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2018年01月31日

【鉄道作品日本形】京王帝都電鉄2010系。「凸凹編成」なグリーン車


 調布での催しの話が決まったとき、真っ先に思ったのは「なんか京王作ろう」。そして歴代の京王電車というと一番制作意欲を掻き立てられたのがグリーン車 2010系でした。

 それも、1959-1968年に見られた凸凹編成を!

 京王帝都電鉄2010系は1959年から1962年に製造された京王帝都電鉄二番目のカルダン駆動車。
 全M前提の2000系から経済性重視のMT編成に移行したものです。しかし新造は電動車(制御電動車 デハ2010/2060)のみ。
 編成に挟まる付随車(サハ2500/2550)は、従来の小型車両を電装解除・中間車化して賄うという「経済性最重視」な構成であったのでした。

 全金属製でアルミサッシのカルダン車が、全長も短いダブルルーフの旧型車を挟む編成は、京王線が路面電車的郊外電車から高速通勤鉄道へと移行する過渡期の象徴であったのでしょう。
 このゲテモノ編成が活躍した時代に、新宿地下線開業と昇圧というエピックも。もちろん、この電車は新宿手前の半路面電車的区間も、また今の京王新宿駅にも出入りしていたのですね。

 実物写真はこちら参照ください。
Cedarの今昔写真日記「あんこ編成!?(昭和38〜9年?) 」
http://cedarben.blog.so-net.ne.jp/2011-11-19

ナイトトレインの平成・徒然草 「バックトウーザ昭和の鉄道世界(その6)」
http://nighttrain999.blog39.fc2.com/blog-entry-261.html
 この凸凹編成(京王社内では「あんこ編成」。言い得て妙!)は1968年までに解消され、新造の付随車(これも旧型車の改造名義)や2700系を電装解除した付随車を組み込んでいます。
 
 デハ2010形そのものは1984年まで使用され、結構な両数が伊予鉄道に譲渡され主力車に。時は流れて流石に伊予鉄道でも活躍は終えておりますが、その中の4両が銚子電鉄に転ずる(銚子電鉄初の冷房車!)。
 なんと、今なお現役の2010系なのでした。

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 作品の製作記。前回はこちら。
「京王の「グリーン車」製作中/「もう、脆くない!」湘南顔の作り方 」
http://legotrain.seesaa.net/article/456538419.html

 デハ2010+サハ2500+サハ2550+デハ2060の4連。
 思いっきり、不揃いですね。模型でも、はたまた架空鉄道設定でもこんなの無いだろ!って雰囲気です。まぁ多くの史実は架空鉄道設定の厨設定以上の事やらかしてるわけですが(笑)。


 デハ2010形(もしくは2060形)
 1961年製以降のシールドビーム2灯化され、側面アルミサッシ化されたタイプがモチーフです。湘南顔のつくり方などは前回記事を。

 車体は関東私鉄で多かった3ドアでドア間窓3つのタイプ。
 京王2700系がルーツで、同じ頃に京急600形初代。少し遅れて小田急2200や京成3000などに波及してますね。つまり、応用範囲はとても広い(笑)。
 どうやら、この辺の電車を作るなら側面は横組の必要はなく、素直に順組でまとめたほうが良さげですね。
 アルミサッシの表現も割と気に入ってます。

 全長は29ポッチ。30ポチに伸ばせば運転台直後の窓も2幅にできるのですが、ここで1ポッチ伸ばすと17m車の可愛らしさがスポイルされてしまうでしょう。1ポッチは大事なのですよ?
 中間車をもし作るなら28ポッチに収まります。




 サハ2500形(もしくはサハ2550形)。

 雑多な、而して歴史を刻んできた旧型小型車を電装解除・中間車化・内装不燃化などへてまとめたもの。様々な形態がありましたが、ダブルルーフにトルペートベンチレータの古典的形状の車もいました。

 何時もの横組み旧型電車ではあるんですが、制作は先のデハに比べて手間かかるの一言(笑)。でも、古色蒼然とした車両は作って楽しい。あぁもうちょっと制作に余裕あれば素直に楽しめたのですが(1日で2両作ったのはキツかったのです)。

 シルヘッダーは色差表現で濃灰に。
 雨樋もレールプレート使うと大仰なので、色差表現にとどめたらいい感じでした。側ドアのツライチは気を使いたいところです。

 元は三面折妻というか丸妻のスマートなスタイル。故に連結部も半ポッチ張り出しでどこか原型を偲べる姿にしています。

 それにしても。
 京王電車の歴史という意味では、原型の京王電気軌道150形(1929年)も作ってみたくなりました。路面電車的な単行電車が路上で佇む姿は惹かれます。それも京王唯一のクロスシート車だったのですよ。
 はたまた、3ドアロング化されても2150形として4-5両編成(これまた凸凹編成!)の先頭に立ってる姿もまた魅力です。1962年の昇圧で、サハ2500形への改造車以外は全て引退してしまったのですけども。

 ああサハ2500。制作意欲的には、京王小型車への興味を刺激しやがった。誠に罪深い存在でありましょう(笑)。


 2000系や2010系が行き交ってた時代のイメージで。

 この世代の電車では2700系も作ってみたいと思いますし、2600系も惹かれます。
 京王、馴染みのない電車ではありますが趣味のインデックスとしては深い存在ですね。


 調布の「ボクらのブリック」(2018 2/3-3/21)での展示状況です。
 現在の7000系や事業用車(デヤ900+クヤ900+サヤ910)に挟まれて、恰も動態保存の編成の如く……。

 2月17-18日・3月10-11日の運転イベントでは勿論、走行予定です。お楽しみに。
 
posted by 関山 at 23:57| Comment(0) | 鉄道作品(日本形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月30日

【イベント】調布「ボクらのブリック」(2/3-3/21)設営完了! 鉄道系「みどころガイド」兼ねて。


 2月3日に迫った、「ボクらのブリック」30日に設営の仕上げ行ってきました。
 大部分の車両の設置。解説票の設置(SUU氏感謝)。ミニフィグや樹木の配置……。想像以上の大作業となってしまい、お手伝いのオリエントP氏の手を煩わせる(多謝)。そして5時間も掛かる。

 然し、仕上げは大事!
 この時間を十分に取ることできた今回は恵まれています。ご配慮いただけた主催側に大感謝ですね。

 なお撮影はすべて設営完了寸前。チェックを兼ねての撮影です。


 全景。
 如何にも、博物館的な。

 程よいボリューム感。
 詰め込みすぎて品がないかなとも思いましたが、寂しい印象になるよりは良いでしょう。


 角度変えて。このアングルが、真っ先に観覧の方の目に入ってくるはず。

 上段は車両基地的展示エリア。
 下段はジオラマ的展示です。
 そして、両方共ひな壇設ける。ひな壇は都市的な高架線でもあります。

 目指すところは、鉄道系の博物館での模型展示。
 そして横浜の「原鉄道模型博物館」なのでした。

 どこまで、追いつくことできたのかしら……? 


 上下二段の展示です。


 下段で意識したのは「GMの箱絵師」こと小林信夫氏のような世界観でした。嘗てのグリーンマックスの車両キットやストラクチャーキットの箱絵やGMカタログのあの世界!
 
 多くの人たちを鉄道模型の「創るたのしみ」に誘った鉄道と情景。
 これも追求し続けたいテーマなのです。


 連絡船と入換機。レンガ倉庫にコンテナ群。
 背後には湾口またぐ高架線。高架線には長大な貨物列車。

 そして、手前で臨港線とクロスする電鉄線。


 連絡船から眺む。<<続きを読む>>
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | LEGOイベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月29日

【鉄道作品日本形】京王の「グリーン車」製作中/「もう、脆くない!」湘南顔の作り方

 京王電鉄というか、京王帝都電鉄の旧型車。いわゆる「グリーン車」を作っています。1984年まで走っていた吊り掛け車や初期の高性能車。グリーン車では有りましたが特別料金は無論、不要でした(笑)。
(寧ろ冷房のないハズレ車だったんでしょうね。アイボリーやシルバーの電車に対して)

 今も銚子電鉄で、伊予鉄道を経た中古車が働いているのは知られるとおりですが、その後の5000系譲渡車の多くが引退して、6000系に至っては現役車が皆無の中で、それ以前のグリーン車が残ってるのは奇跡めいてますよね。
 他、京王れーるランドの保存車もあります。

 ところで。素朴な疑問なのですが。
 あの「京王グリーン車」って言い方は、1969年に日本国有鉄道が等級制廃止(普通車/特別車=グリーン車に整理)以前からあったんでしょうか?
 シャレで付けた愛称のような気がしてなりません(笑)。

 余談ですが、東急5200系の中に組み込まれた5000系の中間車も文字通りグリーン車と言われてました。あちらも勿論、料金は不要でした。
 

 京王のグリーンは難しい色ですが、消去法的にライム色に解釈しています。
(通常緑でも灰緑でもないので)

 それはいいとしてバージョン1。いつも通り窓を横組み。横組み万能論に基づき……。

 然し、激しい違和感です。サボりがちな違和感が働いてやがります。


 そこで、バージョン2。
 側窓は順組に改めると、あらイメージ通りに?
 そのうえ、大幅に単純化でコストも工数も節約できます。

 側窓はアルミサッシも表現すると、単色の車体に対して良いインパクトになってる感じが。2x2寸法ながら、サッシのお陰で横長に見えてるのもポイント。

 横組万能論、あっさりと潰えたのでした(笑)。


 さて、前頭部です。
 おなじみの「湘南顔」2枚窓。いつもどおりの顔ですが、なんか今回はうまくできた気分。ちなみにライムのヒンジは持ってません。ノーヒンジでこの顔を作り上げました。

 そして湘南顔のレゴ的欠点は「強度が全くない」「輸送のたびに崩壊でストレスたまる」なのですが。然し今回はちょっと違うのですよ!




 上半部を外したところです。
 センターピラー部分で左右を結び付け、そしてヘッドライトブロックで窓ガラスと窓より上の部分を固定しているのが分かりましょう。


 クリップでバーを留めます。ここで前面窓の角度を付けることができます。


 さて下半部。3面折妻と同じ作り方です。1x4プレートを内部に伸ばし、その上下をジャンパプレート1x2で固定しちゃうだけ。


 真ん中の1x2テクニックブロックはバーで固定しています。左右の裏はこんな感じ。
 真ん中の1x2テクニックブロが必要なのは此処に行き先表示などを取り付けたい場合であり、もし何もない状態で寧ろ稜線をみせたいのであれば、左右を3ポッチづつにしたほうが良いでしょう。


 実装状態。上下から挟み込まれるので、下半部に関してはなかなか頑丈なのですよ。
 前面二枚窓の湘南顔=脆い、もごさらばです。多分……。

 他形式に応用できるのは言うまでもありません。繰り返しますが「ヒンジレス」ゆえ、色も選びません。
 
posted by 関山 at 23:14| Comment(3) | 鉄道作品(日本形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月28日

【イベント】調布「ボクらのブリック」設営篇1。レゴの美術展の如く!?

 先ずは本日退出時(1830ころ)の模様より。


 上段。恰も「高そうな」鉄道模型の陳列の如く!
 目指していた雰囲気、再現できました。


 下段。二段の高架貨物線とレンガ倉庫に、連絡船。
 手前の平面交差を渡ってゆくのは電鉄線です。関山の好きな情景(笑)


 ありえない並びではありますが。

 現代の青函連絡たるEH800形。
 遠い昔の青函連絡船。摩周丸初代。快き並びの実現です。

 EHの渡る橋はCITYの一体パーツを再活用したもの。2012年のJAM以来の登板となりました。


 精細な、港湾情景も合わせて。


 ケースの全景。
 最上段は「神棚の如き」igu氏のバイオニクル作品です。

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 少し遡って撤収30分ほど前。摩周丸を入れる前の港湾地帯。
 このアングルは船が入ると拝めません?


 鉄道貨物輸送の、魅力です!


 もうちょっと遡って。港湾の構築中。




 上下に3段づつ。合計6段の線路です。
 夢のような情景。嘗て無い、展示のスタイルが此処に叶う!

 無論、2月17-18日および3月17-18日の「運転会」もありますから静的展示だけではありません。然し、静的展示の力と可能性を感じることできたのでした。


 会場のポスターより。運転会の告知です。
 イメージ画像は2017年11月の浜大祭のものですが、同等の規模を展開いたしますよ。それにしても。目玉企画扱いじゃないですか。嬉しい!


 力強き、ポスター。千客万来、願っております。

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 あとは、設営のこぼれ写真。

 事前情報で、<<続きを読む>>
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | LEGOイベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月26日

【イベント告知】1ヶ月半の「博物館的展示」。調布「ボクらのブリック」のプランとテーマ


 ボクらのブリックという企画のメインは、2月3日から3月21日までに渡る、長期間のガラスケース内展示にあるわけですが、このケースや展示室が「博物館」的な立派さなのです……。
多くの方が夢見てきたような展示が、ここに叶う?
 
※:運転会日は2月18-19日と3月11-12日です。これは別途。


 その、展示プランができました。
 幅4m余、奥行80cmという巨大なケースを二段に使った展示となります。


 先ずは上段から。

 一番奥の2線はひな壇状に持ち上げます。というか、二段の高架にします。ここは直線レール32本分の長さ! 堂々と長編成の、大型作品が飾られることになります。
 8幅や7幅の精密精細系が似合うことでしょう(国鉄・JR系となります)。

 手前の4線分は「車両基地」を模した展示です。
 斜めと曲線を採り入れ、平板にならない展示を意識しました。同時に、不足しがちな直線レールの節約にもなっている由です。電車の顔がズラッと並ぶのは爽快ですよ?

 なお、このエリアの展示テーマは「京王電鉄と関東の私鉄特急」
 地元調布の京王電鉄の電車……7000系・5000系(初代)・事業用車各種の他、小田急や東武の特急電車が勢揃い! あの方やあの人にも出展依頼をお願いしておりますよ。


 下段。こちらは「港湾」を模したイメージ展示です。

 やはり一番奥の2線はひな壇状に持ち上げ、二段の高架にします。臨港地帯の近代的貨物線を意識し、長編成の貨物列車が飾る予定。

 港には桟橋が伸び、レンガ作りの倉庫が。そして妖しげな専用線と平面クロス。

 臨港線と交差するのは、臨港地帯にまで伸びる電車線。昔の京急のイメージ? はたまた川崎市電か?
 桟橋に据え付けられるのは、艦船オフに引き続きお出ましの「摩周丸」です。

 左手は不当に繋がる貨物側線が中の2線。
 手前の2線は別系統の、本線のイメージ。列車を並べてみると、光景が出来上がってくることでしょう。ここは国鉄・JR系を考えています。


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 なお、展示期間は約1ヶ月半の長期に渡ります。

 途中二度ほど、展示品の差し替え・ローテーションは考えております(「運転会」前後を利用する予定です)。
 その際に作品の展示希望があればお答えできるかもしれません。お問い合わせいただければ幸いです。
(一応地元ということで、京王電鉄の車両は優先枠です)
 

 それから。
 レゴン氏の帆船、おなじみtamotsu氏の4wlc(4幅車)、igu様のバイオニクル。
 その上に、三井淳平氏の作品。更にサクラグの皆様の大作品が! 鉄道系(「Lゲージ推進機構」)は、ボクらのブリックの一部に過ぎません!

 是非、いらしてください。究極の「ミュージアム」が展開するはずです。
https://www.chofu-culture-community.org/forms/info/info.aspx?info_id=9427
 
posted by 関山 at 23:58| Comment(0) | イベント告知 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月25日

【作品紹介】来るものと去るもの……。皆様の制作中や構想より。アイン様薬師山様の小田急GSE。エース君の新名阪特急。サニー様のE351系と115系キムワイプ。SATO様のミハサロ。

 鉄道作品は一つ作り上げるのに時間とコストがかかります。故に、未完成であっても紹介の機会は設けたいと思うのです。アイディアやデザインは秀逸だったりしますから、埋もれさすのはもったいない(Twitterはマジで埋もれてしまいます)。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 まずは、アイン様の小田急70000形GSE車より。
 実物は既に落成し、3月の運用開始を前に試運転中の模様。(先方の記事)




 ピラーの処理は未だこなれていない印象ですが、角ばった前頭部下半のイメージはなかなか良い感じじゃないでしょうか。
 側面は窓が小さい感じがするのはやや違和感です。GSEは側窓も大きなイメージですので。大胆に3x4パネル系使うのも有り? かもしれません。

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 同じく、GSE。こちらは薬師山様の解釈です。




 件のピラーはあっさり、諦める潔さ。その代わりにスロープに依るすっきり感。
 前面下半の解釈もまた違います。違うところが面白いのですよね。

 薬師山様らしいかっちり感です。

 GSEの解釈はまだまだ考えられそうです。ロマンスカーという人気題材ゆえに、まだまだ続くこと期待しております。関山がやるなら……ダークオレンジ解釈を考えてみたいかも?

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 私鉄特急の西の雄。近鉄も2020年に名阪甲特急新型を投入する発表を行いました。


 エース君の作品。早くも1両仕上げていますからこの未完成作扱いでの紹介は失礼かもしれません(ごめんなさい)。

 ハイデッキの先頭車。前頭部の形状把握が「さすが!」です。皆が悩むピラー問題ですが、これ、GSEにも応用できるかも? と思わされますね。

 写真写りの関係もありましょうし、また近鉄プレスリリースの色の都合もありますけど、赤よりは濃赤の方がイメージに近いかも? 側面はやはり側窓が小さく見えるのがちょっと残念ではあります。窓下グラデ部分の処理はいろいろ試行錯誤の余地あるでしょうか。
 でも、完成には一番近い作品でありましょう。

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 来るもの、なら対して去るもの、です。サニー様のLDDより。


 今年3月に、185系や189系や485系よりも先に引退してしまうという悲運の特急車351系。少し古い(2017年秋頃?)作図ですが、魅力的な解釈に依るLDDです。丸みの強い車体を余すことなく再現。これ、ボツはもったいないですよ……。

 カラーリングも、近年のパーツ供給的に非現実的には見えません。15068(2x2カブスロ)のラベンダーは供給豊富みたいですし。


 そして同じくサニー様作図の新潟地区115系。別名キムワイプ。
 3ドア近郊型の解釈。また貫通国電顔の解釈も良い意味で個性が増えてきました。答は一つじゃない! それがこの世界の醍醐味です。

 ヒンジで角度をつけた顔はありですね。
 窓がやや小さくなるきらいはありますけども、窓は戸袋と開閉窓が区別された作りなのも嬉しい。そして爽やかなカラーリング。帯の入れ代わり部分も良い処理でしょう。
 ミニマム2両で済むのもまた115系の良さでしょうし、色違いとの混結も自由に楽しめるのですよね。
 
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 引退が決まったわけではないにしろ、先は長く無さそう……なのがミハサロ・大サロこと「サロンカーなにわ」。改造は1983年。ジョイフルトレインの先鋒でありました。仲間が次々引退していく中で現役続ける。JRに残る14系としても最後に近いのです。

 sato様が制作予定を立てておられるようです。ただ、当面はトワイラの強化を狙うとのことで保留とのこと。

 ダークグリーンに金のライニングが美しい。そして、凝った組み方は実制作叶えば凄いオーラを放つことでありましょう。展望デッキの作りも実に精細です。
 実物の退役前に、ひとつ作品の方も拝んでみたいものですね。
 
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 未完成作、LDD、試作品を記事にすると際限はなくなります。でも、気になったものはなるべく拾っていこうと思う次第です。
 皆様の、新たなアイディアのヒントになりますように……。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月24日

【作品紹介】レゴ5udon様の京王電鉄事業用車 堂々4連!/銀座線1000系改修


 京王電鉄の事業用車はすべて2007年以降の新造車両です。

 私鉄のこの種の事業用車は、以前は老朽車の改造で賄うのがセオリーでしたけど、近年は試験車など中心に新造も少なくないですね。
 尤も、保線用機材は大手私鉄やJR各社は新車購入が普通ですから、その流れを受けているのかもしれません。新車ならメンテも平易でしょうし。


 デヤ900形。デヤ901及びデヤ902号は2015年製造の電動貨車(牽引車)。
 言うまでもなく9000系の同型車。前面は真っ黄色で、如何にも事業用車という感じがしますよね。なお、9000系の2連口はないので、その意味でも独自性はあります。

 作品は4ドアを3ドアにアレンジで再現です。
 ドアの凹みの表現が嬉しい。平板な印象を防ぐためか、側窓上には影表現があります。
 前面は四角い部品だけで、微妙な丸みが再現できておりましょう。
 貫通扉まわりは横組と順組が混じった複雑な組み方です。
 スカート部は5幅で、なかなか締まった印象になっています。電車の前面スカートは多くの場合は車体よりも引き込んだところにありますよね?

 アンテナは埋込み式。ルックス良いですよね。
 屋根もツルツルで、今どきの電車らしい印象です。


 側面より。全長は36ポッチです。電車が長く見える寸法です。
 注目したいのは車両端の帯表現。実車のグラデが美しく、モザイクとして表現されています。ここは作品の見せ所でありましょう!


 おまけ。制作初期の姿です。今の京王電車の帯の色、ブライトピンクでは違和感あると組なおしされたとか。赤のほうが、絶対に良いです。



 サヤ900形。サヤ912号。
 これも2015年に新造されたものです。先代のチキ290形も1985年の新造車でしたがその置き換えです。

 完全なフラットカー。私鉄貨車の新造が2015年というのはやはり驚かされます。
 柵の内側は資材輸送に使われるようです。但しチキ290形にあったクレーンなどの備え付けは(今のところ)ありません。その意味で、ちょっと用途にミステリアスな感はありますね。


 灰色の車体に黄色の柵が良いアクセントです。
 柵しかない車体ですが、車端部の処理が凝ってます。
 余談ですが、サヤ(付随事業用車)という車種は国私鉄ともにクセモノが多く、どれをとっても趣味的に興味深い存在ですね。


 クヤ900形。911号。2007年製造の総合高速検測車。
 架線・電気と軌道の両方の検測を営業電車の速度で行うことが出来ます。国鉄でいうところの「架線試験車(クモヤ193など)」と「軌道試験車(マヤ34等)」の2in1ですね。検測機器の小型化の恩恵を受けておりましょう。
 なお「Dynamic Analytical eXpress」の愛称と表記がされていて、安全運行のアピールを行ってる?由。

 床は剛性維持のため二重床。そのため窓や扉の位置が高いです。両運転台の制御車ですが、運転台は飽く迄構内用であり残念ながら先頭に出ることはありません。両側とも「片目」の素敵な顔なのですが……。
 台車は軌道検測用の機器を備えた、ちょっと特異なものです。

 5udon様の作品は特異な姿を再現しきっています。ため息漏れそう。


 前面(妻面)は横組みですが、帯表現もあるのでえらく精密感が。片目の顔も嬉しい。


  圧巻といえるのは「DAX」ロゴの表現です。ステッカーで良いという見識こそありましょうが、やはりモザイク表現のパワーは魅力です。そして、美しい。地色に斜めも入ったやや面倒くさいものでありますけど、無理のない表現です。

 グラデは赤と青、それぞれ薄い色を組み合わせの表現。これは広範に使える技法でありましょう。

 なお、軌道検測用の枠の付いた台車も再現されています。灰色の枠が良い感じで目立ちますよね。
 
 検測用のパンタは折りたたまれた状態での再現です。


 4両編成。検測時は必ずこの4連を組むそうです。ラインのグラデが魅力的です。


 デヤ-クヤ-サヤ……。今日も安全を守って!

 この作品は2月3日より公開の「ボクらのブリック」にて展示されます。沿線の調布ですから、人気者になってくれること願っております。
(2月17-18/3月10-11日の運転会でも、優先的に運行予定です!)

【おまけ】
 銀座線、小改修されています。
 オーバーハング詰めて、車体全長を修正。
 前面には連結器やジャンパ栓。完璧といえる姿に。こちらも調布にやってきます♪


 手前が改修後。奥が改修前となります。オーバーハングで1ポッチ全長弄るだけで大きく印象は変わるものですね。


 浅草駅にて。あの1x1四角錐は連結器にぴったり!
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(2) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【作品紹介】ナローの泉様の「バンパートロリー」。自動往復するPF電車は可愛く楽しく力強く?

 PF乃至9Vで、電車を直線状に行ったり来たりさせるのって意外と難しいのです。

 GBCのトレイン系モジュールだと往復させるどころか停車させてトロッコ傾斜させてポイント切り替えて折り返して……を機械じかけで行うオソロシイ作品もありますけど、シンプルな?鉄道模型的な発想だと、やはり頭を抱える難しさ。

 あ、懐かしの4.5Vを引っ張り出すのはあり?
 ただ、バッテリーカー牽引が必須になり自由度が著しく下がりますけども。
(余談、意外と鉄道玩具で自動往復サポートした規格は多くないのです。おうふくプラレール、スーパーレール、ミニミニレール。すべて70-80年代の品で、尽く絶版……)

 やはり、PFの中で考えたくなりますよね。


 往復させるには電気的な切り替えと機械的な切り替えが考えられます。レゴ4.5Vにミニミニレールは前者。おうふくプラレールにスーパーレールは後者でした。あとGBC職人さんの作品も後者かしらん?

 ナローの泉様も最初は後者を考えつつ、結局電気的切り替えに落ち着かれたようです。
 写真ですが、黒い枠(台車と電池boxの間の)がバンパーで、これが終端で押されることで反転スイッチを動かし、反転させるようです。反転スイッチ部品は側面にテクニック穴があり、ここからも操作できるのがミソです。

 しかし、回転角の微妙さでちょうど「反転」が出来るのですね。よく出来たスイッチなのかもしれません?
(手元にこの部品がないので確認ができないのが悔しいのですが)


 車体に実装された作品です。路面電車。
 モデルは大昔の玩具的Oゲージで見られたという「バンパートロリー」だそうです。前後のバンパー部分に何かが当たると、反転すると。


 全長は突出部除き22ポッチに収められてます。前面は微妙な折妻も再現。前面窓が旧型2x2窓にも関わらずタン色なのは「?」ですが、程よく褪色してるようです(笑)。2x2の新型窓に差し替えても良いでしょうか?

 車高の高さは飽く迄外見上のもので、ここに何か入ってるわけではないみたいです。無論電池boxを単4仕様に改めれば更に小さくできる可能性もありましょう。

 ところで、配色とか昔の豊橋鉄道豊橋市内線みたい(笑)。


 この角度から見ると、良い感じで「馬面電車」ですね。


 中身です。やはり単3仕様の電池boxがスペース埋めてるのが惜しい。単4仕様ももっと入手性が良くなればよいのですが。

 自動往復なのにPFの受光ユニットがあるのは「電圧調整」用とのこと。ベストは3速だそうです。おそすぎるとスイッチ動かすパワーが得られません。

 何らかの魔改造で、電池3or4本用の電池box使うこと出来たらいいかもしれません。或いはダミーの電池で電圧を下げるか? いろいろ解決策は考えられそうです。コスト下げて量産することが出来るのかもしれませんから。


 実装状況。ケーブル地獄は致し方ないですね……。



 走行動画。かわいい?電車が、やや力強く?往復してるのは楽しい姿です。

 このシステム、いろいろ応用できそうです。GBC職人方とは違う、トレインファンならではの鉄道模型的・鉄道玩具的(……この2つには大きな差異なんぞありません元来は!)な展開、考えてみようじゃありませんか。
 
[追記]





posted by 関山 at 23:57| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月23日

【作品紹介】製作中ですが……ルビー様のキハ110系「秋田リレー」仕様。美しい色とボディ。

 幻の特急型気動車です。
 秋田新幹線……もとい田沢湖線の標準軌化・高速化の際には1996年3月から1997年3月までの1年間、全面運休が余儀なくされました。
 その間の、秋田への都市間輸送を確保したのは、北上線経由の北上〜秋田間の気動車特急「秋田リレー」号。

 車両は新製のキハ110系にリクライニングシートを備えた300番台。キハ110系には既に急行仕様車もありますが、こちらは1年間の暫定仕様ですから、後に通常仕様車に改造することが前提になったいました。したがって、窓割などはノーマルのキハ110系同様。

 都市間輸送故に3-4連を組むも、転用も考慮して編成には両運転台車まで含まれる。両運転台の有料特急用新造車が90年代末に生まれると誰が予想したでしょうか?
(昨今の観光列車などで特急扱いのは別枠で……)

 1年後には予定通り、「秋田新幹線」に移行。異例の気動車特急は姿を消しました。
 キハ110系の300番台は車内を通常仕様(固定セミクロス)に改めて、新潟・長野地区などに転じています。
 せっかくのリクライニングシートは? 一説には217系のグリーン車新造に充てられたと。車体も座席も、綺麗に再利用されたのですね。



 キハ110系自体凝ったデザインであり(ローカル線用にはもったいない!くらいの)、LEGO化は難しいのです。その上、300番台は竿燈色ともいわれた独特の中間色です。難易度は高い。

 そこをうまく再現した前頭部です。

 車体幅は6幅+プレート2枚分(約7幅未満)。同じくルビー様の701系と同じ寸法でもあります。5udon氏もJR系で採用してますね。

 キモになっているのは、2017年新パーツのΦ2の1/4丸タイル(27295)でありましょう。このミディアムラベンダーが存在するからこそ、この題材が可能になったと?
(残念ながら、キハ110系標準車を再現できそうなオリーブグリーンが現状ありません)

 無論、他の部分もキハ110系らしい造形を極めています。角ばってて、微妙な丸みもある。前面車体裾の逆テーパも嬉しいところ。パネル使った0.5プレート単位の調整がやたらに入ってるのも精密感を高めています。

 電気系も含む大きめの連結器も良い感じ。


 全身。現状で車体のみの落成です。
 全長は44ポッチのフルスケール。個人的好みから申せば、36ポッチくらいのほうがバランス良さげに見えるのですが……。

 ミディアムラベンダーのタイルorプレートを貼った屋根肩と車体裾が如何にもなキハ110系のボディです。そしてマゼンタの帯とドア周りが美しい。
 車体側面は凝った作りであり、マゼンタ帯の真下はタイル表面組。帯部分は順組。窓まわりは横組とベクトルが何度も入れ替わってます。

 完成が待たれるモデルです。
 理想を申せば、両運キハ110+片運転台キハ111-キハ112なんて編成を見せてくれたら嬉しいのですが。特急らしからぬ編成こそが魅力でありましたから。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【トレイン製品】2018年のトレイン製品 60197と60198の画像リーク。60197は英国1980年代風?/ 60198はボンネット電機。【追記】pfのwifi化???

 画像の転載はしませんので、リンクを辿るか検索お願いします。
ttp://i.4cdn.org/toy/1516405087697.jpg
ttp://i.4cdn.org/toy/1516405149586.jpg
「lego 60197」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 まず。60197。
 残念ながら一体前頭です。但し、完全新金型。流線型の角度は60051等に比べて控え目であり、個人的には悪くないと思います。

 というか、黄色の前頭部は「英国型」です。
(60051や7938をドイツと言うなら、こいつはイギリスです)

 編成はこれまでどおりの3両編成。但し先頭車+中間車x2という編成です。
 ぶっちゃけていうとHST風のルックス。先頭車は動力集中式スタイルであり、やや1980年代チックな雰囲気ですね。このレトロ感は個人的には悪くないとも思うのですけども。
 先頭車(動力車)の側面はグリルやラインの横組が入っており、ここはやや精細感があります。

 中間車は灰色とダークブルーのツートン。屋根は黄色。また屋根は60051同様の45度スロープです(バスのような、新型スロープではありません)

 あと、トレインリモコンは別形状のものに変更されるようです。角型でサイズの小さなもの。赤外線っぽい表示とパワーファンクションロゴっぽいものは見えるので、これまでと互換性はありそうですけど。
(いや、届かないこともある赤外線から、電波式等にかわればそれはそれで有難いですが……)

 リーク画像は未だ不明瞭なところがあります。ステッカー類は全く貼られていません。
 悪くはないけど、最悪ではない、というのが評価でしょう。1セットは購入しますけども。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 60198。 貨物列車セット。ポイント入り。
 電気機関車はやや古風です。1950年代の、ボンネットを持つ緑色の電機。そして一体前頭ではありません。欧州系ではありますが、アメリカ機でもありえるでしょうか?

 貨車は3両。ボギーのコンテナ車x1 二軸のフラットカー、あとはボギーのクレーン車(操重車)です。操重車が入る代わりにガントリークレーンなどはありません。

 あとはフォークリフトとバントラックが付属。あとは信号所。

 さて。
 機関車のルックスに関しては、近年の貨物列車セット随一だと思います。流線型をパーツ組み合わせで作るという構成も素晴らしい。ただ、今の子供に受けるかどうかは難しい問題ではありますけども。かなり古いタイプですからね。
 旅客列車が1980年代的、貨物列車が1960年代的……か?

 あと謎の別画像が上がっています。
https://www.flickr.com/photos/156473872@N02/27750024899/
 文字情報だけリークされたファンが想像で再現したモデルの可能性が高いですね。こっちのほうが良いなんて……言っちゃいけませんよ?
(組み換え対応なら神ですけどねぇ)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 これまでならリリースされてきた、駅のセットは今のところ情報皆無です。余談ですが、久々のCity病院もでるようです。
ttp://i.4cdn.org/toy/1516457726754.jpg
 割と良い雰囲気。

 以上、不確かな情報です。今後修正変更が入る可能性はありえます。
 
◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 追記。ツイート転載で失礼をば。











posted by 関山 at 23:58| Comment(0) | レゴ製品:トレイン関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月21日

【鉄道作品日本型】最古参の電車は「大型車」! 阪堺電軌161形の改修(全長2ポッチ延長)。

 先の記事
http://legotrain.seesaa.net/article/455922458.html

 「現役最古参」の電車、阪堺電気軌道の161形電車は路面電車にしては大柄であり(それゆえ長く愛用されたのですね)、全長は14mもあります。

 これを通常の電車(32ポッチ=20M)のスケールに嵌めると22ポッチになってしまうのですが、先の落成時には20ポッチで作ってしまいました。


 悪くはないけど、ややちんちくりんな感じは否めず。


 あまり意味は無いのですが、実物との並び(→訪問記)。
 やっぱり、ちょっと短いかな? って感じがします。



 2ポッチ延長しちゃいました。全長22ポッチに。


 ドア間を1ポチづつ。これによって全体に余裕が産まれます。
 中央ドアの戸袋窓部分を2プレート分から3プレート=1ブロック分になり印象が整う。
 また実物の側窓が6個並びではなく3+3の並びになってるのも、真ん中の窓柱を太くすることで2+2で再現することも叶う。

 ついでに台車も修正。9Vの数少ない難点である銀色の車輪が目立つ問題の是正してます。


 2ポッチの延長で、実物の「大型感」が感じられるようになりました。
 足回りの関係での2軸アレンジゆえ、あまり長すぎると違和感もありましょうからこれが限界でしょうね。


 屋根上はベンチレータが一組増えました。
 阪堺161形やその辺りの電車、屋根上はいっちょ前に高速電車的なのが素敵です。ひし形のパンタや屋根上のヘッドライトなど……。

 ともあれ、路面電車も作り方の公式がやっと見えてきた感じですね。
 先に作った京都市電や嵐電も修正したいところですし、2軸アレンジ全長20-22ポッチはいろいろ可能性は広そうです。動力系は9Vモータをワンタッチ脱着ですからコスト的な問題も無いでしょう、たぶん(笑)。全国各地か、はたまた全世界か?
 
 まぁその前に、阪堺電車でもう1つ作ってみたい形式もあります。乞うご期待です。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 鉄道作品(日本形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【作品紹介】三木様(mazta-k様)の英国鉄道374形(ユーロスター)試作車。クールで熱い?現代英国形

 説明が難しい題材です。まず374形の量産車について。

 374形(class374)は2015年から導入されているICE-3ベース(ジーメンス ヴェラロ)のドイツ製ユーロスター増備編成で動力分散型。現在10編成。
 集中動力式のフランス製……即ちTGV由来の373形と併用して運用されてる由ですが、ドイツ製車両が英仏間で使われるなど、第2次大戦前後には考えられたことでしょうか? 現状では完全置き換えはされず、373形も更新の上併用とのことですが。この辺では日立製も走ってるはずで、物凄く国際色豊かな状況になっていますよね。


 図は、Mazta-k様作図のClass374量産車。
 ICE-3ベースの難度が高い造形を巧く落とし込んでいます。前面はお面の貼付けでスラント形状を再現。1プレート分の不足でもってサイドへの流動感を出す。近年のカーブスロープ充実に依る丸みは、不可能を可能にした感が有ります。

 カラーリングはダークブルーベースの、ややビビッドなもの。
 この電車に関しては欧州鉄道でもついつぶやきがちな「昔は良かったなぁ」はなく(笑)、素直に格好良いと思えるのです。モデルについても同様と。


 その実制作にあたって三木様が選ばれたのは、この試作車。
 いや試作車ではなくて実物大全長モックアップだそうです。見た目は整っていますが車両としての機能はないそうで。

 カラープランは373形時代のユーロスターを踏襲しているのが分かりましょう。
 量産にあたって新カラースキーム導入して、逆に373形更新車を新カラー化してる由。

 さて。レゴ的に観ますと。ICE-3本来よりは前面窓が小さく現実的スタイルになり、若干レゴ化はしやすいか? 英国ゆえの前面警戒色もお面構造での違和感をなくすのに貢献しておりましょう。

 それでも。見れば見るほどに悩んでしまう題材です。


 それを乗り越え、今回、落成の1両です。
 先のmazta-k様のLDDを巧く消化して、かつ試作車のカラーリングを導入。

 何箇所もある斜めのラインはスロープ同士の合わせで表現。間の黄色帯も1プレート単位に分割で再現です。これ、適度なインパクトあって正解ですね。

 全体として灰色ベースですから、とてもシックな感じがします。モノトーン美しい。


 前頭部は若干のアレンジ。真っ先に目につくのは前面窓形状の修正ですね。ポチスロ合わせをいれて裾形状を斜めに。ライトケースは現実的にブラックアウト処理。
 お面と車体の隙間の処理も若干違います。これは現物合わせの末でしょうか。隙間が違和感感じさせないものになっているのは流石ですね。

 「おでこ」の丸みも若干強調されています。

 床下機器は逆スロープ系からカーブスロープ系に。この変更が現代的でありましょう。余談ですが、屋根肩に使っているカーブブロックは現在新灰が入手しにくい……「量産」(編成化)を考えるのであれば、此処も2x2か2x4のカーブスロープに変更すること考えたほうが良いのかもしれません。


 編成?を組んで。
 1両のみの試作車故、相方は同じく試作車のHST(252形)です。なんですかこの違和感の無さは! いや、時代は40年ほど違うのですが(笑)。

 なかなか楽しげなデモンストレーションになったようですね。


 デモンストレーションというと、「梅小路レゴ展示会(2018)」当日は実制作を行い、好評だったようです。
 
 三木様のユーロスター、このまま374形試作車を作られる(半自由形)のか、量産車に戻るのか。はたまた373形か? 気になるところ。
 
 英国面であり、フランスでもありドイツでもあるこの電車は、展開が楽しみなのです。日立製の395形や800形も含め、現代英国型は熱いテーマといえましょう!
 
posted by 関山 at 23:58| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月20日

【作品紹介】アイン様の115系長野色。ちょっと……いや「ものすごく」懐かしい!

先方の記事:
https://blogs.yahoo.co.jp/ainchan10/40576272.html

 115系の長野色。
 あんなに居たのに、今はもう思い出の彼方。

 1992年にこの塗色に変わり、2015年の引退までをこの色で通す。長野色とはいいつつも松本運転所や豊田電車区にまで波及しており、東京都内は立川にまでこの色の電車が入ってきておりましたね。活動範囲はとにかく広範でした。

 その長野色の115系が当たり前に居た頃は、長野から高尾までの数時間を乗り通したりもしたものです(間に2度ほど乗り換え有りですが)。
 たいてい、早朝に都内や横浜を出て、往路上越線・帰路信越線・篠ノ井線・中央東線というルートでありました。無論上越線も信越線も高崎や新潟地区の115系! ボックス席に収まり、ときに窓を開けて風を浴びる旅。それが「ついこないだ」まで楽しめた奇跡!
 JR東日本の115系自体も2018年の3月の高崎地区からの引退、新潟でも会える機会は減ってしまいました。置き換えが211系の全ロング編成だと辛いものがあります。ただ、E129系への置換だと、素直に快適な新車を慶びたいとも思うのですよ。

 そんな話はともかく。


 アイン様の作品、爽やかなカラーリングを再現。ベースは既に作られていた115系や113系で、ほぼ同仕様ですね。

 やや濁りのある薄青はレゴのミディアムブルーがベストチョイスです。灰色の帯も良い比率です。どうしても「国鉄色」優先で考えてしまいがちですが、長野色も23年の歴史があったわけで、信越・篠ノ井・中央東線115系の歴史の半分……でもあるのですよね。今思えば爽やかさだけでなく、上品さもありました。そんな雰囲気伝わってきます。

 3両編成……は基本でした。中央東線だと6連もありましたけども。


 モハ114形。レゴ的に動力車。ワンアームパンタ化された末期仕様です。
 長野も豊田も115系は車内もこまめに更新されており、乗って小汚い印象を感じることは皆無だったこと思い出します。大事にされてた電車でした。

 さて。アイン様の国鉄近郊形で思うことなのですけども。
 全長を2ポッチ伸ばして(或いは車端部を1ポッチづつ縮めて)、ドア間の窓に1ポッチ分の柱をいれたら、より近郊型らしく見えると思うのですが、如何なものでしょうか?
 戸袋窓は省略でも良いと思うのですが、通勤型のようにくっついた窓が解消されるだけで印象は大きく変わってきそうです。


 189系(或いは183系)「かいじ」と。中央東線の王道な組み合わせですね。
 国鉄色189系の臨時かいじは今も時折走りますので(でも189系で特急料金取るなよな……。臨時快速が適切でしょうねぇ)、115系の末期までこの並びは続いたのでした。


 215系の臨時快速と。ビューやまなし号も定番臨時列車ですよね。




 湘南色115系との並びに、6連。過渡期にはこんな編成も見られたのかもしれませんね。どちらも良いのです。あと、横川でも高崎の115系とこんな並びがあったのかも?


 スカ色と。113系を115系に見立てれば、最後まで残ってた豊田のスカ色115系との並びにも見えてきましょう。つい数年前まで光景です。


 電気機関車に従えられて。恰も碓氷峠を思わせる!
 92−97年の5年間、長野色の電車は碓氷峠を越えて横川にまで顔を出していたのでした。
 それにしてもガチなEf63も、今のレゴトレイン界隈では待ち焦がれる題材でありましょうね。8幅ではかつてTomy氏作品がありましたし、CADではTn-factory氏・yamatai氏作品がありますけども。流石にED42だと時代が合いません(笑)。
 
 長野色の115系は、その活躍した時代が長いだけにいろいろなシーンが楽しめますね。
 機会あれば、拙作のスカ色115系やオレンジ101系とも合わせてみたいものです。
 
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【ヒント、アイディア】車止めは大事!(キベルネ様の提案)/ちょっと なし様のも

 実用でも、そして見栄えでも。車止めって大事です。
 机の上の展示や走行だと、転落=即死、もありえますからね(苦笑)。

 何より、レイアウトの質を高める効果的なアクセサリでもあります。プラレールやNゲージなどで「車止め」含まれるセットに心踊らされたりしませんでしたか?

 解説含むツイートが秀逸なので、童心に戻ってまとめて紹介です。



 砂利盛線ですね。これが正しい車止めです。
 安全側線も作るとリアル度たかまりますが、レゴだと難しい(笑)。でも、レゴの運転はわりと逸走とか本線誤進入とか多いので、実は安全側線の必然性は高かったりするんですけど。



 よく見るタイプの、櫓組な車止めですね。
 これをイメージする方も多いはず。ただ、近年では都市近郊電車(JR及び大手私鉄)の本線の行き止まりだと何らかの「緩衝装置」付が多くなってますが。
 一方、低速での移動が前提の車庫内や引き上げ線や留置線だとこのタイプが主流ですね。

 停止目標の1x2ポチスロは良い効果です。さぁ真似しましょう。




 もうちょっと簡易なタイプです。
 貨物用の側線や、私鉄の車庫とかはこのタイプが似合いましょう。保線車用の側線もこの手かしらん。

 レールを山形に曲げた第三種乙タイプは近年は余り見かけませんが、ちょっとレトロな情景作りだと考えてみたくなりますね。近年のレゴの曲線系パーツの充実なら良い形のものが作れそうです?

 余談ですが、なし様のこのタイプも類例でしょうか。見栄え良くてパーツミニマム。




 翻って、また本線などに使うガチなタイプ。大手私鉄やJR系など都会的な情景に合いそうです。高架上の安全側線にあるととてもリアル。



 緩衝装置付き。本線系の行き止まりはこれが多くなってきました。
 具体的には1980年代に一部大手私鉄で導入始まり、1990年代にJR各社でも採用増えてきた感じです。故に、1970年代以前の世界観では似合いません。

 緩衝装置そのものも色々バラエティがあります。櫓形でダンパー部のないやつ(RAWIEなど)もあります。



 ミニマムなもの。路面電車の車庫とかこんなのが似合いますよね。これでも無いよりはマシでしょう。実物でも、レゴでも。

 余談ですが、路面電車の終点は道路交通の邪魔になるので、この程度の車止めもないパターンは少なくないですが。無いのも、場合によってはリアルなのです。
(近年の「LRT」だと立派なコンクル製があったりしますけど)



 側線にあると良い感じですね。
 実用でも、開閉が出来るので便利です。



 実用面からの考察です。

 さて、見栄えの意味でも重要ですよね。冒頭でもちょこっと触れましたけど鉄道の雰囲気を出すアクセサリとして、費用対効果は大きい! 線路の行き止まりが何の処理もないのは「みっともない」ですよ。
 簡易なもの、簡単に取り外しができるものもレゴなら簡単に造れます。

 車止めの大事さ、再認識なのです。
 
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2018年01月19日

【作品紹介】柴様の自由形蒸気機関車。その無骨さ、その重量感、その力強さ!


 蒸気機関車の車軸配置で0-6-4(日本式に言えばC2)というのはあまり多くはないようです。アメリカ式の名称もないようです。

 然し、このちょっと無骨でマッチョな機関車。本線用機関車の大きなボイラを搭載していて、それを支えるがための従輪2軸。一方先輪は高速性能よりも軸重を確保するために省略した……というストーリィが浮かんでくるじゃありませんか。なのでこの軸配置も納得です。
 ぶっとい缶胴もその流れで説得力がありますね。

 アメリカ的な無骨さを持ちつつ、製造はイギリスの何処か? 故にきれいなランニングされた缶胴を持つ? はたまたアメリカ由来の機関車に英国流儀のおしゃれをさせたものか? 


 ともあれ、大変に力強い印象の機関車です。用途は重連での軍用列車牽引用とのこと。即ち重貨物用。はたまた重入換用。とにかく力は求められるはずですので、この雰囲気は自由形として納得できるもの。

 足回りは締まった印象で、間延びしがちなレゴ大型蒸機の流れに対して一石を投じておりましょう。特に第三動輪と従輪ボギーの距離が堪りません。
 
 ぶっとい缶が真正面に突き出るインパクトもプラス。あと、大柄な車体に似合わぬ?小さなデフレクタが良いアクセサリに。

 惜しいのはキャブですね。蒸気機関車(テンダー式)の場合は「窓ー窓-ドア」か「窓ー窓-ドアなし」がセオリーでしょうから。「窓-ドア-窓」はちょっとだけ違和感あります。

 レゴ的にはエンジンドライブで、第二動輪上にMモータが見えますね。裏面見せてもらうのをつい失念いたしましたが、平ギア+ベベルギアで1:1でしょうか?

 ロッドはプレートロッドです。形状的には望ましいのですが強度的にはテクニックアームに比べて劣るのが難点です(拙作のED42では断念してテクアーム化)。ただ、艦船オフでそこそこ運用したにもかかわらず、ロッドの原因のトラブルはほぼありませんでした。使い方次第なのでしょうか?





 重連で軍用列車を曳く。ユニークな装備は「重連総括制御」。
 同じ機関車を2両作られ、それぞれにPF機器を一式搭載。但し相互のモータ同士はケーブルで結ばれ、どちらかの機関車を制御すれば重連が操作できる由。

 PFはモータよりも受光ユニットと電池boxが高価ですから、ややもったいない使い方ではあると思うのですが……どんなものでしょうか?
(この種の運用を合理的に考えると、片方の機関車をマスターとして受光ユニットと電池box搭載、もう片方の機関車はスレイブに割り切り、モータのみ搭載……とするのがセオリーではあります)
 但し、同型機2両をバラで使ったり、ときに重連で使うような楽しみはあります。


 埠頭をバックに。港湾の情景がなんとも似合いますね。


 連絡船と。


 岸壁の内側をゆく。




 クラシックな電車と競争。
 この並びだと大昔の京浜急行が、恰も西海岸のインタアーバン……パシフィック電鉄辺りに見えてくるから不思議です。港町の臨港線と電車線が絡み合う情景はアメリカンインターアーバンでも、また日本の京浜や阪神でも観られた光景でありました。




 アメロコなC52(拙作)との並び。C52は高速旅客用ですから実に好対照です。
 武骨な力を感じさせる機関車同士の並び、良いものですね。

 軍用に、民間に。柴様のこの機関車の活躍、期待しております。
 
posted by 関山 at 23:58| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月18日

【作品紹介】かい様の225系100番台車。新快速の最新型。違うところが面白い♪

 JR西日本の225系電車は2011年に導入されていますが、2016年製造の2次車から顔が227系に準じたものに変更され、100番台となっています。
 225系の元来の顔つきは……やや好みの分かれるものでしたが、227系や323系と共通する100番台では運転台部の丸みと、全体としてのアーチラインが強調され、整った現代的な顔つきになったんじゃないでしょうか?
 というのは、昨年6月のあおつき氏作品の紹介からの自己転載です。
http://legotrain.seesaa.net/article/451047920.html

 引き続きのレゴ化ですが、最新型人気は頷けるものがあります。
 新快速は特別な電車にして、「圧倒的な数で押す」電車でもありますから、重複で複数編成並ぶさまは却ってリアルでもありましょう。

 あと付け加えると、223系に始まるあの顔は111系や153系500番台辺りに始まり1980年代前半まで続いたあの貫通国電フェイスに通じるものはあり、それが人気にも繋がってるのかもしれませんね。


 かい様の新作です。
 大阪駅の大屋根(エース君)と、京都タワー(サニー氏作)をバックに。


 前面窓を横組にして角をポチスロにすることで得ている流動感は、あおつき氏の先工作に共通します。このスタイルとしてはベストな表現ですね。アークラインも同じく。

 然し、他の部分では相違点の方が多いのに気が付かされます。車体裾の処理であったり、車体裾に斜めに伸びていく帯の処理であったり。また、このモデルでは車体の前頭部と側面での質感差異も表現しているのが印象的です。強調しすぎ? いや全体で好ましいバランスになっていましょう。


 微妙に車体と隙間の空いたスカートも魅せ所!
 ドアは微妙な凹みも表現しています。階段状の帯処理には違和感がありません。


 屋根上および、側面。
 ワンアームパンタの表現はちょっと新しい。巧くクリップアームを使いこなし。適度な太さもリアルな感じ。


 側面は窓サイズが上下方向に小さくなること承知で、窓配置の方を優先的に表現です。「1:3:1」のリズム。この電車の印象として意外と大きなものであったことに気が付かされます。窓の上下寸法の問題は、最大限に違和感がないように収めていますね。違和感のコントロールもビルドの技でしょう。

 
 先にも触れましたよう先工作……あおつき氏作品とはいろいろ差別化が図られています。失礼を承知で申せば、それぞれに一長一短の良さがあります。その違いが如実に顕れるのがレゴビルドの楽しさであるのは言うまでもありません。制約の中で、各自の解釈が相違交錯する……。

 リアルな模型が写真であるのならば、何らかのディフォルメの入ってくるレゴはイラストレーションでありましょう。違うところが面白いのです。好例といえますね。

 そして、共演するところを拝んでみたいと思うのでした。
 
posted by 関山 at 23:57| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【作品紹介】hiro様のオヤ31 建築限界測定車。事業用車は楽し♪


 オヤ31形 建築限界測定車は1949-1961年に主に32系客車を改造して7両が作られたもの。新線開業や電化などで、線路脇の建築物の状況が変わったときに検測が行われます。
 ゆえに出番は少ない方の試験車(※)ではありますが、JRには5両が引き継がれました。
 現在も北海道に1両、西日本に1両が在籍しています。

 ※:試験車でも軌道試験車などは小まめなローテで検測を行ったリします

 外見の特徴は車体を切り欠いて、そこに設けた検測用の矢羽根。これが線路脇で建築限界を侵すものに当たれば、データとして記録されるというわけですね。無論、コンピュータ以前ですから(笑)、アナログな記録です。
 カンザシをたくさん差したかにも見える、その姿から、花魁(オイラン)車とも。


 hiro様のオヤ31は現在もJR西日本に所属するオヤ31 31。
 進駐軍専用車の流れをくむもので、その前身は部隊用給食車オシ33形でその前は酒保(販売)車オミ35形。而して元は尋常の三等緩急車 スハフ32形です。

 製作動機に「三木氏のオクタゴニアンに刺激された」とも伺っています。1両で成立するユニークな事業用車としての魅力もあると同時に、刺激元と同じく進駐軍専用車というのもなるほど、と(笑)。

 車体はパーツの制約の中で、見事に丸屋根旧型客車らしさを表現できていますね。理想を申せば32系らしく窓幅は狭くして欲しいところですが、然し、これはこれで広窓35系ベースの建築限界測定車のように見えて悪くありません。

 そして肝心の矢羽根。大量のアンテナパーツ。線の細さは正しいでしょう。嬉しいのは矢羽根まわりの「側廊」も表現されていることですね。開放式の側廊のある客車は御料車3号(初代)とオヤ31くらいですから。


 車両端は折妻と、そこにつく窓の解釈が面白い。強調気味なのは「あり」ですよ! 良い表情です。テールライト若しくは標識円盤付けると更に良い雰囲気になりますかも?


 反対側の妻面。こちらは矢羽根があり、切妻形状です。
 背後にクハネ581がちらりと見えるのは恰も宮原運転所な雰囲気です。


 車内。こんな車両ですが作り込まれてる! 測定台や記録装置があるのが分かります。事業用車こそ車内を作り込むと楽しいのですよね。

 オヤ31は検測時は結構な珍編成を組んだりします。例えば。
「機関車(DE10等)+無蓋貨車+オヤ31+無蓋貨車+電車+緩急車」など。
 電車や電気機関車が非動力で曳かれるのは、勿論電化試験であるためです。この作品、いろいろ楽しめる可能性持っておりましょう。




 おまけで恐縮ですが。
 制作済のクハネ581と、クハ481たち。
 
posted by 関山 at 23:56| Comment(2) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月17日

【イベント】1月14日 梅小路レゴ展示会2018の模様

 1月14日(日)の催しですが、未参加イベント故、ツイートまとめで失礼致します。
 鉄道島のメインは、dyson様制作のゲルバートラス橋と(昨年のJAM用に検討していただいたものが没になって、日の目を見たもの)、エース君制作の「大阪駅大屋根」でした。またサニー様の京都タワーもよく目立っておりましたね。

 天候はまた雪が懸念されたようでしたが、幸いにも2017年のような大雪にはならずに済んだようです。


















<<続きを読む>>
posted by 関山 at 23:57| Comment(0) | LEGOイベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月16日

【イベント情報】2018年2-4月のオフ会・展示会情報まとめ。

 もう既に1月もいろいろ動いています。
 福井・艦船オフ・梅小路展示会……。2018年も多忙な1年になりそうです。

 当方で把握している情報をまとめています。

 下記一覧ですが、オフ会的なものは◆を。
 展示会的性格が強いものは◇をつけております。区別は厳密につけるの難しいのですが関山の主観です。ご容赦ください。

 それから、学祭の展示の類は抑えきれておりません。
 一般公募を行ってないクローズドな催しや、お茶会・呑み会なども同様です。ご容赦ください。

2018/1/22
 第二回高校生レゴオフ及び、第1回横須賀レゴオフ、Hot minifig Rideを追記
2018/2/1
 栃木レゴオフ2018追記


◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 
◇2月3日(土)〜3月21日(水祝)ボクらのブリック[展示]
調布


 1ヶ月半に及ぶ長期の展示が行われます。調布市主催。
(2月24日(日)〜27日(火)は施設休館日ですのでご注意ください)


 展示室はガラスケースあり。立派に作品が飾られます。
 三井さんにサクラグ、4wlc、レゴンさんの帆船、そして我が「Lゲージ推進機構」も! 長いケースなので編成モノOK!

https://www.chofu-culture-community.org/forms/info/info.aspx?info_id=9427
http://legotrain.seesaa.net/article/456002381.html
 なお、会期中に2回トレイン運転会があります。こちら別項目に。
【関山担当です】



◇2月17日(土)〜2月18日(日)ボクらのブリック[運転回I]
調布


 設営2月16日(金)です。土曜日10:00〜18:00 日曜日10:00〜17:00。規模は2x3m程度を予定。高架ありの3-4線規模を想定しております。
http://legotrain.seesaa.net/article/456002381.html
 作品は当日持ち込みもOKです(要事前申請)

 イメージ画像。2017年11月の 横浜市立大学さんでの展示の様子ですが、この規模を展開。
【関山担当です】


◇2月18日(日) ワンダーフェスティバル 2018冬 幕張

 J-LUGさんのワンフェス参加も定例化しておりますね。
http://twipla.jp/events/270175
 既にディーラー募集は終了しておりますが、当日一般入場して遊びに行くのはありでしょう。通常のオフ会展示会とはちょっと違った世界があります(ただ、ワンフェスは鉄分は薄めな催しですが。模型界の慣例ではあります。その代わりに池袋やJAMがある訳で)
 未だ詳細出ていませんけども、打ち上げ会への参加も出来るはずです。
【関山非参加です】


◆2月20日(火) 第3回名古屋火曜オフ 名古屋

 3回目の名古屋での火曜日オフ。主催きた様
 街分トレイン分テクニック分実に濃厚。募集始まっていますので参加表明お早めに。
 今度は広い会場となり、かなりゆとりがあるみたいですが、それでもいっぱいになるリスクはありますから! 有給取って行く価値・関東から夜行バスで駆けつける価値がありますよ。
http://twipla.jp/events/282217
【関山参加します】


◇3月10日(土)〜3月11日(日)ボクらのブリック[運転回II]
調布


 設営3月9日(金)です。
 土曜日10:00〜18:00 日曜日10:00〜17:00。規模は2x3m程度を予定。高架ありの3-4線規模を想定しております(運転回Iとは別レイアウトにします)。
http://legotrain.seesaa.net/article/456002381.html
 作品は当日持ち込みもOKです(要事前申請)

 イメージ画像。2017年11月の 横浜市立大学さんでの展示の様子ですが、この規模を展開。
【関山担当です】



◆3月17日(土) 北九州ブリックミーティング 戸畑


 九州での定例オフ会を目指すもの。主催しろちゃいぬ様。
 気軽に参加くださいとのこと。早くも11人も参加集めてますので賑やかになりそうですね。九州オフも定着しそうな感じです。
http://twipla.jp/events/296396
【関山不参加です。申し訳ない】



◇3月24日(土)-3月25日(日)鉄道模型芸術祭 池袋
 池袋でのこちらの催しも、第三回目となりました。国際鉄道模型コンベンションとも、また違った雰囲気の催しで、やはり「一味違う」レゴトレイン出展を致します。
【関山担当です】


◆3月25日(日) 第2回高校生レゴオフ 川崎
 担当 レゴム様
「参加条件は4月から新高校1.2.3年生になるレゴラーの方、または今年で高校卒業するレゴラーの方。オールジャンルのレゴオフ」とのことです。若手オンリー、大事ですね。
http://twipla.jp/events/298767
【関山非参加です】……というか高校生じゃないですし(笑)


◇4月1日(日) セレネ鉄道フェア2018 富山
 恒例ですね。担当 嵯峨様。
 例年通りレゴトレイン展示あり。「トレイン作品、建物作品の展示にご協力いただける方を、ぼちぼち募集」とのことです。
https://twitter.com/saga_lego/status/931509848784584709
【関山参加未定。但し作品は送付。レッドアロー富山デビュウ!】

◆4月15日(日) 栃木レゴオフ2018 IN 小山
 担当 pgy167様
 テクニック色もトレイン色も強い催しです。1年余を経ての二回目ですね。
http://twipla.jp/events/298530
【関山参加予定です】


◆4月29日(日) 第1回横須賀レゴオフ 汐入
 担当 you☆霊様
http://twipla.jp/events/297506
【関山参加未定です。地元ではありますが】
→開催日未定になりました。決まり次第お伝えします


◆5月4日-5月5日(金土) Hot Minifig Rides 2018
 恒例の群馬レゴオフ改め「Hot Minifig Rides」。担当 Tamotsu様
 自動車オンリーと言えるオフ会です。エントリはこちらへ。
http://4widelegocars.blog.fc2.com/blog-entry-954.html
 なお、過去(2014-2017)のまとめもあります。歴史あり……ですね。
http://4widelegocars.blog.fc2.com/blog-entry-822.html

【関山参加予定です】


◇6月9日(土)〜6月10日(日) ジャパンブリックフェスト2018 神戸
 いよいよ4回目。日本最大規模のレゴ展示・ファンミーティング。
 既に出展は締め切られておりますが、出展サークル内部への参加は可能なところもあります。
 主催k-lug。情報こちら。

【関山参加 詳細こちら
 ※未だメンバー募集しております。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 定例ですが、5月連休に群馬オフ(Tamotsu氏主催)があるはずです。4幅車のオンリーイベント、今年は参加したいですね。

 不確定情報ですが、4月以降に関西地区でレゴオフ定例化の動きがある模様。
 こちら、関山も初期支援を依頼されているので、参加の予定。詳細わかりましたらお知らせいたします。

 他にも、秋に展示のお話を1件頂いております。意外な場所ですのでお楽しみに!

◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 もし、情報に漏れや修正などございましたら、お知らせください。修正・追記いたします

 他に商業イベントとして「ブリックライブ」が再度大阪であるようです(すでに北九州・静岡・京都・大阪・沼津で開催)。
 3月29日-4月1日 大阪 再開催
(以前告知されていた4/27-28新潟 及び、5/3-6富山は中止になった模様です)
http://bricklive.jp/
 

posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | イベント告知 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【作品紹介】レゴ5udon様の銀座線1000系。「地下鉄の、正しき魅せ方!」なジオラマ仕立て。

 先方の記事:https://5udon.blogspot.jp/2018/01/blog-post.html


 レゴ5udon様の2018年初作品は意外にも?銀座線です。
 
 東京メトロ1000系電車は2011年から導入されている現行車両で、嘗ての1000形を彷彿させるレトロデザインが話題になりました。一部の車両だけではなく、全車両をレトロデザインにするのは大胆なこと。
 なお、2017年に納入された最終編成2本は更にレトロ感を強調した「特別仕様」です。


 5udon様の作品は、いつもの同氏の作品よりは一回り小さな印象? いや、銀座線の寸法が「市電と省電の間の寸法」と言われるような小柄さが有りますので、これで正解と。全長も25ポッチ。締まった印象です。

 なお、プロトタイプは1000系の通常車ですね。特別仕様編成は後日の「お楽しみ」でしょうか?

 前面は平面的に割り切っておられますが違和感はありません(ただ、自分が作るなら何らかの丸みか後退角は表現したくなりますが)。
 左右の窓高さを変えて非常口表現にしています。

 それにしても。黄色い車体に臙脂の屋根が美しい対比です。
 現状で惜しいのは連結器…ダミーカプラーなどが無いことでしょうか。アンチクライマーは良い表情を出しておりますが……。


 側面。ドアはパネル側面を使った仕上げです。
 側窓はなんと3幅分。2x2のパネルに1x2プレート貼ったものを挿入して側窓にしているようです。ポッチを0.5プレート換算するとこれで7.5プレート=3ポッチ幅になるので成立するのですね。この窓とドアのバランス感が巧いのです。銀座線らしい。

 対して惜しまれるのは運転台に向かってのオーバーハング部分で……。
 乗務員ドアと客扉の間は1ポッチにされるとガラッと印象は変わってくるのではないでしょうか? あと、先頭台車の位置ももう1ポッチ車端に寄せると良くなるでしょう。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 さて。
 この作品の肝といえるのは、寧ろジオラマの方でありましょう!


 浅草モチーフの地上。。奥の出入り口階段は確かにこんな寺院風のがあります。


 その地下には!

 地面の被りの浅さは如何にもな銀座線ですね。


 32x32の空間に、擬似的に2編成が並びます。
 3x4パネルを使ったホーム基部の表情もまた良いのです。

 線路際には、きちんと集電用のサードレールも。
 軌間に対する車両サイズの比率も銀座線らしい。


 更に、このジオラマは真ん中で開きます。
 線路間の柱の処理には驚かされます。左右でずらして、合わせたときに密度が濃くなるんですよ。また広げた際の美観への配慮、レンガブロやアーチが効果的に使われています。


 広げきったところ。ちょうど2連の電車がバランスよく。




 ホームの雰囲気。


 地下鉄の魅せ方という意味で、実に秀逸な作品でありましょう。
 ディスプレイモデルとして魅力的なだけでなく、広げた状態なら走行対応だって出来るわけです。
 
 駅のシリーズ化で、他の銀座線の駅も同じフォーマットで造れないかと考えてしまいますね。島式ホームで丸ノ内線と共有の赤坂見附であったり、半蔵門線と共有の表参道であったり……。そこで他の方の作品と並んだら楽しいことでしょう。

 また、銀座線の車両もバリエーション展開考えられるのではないかと。1000系でも特別編成。少し前までの01系。そして2000系以前……。

 他路線展開も考えられるのは言うまでもありません。他都市展開だって!
(まぁ、気軽に作るには、ちょっと資材を食いすぎるのが難点ではありますが……)


 なお、動画もあります。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 参考になるか? 製作中の画像のようです。
 やはり柱はいろいろ試行錯誤があった?みたいですね。

 1000系電車もドア幅・窓幅を見直す前であるのが分かります。31ポッチあったのですね。やはり完成版の25ポッチ版のほうが全体の雰囲気にあっておりましょう。
 
posted by 関山 at 23:57| Comment(2) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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