この733系(731・735系・キハ200含)も、やはり好きではない車両です。
札幌地区の通勤輸送に割り切った……のなら、オールロングシートの通勤形も寧ろ正義なのですが、これを中長距離にもぶっこんできたりするのは頂けません。
また全転換クロスの721系も居るわけで、この辺がランダムに運用されているのは余りにアホすぎます。
せめて車種が固定運用になっていれば、未だ良いのですが。
(快速エアポートは已む無しとも思いますが)
理想を申せば、JR東の首都圏(東海道・宇都宮・高崎線)の如く、必ず編成端の1号車はクロスシート、って棲み分けができれば良いのですがねぇ。
混雑対策と遠距離の快適性、両立の現実解はありますのに。
と、怨念籠もった前置きはほどほどに。
(クロスシート好きが故に、京急沿線に移民したくらいですからね自分は!)
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さて。
731系(731・735系・キハ200含)も、そのスタイルは悪くないんですよ。
貫通型なのに立体的な造形は格好良いものですし、固定窓の側面に至っては721系よりも上質感があるほどです(これでセミクロスならなぁ)。
レゴでは、隼氏の作品があります(731系です)。2014年ですから、もう4年前の作品なのですね。
http://legotrain.seesaa.net/article/395389126.html
この世界、時がすぎるのがあっという間です……。

概ねのラインで、隼氏の流れを汲みつつ。
然し、そこに4年分の近代化・現代化を注ぎ込んだ作品です。
車体高を適切化。ペチャでもウマヅラでもない、ベストバランス。
立体感の表現をなすレールプレート。
灯火の大きさもまた適切でしょう。
ホロの表現もまた進化しています。
スカートが今様ですね。2x2のウエッジプレートも世界を変える部品です。
6幅なのに、密度感がある!

側面。横組み窓は固定窓表現にしっくり来ます。
通勤形でありながら、どこかゆとりを感じる側面。
ドアは凹表現頑張っていますが、その価値はありましょうね。立体的で、深い。
表示器のLEDをオレンジで処理したのは思い切りがあって良い感じ。
床下機器も注目です。機器箱のレリーフ的処理が綺麗。

別の車両の床下機器です。

台車。ボルスタレス台車ゆえの軽快さ!
丸タイルΦ1の黒の登場で、台車表現も変わりつつあります。

動力車の構造。ドアの凹み表現を行いつつ、PF機器を収めています。
また、この状態で支えられる強度を持つとか……!
全長は32ポッチ。レゴスケールの中でも長い方です。
関山もこのスケール基調なのですけども、手頃に造れて、そしてギリギリ実物らしさを保てるものだと思うのです。
拙作は兎も角(苦笑)。このかい様の作品から、大スケールとはまた違った良さが感じられませんか?

パンタ廻り。
シンプルながら、緑の碍子が良いインパクト。
Φ1丸プレートの緑色は近年入手性が良いので、屋根上に使うのは有りかも知れません。
屋根そのものは1幅のタイル張りで、実物のコルゲート表現になっています。コダワリですね。


サイドビュウ。動力車を含む3連。

サイドビュウ。動力車なしの、鉄道模型の世界でいうところの「増結3連」。
今回は6両制作で、6連若しくは3連で運用する模様です。

勿論、静止状態で「行き交う情景」の再現も。

作者、お気に入りのカット。
合理性と都会性!

そして、野外撮影も。
緩いカーブをゆく。築堤か、高架のような雰囲気です。

複線高架上でのすれ違い。
実物は高架複々線上での並走もあるんですよね。立派に都会の電車です。

6両編成。結構な迫力です。
余談ですが、かい様の撮影技術も惚れ惚れさせられます。
野外撮影カット、絞り優先?使って、被写体深度を意図的に変えておられる。作品だけでなく、その写真からも学べるところ、多いのです。