先方の記事:OeBB Nightjet 過渡期の混結編成が完成
http://maztak.blog.fc2.com/blog-entry-193.html
欧州諸国の夜行列車事情。退潮しつつなんとか食い止めてる感じ……のようです。
ドイツ鉄道(DB)傘下のCityNightLineが撤退し、オーストリア連邦鉄道(OeBB)傘下のNightjetが引き継いだのは2016年の12月。
故に、CityNightLine塗装とNightjet塗装の車両の混結が過度期には見られた模様。そこに既存のOebb所属客車も混成と。
欧州の二昔前の列車なぞ様々な塗装・所属の客車のごちゃ混ぜも珍しくなかったのですが、その限定的復活でありましょうか?

実物写真もmazta-k様撮影。2017年5月。
後ろから(画像右から)、OeBBの座席車、NJ塗装の座席車、旧CNLクシェット、OeBBの座席車、旧CNL寝台車……。

左から、OeBB車運車。旧CNL寝台車、NJクシェットx3、OeBBの座席車、旧CNL寝台車……。
この列車も、今はNJ塗装に統一されているのでしょうか。
ダークブルーで揃った夜行列車は発足当時のCityNightLineを思わせますし、はるかそれ以前の、ワゴン・リ時代をも彷彿させるものじゃないでしょうか。
特に屋根が丸くて高く小窓並んだ元DBの寝台車は往年のUハンザ(ワゴンリの戦後製寝台車)を思わせる姿になってるのかなと妄想刺激します。
※:すいません。関山の欧州鉄道の認識は1960年代ベースです。

その、上記写真の再現であるのが分かりましょう。
1両目と5両目 灰色の窓まわりと赤い屋根のOeBBの座席車。あと牽引のtaurusだけが既存作です。
客車6両がレゴとしての新造車です。
2両目のNJクシェット
3両目の
4両目の旧CNL寝台車
6-7両目のNJクシェット。
8両目の旧CNL寝台車
こちらが新造ですね。

新造車の中でも華があるのはNJ塗装のクシェット(簡易寝台車)。
ダークブルーに二色の帯が美しい。古典へのレスペクトのある近代性ですね。
mazta-k様の作品ですが、ダークブルーのトレイン窓は無いので2x2パネルの組み合わせで窓を構成していますが、角のついた窓まわり、近代的な感じがして実車のイメージに近いんじゃないでしょうか。辛うじて踏みとどまってる欧州夜行列車への憧れを刺激します。
車体裾は、他の欧州客車に合わせて1プレート下げているのも注目です。台車部分はタイル処理です。この配慮が嬉しい。

こちらは製作中の様子です。屋根の形状に二種類あるのは、丸い屋根が旧来の座席車、角屋根が新型のクシェットとのこと。


丸屋根車と角屋根車。後者の近代性が印象的です。
欧州諸国の客車も近代化が急激に進んでいるのでしょうか。

左の青白ツートンの車が

何時かは内装も作られる予定とのこと。新タイプクシェットの、特徴的なインテリアを巧く汲み取る形ですね。窓からチラ見えする寝台装置も寝台車の魅力ですから実現願っています。社外品の証明仕込んだら鬼に金棒でしょう。

日本的に言えば、ハネ・ハネ・ハザ ですね。

赤と白の塗り分けが、旧CNL(DB)の寝台車です。

旧CNL(DB)の寝台車。 左が通路側。右が寝台側。
2人用コンパートメントを持ち、シャワートイレ付きが1等。そうでない区画は2等として使われているそうです。そのため窓配置が揃っていません。
屋根はカーブスロープによる丸処理。この客車らしいですね。
この車もトレイン窓からの離脱が見られ、クリアブロックで構成した部分が近代的で良い感じです。サッシ部分も良いアクセントになっておりますし。
NJ仕様も将来制作される際は、完全に脱トレイン窓でスッキリした近代的な(而して伝統を思わせる)姿になるのでしょう。それも何時か拝見してみたいものです。


おまけの紹介で申し訳ないのですが。
形式と所属不詳ながら、欧州系の電気機関車モデルのLDD。(追記:SNCF BB26000形とのこと)
(1990年代の形式でしょうか、雰囲気的に?)
多面体的なというか面取り形状の前頭部を巧くパーツのみで表現しています。全長のバランスも程よく、側面・屋根上のグリル表現も決まっています。
台車の回転に対する配慮もありますね。欧州の(西欧の)動力車は車体裾をさげておりますから。
久々の動力車として、実制作に期待しております。