また、常磐線の各駅停車や、小田急の準急でも運用の多かった車でした。
21世紀に通用する技術とデザインを纏った電車は、1968年当時はさぞかし未来的にみえたことでしょう。サイリスタチョッパはごく黎明期のもの。左右非対称の前面もこれが創始だった筈です。内装は木目多用の通勤型らしからぬもので当時なりにゴージャス感はあったのですよ。尤も1990年代に小田急線で良く乗ってたときは「昭和の応接間」とか個人的には呼んでましたけど(笑)。
試作は二次に亘って行われ、3両の一次試作車(1968年)と、6両編成の二次試作車(1969年)がありました。前者は最終的に支線用の3両編成となり、後者は中間車挿入で10連化の上、本線用のトップナンバー6001Fに。
量産は1970年から1990年迄。車体形状は1981年以降窓構造が変更下降窓に。無論、機器や内装なども編成ごとに差異が大きかったのです。
試作車も含めて冷房化やVVVF化(つまり機器の総取替!)、車体更新も行われて活躍は2010年代まで及びます。初の廃車が2012年。試作から40年の長寿。然し、一度勢力が崩れると置き換えは急ピッチで進み、先日の完全引退となったのでした。
然し。活躍は未だ続きます。およそ2/3ほどの編成がジャカルタ近郊に転用。
驚くべきは二次試作車6001Fも活躍中ということ(試作車なんてまっさきに廃車されそうなものなのに)。一方、一次試作車の3両も動態保存兼訓練車として綾瀬に残されているようです。丸ノ内線300/400/500形同様、電車の歴史に残るべき車ですので、大事にされること願いたいですね。
余談。有楽町線の7000系に半蔵門線8000系も近縁の車です。これらも未だ現役で前者は副都心線転用で更に活動範囲が広がってます。昔の電車も長持ちでしたが(例えば銀座線の1200形は1933-1983年と寿命50年!)、今の?電車も負けてませんね。東京メトロは丸ノ内線の方に新車投入リソース割いてますから、7000/8000系の方は当面健在で、1200形の長寿記録を更新する車が顕れるかもしれません?
と、長文失礼。
先方の記事です
東京メトロ6000系を製作中です…
https://blogs.yahoo.co.jp/ainchan10/40789614.html
東京メトロ6000系製作中です…2
https://blogs.yahoo.co.jp/ainchan10/40805970.html
営団(東京メトロ)6000系完成です!
https://blogs.yahoo.co.jp/ainchan10/40811216.html
営団(東京メトロ)6000系 改修
https://blogs.yahoo.co.jp/ainchan10/40817951.html


1本目の記事より。まず、1981年以降の下降窓車を、既存作の8000系ベースに造られようとしていたようですね(実物も、あの世代以降の6000系は8000系のフィードバックが入ってたりします)。
ヘッドライトを丸目にするだけで、印象が大きく変わってくるもの。というか、この前面解釈・造形は6000系の方が寧ろ似合ってますね。
(8000系ですと、ヘッドライトが窓部傾斜の中にある造形です

側面より。ドア窓の小さな所謂「監獄ドア」も今となっては懐かしい。
パーツ数は喰いますが、横組のドア窓の中に上手く表現しています。
割付は運転台周りに余裕をもたせており、全長との辻褄は連結面側の窓省略でばっさり割り切ってます。自分なら運転台周りを詰め込んで連結側も窓を起きたいところですが、ここは好みが割れるところでしょうか。

2本めの記事より。
なんと、1両を1次試作車に仕様を変えてこられました。
でも、先に左の量産車を観ていきましょう。
帯から下の逆テーパを割愛して、スッキリした顔になっています。車体の下辺が揃うのでよりスマートでも有りますね。
そして、リアルで精細な胴受が目に止まります。
6000系はその最後までスカートを装着せず、胴受は目立つ部品でした。よいディテールでしょう。
良くみると、側窓も改修されています。後述。

さて。一次試作車。
足回りの全周スカートを履き、真ん中を結ぶ緑帯のない強烈な姿でありました。アルミの軽い電車であるのですが、なんという重量感!
その特異な雰囲気が十分に伝わってきます。
それにしても、このマニアックにすぎる題材選ばれた地点で「すごい」です。
側スカートの表現は苦心されたとのことですが、十分にそれっぽいです。2x2等のカーブスロープで内側にテーパ付けられたら前部スカートとのラインが繋がり、もっと良かったんじゃないかと思うのですが。

試作車の、試運転。
相方は8000系です。側窓は桟の目立つ2段窓表現です。6000系は未来的でありましたけど、窓の小ささだけは未来は未来でも、ちとディストピア的な未来感<<続きを読む>>