http://legotrain.seesaa.net/article/420741974.html
この地点でかなり頑張ってた作品なのですが、未だパーツの制約・技術の制約から完全には抜け出ていない印象は否めなかったのです。
近鉄21000系は1988年デビウ。近鉄の名阪甲特急の専用車。
ビジネスラインの名阪甲を意識したコンセプト。当時の日本の電車では最高水準であったデザイン。それまでの電車をすべて旧式に見せてしまうインパクトがあったのです。そして、更新経たとはいえ今なお色褪せぬ魅力!
一方で足回りはシュリーレン台車に抵抗制御と、10000形旧ビス以来のシステムが継承されており、悪く言えば旧態依然な、趣味的に捉えると昔ながらの電車としての魅力も感じられるものなのでした。そう。昭和の電車でもあるのです。
その21000系も来年くらいには新造車への置換話が上がっています。
ただ、近鉄には21000系よりも古い特急車両は多々残っておりますので、21000系も姿を変えて生き残っていくのでしょうか。それはそれで興味を引くものです。
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エース君の作品。今回はフル編成。
また、前回同様、更新後の姿です。
前頭部。半月型のキャノピー重ねることでスムーズな美しさ。
然し、難しいのは標識灯から下の逆傾斜部分。ここは無理せずにディジタルな表現ですが、違和感は皆無で寧ろ上半分のスマートさを引き立ててるかのよう。
オデコ部分はポッチが残りますが、ここをスムージングするのは難しいでしょうね。ウェッジ重ねで正解な気もします。
スカート廻りは最初に公開したときより小改良されており、胴受廻りが力強いものになっています。かつ精細に。電車では重要な部分ですし、連結器がカバーレスなのも21000系の個性です。
パンタのない先頭車ですから名古屋寄りです。
野外撮影も様になってます。架線柱があると尚良、でしょう。

対して、大阪より先頭車。
更新時にパンタ配置を変更した21000系ですが、交差式の前パン維持しているのが近鉄らしいです。流線型のスマートさと、2200形以来の電車らしいゴツさを共存させているのがアーバンライナーの持ち味。
側窓は横組。一気に品質が上がった感じです。
屋根肩のポチスロ処理もこの題材の必然でありましょう。でも当たり前ができるって大事なことです。
喫煙室小窓が良いアクセント。
また、ドア部分が4幅横組になっており、その3段分を窓に充てているのは明瞭感があって良いのですね。

増結車込みの8連にも出来ます。
6連に、中間2両組込という編成です。
この角度からだと冷房機がゴツく見えるのが残念。
理想はポチスロかカーブスロープですが、現状のままでも1プレート背を低く出来たら良くなりそうな気がします。

8連。見上げるアングルで。
青山峠越えを思わせますよね。

あとは屋内撮影です。
なお、スカート廻りは小改良の前ですのでご注意を。
6連。このアングルだと名古屋より先頭車の床下抵抗器が目立つますね。
ここから電制の熱気で陽炎上げつつ山を下っていくのは、2200形の時代からの伝統?

連結面も丁寧。3両目の簡易運転台も再現されています。

斜め上から。

中間増結の2両。貫通運転台車。

この顔は普段は先頭に出ませんが、21000系の機動性を確保しています。7連固定に見えて中間運転台のあった10000形旧ビスと同じ思想と、21000系登場時は話題になったものでした。
(もし客付きが悪かったら4連での運行もあるとか言われてたそうですが、幸いにもアーバンライナー効果でお客が増えて杞憂になったとか)
増結車の2連だけで貸切とか出来たら楽しそうですが(笑)、現状そうした使い方は未だないみたいです。
エース君の表現、スッキリと好ましい。
ここだけカーブスロープ屋根なのも、切妻なのにスマート感。


団体列車では何度か見られたという4連運行。
ちょっと不思議な感じですよね。
名阪甲には新車導入ですから、21000系のこうした使い方も今後増えるかもしれません。
なお、この中間先頭車にも動力入っていますから、レゴ的には6両と2両を分けて走らせることもできちゃいそうです。

増結組込の8連。堂々!

スカート廻りの小改良の模様。
左が改良前、右が改良後ですね。

改良後、アップで。
標識灯が、タイル使っての半ポッチずらし行って、ラインのスムージング化行っているのが分かります。
3年を経ての大改良作品。
今年のJBFでの活躍が楽しみですね。