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2018年04月26日

【作品紹介】mieshin様の自由形特急電車 MLT-E660形「CITYGAZER」は格好良く可愛い?

 自由形の特急電車!

 理想とする電車のデザインというモデラーの特権的なお題。二昔ほど前の鉄道模型コンペティションの「定番」でもありました。1950年代のOゲージ時代から、1980年代のNゲージ主体の時代に至るまで、鉄道模型趣味誌やとれいん誌をこうした題材が彩っていたのです。
(尤も鉄道模型の製品のクオリティはイマイチで、そして世の現実の電車は画一的な国鉄型しかいなかったような時代です……。夢を模型に託していた時代?)

 翻って。昔の鉄道模型的な流れを汲んでると思う(少なくとも私はそう思ってる!)、Lゲージの世界ではもっと自由形は造られてもよいのでしょう。ただ、デザインの難しさなどから少数派に留まっておりますね。

 この作品。注目されてほしいです。


 MLT-E660形「CITY GAZER」。
 特徴はやはりバットマン系で使われた特殊キャノピー「24235c01」「24226c01」を使いこなしていること。何時かは鉄道車両にも使いうる形状と思っておりましたが、こんな形になりました。斜めに使っていることもあり、綺麗なラインじゃありませんか!

 想定されているのは、日本の?特急電車なのでしょう。
 5車体連接。スタイリング的に時代考証は昭和が平成に変わったころ。電車のデザインにも革命が起こりだしたころ(近鉄21000とか東武100、小田急10000。そしてJRE 651)の感じがします。昭和の保守的な電車とは違う彼女たちも長く親しまれ愛されて、今は美しいまま最期を迎えつつある……という雰囲気なのですね。

 それでも、前面の丸ライトはこの時代的にはミスマッチ? いやいやユニークな特徴になっておりますよ! 良い意味で時代感を曖昧にしておりましょう。

 そして、シックなモノトーン。グレイのボディに白帯が高貴さを加えます。


 設定。こういうの大事ですよね!

 「ネズミ男爵」って愛称が楽しい。こういうキャラ立てって考えてて楽しいですし、また作品の印象を強烈なものとします。


 絞られた流線型と高運転台。ボンネット側面のグリルも良いアクセントに。

 この角度から見ると、幾何学歴造形な床下機器のカバーリングも作品の魅力高めていることに気が付かされます。


 力走。この角度だと「ネズミ男爵」な印象が確かに感じられます。かっこよく・かわいい!

 当日は連接系の不調で走行時間があまり長くなかったのが残念でした。
 改良で、復帰されること期待しております。


 風光明媚な区間を往きます。展望ラウンジの意義を発揮する場面です。


 編成で。横組のドアが綺麗で、そしてインパクトに。




 こちらからだと、グリーン車、展望ラウンジ、普通車x3という編成でしょうか。
 どうやら展望車は公室的空間の模様。


 展望車。アップで。

 このキャノピ部品は如何にもこうした車両に使えそうですが、これまで製作例が無かったですね。素直に、格好良い。
 車両中央の窓なし部分も善きアクセント。

 車内にはカウンターテーブルが。ビュフェ・カフェ的な車両でもあるのでしょう。


 連接の中間車。プレーンな中間車だからこそ、基礎デザインが見えてきます。8幅ゆえのどっしりした低重心の安心感。

 ドア脇の表示類は二色のLEDか? 善きレトロ。

 そして流線型のパンタカバー。二両にまたがる大仰さがまた良いのですね。

 
 今回はやや不調でありましたが、改良での再起、願っております。

 また、こうした気合の入った自由形、続いてほしいと思うのでした。理想をデザインするというのは凄く楽しいことなのですし、形に出来るのはモデラーとレゴラーの特権なのですから。
 

追記。mieshin様の動画です。足回りは改良済まれた模様。



posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【作品紹介】mieshin様のハルツ狭軌鉄道 BR99.600。もう一つのナローゲージ蒸機。



 BR99.600……というドイツ蒸機の型式名だとヒットしない機関車です。寧ろ「ハルツ狭軌鉄道」のほうが知られていますが、観光地の機関車はその傾向がありますね……。

 ナローゲージと言っても軌間1000mmですから日本の1067mmとほぼ同じなのですが、スイスの私鉄と同様に小柄な世界観です。とはいえBR99.600の運転整備重量は47噸もありますから日本でいうとこのC12の50噸に迫ります。

 旧東ドイツ側ですので、社会主義体制末期のまま古いもの残っちゃった……という感じなのでしょうか。それが観光用として再評価されて今に残るようです。

 1939年製ですので、やや近代化されつつあるドイツ大型機の味を圧縮したような(わかりやすく言えばBR50を強引に縮めたような?)味を持ちます。ややマッチョよりの造形? 逆に言えば日本人好みのドイツ小型蒸機――要は古典的コッペル――な趣とはちょっと違います。そこは好みが別れましょうか……?

 なお、この題材はすでにk.matsubara氏が造られています。
(紹介タイミング逃したままですね。申し訳ないです。なお、作者の作品記事リンクです
https://t.co/qUaYmrBNqt
かなり詳細な解説がなされています)


 mieshin様のこの作品も、制作は1年ほど前だったそうですが今回の小山(4月15日)が初のお見えとなりました。

 8幅のリアル系の造形は、先行のk.matsubara氏作品に共通します。
 ナローゲージの解釈は通常レールを使っての車体8幅。通常トレインで例えるなら10幅世界観の車両ということになりましょうか?

 動輪は純正の大型動輪で、ナロー蒸機の動輪という解釈です。

 密度感と精細感。堪りません。
 勿論自走です。動力系の内蔵でマッチョなボディは役立ってるようですね。


 如何にもメルヒェンな列車を曳いて。

 客車は現在使われている1960年代チックなデザインのものですが、トレイン窓がよく似合います。台車は通常車輪ですので走行性能上は有利でありましょう。カーブの多いレイアウトですが、8幅客車x2+貨車曳いて余裕あるようにみえました。

 ただ、一部のディテール部品は段差対策に取り外されたようです。
 ディテールと走行性能の両立は難しい問題であります。


 それでも 現場調整でトラブルなく走り回っておりました。
 ちょっと斜めの入ったフロントエプロン部分。近代ドイツ蒸機らしい傾斜したキャブ側窓。やはり近代の大型機をナローサイズに縮小したような雰囲気なのですよね。


 足回りのディテールを観る。
 メインロッドのみでサイドロッド省略です。これはじっくり見ないと分かりません。
 寧ろリターンクランクの表現に目を奪われます。ロッドの上に乗ってるだけなので簡易可動ですが一つ上の写真を見れば分かるよう、動くのです。

 メインロッドそのものはフレキジョイントで角度を吸収する、余り見ない方法を取っています。
 サイドロッドは意外と「悪目立ち」して足回りを鈍重に見えるリスクもあります。
 この足回りの割切は、一つの解決策・方向性を示しているものでしょう。

 それにしても。
 最近蒸機動輪をまともに供給してくれないビルンの某社め……。


 元来はPFだったようですが、今回は簡易可動ということで?懐かしの電池box 単3x6タイプ。速度はそれほど速くはないので(トロくもないです)、コントロールがないのは不便ではないようでした。

 それにしても、このサイズの電池boxが収まってしまうのは驚きです。そしてスタイルに影響が出てこないのも。


 動力伝達。旧テクニックモーター(低速タイプ)をほぼ1:1で使っています。PFだとMモータの1:1くらいの回転数でしょうか(体感です)。

 ベベルギアを二段に使って動力伝達しているのですね。
 複雑ですが、特にトラブルは無かったようでした。ギア重ねることによる効率減はそれほど気にする必要はないのかもしれません。それより寧ろ、メインロッドの抵抗が減ってるメリットがこの機関車にはあるのでしょう。

 外も中も、面白い作品でした。
 
 ドイツメルヒェン系というか、コッペル等の小型機をナロースケールで楽しむのもまた楽しそうですね。
 
posted by 関山 at 23:58| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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