
思わず「やられた!」。
そして「真似したい!!」。
イメージはいすゞBXD30でしょうか? ボンネットのいすゞ車でも時代によってかなり個性がありますよね。1959-62年頃の形状だそうです。

白いグリルが印象的です。ここをヘッドライト裏面使うのは上手いですね。
ボンネット上面が綺麗な造形です。隅落しカーブスロープ使いこなしてます。フェンダーミラーも良いアクセント。
前面窓はキャノピーに割り切り。
側面窓はバス窓省略で通常の1x2ブロック重ねですが、全体の雰囲気が良いので、この割り切りもスッキリして見えて好ましいのです。
タイヤは太め。これも正解でしょう。5幅の車体とツライチなのが嬉しいですね。
無論、京都市交通局仕様です。この世代のボンネットバスなら現行塗装で正解のようですね。サンドグリーンにダークグリーン帯、似合ってます。

もう1台。車種は特定できませんけど、すごく古い。戦前のタイプですね。
恐らくですが、フォードでしょうか? フォードTは日本国内でも1920年代に製造されており、一番普及していた自動車だったそうです。国産車は未だ信頼性が低かったのです。で、当時のバスは未だ「大きな自動車」で、定員も10名とかそんなのだったはず。

フォード? なんと2台も。
細い華奢な窓枠だったはずで、そこはクリアブロック組が似合ってます。車内は横向けに二人?程乗れるのがバスの襟持ちですね。
フェンダーとボンネットも良い意味でレゴらしく、シンプルながら特徴抑える薬師山様らしいビルドです。黒棒のバンパーもいい感じ。細めのタイヤにスポークホイールもクラシックです。
カラーリングは昔の京都市バスとは違うようですけど、現行塗色も似合ってるじゃないですか。保存車とか復元車を今様にした感じと思うと不自然ではありますまい。
おまけ、昔の京都市内のバスの写真がここに。
(DRFC-OB デジタル青信号 より)
https://drfc-ob.com/wp/archives/100540
昭和20年代の国宝級写真です……! あぁ制作意欲刺激しますよ。
この時代の京都市バスの色が気になりますよね。
閑話休題。
薬師山様の作品、いすゞもフォードもコピーしたくなります。
前者は1950−1970年代の情景に使えますし、後者は1920−40年代の表現にぴったりじゃありませんか。構造的にカラーリングも変えやすい、他事業者も狙ってみたくなるものです。