ。無論、人気ものです!)
然し、種車のキハ32形は1986年製造の軽量気動車。私鉄(三セク)の同系車で同時期のものはほぼ全て退役済です。この先どのくらい「保つ」のか気がかりではあります。
この題材、2014年の薬師山氏作品があります。
http://legotrain.seesaa.net/article/401701100.html
今回のは、アプローチが結構異なるのが嬉しいところです。

フレーム上の前頭部はアーチブロックで表現です。ライト部分は角度つけて取り付け。高度な処理ですね。その奥にきちっと元来のキハ32の構体があるのが嬉しいです。あと、見落とされがちな偽装運転台窓も表現されています。スカートの角度・丸みも良い感じですね。
側面はバス用の折戸がそれらしく。
塗り分けラインも実物に近い感じです。
なにより、小柄に纏めているのが軽量気動車たるキハ32らしいといえましょう。

桜の中が、山の中が似合う車両ですね。
宇和島から窪川まで、ずっと山の中を。そして川に沿って走ってゆきます。然しトンネルも多い近代的線区な要素も予土線にはあり(1970年代の完全開通です)、その意味では「新幹線」感もあるのですね?

なので、PCアーチ橋も似合うのですよ。

そら様の京急デトと。

流石に583系とのすれ違いはシュールですが(笑)。でもシュールさこそ、この車の持ち味でもあるのですよね。宇和島や窪川ではキハ2000形等と顔合わせてる由です。

反対側のお顔。こちらは塗装のみで新幹線0系らしく見せています。意外と難度の高い顔かもしれませんね。

松山駅辺りまで顔を伸ばしたらこんな情景かも知れません。
松山駅、凄く国鉄な雰囲気を今に残しておりますから。

貨物駅の脇を抜けて。

大きな機関庫の脇を抜けてくのも似合わないようで、似合うのです。
実物も模型も、皆を「ニコッと」させてくれる車両なのかもしれませんね。



今回のゲスト車両の並びです。
制約されたパーツの中で此処まで作り上げたことに驚き、そして可能性に期待させてください。ご参加・持ち込み、ありがとうございました。

最後におまけ? そら様のハンドカートロッコ。
フィグのポーズだけでハンドカーの漕ぎハンドルを表現しちゃってます。何をしているのかわかるジェスチャー的作品でもありますね。