然し、この作品を見ると8幅ならでは!を鮮烈に感じさせられるのですね。
さすが、数年前から8幅1本に絞り込んで居られてきた……と。

ED79形(ED75形)として、窓配置やドア配置の省略がなく、変形(ディフォルメ)もミニマムに抑え込まれています。正しく、模型的。
そしてよくみると、側面ルーバーや明かり窓が横組みなし順組のみの正当な方法で組まれているのもまた印象的なのですね。
そして前面の表情のリアルさ。台車枠表現。狭軌感。重量感。
総て、8幅のメリット。それを鮮烈に訴える作品でありましょうか……。

反対側のサイド・エンド。
床下以外は大きくは変わりませんが、ED79固有の「片方のみシングルアームパンタ」という装備は今の目で見ると不思議な感じですよね。
最低限の自作シールも良い雰囲気。ただ、もう少し大きめでも良かったかも?


前面。タレポッチを介してつけられたテールライトの印象が鮮烈です。
ED75やEF65などに見られる、車体の微妙な丸みの付けかたも、模型的にはこのポチスロ角度のほうがリアル? リアルかどうかはともかく流動感が生まれ、かっこよく見せる効果は大きいのですね。
ドアの張り出し具合は、0.75プレート分位の張り出しですよね。電機では見逃せない出っ張りです。

JAMでの活躍の様子です。
この流し撮りは正直 羨望なのですよ。タイミングやピントがあってる。
その辺はともかく、ED79牽引の「トワイライトエクスプレス」も数年前まで定番だったのですよね。赤い機関車と濃緑の客車の組わせ、似合うものでした。

6幅派として(笑)、羨望を禁じえませんね。ラーズスケールのディテール。
なお、この角度からだと、機関車と客車で車体裾の位置が大きく違うのも分かりましょう。
ED79はED75を改造したものですから、より一般的?な ED75への見立てや応用だってあありえましょう。そして各種の塗装バリエーションなども。
その意味でも、この作品は可能性を持っておりますね。