まさか、このカテゴリの記事を二連続で上げることになりますとは。
まず、経緯から。
1月頃の噂話で「ハリポタ、2018年復活! ホグワーツ急行くるか?」
(今度こそ、大動輪パーツの!)
2月頃の情報「ハリポタ復活するけど、ホグワーツ急行無し。」
(えー何の為のハリポタ復活なのよ……。レゴ社失望!)
って感じだったのです。
で、何の伏線もなく(商品名など、テキストのみのリークもなく)、今回の75955の発表に至ったと。まさに青天の霹靂です。いいもん隠してんじゃないかよ!
(……こういう隠しは大歓迎!)
写真など
こちらから(eurobricks) 待ち焦がれていた、大動輪採用の
グレートウエスタン鉄道 ホール級がやっと初登場です。
大動輪パーツは2009年の10194 エメラルドナイトで登場して、2010年の4841で採用されるかと思いきや裏切られ……つまり、8年越しの実現です。
また、黒の大動輪パーツ自体が2013年のローン・レンジャーの汽車(79111)以来、久々の採用です。近年供給がないのでbricklinkの相場も跳ね上がってて巫山戯んな!状態でしたが、やっと供給難も解消です?
(赤は2017年 10254のホリデートレインで採用ですが、あれはまた供給渋いセットでしたしねぇ)
機関車本体と炭水車。客車。プラットフォームのセットです。
機関車自体は完璧なルックス……ではありませんね。
縦長な缶胴とか妙に詰まった全長とか気になるところはあります。それでも過去の歴代ホグワーツ急行のどれよりも素晴らしいデザイン!
マニア的には手直しする楽しみが残されているということになりましょう。それは平易かつ楽しい作業となるはずです。
(勉強だって苦手科目の克服より、できる科目伸ばす方が楽しいってもんですよ)
取付や調整が面倒な(なれたら面倒でもなんでもないですけど)ロッド廻りはメインロッドのみサイドロッド省略です。先のローン・レンジャー79111もホリデートレイン10254もロッド省略でしたから進歩ですね。
また、エメラルドナイトではロッド廻りが弱点ではあったのです。
ダミーではなくなったスプラッシャー。その上のネームプレートは1/4円のタイル。此処は近年充実してるパーツの恩恵を受けまくっています。大歓迎です!
客車は残念ながら二軸アレンジに。コスト制約きつかったのでしょうか。
(前回のも同じく79.99ドルでしたね)
トレイン窓も非採用。レゴ社的にはトレイン窓は絶版パーツなんでしょうか。
それでも、制約の中で最大に良い雰囲気は出していると思うのですよ。
客車の内装も楽しげですし。内装見やすいような分割ラインも頑張ってる。
もちろん、炭水車も省略なしです。
ものすごく
惜しいのは、連結器がすべてドローバーなこと。 ここはコストダウンしないでほしかった。駅をもうちょっとしょぼくしても良いので連結器は入れてほしかったです。
(流石にミニフィグ1-2体くらい間引きしろよ! とは申しませんが)
でも、車輪自体は通常のトレイン車輪です。1-2代目のは酷かったですからねぇ。紙屋根のお城や家とかとともにトラウマに思ってる年代多いんじゃなかろうかと。
もう一つ惜しいのは、
観ての通り、動力化は恐らく非対応。 10254のホリデートレインは2A(4-2-0)のシングルドライバーの先輪にトレインモーター仕込めるようにして動力化対応でしたが、それが先行するだけに今回は残念。まぁこの雰囲気のまま先台車が大きくなったら不格好極まりないのは事実ですし、そうじゃないようにエンジン全長伸ばしたら全体が大きくなって価格だって上がってしまう(
※)でしょうから、致し方ないのは分からなくもないですが。
※:マニアしか買えないんじゃ、この種の商品は意味がないですから。
無論、10000代で「電動ホグワーツ急行」を別途リリース、なら話は別です。 ユーザ的には頑張って機関車内部にMモータ仕込んでエンジンドライブ自作動力(上級者向け)。
はたまた炭水車を2ポッチ延長してテンダモーターにする(初心者向け)が考えられましょうね。
ホーム部分。キングス・クロスの9 3/4ホームらしいです(詳しく知りません)
簡素ながら跨線橋が嬉しいです。イギリスにはよくあるスタイル。
付属品というかおまけとしては立派なものだと思いますし、Cityのトレイン合わせるのもありでしょう。それこそ60197をユーロスターに見立てたら楽しそうですよね。
さて、気になるお値段と供給形態。
801ピースで予価79.99 USD。前回と価格維持。(どうでもいいけど曲線レール1周入れて価格上げてしまうような愚を犯してないのに大感謝。要らねぇよ!)
そのうえ有り難いことに、
「一般カテゴリ」の商品です(レゴストア限定のようなムカつく形状ではなくて)。
日本での価格は分かりませんが、レゴストア限定のようなムカつく形状(繰り返す。敢えて)ではないので現実的な価格にはなりそうです。実売1万切ってたら複数行きたいですね。
何しろパーツ的には余すところありませんから。駅部分だって建築に使える部品ばかり。ミニフィグは……ヤフオクメリカリなどで処分ですかね(笑)。いやトレインファンが処分しまくってダブつくかもしれませんけど??
ともあて、このセットが日本はともかく世界的に馬鹿売れして、レゴ社に
「鉄道ものは売れるんだよ!」 ってことが認識されること、願うばかりです。
(日本だけで売れても駄目なんですよね……)
そもそも、ハリポタって性差がなくて、対象年低幅広くて、魔法もあれば適度な科学技術(蒸気機関車とボロいフォード程度……)が許容されるという誠もって玩具メーカーにゃ有り難い版権ですから、レゴ社は巧く生かしてほしいものでもあります。
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さて。
歴代のホグワーツ急行(レゴジャパンの商品名的にはホグワーツ特急)もおさらいです。
コレジャナイロボならぬ
コレジャナイロコにトラウマ遺された方も多いんじゃないでしょうか(酷)。
4701 2001年。https://brickset.com/sets/4708-1/Hogwarts-Express 初代です。コレジャナイロコです。
車輪がトレイン車輪じゃない(これじゃなーい!)
炭水車がない。客車の窓ガラスが入ってない。三無主義ですw
2001年というレゴ社が底辺さまよってた時代の品で、同じ頃のホグワーツ城は屋根が紙でした。ハグリッドの小屋も。別名ハリーボッテー。
4758 2004年。https://brickset.com/sets/4758-1/Hogwarts-Express 二代目です。まだ、これじゃない!
この画像、車輪廻りが見えないような演出で凄くずるいですよね。天下のレゴ社がパチモノ玩具メーカーみたいなことするなっての。
この頃からハリポタの建物系の出来はマシになっていったのですが。屋根がプレートにはなってましたし。然し、ホグワーツ急行だけは旧態依然……。
10132。2004年。https://brickset.com/sets/10132-1/Motorised-Hogwarts-Express 二代目のヴァリアント。電動ホグワーツ急行。
このセットだけは車輪が通常のトレイン車輪になり、炭水車が付き、客車の窓ガラスが嵌まるようになりました。
高価な9Vセットで日本だとクリブリ限定で2万円越えてたような。当然スルーです。
炭水車は3軸をどうやってるのか。当時話題になってましたけど(EJLTC 懐かしや!)、回答は「普通にくっついてるだけ」。よく脱線しなかったもんです。
4841。2010年。https://brickset.com/sets/4841-1/Hogwarts-Express 三代目。前年の10194で大動輪パーツ出てきたので、この仕様のがっかり度は大きかった。
とはいえ、10132並に通常の車輪になって、炭水車が入って、客車の窓ガラスが備わった有り難み。機関車や客車の屋根も醜い45度スロープから美しいカーブスロープへ。いろいろマシになったのは事実です。
造形自体はともかく、
部品取りとして使えるセットになったのは大きな進化でありました。とはいえ、同時期にトイ・ストーリーの汽車(赤い大動輪!)もあったので、その影に隠れてた感はあり。パーツ取りに買うならあっちのほうが良かったのです。
余談ですが、フォード・アングリアもこのセットのは2代目ですね。
で、2018年ハリポタでも3代目フォード・アングリアがリリースとか。、まぁ6幅車と言っても最近のスピチャンの車に比べてカッコよくないですけど(笑)、まぁフォード・アングリア自体がお世辞にもカッコよくないし(そういう問題か?)
そんなわけで。
待望の四代目ホグワーツ急行。
17年分の恨み?というか怨念を載せているわけです。先に指摘した些細ごと、気にならない程度の傑作と言えましょう?
これを契機に、低調だったというか、新規参入しにくい雰囲気はあったレゴトレイン界隈が久々に盛り上がってくれること、願うばかりなのです。
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ツイッターより。皆様の反応です。
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