
広く報道されているように、本日10月3日が大阪環状線からの103系の引退日となります。48年に渡って活躍を続けてきた電車。注目されているようですね。
それに合わせて、エース君が2編成も造って(kai103様の協力あり)こられました。

原型車。というか、比較的原型に近い103系ですね。戸袋窓埋め程度……というのは西の103系では原型に近い。そして前面は最後の編成に合わせて高運転台仕様。いわゆるATC仕様の顔です。
この顔、難度高いとか言われてました(低運転台や101系に比べて)。6幅ジャストでは再現不可能とも。
1段分の横組と、プラス1プレートでの表現。なかなかの名案でしょう! kai103様のアイディアだそうです。上のプラス1プレの部分が、実物の凹みに対応しており、違和感がありません。
考えてみたら、同様に完全表現は難しいと言われた国電高運転台平面顔各種(荷物電車や715系・419系等。或いはクハ85)に応用もできるかもしれません。
高運転台は思いっきり高い位置に上げてしまってるのも注目です。特徴は誇張したほうが良い効果出しますね。
さて、1幅横組みやると整合性壊れてしまいます。帯の下に1幅入れて調整してます。さすが!

側面は手堅く。全長26ポッチに3ドアを割り付けています。
レゴトレインはショート派でも24-26派と、28-32派に分かれますが(笑)、前者ならドア数のアレンジは必須かもしれません。このバランスも好きです。

屋根上はあっさり。更新車の屋根上は……まぁ、こんなものですから。
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もう1編成はラッピング車です。「OSAKA POWER LOOP」
https://www.jr-odekake.net/railroad/osakaloop_kaizou/osakapowerloop/
引退間際の103系が今年6−9月に渡って「大阪の魅力」を発信してきたもの。その意味で考えると103系、大阪の象徴的意味あいもあったのかもしれず。

ベースは延命N40工事を受けた車です。フラッシュサーフェス化・半固定窓化・インテリアも新車同様。
大きく姿を変えた103系に皆が驚いたものでした。丁度JR東では大量淘汰が進行してた頃です。
ただ、あまりに費用かかりすぎたのがだんだん更新メニューが削減されてしまい、結果として原型に近い車が多々残っているのですけども。この辺は先々代の72系に共通するものであり、西の103系の「旧型国電的魔力」になってるわけですが(笑)。
閑話休題。
ラッピング車という高難度題材をステッカー頼らず表現は意欲的ですし、十分にインパクトと意義をもっておりましょうね。
まず、N40車として作品を拝見。
前面は件の1幅横組みで細い窓の再現。窓上の1プレートがなくて平面的な印象ですが、これがN40車の印象に微妙に近い(笑)。計算されてます?ね。
側面も、窓は1段窓風の表現です。
屋根肩もN40車の半張上げ屋根(101系試作車を彷彿させる!)の表現になってます。

屋根上のあっさり感は同じですね。

「歴史」テーマの1号車?

「ランドマーク」テーマの2号車?

「伝統芸能」テーマの6号車です。

「アーバンスポット」テーマの8号車。

103系同士の並び。つい数か月前までの日常でありました。
(ただ、意外と環状線内だけの運用は少なく、323系・201系・103系は少数派なのですが。環状線で乗車機会が多いのは221系や223系ですね)

更新の度合いが違うカオス感も103系の魅力でありました。
大阪環状線からは103系が本日限りで引退……。後を継ぐかに思われた201系も来年で引退とのこと(201系も撮っときましょうね!)。
ただ、今後も暫く西では103系とその改造車105系の活躍は続きます。
「歴史は繰り返す」旧型国電的カオス、楽しませてくれそうです。また、レゴ再現の楽しみも残っておりましょう。