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2017年11月30日

【イベントJAM】第19回 国際模型コンベンションのテーマは「北海道」?

http://kokusaitetsudoumokei-convention.jp/
 (こちらでは未だ未更新)

 RM-Modelsなどの情報によりますと、2018年のJAM(国際模型コンベンション)のテーマは「北海道」とのこと。

 気は早いかもしれませんが、新作作られるなら北海道題材は如何でしょうか?



 現代のJR北海道中心でもよし。00-10年代。


 少し前。ブルトレ末期の頃でもよし。1990年代?


 1980年代、781系や183系スラントが新車で輝いていた時代。記憶にあたらしいのです。
 あの頃の未来は華やかでした。


 石炭車。C62に9600。そして4110。そしてDD51もちらりと。
 蒸機末期の北海道! 1970年代か?

 主催側が期待されているのは(笑)、こんな情景なのかもしれませんね。
 大丈夫、関山も大好きですから!


 払下げの古典蒸機が生き残り、気動車が共存してたのが1950-60年代の炭鉱私鉄の日常でありました。

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 この他にも札幌や函館の市電。或いは札幌の地下鉄。
(動力系は? なんとかなるでしょ)。
 
 旭川や定山渓の電車たち。
 国鉄本線系の急行列車たち。旧型客車急行をC55流改が曳く時代もよし、14系座席と10系寝台を混ぜてた時代もあり。ニセコ曳くED76。
 行き交うキハ82の特急にキハ56の急行。
 簡易軌道だって忘れちゃいけません(スケールは別勘定ですね。ナローは)

 そして北海道への入り口は……北海道新幹線。いやはや、青函連絡船!?

 とてもとても、熱いテーマではありませんか!
 JR本線派も国鉄本線派も、電車派(国電・私鉄・路面)も、地方私鉄派もナロー派も皆満足ですよ。新幹線さえOK!
(あ、大手私鉄だけが無いのが惜しいですねぇ。定山渓鉄道や夕張鉄道じゃちょっと無理がある。……「札幌急行電鉄」実現してたらなぁ……)

 皆様のご参加、楽しみにしております。
 
 関山は……。
 古典蒸機を何両か増備して、炭鉱私鉄な妖しげな木造客車とか用意したいかと。こりゃプロトタイプの選定に迷いますねぇ。ついでに申せば「札幌市電 3編成」は決定であり、この手ももうちょっと用意しておきたいと。キハ82も増車増結ですよ?
 そして、大物も……?
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(2) | イベント(JAM) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【イベント】11/26及び12/3 立命館大鉄道研究会 学祭展示の模様・ブリックライブ大阪3-4日目の模様

 事情があって部外者参加ができなくなってしまいましたが、立命館大学鉄道研究会の学祭展示の模様です。11月26日 びわこ・くさつキャンパスにて。

 なお、今週末12月3日。衣笠キャンパス(京都市)でも展示される模様です。
http://www.ritsumei.ac.jp/features/gakuensai2017/
 









 2015-2016年あたりが異常なのであって、今年の規模でも結構な面積・ボリュームですね。外部支援無しで此処までできるのもまた良いことだと思うのです。
(正直、外部の人が好き勝手やって良いのか、という疑問はありました)
 川やプラットフォーム等のシーナリーも整って居りますし。そして、「借り出し」という面目なのでしょうか? よく見たあの作品とかも。

 で、何が凄いかと思うしますと11月26日って関西のレゴトレイン界隈(関西LT会さん他)が大阪でのBrickliveの方に全精力を注ぎ込んでた日であったのです。

 並行してこの規模が出来るようになった! それは喜ばしいことでありましょう。

 12月3日の衣笠の方も盛り上がること、願っております。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 平行して行われていた、Bricklive大阪のトレイン展示3-4日目の模様です。







<<続きを読む>>
posted by 関山 at 23:58| Comment(0) | LEGOイベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月29日

【作品紹介】レゴ5udon様の横浜線シリーズ。E233系・205系・103系勢揃い!(3)


 前回記事 E233系
https://t.co/3Oul0XHcu6
 前回記事 205系
http://legotrain.seesaa.net/article/455195065.html
 レゴ5udon様の横浜線シリーズ。トリは103系です。
 1972年に投入され、1989年まで。17年間ですから長いのか短いのか? ただ、横浜線の大躍進期と活躍時期がかぶっているが故に存在感は大きいのでした。

 さて。横浜線の103系と言えば色編

 正規のラインカラーは山手線と同じうぐいす色だったんですよ。然し受持区は京浜東北線と同じ蒲田電車区。今とは編成の概念も違うあの時代のことですし、京浜東北線の103系って先頭車をATC車に揃えたりとか分割編成を10両固定にしたりとか冷房付きの新車が入ってきたりとかやたら組み換えが多かった。
 その余波で横浜線のウグイス色にも、京浜東北線なスカイブルーは混ざって当然だったのでした。ウグイスに揃ったらどっかから転属車がやってきて混成に戻るの繰り返しだったのでした。
 さすが1987年、JR化後は整った編成になってたようですがそれ最後の1-2年(笑)。

 それから、103系の前は主にモハ72。4ドアの旧型国電。茶色。
 しかし103→205や205→E233のように一度に入れ替えされたわけではなく、1972-1979と新旧併存時代が意外と長かった。茶色の電車はふつーに運用に入っており、自分の横浜線の初乗車と3度目の乗車はモハ72だったのでした(笑)。茶色い国電は私鉄の旧型車に慣れてた自分にもインパクトあるものでしたねぇ。

 72系の前は分かりません。20mや17mの3ドア旧型国電をごっちゃに繋いでたと思うんですが。横浜線は1925年に東神奈川〜原町田(町田)が電化(早い!)。1932年に同区間電車化(木造国電とかですかね?)で残る区間が気動車化です(キハ41000辺り?)。戦前1941年には全線電化。
 先進的な路線ではあったのでした。全線複線化はえらく遅れましたけども(笑)。




 もちろん、今回の作品も混色編成です。
 先の山手線用を3両で作られ、それに中間車入れたものですがインパクトは絶大です。
 
 

 クハ103 ATC。横浜線も根岸線直通ではATCが必要になるので先頭車はATC車で固められていた由。

 いきなりの蛇足ですが。かつて臨時特急「はまかいじ」は根岸線でのATCのために、185系の前後にクモヤ143を連結した編成で走ってた由。手作りの?簡素なヘッドマークつけた姿。1990年代の話です。

 クハ103に戻ると、6幅+プレート2枚のフォーマットで高運転台顔が無理なく再現されています。この寸法、有能なのかも知れません。
 屋根が6幅なので、雨樋表現が有利でも有りますし。若干の狭軌感も生まれてます。

 無論、内部構造が(通常の「7幅」よりも)複雑になるデメリットありますが。


 完璧に見えるこの作品でやや惜しいのは屋上機器…クーラーもベンチレータもややボリューム不足気味ということでしょうか。とはいえ、其々の下にプレート1枚挟んであげるだけで改良できそうです。

 台車もやや惜しい。コイルサスの表現あると、あの乗り心地宜しからぬ(でも今思えば懐かしい?)台車らしくなりましょう。エアサスじゃない電車というのは東京だと乗る機会も殆どないのですよね……。


 顔を改めて。高運転台顔は傾斜は割愛されているのですが、ガラス配分の上手さで視覚的に傾斜を感じます。半端な0.5プレートづつを埋める上下のブラケットもHゴムに見えますし。

 今回は「横浜線」の看板も装着。シール作成も考えられたとのことですけど、白無地でも十分「横浜線」に見える。それほどに混色+看板は特異な状態でしたねぇ。
 


 モハ103形。
 今回の白眉もとい青眉? スカイブルー(青22号)はミディアムブルーではなくてミディアムアズール使用とのこと。近年はミディアムアズールの方が供給も多いのでこの選択もあり? と申しますが、濁った感じのMブルーより、Mアズールのほうが鮮やかで青22号のイメージにより近いのかも知れません。
(但し、パーツ供給的に103系編成でつくるのはまだ難しいようです)

 彩度の高い中間色でありながら、適度に古臭い感じが出るのは基本造形の良さ故なのでしょうね。


 モハ103形。
 電池box搭載のため、写真一番右の戸袋窓が変則ですが気になりません。
 戸袋窓とドア窓にパネル側面を使っているのは良いルックスですし、205系との整合性もありましょう。

 クーラーのグリルは2x2ターンテーブルのベース部分。この新灰が希少色で入手不可に近いのですが、旧灰ならなんとか手に入るという感じ。それでもベストな表現なんですよね。また新灰供給されてほしいです。

 パンタはもう少しゴツく大仰でも良いのでしょうね。此処が変わると全体の印象も更に精細になってきそうです。

 それにしても。レゴのライム色って綺麗です。而も、安い(笑)。
 薬師山氏の103系や、アイン氏の103系もこの色です。でも103系以外にも使える色ですよ。101系(関西線)、72系(仙石線や可部線呉線)。私鉄だと京王の「グリーン車」。京阪旧塗装の上半分……。可能性を追求できそうです。
(大量の欲しい方、是非カンブリ注文をば[宣伝])


 編成で。
 横浜線103系は7連でしたが、長いという感じは無かったです。でも103系時代の周辺私鉄は東横線が20m x7か18m x8。田園都市線は20m x6ってところ。小田急だけは20m x10になったの早かったですけども。


 街と緑を縫って走ってく。

 レゴ的には36ポッチ長あると、4連でも適度なボリュームに感じられます。今回の1200x1800mmという小規模レイアウトでの取り回しも良好だったのでした。


 (あまりの大物ゆえ)紹介にお時間要してしまいましたが、レゴ5udon様の国電・JR東日本シリーズは小気味よい完成度とスケールの傑作群。何より、通勤形が揃ってるのが嬉しい!

 なお、今回の「横浜線シリーズ」。12月17日の長津田トレインオフ
http://twipla.jp/events/282700
 にもご地元題材として出展されるとのこと。お楽しみに。
(アイン氏の田園都市線8500系との共演とか見られそうですね)。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(2) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月28日

【作品紹介】レゴ5udon様の横浜線シリーズ。E233系・205系・103系勢揃い!(2)

 前回記事(E233系中心)。
https://t.co/3Oul0XHcu6


 レゴ5udon様の横浜線シリーズ。今回は205系を。

 横浜線の205系は1988年から1989年に一度に導入されたもの。
 国鉄きっての黒字線でありながら新車には恵まれなかったこの路線への、JR化後ならではの大奮発でありました。京浜東北線が未だ103系ほとんどだった時代ですよ!

 最初7連。1994年には6ドア車組み込んでの8連化。
 登場から26年目の2014年。2-8月の6ヶ月間で、現行のE233系に置き換えられ、姿を消しました。こうしたダイナミックな新旧交代劇は首都圏JRならではの力技ではありますね。
(尤も南武線のような、205・209・E233併存が長かった例もありますけども)

 無個性なような横浜線の205系ですが、山手線からの借入車が1994年に存在してました(ヤテ2をカマ51として)。2段窓の量産先行車でしたので目立った存在でした。

 なお205系自体は京葉線や武蔵野線向けで顔が変わっていますし(所謂「メルヘン」)、運転台増設車も違う顔。更にJR西日本仕様もあるので、趣味的には楽しい系列でしょうか。
 ただ、半端に古いので、乗って楽しいかどうかというと微妙な電車ですけども。



 5udon様作品は先に作られた山手線線仕様の色替えです。但し実物とは違って量産車ベースですね。
 7幅……というか、6幅+プレート厚のフォーマットです。6.8幅と申しましょうか。
 これで無理なく、額縁系の顔を再現できてる由。2x2カーブスロープの内側凹みと、6.8幅ゆえの調整部でおでこの部分もそれっぽく。

 前面窓はブラックアウト処理ですがこれは気になりません。それよりも傾斜の表現が嬉しい! 理想を申せば2x4と2x2のタイルにするとよりリアルかも知れませんが。方向幕も無理するなら割愛も正しい割り切りでありましょう。

 この上なく、205系らしい顔になっているのですから。
 ヘッドライトはプリントタイルです。クリアタイルよりも良い雰囲気に。
 下部ステップ表現も見逃せませんね。


 山手線先行時は3連でしたが、今回4連化。クハ+モハ+モハ+クハの編成は安心感ありますよね。3連だと未だコンパクト感ありますけども、4連だとそれ以上の長い編成というイメージになってきます。




 クハ205形。
 全長36ポッチ(中間車)で3ドアという構成は同じく。ドア幅と戸袋窓に与える余裕。

 タイル組の前面額縁部ですが、近年のL形タイルのお陰で乗務員室ドア窓を適切な場所に入れられてるのは注目です。そしてベストな角度の前面傾斜!

 ドアは1プレート分の凹みでメリハリ。6幅+プレート2枚というボデイに於いては強度面でも貢献してそうですね。


 モハ205形。
 車端部はステンレス車っぽい雰囲気。いや実用的に6幅+プレート2枚を成立させるための実用的構造でもあるのでしょう。
 ステンレス車らしさというと、205系等の1980年代後半から1990年頃までのステンレス車に見られた、細リブを通した形状。所謂 軽量オールステンレス車に見られる特徴をレンガブロックの裏面で再現しているのが注目されましょう。

 グリルブロックだともっと前の世代のステンレス車になってしまいますし、平板にすると90年代半ば以降の雰囲気なのですよね。
 JRだと211系や213系等。はたまた気動車でキハ85等にも応用できるかも知れません。若干コストは上がるので使い所次第ではありますが。

 ドア部分は山手線仕様なので小さめの窓です。パネル側面の表情が良いですね。


 モハ204形。
 パンタがややあっさりなのが残念。全体の質感が良い意味で「重い」ので、パンタも重厚な表現だと似合うと思うのでした。一方、床下機器は新濃灰で適度なボリュームでしょうか。関山も造りこむ方ではないので、適切な評価かどうか何とも申せませんが。しかし車体とのバランスは良好でしょう。

 なお、屋根は6幅です。車体の6.8幅との落差が、そのまま雨樋表現になってる由。これもこのスケールの役得でありましょうか。


 クハ205。反対側。
 奇数車と偶数車の作り分けは難しい……とか思いましたら、ジャンパ栓とスカート周りの造りに考慮があるのでした。


 205系は先にも触れましたけども実物のバリエーションはかなり豊富です。応用でいろいろな展開が考えられましょうね。その意味でも今後が楽しみであります。


 先代、103系との並び。
 昭和から平成に移り変わる頃の並び。昭和の電車と平成の電車、明確な!


 また、205系から今に続く二色帯のラインカラーとなったのでした。
 
posted by 関山 at 23:24| Comment(2) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月27日

【作品紹介】隼様の 国鉄10形蒸気機関車(クラウス15/17)。均整取れた可愛き美形。

 元は九州鉄道4形(等)で、国有化後に10形となったドイツ・クラウス製の機関車です。
 明治中頃に20余両が輸入されたものですが、25噸のBタンクという適度な大きさであり且つ制作程度も高いものであったのが幸いし、1960年代までも払下機が活躍していたのでした。
 15・17・26・2の4両が現存、保存されている幸ある形式でもあります。


 使い勝手の他、如何にもなドイツ小型機、メルヘン系のスタイルが好かれたのもあるのでしょう。同種の機関車は本場でも沢山使われたのでしょうね。昔のメルクリンなど鉄道模型の入門セットの定番というか、レゴの#133(1975年)のモデルでもあり?

 なお、2010年に拙作があります。
http://legotrain.seesaa.net/article/170654577.html
 詳細解説はこちらに。



 隼様の作品は外見重視で非動力です。というか、何らかの魔改造しないと自走はありえない題材なのですが。
 3幅分の細い缶胴。その缶胴と隙間の開いたサイドタンク。
 この機関車の第一印象でもある、末広がりのスチームパイプカバーが再現されています。
 煙突はあっさりしたパイプ煙突でこれが正解ですね。
 白い手すりも効果的でありましょう。


 バックビュウ。タンク蒸機は炭庫形状が命? いや後ろ向きで走る機会も多いわけですし。スロープ横組みで収まってます。


 サイドビュウ。ロッドは割愛ですが、どうしても分厚くなってしまうのが許容てきなかったとのこと。通常直径の車輪にロッド(クランク)つけようとすると横幅膨らみがちなのは困った問題です(ここを許容できるかどうか?)。BBB辺りでロッド穴付の車輪もリリースしてほしいような気もするのですが、需要は微妙かもしれませんね。かと言って「正確に」穴あけは考えたくない加工ではあります。

 ただ、ホイルベースは将来的に何らかの動力化は考えておられる気配です?

 魔改造の話はともかく、均整の取れた側面で、実物の人気も頷けるというもの。

 この小さな機関車。北海道の炭鉱に居た15/17ならば古風な無蓋車とかが似合いそうですし(石炭車じゃなくて無蓋車)、大分交通の26号なら2軸の小型客車を曳かせると似合いそうです。また、パイクなどミニマムなレイアウト造ってあげても様になりますかも? 小さいけど、世界は広がる機関車でありましょう。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【作品紹介】レゴ5udon様の横浜線シリーズ。E233系・205系・103系勢揃い!(1)

 先方の記事および動画



 5udon様は今年夏に山手線シリーズとして103系・205系・E231系を作られています。
 その色替え……に留まっていないモデルです。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 先ずは、新しい方から。E233系6000番台。
 先の京葉線仕様のE233系・また山手線のE231系では側面タイル張りという仕様でしたが、今回は通常の7幅モデルに改めたとのこと。これでスッキリした外見になりました。実物も凹凸の少ないフラットな外見ですから正解でしょう。無論、コストや量産性(通勤形では大事!)でも望ましいのは言うまでもありません。
 車体裾のカーブスロープによる絞込は健在。これ、7幅ボディと相性が良いのですね。


 クハE233(若しくはクハE232)。ドアは微妙に凹みがあります。ここは拘り。
 この角度から見ると、前面帯部分に2x4のウェッジプレート使っているのがわかりますね。小さなテクニックパネル使ったE233系の表現も定着してきた感がありますが、トレインに慣れてない無い方は驚かれる表現のようです。前面下方の丸みも流動感があります。

 無理して4ドアにせず、36ポッチ全長(中間車基準)で3ドアというスケールです。


 モハE232形。車端部の窓の細さがE233系らしくもあります。
 車体構造上? 外幌の表現が出来ているのが印象的です。7幅ゆえのボリューム感と精細感を両方もち、3ドアアレンジなので悠然とした感じもあり。36ポッチ全長は扱いやすい寸法と、独自フォーマットながらもバランスは優れておりましょう。

 窓枠の縁表現は下方に行われています。
 車体裾にカーブスロープ使っている関係で窓位置、帯位置がやや高めになりますので、バランス取る意味で縁表現は上方に行い、窓を低めに見せる手法は取れると思いますが、どんなものでしょうか? とはいえ、現状でも美しく、均整の取れた姿ですが。


 サハE232形? パンタなしの中間車。
 台車は今時のボルスタレス系の、あっさりした形が表現できてますね。
 



 クハE232形(E233形?)。
 今回は4両編成です。実物は8連ですが、程よいスケールダウンでありましょう。
 横浜線は長らく6連、205系時代に7連化になり6ドア車入れて8連……に推移しています。長くなったものですね。通勤で使ってる方にとっては未だ混んで大変な電車……なのかも知れませんが。


 あらためて前頭部。現状でもベストに限りなく近い表現なのですが、将来的に1x2や2x2のカーブスロープのトランスブラックがリリースされたら、更に美しくなりそうです。7幅の幅広感はやはりプラスに作用しておりましょう。


 205系からの置き換え過渡期に見られたであろう、205系との並走です。


 103系と。流石にこの並びはリアルではありませんでしたね。おもえば、首都圏からの103系の淘汰はそれだけ急ピッチであったのでした。というか西で残ってるのが可怪しいのかもしれませんけども。


 余談ですが、E233系ももう登場から10年です(中央線快速と京浜東北線)。
 2015年ころまでに超大量が首都圏の殆どの線区に導入。そこは嘗ての72系や103系の如し?
 然し、古く見えない電車ですね。
 検索すると候補に「E233系 大嫌い」とか出てきてしまうのが気の毒なのですが(趣味的なバリエーションに乏しいため?)、多くの線区でのサービスアップに貢献し、標準化と省電力が好ましい形式。
 個人的には好きな電車です。適度な軟らかさの座席。身体への負荷の少ない加速度。209系は無論、201系や205系でさえ乗り通しが苦痛でしか無かった中央快速の高尾〜新宿やら横浜線全線とかがE233系になって楽になったのは忘れてはなりますまい。
 スタイル面でも流動感ある前面は通勤形としては上等でしょう。前照灯が目立たないのは品があって好みと。
 次世代のE235系は難産でしたが、今後はどうなっていくのやら。山手線のE231系(これはあんまし出来よくない……椅子が硬いし!)が転出するのは気がかりです。
 
<続>
posted by 関山 at 23:58| Comment(2) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月26日

【イベント】大口レゴフェスティバル レポート1「適度な規模が、濃さをもたらす」(2017 11/26)

 速報篇。写真22枚です。

 小規模ながら、濃くて楽しい展示でした。
 この規模もまた、肩がこらなくて丁寧なことが出来ていいものですね。

 地域に愛されてる感、も良いものですし。


 鉄道系全景。1800mmx1200mm。
 此処に複線を回す。ほとんど曲線という極端なレイアウトですが、これはこれで見どころ出せるものでした。9Vは欲しいけど直線が高くて……という方でも、この方向は如何でしょうか? 曲線は安くて、ポイントもそれほど高くありませんから。

 今回は新作の懸垂式モノレールを回しましたが、ここは通常の高架でもOKですね。
 こうしたブツを持ってくると、立体感が強調できます。


 azur様のお城と庭園。


 圧倒的な迫力と、美しさ。




 tamotsu様は今回もminifig ride。多くの作品を受け入れられるスタイルに光と音の演出。


 さくりん様のキャリアカー。6幅のトレーラー、無理なく4幅界隈と融合しています。小さめに作るのが難しい題材ですよね。上手くバランス取れてます。何より積荷も含めてかっこいい!


 さくりん様の艦むす久々。この種のフィギュアでは個人的に一番好きなスタイルです。
 そしてyou★霊様の新作ドラゴン。灰緑というか翡翠色、美しい。


 詳細記事後日ですが、5udon様の横浜線歴代。大口という場所に合わせてのご用意に感謝なのです。


 狭いけど十分な国電っぽさ?

 立木(とにー様式)は今回も大活躍。緑は欲しい<<続きを読む>>
posted by 関山 at 23:57| Comment(0) | LEGOイベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月25日

【作品紹介】kai103様(かい様)のあいの風とやま鉄道521系電車1000番代。繊細な塗分け。

 521系電車は2006年より導入されている、北陸地区向け223系ベースの交直両用近郊型電車。3ドア転換クロスは贅沢に見えますが、2ドアから3ドアへの昇降性の向上に加えてボックス席よりも相席を減らせ着席効率高められるので合理的なデザインでもあります。
(今思えば、嘗ての419系の効率の悪さは気の毒なほどでした)
 北陸新幹線開業時に一部が平行三セクに移行されています。

 形状は1-2次車は223系に貫通扉設けた大きな前面窓。
 3次車から225系同様の前面補強形状。鉄道ファン的には好みが真っ二つに割れますね(笑)。意外と3次車のファン多いみたいです。

 現状あいの風とやま鉄道所属は1-2次車のみですが、現在3次車相当の1000番代が製造中であり、近々投入予定とのこと。


 かい様(kai103様)の作品は、その1000番代を早くも?再現したもの。

 前面は平面割り切りですが、3次車の雰囲気だと正解ですね。流動感は前面窓ガラスで出しています。前にも記しましたけど、この顔つきって国鉄型……153系後期や113系などの流れをくむものでもあるのでしょう(それ故にファンも多いのでしょうか?)
 アークラインとヘッドライトの繋がりも綺麗。

 前頭部の灰色の色分けも近年のステンレス車らしい感じがします。
 微妙に車体との隙間開けたスカートが高度な組み方。
 転落防止幌も違和感なく収まります。

 圧巻は側面でしょう。凝った塗り分けをモザイク状に。精細に!


 当然に左右でパターン違いです。
 プレート単位での再現ゆえ手間もコストもかかっておりましょうが、効果は覿面ですね。

 車体構造的にはドアの凹みを割愛しておらず、ドア周りの存在感が凄い。ここは難しい問題ですが……。でも効果を見ると頷かざるを得ないのですね。
 側窓は横組でここも精細感を伝えます。やや窓が小さく感じられるのが惜しいのですが、でもJR西の近郊型表現としてベターなものでありましょう。

 各種表示機もモデルの質感を上げています。


 走行シーン。
 真横から見ると組み方の凝り様がよりはっきりと。
 屋根はつるつるの処理です。側窓、5枚ならぶ内の真ん中1枚を順組にして寸法の整合性を取っているのですね。

 全体に、とても丁寧な作品です。
 今後もこのクオリティ、期待しております。
 

posted by 関山 at 18:51| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月24日

【作品紹介】薬師山様の「ホリデートラム」。楽しげな古典単車。/(追記)N電LDD!

 そろそろクリスマスシーズンですが、それに合わせた楽しげな作品です。


 如何にもな、古典的単車にクリスマス装飾付けて……。
 
 こんな電車が告げるクリスマス。素敵。
 レゴの公式のクリスマスは「汽車」ですけども(過去の製品も)、電車というのも有りでしょう。製品にありそうな雰囲気に落とし込んでいるのも薬師山様の作品の特徴ですし。

 古典単車としてみると、オープンの運転台は丸みの処理が綺麗。ステップや手すりも好ましいディテール。側面は腰高の上に小さな窓……というのが木造車らしいです。

 屋根は黒ではなくて濃緑。上品なクリスマスカラーで落ち着いてます。
 そして作品全体を引き締める、リアルなZパンタ。こういうのって大事です。玩具を模型にする要素ですから。


 側面より。
 電池に006Pの9V電池(コネクタ改造)を使うとPFでも動力系が此処までコンパクトに収まってしまいます。機器部全長10ポッチ。お陰で小さい単車ながら両のデッキ部分は開放できてるわけですね。9V環境なくても出来ることはあります。

 余談ですが、意外と006Pは長持ちしますね。単車の自車走行なら負荷も小さいのでかなりパフォーマンスは良いんじゃないでしょうか?(二次電池使うと更に良いのでしょうけど)

 全長も16ポッチ。小さいって、素敵!

 このフォーマット、装飾なしのガチモデルで、函館のハイカラ號や札幌の22号。或いは京都のN電とかいろいろ展開できちゃうかな?とか考えてしまいます(笑)。


 活躍の模様。ブリックライブ大阪にて。
 急カーブと小柄な建物のミニレイアウトが似合うのです。

 あと、自由形なら欧州的にトレーラー曳かせるのも楽しそう。プレゼント満載した無蓋車とか、装飾いっぱいの客車とか。各方面に、夢の膨らむ小さなモデルなのでした。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 追記。N電登場時仕様と末期仕様。こちらも既に考えられていたそうです。さすがとしか。
 どちらもキット化出来るくらいにデザインに筋が通っておりますよね。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【作品紹介】ruokuchakuma様のノルウェー国鉄BM75形電車。スマート!

 まず、ノルウェーって国自体が馴染みの薄い国でしょうか。北欧4国の中でも。レゴ社のデンマーク、ノキアとか継続高校(おい)とかムーミンとかMig21運用してた(こら)のフィンランド。サーブとか固定砲塔戦車のスウェーデン。
(あと昔言われてたのは西寄りのノルウェーとデンマーク、中立のスウェーデン、限りなく東寄りのフィンランド。あ、冷戦時代の話ですが)

 ただ、ノルウェー国鉄の車両は意外と見るべきもの多いのです。北国的なゴツくもスマートな電気機関車とか。数十年前は日本人好みの流線型電車や気動車も活躍してたりしました。

 現在も鉄道輸送・公共交通の維持に頑張ってる国の一つです。



 BM75は2011年から導入されている最新型の中距離・近郊型の5車体連接の電車で瑞西のスタッドラー製。標準的車両の1種です。BM74は中距離用、BM75は近郊用という区別がある模様。

 wikipedia BM74(日本語訳)



 ryokuchakuma様の作品です。5両連接のフル編成。
 瑞西の設計らしい、スマートさというかフラットな感じが伝わってきましょう。今時の欧州の電車! という感じですね。レゴとの相性の良さは言うまでもありません。

 側面の鮮やかさ(而して上品)も印象的。ドアが良いアクセントです。

 前面はもう少し丸みと傾斜が欲しいような気もしますが、現状でもソリッドなボリューム感伝わってきます。実物もそうですけど、つり目なのに攻撃的じゃない顔ですよね。

 屋根上の機器箱の丸み表現と、前面連結器左右の出っ張り表現もコダワリでありましょう。

 欧州物の運転になるとどうしても優等列車中心になってしまいますので、やはり近郊型のモデルは貴重です。
 
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【イベント】ブリックライブ大阪 鉄道系展示 2日目の模様

 またツイートを広い、纏めました。
 設営・初日はこちらです。
http://legotrain.seesaa.net/article/455089969.html

 ブリックライブ大阪は26日(日曜)迄です。


 この種の催し、どうしても平日はお客様少ないですね。
 春休み中・夏休み中でもそうですから、休み期間以外の普通の平日ともなると苦しいかな。まったり感も悪くはないのですけども。
 あとスタッフも少なそう。その意味でもお疲れ様でした。



 薬師山様の新作クリスマストラム。















 お疲れ様でした。
 土日はまた賑わうこと願っております。
 
posted by 関山 at 23:55| Comment(0) | LEGOイベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月23日

【イベント】ブリックライブ大阪 11/23-26迄。鉄道系初日まとめ

 北九州、静岡、京都と転戦してきたブリックライブ、11月23日から26日まで大阪で催されています。
http://bricklive.jp/
11月23日(木)〜26日(日)大阪南港 ATC HALL

大阪府大阪市住之江区南港北2-1-10
開場時間/9:30-16:30(最終入場時間 16:00)
最終日 9:30-16:00(最終入場時間 15:30)
 
入場料:当日大人1500円/子供1000円

 静岡・京都に引き続き関西LT会の出展がされていますので、ツイートをまとめておきましょう。

 それなりの規模の展示ですので、観覧の価値はあるんじゃないでしょうか。



















<<続きを読む>>
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【鉄道作品欧州形】ヴッパータール空中鉄道(ランゲン式モノレール)3。試運転。

 前回記事こちら
http://legotrain.seesaa.net/article/455002713.html
 動力システム。完成。
http://legotrain.seesaa.net/article/455069620.html 
 車体、完成。



 今回のテストコース。というか、実用化前提のドッグボーンというか瓢箪型のレイアウト。ここをクリアしないと、「実用化」はおぼつきません。


 ナローカーブ使用だと問題になるのは「直線」です。
 通常の使い方なら4.5V直線で代用すればよいのですが、高い剛性が要されるこの使い方です。車両の重量を支えなきゃいけないですから。
 また、両フランジ車輪は通常の車輪よりも軌道の不整合はシビア。

 PF直線を使い、剛性と接続面の整合性をキープしました。

 なお、黒の1x4タイルは護輪軌条です。結構な効果ありますので、接続などシビアな箇所では広範に使えるかもしれません。

 直線部分は、将来的には駅を考えているのは言うまでもなく。
 ホームは実物の相対式ではなく、島式になってしまいそうですが。

 それから……分岐器は遠い遠い課題です。正確に繋ぐ必要があることに、大規模な構築物で上から吊るす必要があること。気が遠く……。実物でも嘗ては使われたという転車台……でも大規模になりそう。トラバーサも無理ががが。
(実際ランゲン式・上野懸垂式は分岐の作りにくさが欠点でもありました)


 閑話休題。
 直線区間そのものは普通に伸ばせます。ここに通常トレイン規格のカーブを入れるのも多分大丈夫。

 レールの魔改造も前提にすれば可能性もやや広がりますが、流石に最終手段としたいですかね?


 車両お出まし。


 ……格好いい。

 まさに、空中電車!
 モノレールはこの状態でこそ、です。


 動力入れて。走行。
 PF-Mモータに対して1:1ですので、PFの自作動力車両同等の速度です。
 ただ、4輪に対して「2輪」ですので、やや空転は起こりがちです。本物も2両編成ゆえ増結は考えませんが、2連が限界かもしれません。
 空転に対して護輪軌条は有用。車輪のゴム輪部分が正確にレール頂部に当たってないと空転しますからその是正になります。

 走りが鈍いときは車輪のバックゲージというか、貼り合わせた車輪の間隙に注意と。狭すぎると露骨に走行抵抗ですから。

 軌道桁は……強度ギリギリ。やや不安になる感じ(笑)。
 もうちょっと補強は入れたい。ただ、現状で既に懸垂式にしてはミニマムなインフラですが。


 S字 曲がってく。遠心力で車体が振り回されるのは味があります。
 別方式ですけど湘南モノレールとかだと、振り子車的な車体の傾斜感が凄いですよね。



 一応、快走。

 試運転の結果、動力車が付随車を曳く編成。それも動力台車前が安定と判明。まぁナローカーブという超絶シビアな走行環境ですからね。


 メカ要素の露出は控え目にするのが今回のコンセプトでしたが、でもまぁ動力台車のチェーンやギアは程よいアクセントじゃないですか。ただ、若干喧しいですw。



 動画。レイアウトは円形時代のものですが。
 でも形のある電車が2両編成は気持ち良いものですよ!
 


 今後ですが。
 まず、耐久性が分かりません(苦笑)。電池切れるまで走らせっぱなしで車両も桁も保ってくれるならなんとかなりますけども。然し吊り下げ部分は車両も桁も不安なんですよね。通常のビルドとは根本が違う。

 そこがクリアできたとして、同じシステムでの、車両バリエーションの展開?
 上野懸垂線なら同じシステムで再現できましょうか。サフェージュ式の湘南モノレールや千葉モノレールだと、若干「ウソ」になっちゃいますね。でもガチなサフェージュ式の再現はレゴ的には苦しいですから(試みはあります)、妥協としてありでしょうか。

 なおヴッパータールに限定すると、1950年代に導入された流線型車両(但し旧型車フォーマットの)がなかなか良い雰囲気で気になってます。
Wuppertaler Schwebebahn 1950
 で、画像検索すると見つかったり。
 
 沼のようですね(笑)。
posted by 関山 at 14:08| Comment(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月22日

【鉄道作品欧州形】ヴッパータール空中鉄道(ランゲン式モノレール)2。車体完成。

 前回記事こちら。動力系に関してはこちら参照。
http://legotrain.seesaa.net/article/455002713.html

 懸垂式のモノレールシステム。
 「あとは車体作るだけ……」迄詰めた前回ですが、無事に車体が出来ました。


 題材は……まぁ多くの読者諸兄とフォロワーの方が予想されたであろう(笑)、ヴッパータールの旧型車です。
 皇帝のお召し列車に使われたとかいう1編成が動態保存されているアレですね。1970年ころに全面リニューアルされる前のヴッパータール空中鉄道はその種の古典車が至極当たり前に使われ、世界最古のモノレールの風格?を保つ。

 日本ではモノレール=近代的車体(古くてもモノコック構造な1950年代デザイン)なのですけど、そのイメージに挑戦するかのようなこの車は長年惹かれてきたもの。

 なにせ、大好きな古典電車が空中を走ってるのですから!


 70年代リニューアルされる前のヴッパータール空中鉄道には幾つかの車種があったようですが、その平均的イメージで纏めています。現存の動態保存車の再現というわけではありませんが、でも一番意識はしています。

 車両は片運転台のボギー車。これが2両編成。
 レゴ的には1両が動力車で1両が付随車です。

 車端の絞込はヒンジで曲げる。腰回りはカーブスロープで処理。
 カラーリングは……濃赤のカーブスロープが足りなく(資料調べるまで腰回りは茶色と認識してたため)、付随車の方はとりあえず濃灰色で落成。何れ差替前提です。
 なお、動態保存車は如何にもな古典車ラインが入った姿ですが、1970年頃までの「ケ」の姿はツートンカラーに黄色帯1本のシンプルなものでありました。

 側窓は大きく。というか軽く。やはり少しでも軽量化はしなければなりません。
 横組は論外。3x4の大窓はこういうとき有利です。


 反対側の姿。
 先にも記しましたが、ループ線前提の片運転台です。貫通路も繋がっていませんでした。1970年のリニューアル後は連接車になっていますが。


 上から。
 なお、台車は動力台車・付随台車とも先の動力試作より一回り小さくすることに成功しています。これでも未だごつい印象ですが、強度要りますからね。

 連結は台車に付けた連結棒です。フックに引っ掛けるだけ。


 スマートな側面に対して前面はやや不細工(笑)。
 ただ嘘つくのも何ですからね。タイルとブラケットで薄くなるよう作りました。ここはいずれ改良したほうがいいかもしれません。


 動力車。内部はPF機器でいっぱいですが、ぎりぎり運転士は乗れます。
 もちろん、単行可能です。


 付随車。大きな窓なので、流石にインテリア作りました。ミニフィグ乗せたら絵になりそうです。


 動力車のお腹。見ての通り全体を上下逆転で組んでいます。
 受光部が下面ゆえ、展示会やオフ会などの操作は気を使う側面もあるかもしれません。一方スイッチへのアクセスは平易です。


 お腹外したところ。ケーブル類は電池boxの裏面(というか「上」を)通してすっきり。
 カブスロとブラケットの塊である「お腹」ですが、絞込は旧型ヒンジで曲げてます。ただ、昨今のクリップ雌雄でも代用できそうですね。


 ケーブルとか屋上機器? モーターとボギー台車の位置関係が分かりましょうか。


 こちらは付随車のインテリア。シートは新意匠。
 今の動態保存編成はサロンカーとして豪華な味付け?されているようですが、一応、現役時の?平時の姿イメージしてます。


 さて。軌道上にデビウです。

 お楽しみに。
(まぁ、成功したからこそ記事にしてるんですけども(笑))

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2017年11月21日

【作品紹介】気になるLDDたち 薬師山様阪神国道線「金魚鉢」/yamatai様EC40とピフ、都営新宿線

 先のエース君のC55流線型はあまりに大物過ぎましたが、LDDで見逃せないモノいくつか有りますので、まとめて記事にしましょう。



 薬師山様が、拙作の札幌市電に刺激されて(ありがとうございます!)デザインされたという、阪神国道線71形電車(1936-1975)。
 窓の大きなモダンの極みな流線型電車。愛称は「金魚鉢」。何が凄いかというとこれが特殊な電車ではなくて、増備の91形201形も含めて阪神の軌道線のほぼ主力車だったことでした。
 75年の廃線時に他都市譲渡されなかったのが惜しまれますが、3両保存車あり。

 関山も札幌市電の流れで造ってみたいなぁと思ってたところでのこのLDDでしたので軽くショックです(笑)。

 薬師山様のLDD、二軸アレンジで床面下げ。その中で逆組等のトリッキーは避けて、恰も製品になりそうな(キット化できそうな?)雰囲気を目指されておりますね。これ、自分にはできないデザインです。

 スマートでスッキリ、これもまた「金魚鉢」の印象でありました(而して古い電車らしいごっちゃな感じも持たせてる。センスの良さ)。
 そして無理のない組み方は安心感もあります。適度に抑えたサイズと解像度は走らせる環境も選ばないことでしょう。実現が楽しみです。
(……関山が先に作っちゃいますよ?)


◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 yamatai様のEC40形(10000形)電気機関車と歯車緩急車ピフ。
 言うまでもなく国鉄初の電気機関車であり、碓氷峠用のアプト式です。

 この題材、関山も嘗て京福電鉄テキ512として造ったことがあります(現存)。
 こうしてみると、8年ほどの差異は大きいと痛感させられます。10000形として原型極めるか、はたまた最終的な姿(京福福井支社)をリメイクするか。

 yamatai様の構想では、ピフにモータ組み込みとのことです。全長12ポッチだとPFギリギリかも。はたまたピフをバッテリーテンダーにして、EC40を動かす手もあるんじゃないかしら? 余談ですが、ピフの足回りも一筋縄じゃいかないシロモノですよ?
 
 閑話休題。
 EC40は窓の丸みなどは割愛しているものの、窓配置が正確ですね。さて、どっちを取ったものか。
 ピフは良い感じで古典的マッチ箱客車のモデルにもなっています。明治期古典列車も極めると楽しそうなのですよね。古典機が当たり前、ぞくそくする世界ではあります。


 おまけで失礼。同じく碓氷峠の守り人。EF63。
 全長を27ポッチでデザインというミスを犯してしまったそうで、このままだとB-B-Bの足回りが収まらない……ようです。無論動力なしにして、489系や189系、はたまたEF62に引っ張ってもらうという戦略もあり得る機種ですが。

 しかし、全長を伸ばそうとすると破綻しそうな精細すぎる側面です。
 これ、自分もどうやって全長伸ばしたら良いか考えまくりましたけど、答えが出てこないんですよ! yamatai様の名答に期待をかけましょう……。

 あと蛇足。碓氷峠のラック式蒸機(EC40以前)もまた一癖も二癖もある機関車たちでしたあれはあれで魅力有りすぎます。あぁ碓氷峠の歴代がレゴで並ぶ日もそれほど遠くないのかもしれませんね(さらっと新幹線E2が抜けてますけど)。


 都営新宿線10-000形。4段分の横組で、あの個性的だった顔を表現です。
 10-000形は試作車(1971)から1997年まで製造された凄い形式。後継の10-300形も混成混結しているのでかなりわけのわからないことになっていますが、この顔が一番都営新宿線らしいものでありました。

 古典的ステンレス車らしいコルゲート、幕板部にも入っているのが嬉しい。


 10系(荒っぽく言えば)の最終形10-300形も(2005年頃)。なんかものすご〜く世代差のある並びですが混結されてたそうな。地下鉄電車は案外長期増備される傾向あるので営団(東京メトロ)や他都市でも類似例はありますが。

 10-300の方は、前面5幅にして額縁をタイルで表現。小顔感が実にスマート! 前面下部の微妙な丸みも良い感じだと思うのです。

 LDDは原則記事にしない方針ですけども(際限がないので)、見逃せない作品は抑えませんと……。
 
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【作品紹介】エース君のC55 流線型! 無理なき美しきストリームロコ。(LDD)

 現状LDDです。実制作予定はパーツの都合で難しいとのこと(現在のC57とC62を維持されたいとのことで。それは納得!)。
 でも、皆の参考になりそうですので記事にする次第です。

 C55形は1935年から製造された旅客列車用蒸気機関車で62両が製造されたもの。うち1936年製の20-40の21両は流線型で製造されました。
 本線特急用というよりは亜幹線急行用のC55を流線型にしたのは不明ですが、でも21両(C53 43も含めて22両)の流線型蒸機が存在して、線路を選ばぬこのクラスであったこともあって全国各地で活躍したのは愉快な話です。
 スタイルでの賛否は割れますが、やはり格好の良いものでした。
 ただ使い勝手では最悪だったようです。この辺は世界各国の流線型蒸機に共通の問題でありますけども。

 戦後1950年ころに流線型カバーを完全撤去で標準型になりましたが、一部キャブ屋根などに面影を残す「流改形」に。これはこれでファンも多い形態ですよね。


 7幅で、公式大動輪使用。エンジンドライブです。
 LDDで此処まで図を引かれるというのも見事なものですね。

 というか、嘗てはレゴ的に不可能と思われた題材の一つでも有りますし。でもまぁLNER A4とかコロネーションが作られてる昨今の流れ的に必然かもしれません?

 カーブスロープ・ブロック中心のかっちりした造形で、流線型と、低部デフレクタを構成しています。丸いラインが美しい。
 上部デフレクタはここだけポッチだしで、良いアクセントになっていましょう。煙室扉の丸は割愛ですが、この題材だと気になりません。煙室扉ハンドルは最初期の埋込み型ですね。

 全体に、実制作上の無理も無さそうです。


 斜め上から。7幅ゆえの缶胴とランボードのバランスです。
 キャブ妻窓は割愛ですが、表現しようとしたらウェッジプレートなどで表面ポッチになってしまうので致し方ないですね。


 サイドビュウ。動輪周りは若干余裕ありますので、BBB-XL化も可能かもしれません?
 動輪上部はL形パネル逆転で避けています。拙作のドイツ連邦鉄道10形(DB BR10)と同じやり方です。
 流線型カバー故に、サイドロッドのみでメインロッドは省略です。こればかりは正しい割り切りでしょう。

 現状で気になるのは炭水車のスカートが割愛されていること。何らかの表現があるとより美しくなるでしょうか。あと、キャブ窓と炭水車窓は飛行機窓のほうがアクセントになりそうです。キャブ手すりもキャブ周りの単調さを補う意味であるといいかもと思いました。


 L形のサイドカバーの取り付け方法 クリップでの上下逆転です。ただ、左右を一体にしておけばはめ込むだけでこの手の逆転分は保持できたりしますが。

 エンジンドライブゆえのモータ位置もわかります。


 バックビュウ。テンダの後ろ側もユニークな姿なのでした。屋根の薄さが再現できてたり、或いは屋根開閉も再現できてると更に良いですかも?

 こんな機関車の後ろに続くのは……流線型とは程遠い丸屋根のスハ32やオハ35……は未だ良い方でダブルルーフ車木造車雑形車。それはそれで楽しい姿であったでしょう。涎じゅるり……。

 無論、時代考証にとらわれずに楽しんでも良い機関車だと思います。
 動態保存機が残ってたらさぞかし人気者になったことでしょうし。


 このアングルいいですよね。

 何年前かの不可能が可能になってしまうこの界隈です。
 きっと、実制作がなされるものと信じています。
(関山が造っちゃうのもありと言えば有りですけども(笑))
 
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2017年11月20日

【作品紹介】キベルネ様の上路式ガーダー橋。全長320ポッチ。更に……!

上路式のガーダー橋は最もポピュラーな鉄橋です。
 そして、橋上に邪魔なものもないので、最も撮影して様になる橋梁でもあります。これは実物でも模型でも同じことですよね。



 キベルネ様が大量の5x6パネルと、2x12プレートを使って制作されてきました。
 なんと全長320ポッチ分。直線レールにして20本分です。

 シンプルな作りですが、その構造美を伝えておりましょう。


 橋脚。これもシンプルな作りながら、丸みが良い。
 そして水量計。これがあるだけで橋脚がぐっと精細に見えてきます。

 脚と桁を合わせて19ポッチ位?
 ちなみに関山がよくイベントで多用する高架橋は15ポッチ高さです。
(あれはミニマムなものであり、もっと高く造っても良いのは言うまでもありません)


 水量計をアップで。


 桁1本あたりレール5本で作られている? それが4本。レール20本分。
 長い単線架橋も魅力的なのですけど(そこに走らせる長大編成)、個人的にはレール10本分の複線使用であったり、この写真のようなレール5本分で複々線という使用も良さげに思えます(凄く都会な雰囲気! 阪急の梅田〜十三とか思い出しちゃいました)。
 この辺が自由なのは桁橋のメリットでもあります。


 このアングル、堪りませんね!

 パネルの質感がすごく良い味を出しています。
 余談ですが、海外調達だと意外と安いんですよ? 皆さん大量調達には是非ともカンザンブリック、ご利用ください(宣伝)。


 待避所も見逃せません。


 原案。殆ど変更はない模様です。

 将来的には曲線ガーダーも検討されているとか? 飯田線の「渡らず鉄橋」であるとか、高山本線の諸鉄橋群が思い出されるところです。
 クモハ52等の旧型国電や、キハ85などの高山線特急など凄く似合いそうじゃありませんか? 前者なら架線柱立てると絵になることでしょう。

 さらに。発展案も。


 嘗ての余部のごとき、トレッスル橋。谷を一跨ぎ。
 日本では失われてしまいましたが、アメリカにはこの種の橋梁、現役のものがたくさんあります。

 これは通常ブロック案です。流石にパーツ消費が膨大とのことで見送りの模様。


 トレッスル橋。テクニックアーム案。
 こちらのほうが強度・コストでは有利とのこと。然しそれ以前にルックスも優れておりましょう。高さ70cmとのことで、平均的な会議室テーブル等に等しいのですね。

 こちらも実現、楽しみにしております。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【作品紹介】サニー様の近鉄作品は、丸っこい800系平妻車風味?


 テスト制作に近い作品のようですけども、いろいろ捨てがたい味を持っておりますので記事にする次第です。というか、個人的に近鉄800系が大好きですので……。

 800系は1955年に導入された近鉄初の量産高性能車。瑞西仕込みの軽量構造で丸っこいボディが印象的なもの。上から下まで全てが当時として最先端の電車です。基本は湘南顔の4両固定編成でしたが、1986-89年ころに支線転用などで一部が2両編成化。平妻の運転台を増設したり。
 ク703(標準軌)、ク781(狭軌)、ク782(狭軌)の3両に見られた形状です。



 実物写真。Wikipediaより。 1950年代生まれの古風な丸っこいボディに、80年代的な真四角顔のアンバランスが何とも鮮烈でした。古臭く見えそうな電車に、最大限モダンな顔をくっつけたら不思議なスタイルになってしまった感。そのうえ、後日現行の赤白ツートンカラーに改められ更にゲテモノ感が増す……。

 小型車かつ非冷房であったことから93年までに廃車されてしまってます。


 さて。サニー様が当該車を意識して作られたのかどうか定かではありませんが(笑)、私がコレ見て真っ先に思ったのは「あのアンバランスな電車だ!」。

 平面的で、如何にも1980年代的な角型意匠多用の前面。
 それが1950-60年的な丸っこいボディにくっついてる。

 丸ボディの表現がやや誇張気味なのも良い味を出しておりましょう。屋根肩に車体裾の処理。
 電車って真四角に見えて、実は真四角じゃないんですよ?


 側面。やっぱり丸い。
 実際の800系・820系は此処まで丸くはないのですけど、印象としてはこんな感じだったのでした。

 最後に記しますが、普通の8000系列(奈良線系の幅広車)の表現でしたら申し訳ないです。どうしても、ついゲテモノイカモノ思い出してしまう関山の性ということで……



 同じ流れで試作中?の681系サンダーバード。
 この題材も丸みが似合いますね。この試作構体だけでスマートさが違って見えてきます。貫通・流線型の前頭部をどう処理されてくるか、楽しみにしております。
 
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【イベント】札幌市「市営交通90周年記念」の検証会レポート

 先日告知した、12月1-3日の「市営交通90周年記念展」の事前検証会の様子がツイートされています。11月19日に行われました。

 いろいろ物凄いので、ツイート貼っておきます。
 検証会でこの水準ですから……当日本番が実に楽しみですね。


















<<続きを読む>>
posted by 関山 at 23:57| Comment(0) | LEGOイベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月19日

【鉄道作品欧州型】ランゲン式モノレール(ヴッパータールモノレール)試作成功! 初のボギー車?

 レゴでの「懸垂式モノレール」の制作の試みは国内外で多々行われてきました。
 五十川様やカツマタ様など、いくつか成功作といえるプロジェクトもあります。

 但し、国内の成功作は何れも「固定二軸バージョン」。
 鉄道模型というよりはテクニックモデル。技術試験用のニュアンスを感じるもの。無論、そうした基礎研究的試み大事なのですが。鉄道模型的というか都市交通的「実用化」はテクニックビルダーではなくトレインビルダーに委ねられていたと言うべきなのでしょう。挑戦の枠を残してくださっていた先人たちに感謝なのですよ!

 さて。
 懸垂式モノレールではどの方式(ランゲン式・上野懸垂式・サフェージュ式)も例外なく車体長めのボギー車。これを固定2軸に割り切るとオーバーハングが長くなりすぎる問題が起こります。多少の違和感がと言うか、かなり格好悪くなってしまいそう。
 その上、カーブも苦手になってしまう。通常トレインレール程度のカーブは余裕ですけれども……しかし、できたらナローカーブを曲がらせたいじゃないですか。ヴッパータールでは終端はループ線で方向転換してますし、それ以前に狭い場所で楽しみたいのです。
 ボギー車化の技術開発は必然でありました。
 そしてそれが、難度上げてるような気がして制作を遠ざけてきたのでした。3年ほど掛けて幾つかの案を思いついてはボツにし続けてきましたが……。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 避けたかったのはこの3点。
 あまりに強度が無いのは駄目。テクニックは動くが上に最低限の強度は要ります。
 ゴムベルトは駄目。実はボギーの旋回をゴムベルトで吸収させるつもりで最初考えていましたが、ゴムベルトは長期の耐久性の問題があるので、出来たら避けたい。
 車外にメカが露出するのや、メカカバーの大仰なのもNG。鉄道車両・鉄道模型としての体裁には拘りたいのですよやはり。

 そして、紙に図を描くよりは、実際にパーツを触ってあれやこれやするべきですこの手の題材は。畳の上で水連しても駄目です多分。
 試行錯誤をアレコレ繰り返し4時間ほど、何とかボギー動力台車が実用になったのでした。


 奥が動力台車です。
 結局ボギーを車輪のある上部と、回転部分のある下部に分け、構造的にはアームで。動力的にはチェーンで繋いでます。
 走行車輪は五十川様の流儀でテクニック軸のトレイン車輪を合わせて両フランジにしたもの。両フランジは向かい合わせも試しましたがフラつきが大きかったので、同方向合わせにして間隙を詰めています。この向きも調整して、バランスが取れるようにしました。 
 上部はアームではなくビームで組んで、補強的パーツを入れています。


 動力の伝達部。
 真下に垂直置きのモータからボギー下部のベベルギアで方向を変え、チェーンでボギー上部へ。ボギー上部では左右の車輪にギア連動で2軸駆動。

 推進軸はボギーの回転軸も兼ねていますが、これは通常トレイン自作動力と同じ流儀です。


 反対側。チェーン伝達。実物とは違う構造ですが、これはこれでメカニカルで楽しい。アームでの接続は一見華奢に見えますが、ボギーにした分1軸あたりの重量負荷も減ってる筈……?

 モーターに電源入れて回った嬉しさときたら!


 付随台車も動力台車と形状を揃えました。構造はシンプルなものですが。

 試作台車に台枠付けて、そこに電池BOXと受光ユニットも装着。


 軽く造った試運転線。
 一見華奢に見えますが、柱を全て結びつけているためそれなりの強度有ります。
 ナローカーブに拘ったのも、簡単に強度を出すことができるという狙いもあったのでした。


 テスト車ぶら下げてこんな感じ。
 静止状態なら左右バランスも取れてます。

 車体裾と地面とのクリアランスもまた良い感じ? 人が歩ける、車が走れるクリアランスは欲しいですから。




 無事、一発で走行がうまくいきました。
 重量もそれなりにありますが(特に単4電池x6が!)、それゆえのトラブルも短期では起こっていません。


 反対サイドより。
 ボギーの上部と下部が、恰もレールを咥えこんでいる?ような作りがわかりましょう



 動画!

 取り敢えず、技術的問題は解消です。あとは車体を作るだけ?
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 鉄道作品(欧州形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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