以前の異径胴タイプもかっこよかったですが、 こちらもなかなか。
2017年に制作されたとのことですが、初のお披露目は先日 18年4月の栃木レゴオフでした。

クリーム色の大型タンク車です。
作者のお話では石油系想定とのこと。日本では石油系タンク車は長年黒であり、また例外として紺や緑+灰ツートンなどもありますが、濃い色が多いです。
なので違和感あるかと思いきや、欧州だと(あと線路の繋がってるロシアも)石油系タンク車は白かクリーム色ですね(正確には警戒色の赤帯が廻りますが)。
欧州系の(それもなるべく現代的な)機関車に合わせたら似合いそうです。
個人的にはVL80みたいなソ連電機とかに牽かせたいですね。あるいはフランスのモノキャビン凸形機(BB12000みたいな)とか。
ただし。
日本でのクリーム色のタンク車は皆無ではなく、(ほぼ)同用途のホキ2200形に合わせて色をクリーム色に揃えたタキ24700形(1974-1997)が居りました。
日清製粉の私有車で、積み荷が小麦粉。その比重から、全長16m超の大型貨車で実に堂々とした車でした。

<参考画像 wikipediaより>
積荷が「粉モノ」であるがゆえ、形状は異なりますけども、日本形世界観だとタキ24700形に見立てても楽しそう。
実際、8幅のEF64 1000等によく似合っておりましたし。

モデルに話を戻しましょう。
4x4x6の大型パネル(30562)で構成されたタンク体は嘗ての製品10016と同じですが、ポイントは45度傾けて車体に取り付けていること。裾のみパーツ不足か? 別の色なのが分かりますが、これは気になりませんし寧ろツートンカラーとしての味になっています。
それよりも、タンク上面の積み込み口などが表現しやすくなっていることに注目です。

上から見て良い感じ
残念なのは30562の供給不安定で、色にもよりますが普通にパーツ集めるとコスト高になりうるってことでしょうか。
応用でガチなタキ24700作ろうかと思ったのですけども(笑)。普通にカーブスロープ使いまくるほうがローコストかも……?
(ただ、大きめの一体部品を使いこなすほうが貨車は軽量化できるので、実運用ではとても有利です)

そんなわけで、思わず羨むのはこの編隊!
タンク車は同型車が複数揃うと世界観のリアルティが増すのですよね。
欧州系の石油列車でも、日本形の「粉モノ」列車でも、善き情景を作ってくれるに違いありません。