前回記事 E233系
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前回記事 205系
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レゴ5udon様の横浜線シリーズ。トリは103系です。
1972年に投入され、1989年まで。17年間ですから長いのか短いのか? ただ、横浜線の大躍進期と活躍時期がかぶっているが故に存在感は大きいのでした。
さて。
横浜線の103系と言えば混色編成。 正規のラインカラーは山手線と同じうぐいす色だったんですよ。然し受持区は京浜東北線と同じ蒲田電車区。今とは編成の概念も違うあの時代のことですし、京浜東北線の103系って先頭車をATC車に揃えたりとか分割編成を10両固定にしたりとか冷房付きの新車が入ってきたりとかやたら組み換えが多かった。
その余波で横浜線のウグイス色にも、京浜東北線なスカイブルーは混ざって当然だったのでした。ウグイスに揃ったらどっかから転属車がやってきて混成に戻るの繰り返しだったのでした。
さすが1987年、JR化後は整った編成になってたようですがそれ最後の1-2年(笑)。
それから、103系の前は主にモハ72。4ドアの旧型国電。茶色。
しかし103→205や205→E233のように一度に入れ替えされたわけではなく、1972-1979と新旧併存時代が意外と長かった。茶色の電車はふつーに運用に入っており、自分の横浜線の初乗車と3度目の乗車はモハ72だったのでした(笑)。茶色い国電は私鉄の旧型車に慣れてた自分にもインパクトあるものでしたねぇ。
72系の前は分かりません。20mや17mの3ドア旧型国電をごっちゃに繋いでたと思うんですが。横浜線は1925年に東神奈川〜原町田(町田)が電化(早い!)。1932年に同区間電車化(木造国電とかですかね?)で残る区間が気動車化です(キハ41000辺り?)。戦前1941年には全線電化。
先進的な路線ではあったのでした。全線複線化はえらく遅れましたけども(笑)。
もちろん、今回の作品も混色編成です。
先の山手線用を3両で作られ、それに中間車入れたものですがインパクトは絶大です。
クハ103 ATC。横浜線も根岸線直通ではATCが必要になるので先頭車はATC車で固められていた由。
いきなりの蛇足ですが。かつて臨時特急「はまかいじ」は根岸線でのATCのために、185系の前後にクモヤ143を連結した編成で走ってた由。手作りの?簡素なヘッドマークつけた姿。1990年代の話です。
クハ103に戻ると、6幅+プレート2枚のフォーマットで高運転台顔が無理なく再現されています。この寸法、有能なのかも知れません。
屋根が6幅なので、雨樋表現が有利でも有りますし。若干の狭軌感も生まれてます。
無論、内部構造が(通常の「7幅」よりも)複雑になるデメリットありますが。
完璧に見えるこの作品でやや惜しいのは屋上機器…クーラーもベンチレータもややボリューム不足気味ということでしょうか。とはいえ、其々の下にプレート1枚挟んであげるだけで改良できそうです。
台車もやや惜しい。コイルサスの表現あると、あの乗り心地宜しからぬ(でも今思えば懐かしい?)台車らしくなりましょう。エアサスじゃない電車というのは東京だと乗る機会も殆どないのですよね……。
顔を改めて。高運転台顔は傾斜は割愛されているのですが、ガラス配分の上手さで視覚的に傾斜を感じます。半端な0.5プレートづつを埋める上下のブラケットもHゴムに見えますし。
今回は「横浜線」の看板も装着。シール作成も考えられたとのことですけど、白無地でも十分「横浜線」に見える。それほどに混色+看板は特異な状態でしたねぇ。
モハ103形。
今回の白眉もとい青眉? スカイブルー(青22号)はミディアムブルーではなくてミディアムアズール使用とのこと。近年はミディアムアズールの方が供給も多いのでこの選択もあり? と申しますが、濁った感じのMブルーより、Mアズールのほうが鮮やかで青22号のイメージにより近いのかも知れません。
(但し、パーツ供給的に103系編成でつくるのはまだ難しいようです)
彩度の高い中間色でありながら、適度に古臭い感じが出るのは基本造形の良さ故なのでしょうね。
モハ103形。
電池box搭載のため、写真一番右の戸袋窓が変則ですが気になりません。
戸袋窓とドア窓にパネル側面を使っているのは良いルックスですし、205系との整合性もありましょう。
クーラーのグリルは2x2ターンテーブルのベース部分。この新灰が希少色で入手不可に近いのですが、旧灰ならなんとか手に入るという感じ。それでもベストな表現なんですよね。また新灰供給されてほしいです。
パンタはもう少しゴツく大仰でも良いのでしょうね。此処が変わると全体の印象も更に精細になってきそうです。
それにしても。レゴのライム色って綺麗です。而も、安い(笑)。
薬師山氏の103系や、アイン氏の103系もこの色です。でも103系以外にも使える色ですよ。101系(関西線)、72系(仙石線や可部線呉線)。私鉄だと京王の「グリーン車」。京阪旧塗装の上半分……。可能性を追求できそうです。
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編成で。
横浜線103系は7連でしたが、長いという感じは無かったです。でも103系時代の周辺私鉄は東横線が20m x7か18m x8。田園都市線は20m x6ってところ。小田急だけは20m x10になったの早かったですけども。
街と緑を縫って走ってく。
レゴ的には36ポッチ長あると、4連でも適度なボリュームに感じられます。今回の1200x1800mmという小規模レイアウトでの取り回しも良好だったのでした。
(あまりの大物ゆえ)紹介にお時間要してしまいましたが、レゴ5udon様の国電・JR東日本シリーズは小気味よい完成度とスケールの傑作群。何より、通勤形が揃ってるのが嬉しい!
なお、今回の「横浜線シリーズ」。12月17日の長津田トレインオフ
http://twipla.jp/events/282700 にもご地元題材として出展されるとのこと。お楽しみに。
(アイン氏の田園都市線8500系との共演とか見られそうですね)。