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2019年02月09日

【作品紹介】hiro様の戦前「富士」編成 7幅フルスケール(2) マイネ37130とマロネ37350

前回記事 スイテ37000
http://legotrain.seesaa.net/article/464116899.html
 
 hiro様の記載だとマイネ37100でしたが、形状の特徴と「富士」のレギュラーであることからマイネ37130として紹介させて頂きます。

 1930年に5両が製造されたもので、「富士」の性格上一般の1等寝台個室(2/4人用)の他に、2人用特別室まで設けられる。特別室は寝台とソファが別れ、専用のトイレ付です。要人貴賓用であり一般販売されなかったとか(尤も汽車の1等自体が雲の上の存在ではありましたけども)。

 外形は窓の上下寸法の大きな1930年からの鋼製客車のグループに属します。つまりスイテ37000(マイテ39)と揃うのですね。まだリベットの目立つ車体でダブルルーフですが、それ故重厚さも際立つものでありました。形式図はたまた形式写真や模型などで見ると惚れ惚れさせられる客車でありました。

 この車の余談です。
 戦後は進駐軍接収時代を経て、マイネ38→マロネ49として一般の急行に使われていたそうです。「十和田」→「銀河」→「彗星」と1959年迄。
 ロネとしては2等A扱。即ちマロネ40やナロネ20等の個室と同扱いで、「特別室」も同じ料金だったとか。乗ってみたかった……。そして保存されなかったのが残念に過ぎます。

 それにしても。
 国鉄/JRの車両として、1959年のマロネ49の引退から此処まで豪華な寝台個室は1989年のスロネフ25 500/スロネ25 500を待たねばなりません。
 尤も、時代の推移であちらはかなり庶民的なもの。いい時代が(ついこないだまで)あったものですよね。


 寝台側より。
 レゴではリベットとまでは表現できません。然し、7幅フルスケールはそのフォルムと、そしてかなり正確な窓配置を再現します。左の窓が3つ並んでいる部分が特別室。
 2x2の窓を使った順組ですが、トイレなどの窓は白いガラス嵌めてるのが効果的です。

 TR78の重厚さは先のスイテと同様です。


 通路側より。
 右手が特別室となります。不規則に並んだ窓が独特の風情で、特別な車両であること物語る。


 恰も黒岩保美氏の客車イラストを彷彿させるかのような、インテリアとその魅せ方。

 左手から特別室。1等個室。1等個室。右手に車掌室。
 これを7幅に実装されてしまいますとは。そして窓配置も両立されているのです。

 内装がタン色で、これはニスの薄塗のイメージですね。
 特別室には専用のトイレ、ソファ、ソファの上には書棚まで。
 1等室も装飾や寝台灯があります。

 車掌室の折りたたみテーブルと、卓上灯。良い見せ場です。


 アップで。客車の内張りもあるのは見逃せません。


 通路側の内装です。左手から車掌室。通路のドアも再現し、そこから寝台の側廊に入ります。1等個室x2があって、その右が特別室です。


 製作中画像より。個室の設備の作り方、いろいろ検討されていた模様です。


 これはスイテの方かも知れませんが、個室内のソファ表現です。
 7幅客車用ですが、6幅なら思い切って通路を割愛すれば応用できるかも知れません。真似してみたいです。


 他車種にも共通しますが、ダブルルーフの作り方です。ベンチレータはジャンパプレート新型の挟み込み表現です。クリアの下地に白を入れているので、欄間窓が映えます。


 これも他車種共通ですが、開閉可能なドアギミック。停車中にドア開けておくと雰囲気がよいのです。


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 二等寝台車。マロネ37350

 1929-1931年に49両が製造されたもの。やはり、窓の上下寸法の大きなグループでダブルルーフ。この前身である窓が小さい初期鋼製車がマロネ37300。また同設備でシングルルーフがマロネ37400で後進に。
 戦後はこの辺りを纏めてマロネ29となり、1960年代まで特急・急行に運用されておりました。

 車内は戦前の二等寝台の標準であったロングシート形の2段寝台です。今の基準で言うと?な設備ですが、昼間状態は3人ごとに仕切りのある重厚なソファそのものであり、優等車としての雰囲気あるものだった事でしょう。そもそも、明治から大正に掛けては1/2等車のほうがソファ状のロングシート?であったのです。

 なお、この種のシートは靴脱いで横に座るお客さんも居たとか。お行儀は兎も角、それはそれで快適であった事でしょうね。
(但し寝台長は1700mmしか有りませんが。こればかりは今の基準では辛いでしょう)


 反対サイドより。車端部が形状違いです。

 やはりTR78を履く重厚な車体。美しいものです。
 戦後もこのままの姿で初期の「あさかぜ」やら、1960年代までの「銀河」などに使えてしまうので、実は汎用性が高い客車でもあります。やはり現存しないのが惜しまれますね。

 余談ですが、戦後1956−60年代の2等寝台はABCがあり、Aが個室。Bがマロネ41やオロネ10等のプルマン式。Cがこの種のロングシート式でした(但し例外あり。スロネ30の4人室やナロハネ10等)。
 なので客車ファン同士の会話でB寝台、などの表現で話が混同することがあったりします(笑)。とはいえ、オハネ25以降の「B寝台」は嘗ての2等寝台同等の設備であったのですけども(スロネ30辺りの復活でもありましょうな)。


 車内(製作中版)。窓ピッチと寝台を合わせております。
 仕切り板をパネルとすることで実現、流石に寝台は固定に割り切りですね。
 座席状態では、青帯が座席の背を兼ねる表現です。


 同じく、こちらは完成版。
 仕切り板も茶色に揃うと雰囲気良く。


 車内全景。車掌室やトイレ、洗面台なども区切られています。

 屋根には全車共通ですが、照明の表現まであります。可能であれば、社外品のライトブロック仕込んだらさぞかし見栄えがすることでありましょうね。


 次回は、食堂車スシ37740と荷物車スニ36650を紹介します。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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