EH500形はおなじみの交直両用H級電機で、試作からはもう20年を数えます。
試作車・一次形・二次形・三次形と形状差が、特に前面灯火回りにみられ、割と鉄道ファン同士でも好みは分かれるみたいですね。
ともち様の作品は最も両数の多い、三次型です。


「JRF」のロゴマークは実物からは消されているのですが、レゴの作品的には何時までも表示しておきたいものです。
「金太郎」マークは良い意味で製作者の個性が顕れましょう。この表現もなるほどです。
サイドのルーバーは強調気味で、パワーを感じさせます。
トレインプレート使用で腰が低く見えることも含めて、ロシア機的な重厚感も(良い意味で)感じさせてくれます。
JRFの新世代機は重厚に見せるか、軽快に見せるか、好みと解釈が割れるのは面白いですよね。
連結面間、凝ってます。外幌まであります。

前面は三次形の高めの灯火と、その回りの白塗りが気持ちよく表現。
前面窓のセンターピラーは外付け。好ましい表現ですね。
解放テコやジャンパ栓の表現も、電機では大事なところでしょう。

屋上機器、高圧引き通しのある側は凝ったものです。
メリハリのある造形は良い意味でレゴらしいとも言えましょうか。
やはり、力を感じさせますね。それは貨物用電機にとって大事なところでありましょう。
さて。一つ、この作品の欠点をもうしておきます。
連結器が前後とも車体マウントなので、カーブで貨車との連結が維持できません。カネモリトレインフェスティバルでは旧タイプ磁石を2個間に挟んで運用しましたが、動力効率の損失がありますし、外れるリスクもあります。
実用面からは、この種の題材は片方は台車マウントの連結器にしたほうが良いのかも知れません。

活躍中!
SUU氏のコキを合わせて、現代の貨物輸送シーンとなります。
但し、北海道……という意味では、少し前までのシーンですね。青函トンネルの新幹線化で貨物用機関車もEH800に代替わりしてしまいましたから。
EH500は他に転じでまだまだ活躍は続きそうです。
そろそろ大規模な更新などあっても可笑しくはない車齢ですから、その意味でもファンの目を楽しませてくれることでしょう。