A1200形連接車と同じくアルナ車両製の低床車で今度は単車形(通常のボギー車)。
これでもってスタイルをA1200形に揃えてきて、皆をびっくりさせました。
アルナ車両のデザインの中でも、特に秀逸なものではないでしょうか。
札幌市電の各車を造ってこられた1103.s.p.a様が、さっそく実物のお披露目に合わせて造ってこられました。同時デビウなのです。

いつもの、精細な。鉄道模型というよりはミュージアムモデルという雰囲気の作品です。第一印象は、レゴに見えない……。但し、写真の明度をあげさせていただき、やっと見慣れたあの部品の組み合わせで構成されてることが分かり、「レゴだ……!」という安心感に繋がる。そんな作品なのですね。
後ろに並ぶA1200形とは、外形や寸法、仕様など揃えられてるので、整合性があります。ここは特に拘られたとか。おかげで並べても極めて自然ですね。
さて。前頭形状こそそっくりなA1200と1100ですが、メカ的にはかなり違う電車です。A1200が「2軸車」−「車輪なし」-「2軸車」の連接車なのに対して、1100は2軸ボギー車ですから。車体の割付も、そして模型としては実物よりも過酷な?足回りが別物になってしまうのです。

足回り、台車の旋回のための配慮があります。スカート部分台車側に持たせて旋回できるようにしています。隙間が埋まってて綺麗。それにしても運転台やドア部分とのバランスがギリギリですね。うまく納められたものです。
側面の大部分はブロックとパネルの順組ですが、シンプルさこそ精密感と質感に繋がることを再認識させられましょう。
正直、羨望と言うか嫉妬を抱かせる作品なのですよ!
(6幅で1100かA1200造るか、はたまた、この寸法規格で他形式を手がけるか、戦略を考えてしまいました)

台車の旋回状態です。動力は意外にも?9Vのようなのですね。

真上より。
全長比率はA1200と揃えられてるそうです。
A1200が短い車体の3連。1100が長めの単車体。その違いが面白いのですね。
屋上機器のクオリティはいつもどおりです。模型は上から見下ろすことが多い、とても大事でありましょう。


3300形も含めて。好ましい3並びです。
電車はどちらからというと古いのが好きな……な私でも、1100形・A1200形のスタイルには惚れ込んでしまうのですね。次の札幌行では敢えて新型狙いで乗ってみましょうか……。