フル規格新幹線は、7幅で。
それがryokuchakuma(緑茶クマ)様のスタイル・スケールです。
6幅が在来線やミニ新幹線であるならば、とても整合性のある思想です。これまでもE4系など傑作生み出されてきました。
今度は、E2系です。
1997年に登場。嘗ての長野新幹線の主役であり、また東北新幹線八戸・新青森開業の華でもありました。長野新幹線(北陸新幹線)はE7に、東北筋もE5系に路を譲って今は二線級ですが、一つの時代を造った車ではありましょう。
この一枚が、この作品の魅力を伝えてますね。
7幅であるがゆえに、微妙な車体の膨らみを半ポッチずらしのディジタル表現を可能にしちゃってます。
6作品だと、この膨らみは割愛せざるを得なくなりますから。
撮れ高が少ないのですが。
然し、この一枚からで造形の良さが伝わってきます。
無理のない、素直なスロープライン。
前頭部からのポッチの排除。隙間も極力排除。
先に触れた、微妙な膨らみは7幅ゆえ。
低重心に見えるのもまた、E2系らしいのです。
側面ですが、窓の位置が低めなのも嬉しい。E2らしいですよね。
二両目はグリーン車か? 小窓車ですが、個人的には先頭車の窓表現の方が望ましいと思います。E2らしい伸びやかさが感じられますから。無論、初期の小窓車も横組再現しても面白そうです。
その存在感故に今尚鮮烈なE4とは対照的に、影の薄いままで終わってしまいそうなE2系ですが、その魅力の再認識に繋がる作品なのですよね。
性能も申し分なく、そしてそれなりの製造両数。
華やかではないものの、「影の主力」ではありつづけた。
なにより新幹線では数少なくなった広窓からの展望! こればかりはE5やE7にはない良さでありましょう。もう一度味わってみたいものです。
まぁ、最終製造はなんと2010年なので、まだまだ大丈夫だろうとは思いますが……。