少し馴染みのない地区の電車ですけども、781系→785系→789系という流れになります。781系は引退して久しく、785系も全廃寸前なので、北海道の特急型電車はこの形式に揃うことになります。
789系は青函区間用の0代と道央用の1000番代に大別されていますが、この作品は前者の方ですね。青函区間用も2016年の北海道新幹線函館開業で道央地区に転用されています。今のところは1000番代が「カムイ」「すずらん」、0代が「ライラック」と別運用です。今後はどうなるかわかりませんが……。
スタイルは特急型気動車と揃えられたもの。
貫通型でありながらダイナミックな流線型です。

たるご様の作品。前頭部上部を大胆にキャノピー表現。実物のフォルムの理想化といったところでしょうか。すっきりと美しいです。
前頭下部は横組で流線型を作っています。
車体とスカートの間の隙間は大事ですね。これがあるだけで鈍重さから逃れ、軽快な印象となります。
カラーリングはJR北海道のコーポレートカラーの萌黄色なのですが、入手平易なライム色解釈もありでしょうね。実物はもうちょっと蛍光感のあるブライトグリーンに近い色ですけども。レゴのライムは落ち着きのある色なので、実物よりも上品に見えるのです。

クロハ789を先頭にして。
実物の6連+増結2連の編成を、3+2にして表現です。
美味しいとこどりですね。増結車を785系300代にするのも面白かったかもしれませんが(笑)、それは先の課題でしょうか。
(789系+785系は、恰もキハ56系の編成にキハ55を増結したような感じでしたねぇ)


車体断面は通常形態です。6幅ならオーソドックスな方が安心感があります。横組の側窓は位置が低めで、個人的には好みの解釈です。側窓位置は低めのほうが快適に、近代的に見えますので(国鉄時代の特急型は側窓位置高めで塗り分けによっては酷く鈍重に見えて、かつ、客席からの眺望も良くなかったのですよ)。
ドア部分が縦方向の塗り分け線ありますけども、台枠部分迄は塗り分け通さないことで強度を確保する割り切りもありでしょう。

中間車アップ。メリハリのある床下機器です。
横組の加減も分かりましょう。
中間車基準で全長は32ポッチです。

中間車と先頭車の連結部。萌えますね。
この部分はスカートは台車マウントです。
連結器は……

バッファ切り取りの魔改造品。
レゴ社がバッファなしの連結器を出してくれない以上は、これは正義でありましょう。なお、連結器部品はかなり硬質なのでそれなりの質のニッパーじゃないと無理ですよ。

電化区間の駅が似合う。
小気味の良いスタイルの作品です。また、たるご様の技量向上も窺える作品でもあります。。
この応用で、スーパーカムイの1000代とか、或いは特急型気動車各種への応用も出来るかも知れませんね。