今でこそ古い「国鉄時代の電車」のイメージですけども、その登場時は「国電のイメージを大きく変える」画期的なものであったのです。
量産はやや遅れて1981年。中央快速線の他、中央・総武緩行線。そして関西地区では京阪神緩行線に導入されました。
ただ、相当な高コスト車でもあり。重装備の試作車に対して量産車や量産後期車ではコストダウンを進めつつもそれでも高コスト※。
※:兵器の世界では「試作品が量産品より優れている訳がない」とか言われてますが、鉄道車両と連邦軍のモビルスーツは過剰仕様の試作品に対して、量産品が劣化版になってしまうのはザラなのでした(苦笑)。
1985年の205系の登場で、未来の国電……も早くも終わってしまったのです。
(205系だと、国電・国鉄という感じが薄れてしまいますよね)
その後の経緯ですが。
関東では長く中央線・総武線で活躍し、後に京葉線にも転じましたが引退久しく。
一方で関西地区導入車は京阪神緩行線から引退後は大阪環状線や奈良線に転用され、こちらは尚も健在です。
側面は戸袋窓や二段窓が古臭い……と試作当時から言われてましたが、これもJR西日本特有の延命改造ですっきりした姿に改められており、却って完成度は上がっておりましょう。
ただ、大阪環状線では新車導入が進んでおり、103系についで引退する日もそれほど遠くは無さそうです。

エース君の作品は言うまでもなく、先に作られた201系に次ぐ大阪環状線仕様です。
JR西日本流儀の更新で戸袋窓塞ぎ、側窓を半固定。雨樋埋込。すっきりした姿です。オレンジの4両編成はインパクトあるものですね。
また、最近のエース君作品ではドア窓が埋まってるのも嬉しいポイントです。技術面というよりはパーツに余裕が出てこられたのかな?という感じではありますが。

さて。あの前面です。
80年代流行った額縁状の顔のなかに傾斜が入ってブラック処理されているという、凄く難易度の高い形状です。考えると気が遠くなるような。
思い切って傾斜は省略されていますけど、それでも左右非対称の分割の上手さで201系の顔になっています。
向かって左側の縦長窓は1x2をそのまま。向かって右の横長窓は1x1を使って細長さを強調されてます。そして全体として4幅の横組に収め、寸法的な整合性も取れてますね。
もうひと頑張りで、傾斜もできそうな気がしますけど、無理はしなくても大丈夫でしょうね。自分も作るとしたら、傾斜は諦めて仕舞うつもりですよ!

中間車。モハ200形か。
屋根周りの仕上げが今後の課題になってきましょうか。

エース君の関西国電 4本並び。
103系は2編成。今度の201系。一番右は関西線仕様の103系です。
(あぁウチの101系も並べてみたいですよこの中に!)
国鉄通勤型祭り、というのもいいものですね。
何れも貴重な経験値になっているものと思います。