まず、アイディアの出処を。
PF曲線レールの改造で急曲線レールを作るのは薬師山様のアイディアです。
http://legotrain.seesaa.net/article/451088522.html また、通電性の良い銅テープに依る簡易通電化はMieshin様の実績に基づきます。
http://legotrain.seesaa.net/article/459348876.html PFの受光器からの出力を9Vレールに流すのは、外部電源が得られない場所で以前から行われてる手法ですね。
とりま。この種のものは思い立ったが吉日です。
レールを
薬師山氏の流儀でブチブチとニッパー入れる。内側に隙間作って、外側レールの外側に刻みを入れると、樹脂の弾性で、適度に自然に曲がってくれます。
(R22にするなら、3-4mmほど切り取ります)
そこに、銅テープの帯を適当に貼っていきます。
mieshin氏は相当に丁寧な作業をされていましたが……すいません。私はかなり荒っぽいです。
こんなものを、4個作ります。2時間も掛かりませんでした。
テープ貼りを2本単位にしているのは、電気的に不利な接点を減らしたいため。
レール8本で円周になります。通常レールの半分ですね。
R22というのは狙っていると言うよりは、8本で円周作ろうとすると必然的にこうなるという感じ。また、9VでもPFでもトレインモータのホイルベースを考えるとこれが実用上のミニマムでしょうか?
問題があるとしたら。
内側レールは刻みだらけのところをテープで支持してるだけ、耐久性が即ち、銅箔テープの厚みです。まぁ簡単に作り治せるのでそのときはその時でしょう。
あと、強引な曲げゆえに自然にカントが着いちゃいます。外側が高く内側が低い癖が。一応、そのままでも実用には耐えます。ただ、1プレート下に敷いたほうが安定します。
理想を申せば、レール自体の癖は取っておいたほうが良いでしょうし、内側の刻む長さも管理して、接着しておくと良いのでしょう。それなりに面倒そうですが。
最初のお披露目と試運転。
いきなり「外」ですが。そのために電源はPFを9Vレールに給電行った由。
車両は阪神の小型電車。2両編成です。
小型ボギー電車の2連。ちゃんと走りました。
急カーブには小型車両が似合います。ですが、小型車両を柔軟に作るためには9Vが必須? その辺の悩みが解決しちゃいました。
9Vならではの小型動力車と言うと9Vモータに外枠を載せただけのような極論的な動力車。三井三池15噸電機。相方は客車代用の電車。
三井三池じゃ電車改造したような客車で人員輸送してました。
勿論自走します。
ただ、不安定な軌道です。動力車は重量のある側を前にしないと脱線しやすいです。この機関車だとキャブの側を前に、ですね。
二軸車よりは小型ボギー車の方が安定します。
お次はリスボントラム。これも制作が2007年ころで久々に引っ張り出しました。
……よく残ってたもんです(笑)。40年以上前のパーツのヤケはご容赦を。今度ハイター漬+紫外線試してみますか。
如何にも単車なピッチングガタゴトな走り。これはこれでリアルなのかも?
なお、路面電車でも作りに緩バメのある車両はだめです。走行振動が少なくないのでどんどん緩んじゃう(阪神国道線71形走らせたら顔面が崩壊していく……)。
あと、ボギー車を二軸車に見立てたような題材も苦しいです。ピッチングすると排障器などがレールに当たることがありますから。
まぁ、この辺は軌道の精度を高めれば解決するのですけども。
それから連接車、それもホロ表現を行ったものは無理と思ったほうがいいです。先の軌道精度の事も含めて今風の低床連接車は相性最悪かも知れません。
無論、急曲線に合わせてカスタムすれば別の結論は出てきますが。
また、連接車でも福井鉄道や江ノ電のような鉄道線電車スタイルならあれこれ有利になりましょう。
連結車。欧州の昔の電車では多かったトレーラの牽引は連結器の仕様次第でしょうかね?
鉄道線の中型ボギー車。叡電デナ21形。
この車には動力が無いので、動力ワフで推します。恰も田舎電車が貨車1両ぶら下げて走る列車の趣で……。
なお、連結器には旧型の磁石のみを1個挟んで連結面間を擬似的に伸ばしています。これなら2軸車同士の連結も大丈夫です。
実は、ショートホイルベースのボギー車というのは一番有利かもしれません。
あと、動力ワフはもうちょっと頑張れば木造電動貨車に化けますかね。
取り敢えず、「9vの急曲線が欲しい」という長年の夢は叶いました。
ただ今の所、叶った夢がおっきすぎて、妄想を未だ整理しきれていません(笑)。
如何にもなローカル私鉄、都会のインタアーバン、半路面電車、電動貨車+客車、欧州系の路面電車、やりたいことは無限に。そしてコストと労力はミニマムです。
また切り刻んだレールに簡易に通電させることができれば、9Vの分岐器や平面交差、変速軌道(ガントレット等)の自作・改造なども標的に入ってきます。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
スペック的な写真です。
通常カーブ(R40)との比較です。急カーブであることが実感出来ましょう!
ナローカーブ(R24)との比較。
なお、3Dプリントに依るレールメーカー、trix-brixには大曲線だけではなく、
R24もラインナップされています(素晴らしい!)。その上R24カーブと直線の平面交差まで!
精度という意味では、そちらの9V化が理想かもしれませんね。
Me-modelsのレールは9V化に挑戦しましたが、成形精度の低さと、また断面形状の問題で事実上断念しています(最初は使えるのですが、だんだん性能が劣化)。この意味でtrix-brixは断面が純正品と同じらしいので……?
R22だと、ロードプレートの中でのカーブも曲がれます。
まぁ、これを埋め込むんで体裁良く出来るか出来るかどうかは別の次元の問題ですが。
3Dプリントのトラムレール(R22かR24)を何処かで出してくれないかしらん……(笑)。