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2018年06月30日

【鉄道作品日本形】観音崎は犬吠埼!?  銚子電鉄デキ3の野外「走行」撮影。

 浦賀ってところに住んでいると、海は近いです。
 撮影場所にはバスで220円の距離なのでした。


 往年のグリーンマックスのカタログ表紙っぽいアングルで。

 岬と灯台と。海際を走る電気鉄道。


 海を観ながら。リアルなブルーです。

 撮影用にR22のカーブレール一組と「どこでもPF」を持参しています。
 故に、写真の殆どは「走り」なのですね。生きた列車。

 ドピーカンは幸か不幸か。
シャッター速度は流れない、背景はボケない。いつもシャッター速度と被写体深度に泣いてるのですけど、ここは条件が間逆なのです。
(今度はISO25とか試してみますか。昔の……1970年代の……カラーリバーサル並ですな)


 漁師町を背景に。岬の電鉄!


 ベスト・ショット。

 言葉なんざ要りません。
 海と緑と、電気鉄道の調和です。

 ……銚子電鉄には海沿いの区間はたしか無かったはずですが、そんなことは気にしちゃいけません。


 漁港の片隅を掠めてくような雰囲気狙いました。
 デキとワムとハフ。


 背後のコンクリは燃料タンクかなんかのサイロの様に見えますよね?
 こうしてみると、岬というよりは何処か離島の鉄道の
<<続きを読む>>
posted by 関山 at 23:58| Comment(0) | 鉄道作品(日本形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月29日

【鉄道作品日本形】銚子電鉄デキ3。小さな電気機関車の、11年ぶりのリメイク。

 前回モデルの制作は2007年3月。11年前です。
 いろいろな意味でこの世界の転機になったBFT2008の1年も前のこと。

 当時の記事はこちらに。
http://legotrain.seesaa.net/article/101713733.html

 さて。
 こないだ制作したR22の9V通電急カーブレールですが、そこに走らせてみたい小型車両として、ベタながら銚子電鉄デキ3を思い出す。

 この機会に、全面リメイクしてみました。

 デキ3は1922年、独はアルゲマイネ(AEG)製の電気機関車。自重10噸は1067mm軌間の電機としては日本最小でしょうか。
 それゆえ、使われ方も限られたものであり、構内入換若しくは電車とのプッシュプルの先頭車のような使途だったとか。本線で貨物列車曳けるほどのパワーは無かった模様で、貨物列車は電車が牽いてたなんて話も。

 それでも、「便利な」機関車であったのでしょう。1984年までは一応現役。
 それ以後は車籍有したままマスコットとして生き延びています。それでも構内自走は可能なのが凄いですよね。

 カラーリングは元来の黒。1970年代の電車と同じツートンカラー。1980年代以降は黒に戻っていますが、2010年ころ一時的にツートンカラーになったこともあったとのこと。個人的にはツートンカラーが好みです。



 そんなわけで、2007年モデルと2018年モデルの並び。

 4幅を5幅に。但し他の方の作品と区別化するため、前面窓は横組にして、その上に窓枠を1プレートだけ再現しています。
 屋根もカーブスロープでより実感的に。ここはこの10余年で大きく変わったところです。車輪は通常車輪の中身のみ使用から、テクニック軸に改めてます。


 真横から。ボンネットの角度を変えた効果は覿面でした。実物の印象に近い角度。

 足回りも、実物の車輪枠の印象を出来る範囲で汲み取ってます。

 無論、初代も今度のも無動力のダミーモデルではあります。
 動力化で外見を壊すなら……という割り切りですね。


 新作の方を真正面から。
 車体幅は4幅への未練もありましたが、前面窓など現実的に表現しようとしたら5幅にならざるを得ず。あと、実物もそれほど「せたかのっぽ」でもなく、角度によってはどっしりした印象もありますから。
 
 集電装置のパンタグラフはフィクションです。
 ピューゲル、うまい表現が思いつかず、仮にパンタ載せたら良い雰囲気だったので、これで決めうちにしちゃいました。




 専用の?客車。ハフ1形をあわせて。1978年ころまで2両在籍してた二軸客車。本線上でこの編成で走ることはなくて、電車が後押しに付いてたりしましたが。
 
 模型的にはご覧の通り、ハフ1がダミー動力車です
 



 全長は14ポッチ。PF仕込むことも不可能ではない寸法ですが、安直に9V仕様です。

 車体もまた安直な仕様ですが(笑)、意外と車体のディテール固めるのに苦労しました。ドアと手すりの仕様が固まらず。ここは手抜きしちゃ駄目みたいです。

 なお、この車、他の地方私鉄の小型蒸機や小型内燃機の動力車として使い回す気まんまんで作りました(笑)。この種の小型客車は貨物列車の緩急車にも代用できます。
 あと、ヘッドライトつけりゃ気動車にも化ける? 

 
 この揃い、目論見通りR22のミニレイアウトをゆらゆら揺れながら走ってます。
 ゆくゆくは1970年代な銚子電鉄の小型電車も造って、史実通りの3連とかも目論みたいところですがさて……?
 
 その前に。野外撮影編ですよ!
 
posted by 関山 at 23:58| Comment(0) | 鉄道作品(日本形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月28日

【作品紹介】超豆茸様の京急600III形と、2100形の動画

 前回記事です

 超豆茸様の京急2100形。8連フル編成!の迫力
http://legotrain.seesaa.net/article/460110234.html


 前回記事で増結車は何形……? とか記しましたが、順当に600形IIIの4連口となりました。2ドアの本編成に3ドアの付属編成で概ねの形状が揃ってる編成です。

 600形IIIは1993年登場の3ドアクロスシート車。
(IIIというのは、初代600形と二代目600形が居たため)
 混雑とクロスシートの両立を目指した折りたたみのシートなど意欲的な車でした。過去形で書かねばならないのは、流石に折り畳みシートは運用に難があることで常時展開状態になり、そうなると混雑に弱い車に……。
 2005年ころまでに、全車が車端部のみクロスシートのセミクロス車になっています。ただ京急はロングシートも柔らかいソファシートですから、多くの利用者にはサービス向上になったのも事実ですね。
(実際問題、車端部のクロスは好き嫌いの割れる席ですし。そこに座れないときは他の席も全部埋まってるみたいな……)

 8連口と4連口が両方あります。8連口は広範の運用組まれ成田空港まで顔を出し。一方4連口は線内増結用や線内各停用です。稀に4+4で8連の代わりになることも。

 特筆すべきは、今の銀1000(最新の銀1000塗装車)にまで続く半流線型の前面スタイルを初採用したことでしょう。デビウ当時のガングロは賛否割れましたけども、今の2100形などに合わせて改めた顔はなかなか整っています。


 前面の微妙な傾斜の再現は先の2100形と共通です。
(いや、同じ顔なので変える必要もないのですが)

 かえるというと、デビウ当時の「ガングロ」は流石に抵抗ありましょうか(笑)。

 今の京急の顔ですが、平面をベースに何らかの味付けをするか。
 はたまた、流線型として、そこに通勤電車らしい平面性を加えるか。

 解釈、割れるところです。
 余談ですが、銀1000以降はやや角ばってますから、超豆茸様の方向のほうが正しいのかも知れません。


 3ドアの割付。違和感なく、整っています。
 ただ、600形らしさを強調するのならば窓の左右辺(1x2タイル及び、1x2プレートの白を使ってる部分)を黒にして、窓枠強調するのもありかもしれません。

 一方で新1000なら、そこをトランスブラックにすると良さそうですね。




 4連です。
 2100形とは違う良さ、あるんですよね。




 中間車。2100形のときもしるしましたが、「量産」出来るのって凄いことだと思うのです。


 そして、12連です。
 京急の12連運転は金沢文庫〜品川間で平日、朝夕中心に行われています。


 いや、蒲田の高架化が進む2010年までは日中や休日も12両運転は行われておりました。
 あの頃は、三崎口(久里浜)〜品川方面の「本線快特8連」に、新逗子〜羽田空港間の「逗子線・空港線快特4連」を増結する(文庫〜川崎)というトリッキーな運行を行っていたのですね……。それも特別な列車ではなくほぼすべての快特で、ほぼ10分ごとに! です。

 蒲田の改良で線路容量に余裕ができて、「逗子線・空港線快特4連」の運用が分離して同じ区間の「エアポート急行」の6連or8連に改め。日中や休日の12連運転は発展的解消となったのでした。


 それにしても、長い。本物と同じ迫力と、物量感です。
 関東の私鉄はほとんどが10連までなので、京急の12連は「別格」感あり。18m級で車両が小さめではありますが。




 先頭車同士の連結。
 萌えるものです。

 京急に関しては分割併合の迅速性も魅力ですね。基本編成の客扱いしながら、ほぼノーショックでの増結車連結。鉄道というか、高速電車のシステムを使いこなしている感が半端じゃなく、それが京浜急行らしさにもなっているのでしょう。


 さて。

 今の京急を象徴するのが2010-2012年に完成した「蒲田要塞」こと二重高架の蒲田駅。
 その撮影用再現か? 二重高架を往く8連と4連です。




 立体的に行き交う電車は、今の蒲田の名物。

 以前のアクロバティックな操車をこなしていた蒲田も魅力的ではありましたが、空港輸送盛んになる中で限界を越えておりましたよね……。改良されてよかった!




 動画です。
 
 実物映像の絡みと
 実物音声のミックスが素晴らしい動画です。魅せ方が巧いのですね。

 蒲田編や12両編も楽しみにしております
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【作品紹介】hiro様の次回作はEF58? 絶賛制作中。

 鉄道模型=EF58!
 というのはある年代以上のイメージでありましょう。

 三線式Oゲージの時代やHOゲージの時代の入門セットは基本的に「EB58」が主役でした。
 また、Nゲージの時代になっても、EF58は比較的早くに製品がリリース。その後もバリ展や改良を繰り返し続ける定番題材です。複数両持ちの方も多いことでしょう。


 レゴトレイン界隈でも、嘗ては不可能と言われた題材ですが。今はAP氏・awazo氏・Tn-factory(試作のみ)氏作品に、あとは大ベテランNyu氏。あと拙作が揃ってます。

 その流れに、新作の気配です。


 前頭部の造形です。

 湘南顔の難題である後退角も、上部の傾斜も再現されてて当たり前の時代に。
 上部の窓まわりの作りは拙作の流れなので、なんだか嬉しいです。原型大窓にしいか出来ない組ですが、まぁ原型大窓が一番好きなので問題ありません(笑)。

 拙作との違いですが、前面下半部。帯の処理です。
 あの逆八の字の装飾帯もまた難題ですが、一部に横組をあわせて、縦方向のラインも含めてのディジタライズです。ベストな表現かどうか判断はまだ出来ませんが、可能性を拓くものでありましょう。




 足回りも含めて。

 前面も少し改良されてますね。
 庇の表現が良い感じです。

 6幅で全長32-34ポチ程度の前提でしょうか?
 車体側面は窓が順組で、ルーバーが横組という構成です。
 あと、乗務員ドア横のハシゴも表現ですね。ヘッドライトの裏面なら順組乱さないので強度面で少しでも有利でありましょう。


 先台車は小径車輪使用。バランス面で正解でしょうか。

 注目は動輪です、台車枠を完全自作。旧型電機の印象は割と「台車枠」ですから、ここの作り込みは大事です。


 足回りの改良版です。
 台車枠らしい形状になってきました。ブレーキロッドや軸バネなの表現が素晴らしいです。

 ただ。
 台車枠はすごく壊れやすい痛みやすい外れやすい部分でもあります。大味な拙作でも此処は毎回苦慮させられるところです。

 余談ですが。
 最近は3Dプリントによる社外部品が小ロットで出てきてます。トレイン台車枠車輪枠のカスタム品は意外と需要あるかも知れませんね? 旧型電機なら、米欧日或る程度共通で使えますし。
(まぁレゴ用TR23とかレゴ用ブリル27MCBとか出てきたらそれはそれで以下略な世界ですが)


 閑話休題。先端部の角度つけ。内部でしっかり固定してますね。
 緩ハメで誤魔化してる部分(以前の拙作)はないので、強度はそこそこありそうに思えます。

 曲線のはみ出しも許容できる程度でしょうか?


 進捗なかば……。

 手前のプロジェクトも気になるところです。
 マレー式の蒸機に見えるのですが……?




 客車も検討中です。
 初期案の20系。先の583系と同じく、6幅にしては大きめのスケールで、壁面をパネルにして内寸を稼ぎ、インテリアにこだわる方向のようです。

 ただ、20系は帯位置に違和感があったのか。没になり……。


 10系軽量客車(寝台車)に。

 こちらのほうが帯がないぶん、造形が自由に? ただ、ごまかしが効かないので実は何度上がります。でも、この試作品は良い感じですね。

 インテリアを優先しての窓割りなので、調整がぎりぎり、
 でも、違和感ないバランスにおさまっています。

 客車そのものの描写も巧いですね。ドア窓に、窓サッシ。B寝台表記にトイレ窓。


 インテリア。枕木方向の寝台を6幅で実現。そrせも上下段ともに、です。


 壁面のパネル彫り込みが肝になっているのですね。これで長さを稼ぎ出す。


 先の583系、クハネ581と。車端部の造作も良い感じじゃありませんか。配電盤の張り出しは意外と目立つものです。ホロと貫通扉も凝った表現です。


 旅情……。窓越しに見えるインテリアが作品に期待をもたせます。
 
 EF58+10系寝台の組み合わせは嘗てはどこの直流電化区間でも見られたものです。東北筋、上越筋、そして東海道・山陽本線。紀勢本線は新顔でしたが(1978年の電化)、しかしこの組み合わせの最期を飾りました。
 
 機関車+客車3両程度で様になりそうなので、実現楽しみにしております。客車は座席車混ぜてもいいかもしれませんね。ナハ10かスハ43か、はたまたオハ12か迷うところではありましょうが。
 
posted by 関山 at 23:58| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月27日

【作品紹介】ジョージレモン様のキハ42000(キハ07)形。ゴツくも、丸い!戦前の気動車。

 キハ42000形(キハ07形)は1935年からの戦前に62両、戦後1952年に20両が製造された元はガソリン動車→ディーゼル動車です。戦前の量産型としては最大サイズであり、輸送力のある気動車として存在感を示しました。また、上記両数以外に最初から台湾向けのものや最初から私鉄向けのものも製造されています。

 機関やミッションを交換しつつ(機械式→液体式)、戦後も意外と長く活躍したのは知られる通りで、私鉄払い下げでの最後の現役車は2007年の退役(鹿島鉄道の廃線)。同じ頃に中国の撫順鉱務局で電車の付随車に大改造されたいたものも引退した由。保存車は九州に1両、岡山1両。どちらも状態良好です。

 大柄の車体は前後に丸みをつけた、当時としてはスマートなものでありました。これは気動車のパワーが未だ小さくて、少しでも空気抵抗を抑えるためとも言われてます。

 レゴではFBI氏の2両と、やや変則ですが三木氏の作品(ガスタービン試作車の07 901)があります。


 ジョージレモン様の作品はご本人曰く、FBI氏作品の模倣とのこと。
 然し、オリジナルティも追加されています。同じプロトタイプに依る、別の作品と見るべきでしょうね。

 プロトタイプは王道の、国鉄車です。
 時代考証的には戦後のディーゼル化された後の感じでしょうか。とはいえ、車体などは大きく形は変えていないので、何処のどの時代でも通用する代表的な形状を抑えておりましょう。

 前面は……丸いですね。
 それも、ゴツくて丸いです。

 戦前の気動車ゆえの微妙な雰囲気と、醸しだされる味が伝わってきますよ!


 スケールよりは腰高であり、また窓位置も図面の印象よりは高めなのです。
 でも、それが良い意味で「野暮ったさ」になっています。誤解されないように記すと、、この種の題材には「野暮ったさ」は賛辞ですからね! 無論、キハ42000ならではの丸みは生かされています。丸いけど、野暮ったい(笑)。

 また、腰高のメリットなのですが、台車や車輪が車体に対して華奢にみえるのですね。
 トレインモータ台車はどうしてもホイルベースが長くてゴツく見えてしまうのですが、腰高にすることでそれから逃れてます。きちんと戦前気動車の棒台枠な軽快というか華奢な雰囲気に見えるじゃありませんか。


 立派な妻面。
 

 標識灯は外付け式です。ローラースケート部品がいい仕事してますね。
 
 なお、戦前設定や私鉄設定なら標識灯は片方だけ(向かって左側だけ)というのも良いかも知れません。

 なお、カラーリングは一般気動車色のオレンジ解釈です。
 赤にするか、オレンジにするか迷う色のようですね。

 個人的には赤解釈ですが、然し、オレンジでも違和感はありません。これはこれで魅力があります。


 サイドビュウ。全長は約32ポッチ。
 
 電池BOXは単3用を使用。床下にはみ出しつつ。
 そこにエンジンのディテールをぶら下げる。


 エンジンディテールの存在感は大きいのです。前よりからみても、印象的ですから。


 前面のアップ。
 FBI氏とは違う形状、パーツ選択ですが、どちらもキハ42000に辿り着かれているのですよね。
 車体裾でエッジを立てているのはユニークです。

 また、オデコの処理も先行作とは差別化されています。難しいところですよね。


 さて。このモデルの特徴は、前後2分割して電池交換を平易にしていること。
 単3用電池boxを使うと簡単な抜き取りが出来ないので、この構造にされたようです。


 関連して、テストモデル。
 当初は自作動力を検討されていたようです。この当時から前後分割を検討されていた? この画像だけが上がったときは「何処かの路面電車?」と思ったのは私だけではありますまい?


 同じくジョージレモン様の作品と。
 トヨダAA形。戦前の、同じ時代の流線型自動車です。


 山鹿温泉鉄道のキハ101と。
 まっとうな気動車と、まっとうじゃなかった気動車の並びはインパクト十分です。山鹿温泉鉄道にはキハ42000タイプはいませんでしたが、キハ41000の私鉄向け同型車は居りましたよね。この雰囲気、良いものです。


 クモハ42形と。
 旧型気動車と旧型国電の取り合わせは電化・非電化の接点でよく見られた光景。


 貨車を牽いて。気動車が貨車を曳くのも昔は珍しくもなく。


 集合。旧型国電と旧型気動車と、アメリカンスタイルのテンホイラー。
 路線の途中で電化・非電化が変わるようなところで、貨物列車用には古典ロコも残されてるという風情です。この時代に撮ってみたい、乗ってみたかった……!


 最後に、職員総出の記念写真。
 こうした撮影は、昔の鉄道現場でよく行われていたものを再現したとのこと。
 あの雰囲気、伝わってきますよ。
 
posted by 関山 at 23:58| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月26日

【作品紹介】C62の三者三様 SUU様・yamatai様・隼様が製作中/3 隼氏篇

 前回記事
C62の三者三様 SUU様・yamatai様・隼様が製作中/1 SUU氏篇
http://legotrain.seesaa.net/article/460206853.html
C62の三者三様 SUU様・yamatai様・隼様が製作中/2 yamatai氏篇
http://legotrain.seesaa.net/article/460207138.html


 隼様のプロジェクトも始まっています。
 yamatai氏のLDDが上がってきてすぐに設計。そして程なく実制作に着手というスピード展開です。


 全体として、yamatai氏作品を基調としつつ、エンジンドライブです。
 PF-Lモーターからの増速なので、パワーと或る程度のスピードは期待できそうですね。
 モーターの固定方法・搭載位置が或る意味、美しいです。
 車両の中央部に、ユニット化しての搭載。強度面やメンテ面で有利になることでしょう。
 電池boxは更に前方に追いやられています。
 
 エンジンドライブ機では電池boxはテンダ搭載にせざるを得ないことが多いのですが、動輪上重量を稼ぐ意味でワンピース化は理想ですよね。ケーブルが跨るのは取り扱いも不便になりますし。


 真正面。
 7幅ですが、SUU氏ともyamatai氏とも違う表情です。
 解放テコが良い感じです。


 全体像。動輪はエンジンドライブ故にゴム輪を巻く必要があり、そのためか純正大動輪になっています。ディテール次第で違和感は無くせることでしょう。この図ではまだメインロッドも備わっておりませんし。

 2号機前提のようですが、つばめマークがyamatai氏とも別表現です。というかデフレクタ自体が大きめですよね。

 シリンダの形状も下部に丸み出した美しいもの。ゴールドリングのアクセントも。


 テンダを合わせて。テンダは7幅で考えているようです。


 7幅で、やはり舟テンダ表現です。台車のディテールも良いですね。
 ここはテンダドライブ派がたどり着けないところではあります。誤魔化すしか無いので。


 バックビュウ。重油タンクと増炭覆は必須でしょう。

 客車との合わせで、6幅テンダと7幅テンダの何方が良いのか、実物並べて比較できそうですね。尤も、客車を7幅で作る文脈もありますけども。


 早くも実制作にかかられているようです(!)。

 動輪系は、純正大動輪でも十分に大きく見えるものです。
 クリティカルな部分は完成しているようなので、完成も遠からず……?


◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 今年のJAMでは、C62の三並びが見られそうです。
 エンジンドライブの隼氏機を上手く同調させることが出来たら(実績はありますよね)、重連や三重連も……? いや、並ぶだけで十分に主役たり得ましょう。

 さて。
 自分はその背景になるべくキハ82を整備しておき(笑)、キハ22辺りを新造して、そしてC55のアップデートにでも着手しましょうか。あと、誰かED76-500とか造られないでしょうか?
 
 思えば小樽築港のC62の活躍は、動力近代化の流れと並行するものでありました。
 故に、蒸機だけの世界よりは、電機や気動車が脇役としてほしくなってしまうのですよね。
 
<続 それぞれの作品が完成したら、改めて……。>
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【作品紹介】C62の三者三様 SUU様・yamatai様・隼様が製作中/2 yamatai氏篇

前回記事
:C62の三者三様 SUU様・yamatai様・隼様が製作中/1 SUU氏篇
http://legotrain.seesaa.net/article/460206853.html


 未だLDDではありますが、制作決定だそうです。


 さて、yamatai様はC62の動力系で悩まれていたようです。トレインモータ前提のテンダドライブか、自作動力のエンジンドライブか。

 ただ、レゴの場合、自作動力はどうしても「低速・トルク重視」になってしまう問題があります。D51など貨物機ならそれもまた正義なのですが、C62の場合は特急旅客機らしい速度感も大事になります。北海道形前提でも、東海道・山陽形前提でも、脱線ギリギリのスポードで飛ばしてみたくなるじゃないですか C62は!

 テンダドライブも検討されたようですが、結論は上記の通り。
 クリスマストレインのシングルドライバーのごとく、先輪をトレインモーターにする作戦です。広義のエンジンドライブと言えましょう。

 幸いにもC62の先輪はそこそこ軸距がありますからトレインモータ使っても違和感は抑えられます。


 全長の検討。
 テンダの軸距が綺麗ですね。テンダドライブの欠点はそれこそテンダの足回りが犠牲になってしまうこと。板台枠の古典機ならともかく、舟テンダの機関車だと誤魔化しもしにくいのですよね(この辺は、ワールド工芸やナカセイのNゲージ蒸機も同じ問題抱えてますよね)。


 肉盛り。ほぼ完成です(LDDの上では)。

 動輪は大プーリーはLDD上でのダミーで、実際はBBB-XL使用とのこと。
 フランジレス−フランジ−フランジレスの配置想定されている模様です。これなら1ポッチでも全長を抑えられますから。

 レゴのC62では全長の抑制は重要な課題です。況してや、客車を32ポッチ級と合わせるとなると肥大化はタブー。

 テンダの前ボギーも、キャブ下にのめり込むような形で全長を稼いでる由です。

 ただ、この種の工夫は違和感よりも密度感と力強さに繋がりそうです。
 C62は「ぎっちり詰まってる」機関車ですものね。


 別角度より。
 エンジン部はキャブ含めて7幅。テンダは6幅で、6幅の客車に合わせます。

 ディテールはややシンプルですが、それだけに造形だけで「推してる」作品でもあります。

 それにしても。
 10194エメラルドナイト(2009年)はフライングファットマンだとか叩かれましたけど、あのフォーマットはC62だと違和感なく収まるのですね。無論、分かってる方の調整が入りまくってるので、蒸機のことろくに知らないであろうビルンのデザイナーの仕事と一緒くたにはできませんが。


 バックビュウ。装備品は勿論小樽築港仕様だそうです。
 この角度だと、7幅のエンジン部からほのかに感じられる狭軌感が良い感じ。


 魅力的な角度です。実制作が楽しみ。


 見ての通り、テンダは舟テンダ再現。下部を上下逆転組で、ポチスロで丸みを出す。意外とこの表現は初めてかも知れません。

 また、ボイラ火室部分の赤茶色塗りが印象的です。大事な見せ場ですよね。


 キャブ内。ディテールインテリアは控え目ですが、ここにリモコン受信部を持ってくることで、チャンネル変更が平易になっています。


 内部構造。
 駆動輪のある機関車の前部に重量を掛けねばなりませんから、重量物の電池boxは前よりに。ドームはスイッチカバーを兼ねる合理的作り。電気のコネクタさえもディテールへの割切です。筋の良い設計と言えましょうか……!


 「!」

 C62 2を前補機に付けた105/106レか。


 残念ながら、流石に2両は無理とのことです。

 なお、C62そのものは北海道テーマ以外でも、1956年11月以前の東海道の「つばめ・はと」にも使えますし、20系曳かせて初期のブルートレインは山陽本線に常磐線。10系客車曳かせて呉線……と意外と華やかな活躍の場が多いのですよね。

 鉄道模型の定番になるのも宜なるかな。




 さて。LDD完成ですがヴァリアント。テンダの全長を1ポチだけ伸ばした2M仕様機。
 パワーの余裕を目指します?

 
<続>
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2018年06月25日

【作品紹介】C62の三者三様 SUU様・yamatai様・隼様が製作中/1 SUU氏篇

 既にお伝えしているように、2018年のJAM(国際鉄道模型コンベンション)のテーマは「北海道」です。

 そして、皆さまの共通認識は、今のJR北海道の特急群や通勤電車ほどポピュラーでもなく、而して炭鉱私鉄の古典ロコ群ほどマニアックでもなく。
(いや、そうしたカテゴリの作品も熱烈大歓迎ですが!)

 やはり北海道といえば、函館本線は小樽築港所属のC62による「まりも」「ていね」「ニセコ」なのでありましょうね。

 三者三様の作品が製作中です。
 完成後の写真だけだと構造など……如いては制作コンセプトなどもわかりにくいですから、敢えて過程で記事を1本上げることにします。って思ったらそれぞれが「重い」ので(C62だけに!)、連作記事になります。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 先ずは、顔から。

 SUU様のC62は、以前制作された48号機(劇場版)/50号機(TV版)のリメイクです。
 あのC62はBBBホイールも無かった!2004年の作品であり、大胆な動輪の手法は当時の先端でした。

 スタイルも、あの時代なりのベストを尽くしたものであったのです。


 煙室扉はΦ4のレーダーディッシュに、テクニックハンドルを重ねたもの。
 ハンドレールの表現になるのです。


 この地点では、デフレクタの幅が広すぎかも? とのことでした。


 煙突に使った部品。レゴの悩みである「Φ1.5の円筒がない!」に対する一つの回答です。


 C62らしくスポークレスの先輪はコダワリですね。
 ここは9V時代の車輪パーツの中身を使ったものです。
 アレ、車輪と車軸を分離すると……要接着なんですよね。


 蒸気機関車の難題。シリンダと先輪の寸法確認現物チェック。
 なんとかクリア出来た模様です。


 ぶっとい缶胴。カーブスロープ中心の組み方で最大限に今様です。
 2004年地点で、こんな丸みは考えられないものでしたね……。

 デフレクタと缶胴の間隙も適切値に落ち着いた模様です?


 斜め後ろ。
 この地点で、C62の魅力が「C62はどっちかというと苦手」な関山にも強烈に伝わってきます。

 さて、動輪は2004年作同様の「48歯ギアにチェーンを巻いたもの」です。
 BBB-XLも迷われたと伺っておりますが、然し、自作らしいアイデンティティを大事にされたとか。C62はボックス動輪ですから、スポーク動輪は使いたくない気持ちも強烈に分かるのです。


 チェーン巻ギアの動輪、やっぱり良い!

 なお、手前は旧バージョンの缶胴上部です。14年の進化!


 ドーム周りのディテールも加わって。パイピングも最高レベルの精細さ。
 
 ドーム形状は横組で、なるほど! と。


 此処まで出来ました……!
 いや、此処だけならもう完成じゃないですか。

 なおデフレクタ高さの検討のようですね。
 左が低デフバージョン。右が高デフバージョン。
 個人的には左の低デフの方が好みなのですが。


 キャブ周りの製作中……。
 C62ともなると足回りの関係で全長がどうしても伸びてしまいます。客車とのスケール合わせで、この辺りでギリギリの攻めが求められましょう。

 レゴの場合、実物と違って、従輪の後端+1ポッチ位をキャブ後端にしても違和感ないかも知れません。

<続>
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【作品紹介】初陣にしてお手柄! FBI様の 明治村9号(富士身延鉄道1形)と古典客車たち。

 明治村の蒸気機関車は12号と9号の2両。
 12号は明治初期のイギリス機。対して9号は明治末のアメリカ機。

 明治村9号は1912年 ボールドウィンでの製造。富士身延鉄道1形であり、1936年に日本鋼管鶴見と移動したものです。1973年に明治村にやってきたのですが、日本鋼管鶴見では流石に保管・保存状態だったのでしょうか? 古典ロコ、それも現存の少ないアメロコが救われたということになります。
 なお、1936年までですから、富士身延鉄道の買収前でこの機関車が国鉄籍になったことはありません。但し新宮鉄道の同型機は国鉄買収で1240形となっています。

 運転整備重量にして22トンの小型機ですが、アメロコらしい風情に富んでなかなか勇ましい。同じく小型機ながら優雅な印象の12号とは好対照を成しておりましょう。

 さて、12号(160形)は拙作があります。

 9号を、FBI様が造ってこられました。初の蒸機作品と思えないクオリティで……!


 先ずは設計段階より。1案。全長が未だ長めです(20ポッチ)。
 痩せて見えることと、実物の密度感が無いのが残念……?

 然し、初蒸機でこの設計センスですよ!


 2案。缶胴とシリンダ周りを1ポッチ詰めたもの。19ポッチ。大きく印象が変わりました!
 これでも、まだちょっと長い?


 客車に照らしわせての、機関車全帳の検討です。
 蒸気機関車って、小さく作るほうが、難しいのですよね。


 最終案です。上の2案より更に1ポチ全長詰めることに成功。全長18ポッチに。
 具体的にはキャブを1ポッチ前進させています。これで、12号の可愛くも勇ましい雰囲気に……!


 そして、さほどの時間を要さずに完成です。
 予想通りの、密度感溢れるアメリカンなCタンク。

 動輪はBBBミドルです。スケールよりやや大きめですが、ロッドのこと考えると良い選択でしょう。また、メインロッドスライドバーの処理も秀逸なもの。ここに線の細さと言うか繊細な感じがするのはアメロコらしいのですね(どこかのオフ会で知り合った方から聞いたとのこと)
 
 細い缶胴も好ましい。ボイラ中心高も程よく。

 そして、サプライズと言える設計変更はサイドタンクのライン入れでしょう。
 大味になりがちなサイドタンクですけども、このライン入れで全体を精緻精密に見せているではありませんか。

 改めて記しますけど、これがFBI様の初蒸機作品ですよ?


 サイドビュウ。
 サイドタンクと動輪の位置関係が良い意味でギリギリですね。
 3つ並んだドームも、前後を小さめにすることでリズム感が。

 機関車全体と、キャブサイズのバランスもまた良好なのです。


 真正面から。小さいけど、アメロコの顔ですね。
 缶胴は4幅未満、3幅+α。

 真後ろは、コールバンカーあり。


 バックビュウ。このアングルも魅力的。
 キャブの長さがコダワリであり、0.5ポッチの調整が入っています。

 後部窓は飛行機窓の横組ですが、この窓をもう少し内側に寄せれば、キャブ幅を完全に6幅に出来るかも知れませんね。


 こんなCタンクですから、もちろん動力なしです。
 そのかわり、キャブインテリアの表現があります。真鍮のパイプが好ましい印象ですよね。そしてメーター類。
 ここには、機関士と機関助士の二人が乗れます。
 良いシーン、造ってくれることでしょう。


 無論、幽霊動力車は必要になります。
 明治村の3両の客車の中の1両。ハフ11(青梅鉄道→高畠鉄道→雄勝鉄道)。
 この車はクローズドデッキかつ全長が短めのため、トレインモータ仕込んだ「ユーレイ」に最適です?


 全長16ポッチの中にPF機器一式を納めています。


 非の付け所のない古典客車モデルとして魅力いっぱい。
 屋根は古典的な「ダブルルーフ」。下屋根の上に大きな上屋根が覆いかぶさった形状は、明治期固有のものでしたね。

 小さな側窓も古典客車らしいです。

 個人的な好みではありますが、足回りは1プレート下げられるかも知れません。足回りが引き締まり、かつ、ちょっとながら全長が長く見えるかも知れませんよ?


 内部です。受光器は縦置きです。こっちの方が容積減らせるんですよね。かつチャンネル切り替えも平易です。



 こちらはハフ13とハフ14。
 オープンデッキの古典客車で、新宮鉄道から雄勝鉄道を経てやってきたもの。

 整ったスタイルの二軸客車です。
 屋根は一般的な意味でのダブルルーフですね。


 全長は短めアレンジですが、レゴとしてはこんな感じが好バランスに思えます。あと窓1個長いと、二軸車にしては全長長すぎのバランスの悪い車になってしまったでしょうから。


 端部。赤い標識円盤と、幅の絞られたデッキがとても好ましい雰囲気です。

 余談ですが、1950-60年代までの地方私鉄ではこの種の客車が現役のところもありました。蒸機牽引のこともあれば、当時最新のディーゼル機関車との合わせや、気動車や電車の付随車になることも。
 一家に2-3両、欲しくなる?
 

 車内。元は木製座席だったかもしれませんが、今の明治村では赤モケット張りのようです。3等車も座席がモケット張りになったのは明治末くらいですよね。


 編成で!

 古典列車は、このままでもとても良い雰囲気です。
 ただ、編成にしてみると機関車と客車の高さが不揃いなのが惜しい……。機関車はキャブを1プレー上げて、客車(ハフ13・ハフ14)は1プレート車高を下げてみては如何でしょうか? より、実物の印象に近づくかも知れません。機関車は力強く、客車はスマートに見えるかも知れませんし。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 おまけ紹介で失礼。鹿児島交通(南薩鉄道)のキハ100形。
 キハ07の戦後製同型車です。

 FBI様のデビウ作にして出世作のキハ07ですが、色が変わると印象も大きく変わってきますよね。

 余談ですが、この車がデビウした頃の南薩鉄道には未だ古典Cタンクとか現役だったはずです。それこそ、明治村な列車と共存していてもおかしくはなかったのでした。
 

 気になる方も多いであろう、前面の丸みの作り方。こんなふうに角度つけてたんですね。応用もできそうです。
 
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2018年06月24日

【作品紹介】joker様のパトレイバー支援車両「実用的な、輸送機械」。

 申し訳ございません。パトレイバーを人生においてなぜか避けてしまったので(嫌いってわけじゃない!単に縁がなかっただけ!)、適切な解説が出来ないのですが。

 まず、JOKERさんから頂いた解説を転載させていただきます。
「パトレイバー劇場版2はもうご覧になったのでしょうか?
まだでしたら、この列車をざっくり説明すると、都内で戒厳令みたいなのが敷かれた際に、使われていない路線を縫って敵のアジトまで運行した列車です。」

 ……とのことです。
 ただ、作中で具体的な描写(作画)はなかったようなので(見つけられず)、このメカはJOKER様のオリジナルということで宜しいのでしょうね……?

 それを前提とした記事とさせていただきます。


 機関車+貨車3両の編成です。




 機関車のデザインが実に秀逸。
 実用的な輸送機械として魅力に溢れています。
 この種のメカにしては、ものすごく「リアル」「現実にありそう」です。それで尚且、「何故かかっこいい」「何処かで観たようなデザインじゃない」んですよ。
 その両立って難しいです。
 
 正しくあの時代設定考証世界観に出てきそうなスタイル。良い意味で無愛想で実用本位なのは如何にも役所が作りそうじゃないですか(笑)。オレンジってカラーリングも。警察用の白でもないし軍用の灰色系でもない。これが適度なリアリズム。
 でも、かっこいい!

 なにより評価したいのは鉄道車両として破綻していないこと。
(アニメのメカデザの人、鉄道車両への認識は酷い人今でも多いですからねぇ……)
 そして、鉄道車両として魅力あることに尽きますね。




 機関車はパワーパック脱着式の電気式ディーゼル機関車のようです。
 実物にはありませんけれども、多用途の事業用車としては合理的な思想です。そして作品のオリジナルティにも繋がっておりましょう。リアルを保ちながらも。

 キャブ部分が大きめなのも、役所的ですよね(笑)。
 作業員の環境は大事にするのです。

 それにしても、オレンジ色への統一はコダワリ感じます。
 色数を抑えているからこそ、回転灯や端梁のゼブラが映えるんですよね。


 機関車のバックビュウ。良い意味で無愛想でインダストリアル。でも、それが良いんですよ。
 とはいえ、最近の産業機械も一般的な意味での格好良さは帯びるようになってます。その意味でこうしたデザインも古くなる日がやってくるのかも知れません。


 サイドビュウ。通常の機関車にはない、エンジンフードとキャブの間隙が印象的です。足回りは無理されずにB-B配置。片方はダミーモータでしょうか?


 そして、パワーパック内部。

 ここにPFを綺麗に収める。正しく、合理的なのでした。
 機能と能力の合致は模型として、心地よいものです。




 パワーパックを外した状態です。
 第三軌条集電の電動貨車として機能するのでしょうね。レゴ的にも、この形状で9Vモータで走らせることも可能でありましょう。


 キャリアー。というよりはフラットカー。

 レイバーは汎用の産業機械です(元来は)。それを運ぶ車両なら凝ったキャリアーよりは平凡な?フラットカーの方が似合うのでしょうね。

 リアルの兵器だって、通常の貨車で運ぶのが普通ですし、また兵站の上で普通の貨車で運べるほうが有利なのです。

 この車両、いろいろな展開を見せてくれそうですね。
 単独運転も良いですし、案外機関車を他用途に使いつつ、貨車を他の機関車に曳かせたり他の貨車に混ぜるような使い方をするのも、リアルな輸送システム的な感じもしますから。
 
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【作品紹介】うしがえる様の阪急1000系II電車。サッシ表現に挑戦。

 阪急電車(2000系以降)を作る上で難度を高めるのは、窓まわりの銀サッシ表現でありましょう。完全に4隅を囲うとパーツ数に工数は増えてしまいますし、また存在感がありすぎ重く見えるんじゃないかという懸念もあります。


 先ずはLDDより。
 
 あれ、意外と窓まわりは気になりません。
 寧ろ、4辺を囲っているからこその阪急電車らしさ……?


 製作中。前頭部3面折妻の作り方もわかりましょう。

 阪急の茶色はヒンジプレートが使えないので(存在はするんですが、激レアで高価すぎます)、内部構造での支持が必須になるんですよね。


 製作中。車体の完成です。
 
 2014年から導入されている阪急1000系II及び1300系IIは、原点回帰とも言えるシンプルな良さの阪急電車です。8000系列は迷走しましたし、9000系列は新規性を狙ってやや伝統から外れた感はありました。
(まぁ、9000系列と1000系列どっちが好きかというのは、好みが分かれそうではありますよね)

 そんな1000系らしさ阪急らしさ、伝わってきます。




 そして、完成車。

 窓まわりの囲みの再現は、同じく1000系IIを造られたあおつき氏に続くものですが、1000系列は窓3つで1囲いにしていますから、違和感なく纏めやすいのでしょうね。8000系以前の3個独立だと他の方法を考えねばならないでしょう……。

 前面は無理なく破綻なく。でも4幅分の横組が入るような組み方です。高度です。
 
 スカート部分も細身の、好ましい造形。シンプルな造形も阪急では重要です。ただ、ダミーカプラーは欲しいですね。印象は大きく変わってくる部品ですよ!


 サイドビュウ。側窓の位置は……やはり1プレート低い感じがします。
 同じパーツ割りで1プレート窓位置を上げることもできそうに見えるのですが……。テストしてみては如何でしょうか?

 あと、可能なら同じ車体全長のまま、戸袋を2ブロック→1ブロック分にして、窓幅を4ブロック分から6ブロック分にしたら、窓割も実物同様になりそうです。


 現状で、Mc+Tcの2両編成のようです。
 阪急は増結用の2連が今なお残っていますが、今の所1000系には2連口はない模様です。とはいえ、このまま増備が進めば、2連口も造られるかもしれませんね。

 また、模型的には2両口なら他編成の増結という楽しみもありましょう。今でも2連増結が絡むと異形式混結は見られるのですし。


 JBFでの活躍の模様です。宝塚ホテルをバックに。今津線の宝塚南口的な光景です。まだ今津線に1000系は導入されておりませんけども。


 アーチ屋根の高架駅へ。神戸線特急で、三宮に出入りする姿は日常でありますね。
 

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2018年06月23日

【作品紹介】hiro様の583系電車(下)。「きたぐに」色の7連。インテリアの作りこみは図鑑的?。野外撮影。

 前回記事 hiro様の583系電車(上)
http://legotrain.seesaa.net/article/460153808.html





 編成が分割されて……。
 而して、レールの上に乗った状態だと、恰も車両基地での留置シーンを思わせます。何処の向日町か宮原か……という風情に。

 実物のような重みとか迫力は、このスケールと作り込みの賜物でしょう。


 先頭車並べて。
 583系の貫通扉は外扉と内扉の二重ですが、左は内扉も開いた状態です。
 
 あの貫通扉は長いこと「開かずの扉」でしたが、唯一の使用例が1990年代のシュプール号でした(数シーズン運行してた由)。485系の座席車との通り抜けというのも前代未聞。一度乗って、通ってみたかった(笑)。



 さてお楽しみ。インテリア編です。
 クハネ583から。

 寝台状態基本で、6幅ながら左右サイドとも寝台表現があります。7幅とこのあたりは変わりません。ギリギリの空間設計です。そしてギリギリのバランスで窓配置と寝台ピッチを合わせています。

 なお、デッキ後部は業務用室。座席使用時はハシゴなどの倉庫になる空間でした。


 サロ581形。
 リクラインングシートのグリーン車。これも左右にシート表現があります。無論シート幅が1幅という制約がありますが。

 網棚の表現もありますね。洗面所には大きな鏡も。

 右端は車掌室です。


 クハネ583形。もう1両。

 こちらは座席状態です。「きたぐに」は編成の半分を寝台、残りは座席のままで自由席に使っていました(私はこの自由席には何度も何度も乗りました……。いつも混んでましたよ。ぎりぎり座れるくらいに)。

 流石に変換機構はないものの、左右にシート表現があります。仕切り板などは583系の座席状態らしいですね。

 ミニフィグ座らせるとやや狭苦しい? いや、実物はシートピッチ1900mmもあって嘗ての並ロ同等なのですよ。でも、寝台装置があるゆえの上下方向の妙な息苦しさがあったことは事実です。これは715系や419系も同じくでした。


 インテリアを見せた状態で編成。
 透視図や断面図の図鑑的な楽しさがありますね。

 上の写真も、恰も西村繁男氏の絵本「やこうれっしゃ」を思わせるものがあります。他の鉄道模型よりも、絵本的な世界に近づけるのはレゴトレインの大きなメリットでもあります。


 締めは、野外撮影です。<<続きを読む>>
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【作品紹介】5udon様の熊本電鉄路面区間ジオラマ。地面も建物も、リアルの追求!

 先方の記事です
https://5udon.blogspot.com/2018/06/01.html

 前回記事
5udon様の熊本電鉄01形 パンタ載せた銀座線!
http://legotrain.seesaa.net/article/460093985.html



 熊本電鉄で有名なのは「藤崎宮前〜黒髪町間の併用軌道区間」です。
 大きな電車が道路上……というと1990年代以降でも新潟や福井や犬山でみられたものですが、それらは過去のものに。
 此処が現存唯一ですね。


 製作中のようです。アパートも、右の酒屋も完成版と違うのに注意。結構試行錯誤されている模様。リアルの追求です。


 ジオラマ全景です。
 アパートと酒屋と民家。昔見た写真だともっと古そうな建物並んでた通りの印象ですが、生きた街であるならば新陳代謝は当然のことでありましょう。

 微妙なカーブの表現が涙モノですね。フレキシで緩やかに調整されています。
 そして、道路と線路の関係。ここのレールは完全埋込ではなくて、通常の線路が道路の片隅にという感じ。こんなところ、数十年前は全国各地で見られたようですよ……。

 また、道路の白線・黄線の表現がすごく精密。



 舗装の端の処理、スロープで綺麗?です。


 電柱の効能は大きいですね。
 ジオラマや特撮では寧ろ強調される電柱、レゴでも重要です。
(無論、西欧的に綺麗に埋め込みだ!という設定なら話は別ですが)


 アパート。レオパレスらしいです。
 今風の軽量鉄骨アパートです。
 室外機やそのパイプなど、細かくそしてリアル。


 如何にもな、電車が道路を走る街という情景になってます。
 このジオラマ自体は撮影用の簡易なもののようですが……。メトロ01系だけでなく、東急5000系(丸い方)や、都営6000系なども合わせてほしいと思ったり。


 いつか来たる、将来?
 1000系が譲渡されたら、こんな情景になるのでしょうか(笑)。

 熊本電鉄は数十年前、未だ菊池温泉まで<<続きを読む>>
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2018年06月22日

【作品紹介】hiro様の小型駅。密度と、控えめな装飾性。

 583系の記事が途中ですが。
 でも、この小さな作品も濃ゆいのですよ!


 小さな。でも無人化されていない駅です。

 都市近郊のそこそこ利用者のあるところでしょうか。賑わってて利用者があるから小さいながらも駅員配置が守られてる。
 hiro様のご地元だと、芸備線沿線なんかにありそうな雰囲気? 非電化で気動車が走ってるのに、沿線は栄えている不思議な路線です。

 この駅にも、気動車が似合いそうですね。
 或いは、私鉄と見立てても?

 高床の電車が走ってた時代の広電宮島線とかも妄想しちゃいます。阪急とかのお古が走ってました。14m級の2連で、ちょうどこのホームに収まりそうなボリュームだったんですよ。
 或いは、都市型ワンマンの静岡鉄道静岡清水線あたりも? 18m級2連なので、もうちょいホームが長いと良い感じ?


 駅本屋を道路側から。大量の1x2タイルサンドグリーンを用いて屋根を葺いています。また、腰部分もタイル処理。美しい。

 柵の造作ですが、斜めフェンスだけでは単調になるところに2x2の窓枠入れてアクセントにしているのが巧いですね。

 日本型でありそうな、適度な控えめの装飾性。


 ミニマムながら、待合室と駅務室。
 駅務室内はよく実物を観察されてるなぁ……って感じの作りこみです。


 上から。キャビネットやロッカー類が印象的です。

 小さな作り込みが、いつか来たる大作の役に立つこと、間違いありません。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【作品紹介】hiro様の583系電車(上)。「きたぐに」色の7連! 7幅8幅に匹敵する「6幅」作品

 先に言い訳しておくと、大物作品の記事は書くのも手間かかります。
 それゆえ、「大物」の紹介が先送りになる傾向があるのです。どうかご容赦ください。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 3月ころに完成されていた、hiro様の583系電車。「きたぐに」仕様。
 6幅での限界に挑戦したような全長44ポッチクラスの作品。これが「きたぐに」として様になる7連です。7連だとモハユニットを2つ入れて、その上にサロを入れられますからね。


 先ずは制作過程の1枚より。
 奥がクハネ581形。きたぐに編成は原則としてクハネ581が使われてた由。西日本にクハネ581、東にクハネ583という配置方針は国鉄時代からでしたね。それが末期まで続いたのでした。

 手前は製作中のモハネ582?
 
 モハネ582ですが、寝台小窓の位置調整に注目です。細かい!

 583系では結構気になるドア凹みも省略されていません。


 クハネ581。完成。
 前頭部は他の既存作(アイン氏・拙作・しょうたいむ氏)とは違う方法です。十分な丸みがあり、そして灯火類の位置が納得できるものになっておりましょう。貫通扉のハンドレールもあります。

 6幅で全長44だと痩せて見えてしまうことが多いのですが、583系は上下方向のボリュームがありますので、結構好バランスですね。


 クハネ車内。ドアの固定方法です。


 同じく。運転台。貫通路をつくるときは床を跳ね上げます。
 マスコンとブレーキ、メータ。そして懐中時計!


 運転台後ろの機器室。ここのMGも再現です。


 運転台部分のみのカットモデル状態ですが、MG室の通路の表現のようです。
 ここの作り込み、しょうたいむ(オリエントP)氏作品に迫るものがあります。


 貫通扉は開閉可能!
 開いた状態も見栄えがします。車両基地などのシーンを再現できそうですね。

 ジャンパ栓のゴツさも583系らしいです。


 製作中の1枚。


 そして、7両編成の完成です。

 すごい迫力、そして存在感。言葉を失わされる作品です。


 クハネ581形。床下の作り込みも。適当に済ませたところが見当たりません。
 トイレ部分のマーキングも再現されています。

 繰り返しますが、7幅で国鉄色を再現したしょうたいむ(オリエントP)氏作品に匹敵するものです。3月の「鉄道模型芸術祭」では共演も叶ったのでした。


 モハネ582形。パンタ2基に床上クーラの機器室のある、実にかっこいい中間車です。

 完璧なバランス。


 モハネ583形。整ったスタイルの電ハネ。
 
 フォーマットは三等寝台ではなく寧ろ二等Bですから、マロネ41やオロネ10のような重厚さを感じさせられるのですね。

 そして、電動車であるがゆえの床下機器の密度感です。
 

 サロ581形。実物は最後までグリーン車としての勤めを全うしました。
(設備的には普通車指定席に格下げして欲しいものでしたが……)

 作品の窓配置は座席ピッチに合わせたものです。
 付随車ゆえのスッキリした床下がメリハリになっておりましょう。

 なお、LDD上ではサハシ581なんて車両も構想されていたようですね。何時か拝見したいものです。
 また、きたぐにではサロネ581形も編成に入っておりました。これも何時かは?


 改めて、7両揃いです。
 連結はドローバーでないと持たないようです。

 また、貫通扉の作り込みに注目。B寝台車は茶色、グリーン車は青の扉が表現されています。


 試運転の模様です。通常カーブでの走行もできますが、この作品は7-8幅クラス同様、大半径カーブが似合うのでしょうね。
 
<続 次回は内装及び 野外撮影篇です>
 
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2018年06月21日

【ヒント・アイディア】R56のカーブレールも造ってみました?

 先の、R22の急カーブレール造った副産物のようなものです。

 余ってる曲線レールの使い道?として如何でしょうか?


 先ずはR40の通常カーブ(左)と、Me-modelsのR56の比較です。
 ちなみにR56は通電用にアルミテープ貼りましたが、劣化で既に使用不可状態。

 それはともかく。Meは成形精度そのものが高くなく、かつ組み立て式であるがゆえの自然崩壊などの扱いにくさもあります。
(あと致命的欠陥。US発送なので国際送料がかなり高いです。世界一郵便料金の高い国の悲劇です……)


 通常カーブに刻みを入れて、R56を作ってみました。

 薬師山氏の流儀で、内側レールを切ります。そして外側レールは急カーブの逆で、レールの内側にニッパで刻みを入れる。自然に広いて、緩いカーブになります。


 繋いでみるとこんな感じです。

 刻み入れた内側レールは当然隙間が出来ていますが、その程度は走行の妨げにはなりませんし、フレキシほどガタガタもしません。外側は普通のレールのままですから半分は滑らかな訳ですし。

 このお手軽?R56は半円分は10.5本で成立します。最後の調整はやや面倒……? そこだけフレキ使うのが無難な解決でしょうか。

 9V化に関してはなんとも言えません。
 先のR22なら改造レールの長さそのものが限られているので電気的な劣化は少なく、また電気的な弱点たる接点の数もミニマムに減らせます。レールの総延長自体が短いのでメンテも問題になりにくい。
 然し、R56のような緩カーブになると、電気の劣化や接点など問題になり得ます(断面が純正品なので、そこだけはマシかも知れませんが)。メンテも面倒そう。問題は多そう。

 その上、本線系の大物はPF化が進んでいますから(拙作でも大型電機や大型蒸機は原則PFかPF対応。車体に余裕あればPFは仮設も出来ちゃいます)、緩カーブの9V化へのモチベは上がりにくいのですね(笑)。
 

 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | ヒント・アイディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【ヒント・アイディア】9V用のR22カーブレールを造ってみました。急カーブから広がる何か(妄想暴走)

 まず、アイディアの出処を。
 PF曲線レールの改造で急曲線レールを作るのは薬師山様のアイディアです。
http://legotrain.seesaa.net/article/451088522.html

 また、通電性の良い銅テープに依る簡易通電化はMieshin様の実績に基づきます。
http://legotrain.seesaa.net/article/459348876.html

 PFの受光器からの出力を9Vレールに流すのは、外部電源が得られない場所で以前から行われてる手法ですね。


 とりま。この種のものは思い立ったが吉日です。

 レールを薬師山氏の流儀でブチブチとニッパー入れる。内側に隙間作って、外側レールの外側に刻みを入れると、樹脂の弾性で、適度に自然に曲がってくれます。
(R22にするなら、3-4mmほど切り取ります)

 そこに、銅テープの帯を適当に貼っていきます。
 mieshin氏は相当に丁寧な作業をされていましたが……すいません。私はかなり荒っぽいです。


 こんなものを、4個作ります。2時間も掛かりませんでした。
 テープ貼りを2本単位にしているのは、電気的に不利な接点を減らしたいため。

 レール8本で円周になります。通常レールの半分ですね。

 R22というのは狙っていると言うよりは、8本で円周作ろうとすると必然的にこうなるという感じ。また、9VでもPFでもトレインモータのホイルベースを考えるとこれが実用上のミニマムでしょうか? 


 問題があるとしたら。
 内側レールは刻みだらけのところをテープで支持してるだけ、耐久性が即ち、銅箔テープの厚みです。まぁ簡単に作り治せるのでそのときはその時でしょう。

 あと、強引な曲げゆえに自然にカントが着いちゃいます。外側が高く内側が低い癖が。一応、そのままでも実用には耐えます。ただ、1プレート下に敷いたほうが安定します。

 理想を申せば、レール自体の癖は取っておいたほうが良いでしょうし、内側の刻む長さも管理して、接着しておくと良いのでしょう。それなりに面倒そうですが。


 最初のお披露目と試運転。
 いきなり「外」ですが。そのために電源はPFを9Vレールに給電行った由。

 車両は阪神の小型電車。2両編成です。



 小型ボギー電車の2連。ちゃんと走りました。

 急カーブには小型車両が似合います。ですが、小型車両を柔軟に作るためには9Vが必須? その辺の悩みが解決しちゃいました。


 9Vならではの小型動力車と言うと9Vモータに外枠を載せただけのような極論的な動力車。三井三池15噸電機。相方は客車代用の電車。
 三井三池じゃ電車改造したような客車で人員輸送してました。


 勿論自走します。
 ただ、不安定な軌道です。動力車は重量のある側を前にしないと脱線しやすいです。この機関車だとキャブの側を前に、ですね。

 二軸車よりは小型ボギー車の方が安定します。


 



 お次はリスボントラム。これも制作が2007年ころで久々に引っ張り出しました。
 ……よく残ってたもんです(笑)。40年以上前のパーツのヤケはご容赦を。今度ハイター漬+紫外線試してみますか。

 如何にも単車なピッチングガタゴトな走り。これはこれでリアルなのかも?





 なお、路面電車でも作りに緩バメのある車両はだめです。走行振動が少なくないのでどんどん緩んじゃう(阪神国道線71形走らせたら顔面が崩壊していく……)。
 あと、ボギー車を二軸車に見立てたような題材も苦しいです。ピッチングすると排障器などがレールに当たることがありますから。
 まぁ、この辺は軌道の精度を高めれば解決するのですけども。

 それから連接車、それもホロ表現を行ったものは無理と思ったほうがいいです。先の軌道精度の事も含めて今風の低床連接車は相性最悪かも知れません。

 無論、急曲線に合わせてカスタムすれば別の結論は出てきますが。
 また、連接車でも福井鉄道や江ノ電のような鉄道線電車スタイルならあれこれ有利になりましょう。

 連結車。欧州の昔の電車では多かったトレーラの牽引は連結器の仕様次第でしょうかね? 


 鉄道線の中型ボギー車。叡電デナ21形。
 この車には動力が無いので、動力ワフで推します。恰も田舎電車が貨車1両ぶら下げて走る列車の趣で……。
 なお、連結器には旧型の磁石のみを1個挟んで連結面間を擬似的に伸ばしています。これなら2軸車同士の連結も大丈夫です。




 実は、ショートホイルベースのボギー車というのは一番有利かもしれません。
 あと、動力ワフはもうちょっと頑張れば木造電動貨車に化けますかね。




 
 取り敢えず、「9vの急曲線が欲しい」という長年の夢は叶いました。
 ただ今の所、叶った夢がおっきすぎて、妄想を未だ整理しきれていません(笑)。

 如何にもなローカル私鉄、都会のインタアーバン、半路面電車、電動貨車+客車、欧州系の路面電車、やりたいことは無限に。そしてコストと労力はミニマムです。

 また切り刻んだレールに簡易に通電させることができれば、9Vの分岐器や平面交差、変速軌道(ガントレット等)の自作・改造なども標的に入ってきます。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 スペック的な写真です。
 通常カーブ(R40)との比較です。急カーブであることが実感出来ましょう!


 ナローカーブ(R24)との比較。

 なお、3Dプリントに依るレールメーカー、trix-brixには大曲線だけではなく、R24もラインナップされています(素晴らしい!)。その上R24カーブと直線の平面交差まで!

 精度という意味では、そちらの9V化が理想かもしれませんね。

 Me-modelsのレールは9V化に挑戦しましたが、成形精度の低さと、また断面形状の問題で事実上断念しています(最初は使えるのですが、だんだん性能が劣化)。この意味でtrix-brixは断面が純正品と同じらしいので……?


 R22だと、ロードプレートの中でのカーブも曲がれます。
 まぁ、これを埋め込むんで体裁良く出来るか出来るかどうかは別の次元の問題ですが。
 3Dプリントのトラムレール(R22かR24)を何処かで出してくれないかしらん……(笑)。
posted by 関山 at 23:58| Comment(0) | ヒント・アイディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月20日

【作品紹介】超豆茸様の京急2100形。8連フル編成!の迫力

 「関東一デラックスな通勤電車」こと京浜急行2100形は当然人気題材です。

 かなり前の拙作初代(2004)・拙作2代目(2011)。
http://legotrain.seesaa.net/article/235361366.html
 そして拙作の3代目(2016)。
http://legotrain.seesaa.net/article/443193725.html

 また、SUU氏の作品もありました。
http://legotrain.seesaa.net/article/101713729.html



 先ずは4連バージョンより。

 前頭部ですが、あの傾斜+ラウンドの形状を平面に落とし込みつつ、それらしさは追求できてる感じです。2016年の拙作3代目にしても完璧な表現ではありませんし。好みとか解釈の差異は出てくる顔ですよね。

 若干の傾斜をもたせていることと、また側タイルの微妙な角度で流動感を出している配慮があります。

 「2100」のスリットに、標識灯の表現は良い感じです。
 前照灯の点灯もポイントです。

 スカートの絞り込んだ形状も良し。


 側面はパネル横組だけでは窓が小さく見えるので、上方向に1プレート拡大。これは拙作と同じです。
 シンプルな作りですが、2ドア車らしい端正さは伝わってきます。


 この角度からがなかなか良い感じです。
 微妙な前面傾斜加減もわかりますね。

 側面屋根肩は京急の場合微妙な難しさがあるのですが、全体の解像度的にポッチ出しで処理してるのは一つの見識でしょう。


 パンタ付きの中間車。シングルアームはやや腕を太く。


 そして誰もが未到達であった、8連のフル編成です。

 解像度を控えめにしているからではありますが、その分、ボリュームで推すのも正義ですね。フル編成の迫力は、言葉以前です。


 京浜急行は1970年代には既に12連運転に達していました。
 8連は寧ろ標準でもあります。


 

 全車並べて。

 これから、増結用の4連も制作される予定だとか。8+4の12連快特爆誕……?

 どの形式が来るか、楽しみですね。塗装も同じですっきり似合うのは1000形アルミ車(白1000)か600形、です。しかし、赤い1500形も組み合わせとしてありますし、銀1000繋がることも多い。
 長大編成の京浜急行は一つのリアルであり、また路線の魅力でもありましょうか。

 さて、こうなると拙作が4連で打ち止めなのが申し訳ない感じです。
 中間車ばかり4両作るのも辛いので(苦笑)、せめて4+4を目指したいものですがさて。 
posted by 関山 at 23:58| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月19日

【作品紹介】アイン様の小田急30000形。ロマンスカーEXE。シンプルな上質感。

 先方の記事:
https://blogs.yahoo.co.jp/ainchan10/40705504.html
 
 1997年デビウの小田急30000形「EXE」は通勤輸送を意識した、[らしくない]ロマンスカーで今尚も賛否の割れる車です。
 但し、連接低重心は小田急の速度で必要かと言うと微妙なスペックですし、展望席も大多数のお客には無縁の設備ではあります。

 それよりも、すべての座席の快適性を追求した「EXE」は、望まれるロマンスカーのスタイルであったのでしょう。
 シートは重厚で、床は絨毯敷。上質な内装材。配慮ある照明。

 この程度を満たしていないショボいセコい有料特急車がどれだけ蔓延っていることか……。EXEの不幸は名車NSEの置き換えであったことと、小田急に生まれロマンスカーのブランドを引き継いだこと……にあったのかも知れません。
(とはいえ、リクライニングもなかったNSEと、深々としたリクライニングシートのEXEでは大きなサービス差異ですが。特に夜の帰宅時には……)

 デビウから20年を経て、現在はよりハイグレードに更新中です。
 更新前の姿の記録と乗車はお早めに……。


 実物は6+4の10両編成で、分割されると4連もあります。
 アイン様の作品は4連を目指されたそうですが、3連でも十分それらしく。

 肝と言えるのはゴールドベースのカラーリング。
 でも、今のレゴならダークタンも入手しやすいですからこうして実現。赤い縦ストライプが上品なアクセントですね。
 
 アイン様作品、屋根上もタイルのスッキリした処理で、現代の電車らしさを感じさせます。

 窓ガラスは実物のスモークではなくてトランスクリアですが、重苦しさを逃れる意味でこれも正解でしょう。


 非貫通側前頭部造形。シンプルなラインの角型であるがゆえに、微妙な配慮が必要です。
 前面帯は横組み処理。ガラスパピラーも横組み処理でベストバランスに。

 スカートの逆テーパがシンプルながら良い雰囲気です。

 こうしてみると、なかなか重厚で好ましいデザインであることが分かりましょう。
(繰り返しますが、NSEの後継というのが不幸だったのですよね)


 非貫通先頭車。
 前頭部の角度は気を使われたそうです。絶妙な角度ですね。

 三角形の隙間埋めは割愛されていますが、それほど気になりません。ただ、黒若しくは透明のポチスロでの横組は角度的にありえるでしょうか。


 中間車。シングルアームパンタ。
 将来的にはもう1両増備で、4連化目指されているとのことです。

 このままでも良い雰囲気だなぁというのを前提に。
 ただ、個人的な印象だと、窓はもう1プレート分上下方向に大きいほうがそれらしいかと思うのですが如何なものでしょうか。窓上の黒い部分が1プレート増やして、その分窓を1プレート下げる感じですかね。ただ、重苦しくなるリスクもありますが。


 もう一つの顔。貫通側先頭車です。
 こちらの顔のほうが好みの方もいらっしゃるでしょう。ロマンスカーらしくない……とか言われつつ、貫通と非貫通両方の顔を用意するのは小田急の心配りです。

 両開きの貫通扉、結構かっこいいんですよね。赤ラインが片寄せになってるのも。

 スカート部分も含め、スッキリと美しい再現です。


 貫通と非貫通。


 これまでのロマンスカー作品と。GSE・SEとの並びです。
 
 それぞれに、時代の最新鋭!
 こうしてみると、「EXE」が20余年を経ているのにそれほど古びて見えないのが印象的です。まだまだ、通勤・観光の足として上質を提供してくれるのでしょう。
 
 さて今度の箱根行、無理してVSEやGSEを狙うよりも、敢えてEXEやMSEという地味な上質を狙ってみるのも一興かもしれません。
 
 私鉄特急のリーダー的立場、今後も変わらないのでしょうね。
 
posted by 関山 at 23:58| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月18日

【作品紹介】5幅バスシリーズ。シゲ様の川崎市交通局エアロミディ・ノンステップ ノンステ初期のキワモノ?

 ノンステップバスももう津々浦々に普及しまくり、関東都市部の事業者では初期ノンステも容赦なく今の標準ノンステに置き換えられています。

 思えば初期の、未だ形が定まる前のノンステは個性的なものも少なくなかった。
 三菱ふそうの小型バス「エアロミディMJ」ベースのエアロミディノンステップもその一つ。7m級の小型バス(シャーシは貸切車と乗合車共用)のホイールベースを伸ばし9m級の中型に。
 故にリアオーバーハングの短い、特異な形状に。
 いつしかついた愛称が「ダックス」だそうで、納得ですね。

 2000-2004年の製造なので、最近は関東近郊では見かけなくなってしまいました。


 画像はwikipediaより。神奈川中央交通(2008年)。ホイールベースの長さと極端なリアオーバーハングの短さが個性の塊でした。
 余談ですが神奈中は時折塗装変更の模索をしながら、結局あの赤と黄色の標準色に戻る流れ繰り返してますね……。

 

 モデルは川崎市交通局のH2788。当該車は2016年地点で1両のみの希少車だったようです。
 もともと1台のみなのか、昔はもっと居たのか?

 ともあれ、個性的なフォルムを再現。後ろ寄りの中扉に、短いオーバーハング。

 フロントの表現はどことなく横長目の三菱車らしいです。車体裾の1/4円タイルは灯火類のイメージなのですね。

 効果的なのは川崎市のエンブレムマークでしょう。沓摺の黄色も印象的と。

 例によって「関山フォーマット」なので、車体の大部分は上下逆組。但し窓まわりは横組ではなくて順組(逆組)です。この世代のバスは窓サッシの銀色が際立っているので、その再現考えたら順組正解でありましょう。正しく個性化!です。


 左右ピラーは車体色ではなくて、入手のしやすい黒ですが、これは違和感ありません。長3バー使うメリットも大きいですよね。客扉は前後とも車体ツライチではなく微妙な凹みがあってコダワリ感じさせられます。


 テールより。
 かなり凝った組み方です。省略されがちな(苦笑)テールライトも頑張って組み込み。リアウインドウ形状も再現。車体裾の形状も、実車のスリットを再現しています。クーラーの形状と相まって、「エアロ」の名前はダテじゃない!のを感じさせられるのです。業務用車両の空気特性=燃費って大事ですから。

 非公式側の窓配置。エンジン部分で切り上がった窓が再現できているのですね。

 実に神奈川な川崎なモデルです。そして、2000年代前半という時代を思い出させる!
 同じ時代の神奈中の黄色いバスや、小田急の赤いバスと共演させたくなります。或いは東急の銀色のバスとか……。まだまだノンステが希少だったあの時代の。

posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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