何でも扱っています。4.5Vトレインからスター・ウォーズにバイオニクルも!
教材用等の大量調達もお任せください

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とにかく「安く」レゴが欲しい……というビルダーの声にお答えします。
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しかし、当店に在庫切れはございません!

カンザンブリックは、日本のレゴビルドを変えてみせます!


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2017年10月13日

【イベント告知】関西のイベント状況/10月28日の「えいでんまつり」と、11/23-26の「ブリックライブ 大阪」/他 関西以外最新状況。

 何れも例年通り(或いは前回通り)、関西LT会さんの出展があります。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 えいでんまつり 公式(叡山電鉄)
https://eizandensha.co.jp/event/detail355/
日 時 2017年10月28日(土)10:00〜15:30(入場は15:00まで)
場 所 修学院車庫(修学院駅下車徒歩約5分)
入場料 無料
主 催 叡山電鉄株式会社

 鉄道系イベントの常で、終了時間は早めですのでご注意のこと。

 関西LT会はこちらですね。

■LEGOで遊ぼう!≪レゴ教室は有料≫
レゴブロックで作った「えいでん」の車両や街並みを再現。レゴを使って楽しもう!
レゴ教室も開催します。
・レゴ教室参加料金 500円

 とのこと。
 なお、運転体験もあるそうです。件のデオ900が使われるのかしら?


◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 ブリックライブ大阪は11月23日から26日です。公式。
http://bricklive.jp/

大阪南港 ATC HALL
大阪府大阪市住之江区南港北2-1-10

 開場時間/9:30-16:30(最終入場時間 16:00)
 最終日 9:30-16:00(最終入場時間 15:30)
 料金(前売) 大人1300円・子供800円
 静岡同様、関西LT会では運転体験を行うようです。
 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 関西以外のイベント情報はまとめはこちら。
http://legotrain.seesaa.net/article/453122504.html

 至近は10月22日(日)の磯子地区センターフェス展示です。

 その次は11/3-5の横浜市大 学祭参加。
 その次の次は、11/26(日) 神之木地区センターフェス展示

 なお、12月上旬に「何か」あります(関東以外。送付参加)。
 それから12月17日にも一つ予定があり(関東・横浜)。此方近日発表できる予定。
 
 1月3日の福井レゴオフは開催が決まったそうです。主催者のお一人が既に進学決まったからだそうで、目出度い。

 1月6-7日(土日)は艦船オフですね。
 

 
posted by 関山 at 23:58| Comment(0) | イベント告知 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【作品紹介】第四の「きらら」は決定版? エース君パパ様の叡山電鉄 デオ900。

 叡山電車のデオ900「きらら」は人気者。

これまでも薬師山氏(2013 赤)、
http://legotrain.seesaa.net/article/371603321.html
 mazta-k氏(2015 橙)の6幅作品があります。
http://legotrain.seesaa.net/article/417952896.html
 そして2017年初お披露目になったのがk.matsubara様の8幅作品(赤)。
http://legotrain.seesaa.net/article/450983645.html

 第四の作品です。
 

 これまでの作品の良いとこどり……。に収まっておりませんね。
 造形も、仕上げも、エース君パパ様の文脈を感じられるものです。全体にツルツル感。美しいのです。6幅での決定版、と申して良いかもしれません。

 前面下部の逆テーパは必然性が高いです。前面窓は大きめ、ピラーレス解釈。ただ、これには理由があります(後述)。

 天窓・屋根肩部分はポチスロ。45度スロープとは違う味わいになります。
 前部スカートにも微妙な角度がついているのは、如何にもエース君パパ様らしい。


 既存作と並んで。デオ800はエース君作品(細かい改修が続けられてますね)。
 文脈というか、世界観が揃います。


 実車はスモークガラスなのに、なぜクリアガラスなのか。その理由はこれ。
 
 体験運転用カメラカーなのでした(色ガラスじゃ困る?)。
 如何にもな、カメラ専用車ではなく通常の車輌で動画中継できるのは強みとなることでしょう。

 10月28日、えいでんまつりで活躍の予定とのことです。
 
posted by 関山 at 23:57| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月12日

【作品紹介】たいが様の、C11(PF自走)。基本造形良し!(PF機器2階建て)

 C11はPFで自走させるのが、ぎりぎり可能で、そしてぎりぎりに難しい題材です。
 古くはawazo氏、最近ではエース君作がありますね。(隼氏のは未動力)

 今度は北海道の若手、たいが様が挑んでこられました。


 スッキリと纏められたC11です。6幅厳守。もちろんロッド可動も。
 デフレクタは最近いろいろな手法が試されておりますけども、古典的なブロック表現も「あり」ですよね。無理がない形状です。
やや惜しいのは缶胴にズンドウ感があること。デフとタンクの間の缶胴。逆スロープで絞り込んでみたらスマートに化けそうです。


 バックビュウ。炭庫へのハシゴ表現が好ましいです。
 C11やC10では(というか日本のタンク機の多くは)従台車は外側台枠ですから、ここは通常トレイン車輪で正解でありましょう。

 ただ、従台車と車体の間はもう1-2プレート空けても良いかもと。タンク機とは言え機関車は客貨車よりは腰が高いですから。これで全体の、上下方向にやや間延びした感じも引き締まる……かもしれません。

 また、タンクとキャブを分離してるのはC11をよく観察されてるなぁと思います。
 実物、ここは隙間空いてますから。個人的好みもありますけど、タンクはもう1プレート厚みを増しても良さそうです(キャブに対して0.5プレートはみ出る感じですね)。
 キャブ側面が平板なのは惜しいので、ここに手すりやナンバープレートなどの「盛り」があると良い感じになるでしょうね。基本造形が良いだけに。


 気になる内部構造です。
 Mモーターを「ミッドシップ」に横置き。
 キャブ内下方に電池BOXを置き、その上にPF受信機を横置きです。PF機器の2階建てですが、なんとかして車高を抑えようという苦心が感じられます。

 思えば、C11の自走モデルでは動力系の配置は皆さん各々違う方法であり、個性の顕れる部分でもあります。



 走行動画です。順調に走っている模様。
 
 レゴトレイン界隈の蒸機ブーム、まだまだ続きそうですね。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【作品紹介】エース君の「大阪駅」大屋根。圧縮と切り取り切り出しの「模範例」?

 これだけで、大阪駅の斜め大屋根とわかりますよね。


 大量の資材の出所は言わないお約束です(小ブログの読者諸兄でしたらおわかりのことでありましょう……)。でも、これを形にされたのが凄い。

 そして、48x48基礎板3枚で、4線分(2面4線)という現実的な規模?に落とし込んでいるのも注目されましょう。いやそれを現実的というのは、いろいろ麻痺しちゃってるのかもしれませんけど。一般論としては、十分に迫力ある規模であるのは言うまでもありません。


 ビル部分は割愛していますけど、それでも「大阪駅」と伝わります。
 無理な部分は大胆に割り切っちゃうのは、レゴビルドでは案外大事なことでありましょう。悩むより、形にしろ! です。

 そして、大事なのは細部です。
 停止目標や、プランター。階段などが雰囲気盛り上げます。

 大屋根だけでなく、平屋根部分もクリアで美しく・シンプルに作られています。


 圧巻。内部の広場も再現。
 ここも前後関係の切り取り方、要点の取り出し方が巧いのですね。

 建築の模型と鉄道模型のストラクチャは別物! というのが常日頃から思っていることなのですけども(どっちかというと後者、鉄道模型的なのが好きだから。誤解されませんように)。これ、正しい意味で鉄道模型をわかってる作品ですよ。エース君のセンスが感じられるのです。

 無論、細かいところではアラはありましょう。
 でも、それを言うのは野暮な作品です。


 もちろん、大阪駅に出入りする列車を並べると魅力倍増。

 103系に223系221系。大阪駅の主役たち。
 何らかの、関西での展示機会などがあること願っております。
(ただ、JR西色が強すぎるので、私鉄の催しだと使いにくいかもしれませんね。再現度高いと起こるパラドックス? とはいえ、ここに近鉄が並んでるようなミスマッチも拝んでみたいような気もしますけども。ともあれ、確信犯ならミスマッチは正義でありましょう!)
 
posted by 関山 at 23:58| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月11日

【イベント】所沢ブリックフェスティバル(2) 鉄道以外。まとまりとバランス良き展示会。【写真63枚】

 前回記事此方「所沢ブリックフェスティバル(1) 鉄道編。何時もと違うのが、面白い♪」
http://legotrain.seesaa.net/article/454079671.html

 広い会場故の、ゆとり。
 まとまりが良いというか、まったり感のある催しでした。浦賀から所沢……と言うのは二の足を踏んでしまいそうな距離ではあるのですけど(笑)、それを乗り越える価値があったと思います。
 
 なお、主催サイド(StarBrick37様)のレポートが上がっております。
https://t.co/pdKS53zMmx
 tamotsu様の 自動車関連のレポートはこちらです。
http://4widelegocars.blog.fc2.com/blog-entry-903.html
 フーミン様のレポート此方。
https://t.co/BwAtUtSjkL

 先ずは、ハイライトから。

 「宇宙ショーへ、ようこそ」
 マック&シュンカナ様のクラシックスペースのコレクション。並べ方が良く、ショウ的演出になっておりました。

 レゴ宇宙シリーズ的未来感においてのファンイベントと言うか商談会というか。こんな感じになりそう。でもやはり「レトロなファンミーティング」なのでしょうね。皆さんはレトロな宇宙服をわざわざ着用したりして(笑)、


 「航空ショーへ ようこそ」
 shigezo様の航空機作品群。目玉はセンチュリーシリーズの並び。高精細の懐かしジェットがきれいに並べられてる。
 そして、エアショーやってるレシプロ機。


 「カーショウへ、ようこそ」
 おなじみ、tamotsu様の4幅車の展開です。パーティホテルの「Light and Sound」の演出が堪りません。そして、ミニフィグ・ミニドールの展開も。前日準備されたそうで、その手間がわかりましょう。




 「ロボットオフに ようこそ?」
 同日にさいたま新都心で、埼玉ロボットオフがありました。故にロボ分メカ分は今回は薄いかなぁと思いきや、結構な高密度・高精細の作品が美しくディスプレイされていたのでした。
 ロボレゴラー・ニクラーの皆さんはどっちに行くか迷われたことでしょう?


 「ショッピングモールにようこそ?」
 マック&シュンカナ様のもう一つの展開が、「10x10x10」のヴィネット群。
 多くがお店や生活、仕事をテーマにしていますので、こうして固まってみると恰も大型モールのごとし。


 機械生物の世界へ、ようこそ。
 二階堂様の作品は初めて現物拝見しましたが、細かくリアルで。生体とも機械とも付かない独特の魅力。両方の良いとこ取り? 「メカモ」(知ってるかな?)とも「ゾイド」とも違うんですよね。独特の世界観なのです。


 ボードゲームカフェにようこそ。
 ペイ様の展示は「遊べる」もの。レーダー作戦ゲーム大人気で、ずっと座標を読み上げる声が絶えませんでした(自分も遊びたかったよ……!)


 かわいい? 世界にようこそ。
 さちこ様のドラゴン。問答無用の可愛さ。積分的造形とスロープ造形の融合は独特の「さちこ」節が炸裂してますね。そして、可愛い!

 この子が、この日の看板役を勤め上げたのでした。

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 さて、詳細篇<<続きを読む>>
posted by 関山 at 23:57| Comment(0) | LEGOイベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月10日

【雑談】一眼レフと最新スマホ、どっちが良いでショウ(笑)

 10月8日の所沢ブリックフェスティバルでの撮影。

 ツイッター用にスマホでも撮影。そして保存用?に一眼でも撮影ですが。備忘録に比較をば。


 iPhone8。あれこれ加工済。加工はmassigraでできる範囲(ビューアなので軽い!)。


 α57(既に、古い)。こちらも加工済。

 この比較だと、キャラクターの違いはあると言え、最新スマホのカメラがかなり良いところに達してるのが感じられるのです。しかし。


 iPhone8。加工してもホワイトバランスが補正できません。赤が綺麗に出ない。会場の照明ややクセのある色温度でしたので。
 一方、全体にピントが合うという意味では良いカメラですが。


 α57。ホワイトバランスマニュアル設定(白熱灯)。赤がきちんと出ます。
 屋内のブツ撮りだと、ホワイトバランスは手動設定できないと辛いですね。

 無論、一部をぼかすような撮影はスマホカメラは(というか、銀塩時代からコンパクトカメラは)不得手です。
 標準で「絞り優先撮影」の機能つけてもバチ当たらないとおもうんですけどねぇ。

 ※:露出は難しい、というカメラメーカーの思い込みで、1970年代にコンパクトカメラが尽く「プログラムAE専用機」になったのは罪が深いと思います。フィルム1本犠牲にすりゃ絞りと露出の関係なんて理解できるものなのに(そして写真の腕は飛躍的に上がるはずなのに)。ディジタルになっても未だに引っ張ってる感はあります。


 さて。
 iphone8のカメラは最初「すげぇこの高級コンパクトカメラ!」と感心感動したものでした。いや、その力は十分に持っているのですけど、室内でのブツ撮りには未だ弱いのかなぁと。そもそも、「流し撮り」は難度凄く上がりますしねぇ。ファインダーのないカメラ嫌い。

 まだまだ重くでデカい、一眼レフ(まぁαは事実上のミラーレスですけども)を持ち歩く必然はありそうです。というか、撮ってて楽しい・撮っててスピーディなのはやはりなおも一眼ですから。
 
 今後の課題ですが、初級のデジイチが後継機出てこない可能性があること。ミラーレスに喰われてますからねぇ(というかそれ以前にスマホに)。
 外部ファインダー付けると、あとAPSサイズに拘るとミラーレスは良いお値段になってしまいますし。耐久消費財だった銀塩なら高級機型落ち中古がベストだったんですが、もはや消耗品のディジタルだと新品じゃないと苦しいですものねぇ。
 
posted by 関山 at 23:57| Comment(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【実物鉄道】ハッピーパーティートレイン♪ 西武線にも。異例の有料特急車。

 詳細はわかりませんが。ラブライブサンシャインのラッピング車は伊豆箱根鉄道の2編成だけではなく、西武にも走ってるんですね。さすが同じグループ会社。

 萌え電車も近年は全然珍しくもなんともないですけど。有料特急車でというのは前代未聞じゃないでしょうか……(笑)。
 まぁレッドアローはどっちかというとカジュアルな有料特急ですけども。











 所沢ブリックフェスティバルの帰りに、所沢で急行待ってたら遭遇した由。
 運を微妙に浪費しちゃってますね。いや、所沢合わせで旧レッドアローを造ってきたことへの神様(ツツミノカミ)からのご褒美だったのかもしれませんけど。

 ただ、ニューレッドアローはあんまり造形好きじゃないなぁ。
 レゴで作るかというと多分自分はやりません(笑)。何方かにお委ねしましょう。無論、この種の題材は自作シール前提やむなしですね。
 


 そういえば。
 微妙に忙しいのと疲労で未だラブライブサンシャイン2期1話を観てないのでした(ヨハネ推し♪)。
 
posted by 関山 at 23:56| Comment(0) | 実物鉄道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月09日

【イベント】所沢ブリックフェスティバル(1) 鉄道編。何時もと違うのが、面白い♪【写真47枚】


 今回は3600mm X 1800mmという広いスペース頂きました。
 ハンドキャリー1回で持ち込める限界に挑戦です。駅本屋(宝塚ホテル転用)、プラットフォーム、樹木に架線柱……。そして全線分の9Vレールと電源2組。

 やはり、限界でした。これ以上は一部宅配しないと無理です。
 あと設営時間が約2時間半。これもギリギリでした。てりやき様にお手伝い頂けたのが幸いではありましたが。一人では(この時間では)無理ですね。


 レッドアロー。言うまでもなくこの日の主役です。


 6200形は西武じゃなくて東武ですが(笑)、荷物に入ってたので運用。
 この4-4-0はトラブル無く運用しやすい蒸機なのですよ。個人的に好きな機関車でもありますが。


 森を抜けてく。樹木(とにー式)は持ってきて、正解でした。


 5月の立川以来、余り出番のない115系を久々に持ち込み。所沢には余りゆかりのない車ではありますけども。そういえば、長野ではこの色復活したんでしたっけ?




 更に出番の少ない荷物電車クモニ83も登板。


 ペイ様のA4(マラード)と、てりやき様のアメリカ形コンソリデーション。
 並べるだけで人気者です。


 コンソリの曳く貨物列車。非常に好調であり、活躍していただきました。


 待機中の拙作蒸機。PF仕様の8200(C52)は<<続きを読む>>
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | LEGOイベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月08日

【鉄道作品】西武鉄道 E851形電気機関車。国籍不詳の? 華やかな私鉄電機。

 知らない人が見ると国籍が不詳の鉄道車輌というのは少なくありません。

 輸入機だと、もろにイギリス、もろにアメリカっていうのは蒸機中心でたくさんありました。西部劇スタイルの機関車って日本にも意外と両数いたんですよ?

 時代が下って。輸出向け。スペインに居るEF60やEF66のそっくりさんたち。小田急9000系だって南米にいますよね。

 そんなこととは関係なく、西武鉄道E851形は一見国籍不詳の機関車でした。


 1980年ころだったと思うのですが、デパートの鉄道模型コーナーで「赤い車体に丸窓の、謎の機関車」を見たときのインパクトは忘れません。何の予備知識もない状態だったので「外国の機関車? いや自由形?」とか思ったのですよ。

 その後、私鉄の機関車まで掲載してるコロタン文庫「機関車全百科」(名著)を買ってもらって、その謎の機関車が私鉄唯一のF級電機、西武鉄道E851形(851-854)と知ったのでした。(模型は関水金属の初代製品ですね)


 E851形は 1969年 西武秩父線開業に合わせて製造されたもの。
 勾配線区で大輸送量が予想されたため、私鉄にしては珍しいF形の大出力機。お隣さんの秩父では1000kwクラスのデッキ付箱型D形電機を新造してた頃でしたが、ここをF形で2000kw超えの大型機。性能面でもぶっ飛んだ存在でした。

 ※:私鉄の電機ではこれでも大きな部類です。西武鉄道の国鉄払下げのE51形・E61形・E71形も概ねこのクラスです。

 外見は言うに及ばず。国鉄EF65こそはベースですが、真っ赤な車体に派手な塗分け。
 弧を描いた運転台窓。サイドの丸窓。特急車さえ思わせる賑やかな燈火類。

 三菱電機主体か、西武鉄道主体かわかりませんが、せっかくの新造機ですから「精一杯に好き勝手、盛ろう♪」って意図があったのは想像に堅くありません。

 この機関車は秩父からの主にセメントを輸送。連絡点は1974年ころまでは池袋。その後は新秋津です。この輸送は1990年代まで続きました。華やかな機関車が地味な貨物列車(セメントタキ中心)というのも悪くはなかったのですが。
 しかし「ぜひ客車列車曳かせたい」というファンの声は多々あったようです。派手なこの機関車が貨物専用は勿体無いと。

 叶うわけもない願いというか奇跡、そのさよなら運転で叶ったのでした。
 現在は1両が横瀬に、E52やレッドアローとともに保存されています。

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 レゴ的には、以前から暖めていた題材ではありました。
 今回は折角の所沢なので、地元題材として大幅繰り上げで実制作に至ったものです。とはいえ、5000系造った余力と限られた時間での制作となりましたが。
(この手の急いで造った自慢と徹夜自慢は避けたいもんですね)
 いや、催事当日の深夜。出来が悪いなら諦めようと思って着手(レッドアローがあるし)。
 ところが形ができてくるとどんどん気分が乗ってくる♪ 楽しい題材だったのでした。


 特徴の弧形の窓は言うまでもなく、アーチ型窓で。
 この窓が手許に3個しか無いことが判明して焦りましたが、1個は灰色で間に合わせです。どうしても隙間ができますが、乗務員ドアと合わせると意外と気にならず。
 なお、弧形窓の後ろに乗務員扉(窓なし)ですが、弧形窓の長さだと全長に対して運転室広すぎ!でバランス壊れるのでここらは適当に。
 あと、乗務員扉は手すり棒で暗示するやり方です。

 サイドのルーバーは順組で。赤ではなく新濃灰で目立つようにしてます。
 丸窓はテクニック穴。1x4アーチ使うと大きすぎるんですよねぇ。2x2飛行機窓に丸窓の金型起こしてくれないものかレゴ社は。



 全長30ポッチ。実物は18mくらいなので32ポッチ=20mならこんなもの。F級電機としてはギリギリの寸法です。

 モーターは中央の台車。この台車は左右に遷動+緩やかに回転。このままでは車体の重量が掛からず牽引力なくなってしまうので、モーター上に船用ウエイトx2をとりつけてます。ウエイトも車内で遷動する由。
 で、構造上現状では9V専用です。


 前頭部。
 基本的に平板形状です。EF65とかEF81の顔って微妙な傾斜と後退角ついてますが割愛しちゃいました。ただし、前面窓のみ後退角付けてます。ライトの間の1x2タイルの張り出しも傾斜の暗示と。

 前面窓はクリーム色の縁がこの機関車では大事だと枠付きで。センターピラーが極太になるデメリットと表裏一体では有りますが。

 燈火類はハーフペグ。いい味が出てます。

 で、車体裾1プレートに丸みつけたのは失敗。後で直そう。
 それ以前にスカートが手抜き。本気で時間と気力の不足です。まぁバッファは想像以上にこの機関車には似合ってますが。でも解放テコくらいは付けたいと。


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 あとは所沢での活躍シーン。
 先ずは王道。貨物列車牽引。派手な機関車と地味な貨車(しかし1両ごとに見るとマニア垂涎のネタ車だらけ)という対比です。私鉄の機関車、元来の仕事。

 奥にちらりと見える101系は新秋津とかでの武蔵野線のつもり。




 池袋に向けて上っていく。レッドアローとすれ違い。郊外の駅のムード。




 ネタ篇。SNCF BB9200の曳くワゴンリ編成。
 まぁE851のデザインの元ネタはどうみてもフランス国鉄の電機ですからね(笑)。
 当然、ワゴンリ曳かせても似合ったのでした。




 或いは、バブル期のプリンス・ツツミ・マネーパワーでオリエント急行'88を西武線に乗り入れ運行させちゃうことも出来たのかもしれません。
 EF65やEF81はワゴンリ曳いてましたけど、西武にも乗りいれてたらと妄想が膨らみますよね。


 西武E52と並ぶ。


 素晴らしき、並び。オール西武。

 今でも横瀬の保存車を虫干しすればできちゃう並び……というのが、西武の奥深さですよね。


 所沢での催事がまだ続くかどうかは未定なようですが、西武の愉しさにハマりつつあります。現在の黄色い通勤車たちもそこそこ魅力的な存在ですし(うしがえる様の2000系と並べたいのは言うまでもありません!)。一昔前の3ドア黄電たちも良いし、その昔の赤電たちは言うにおよばず。あと2ドアクロスの名車。4000系も。

 貨車もセメントタキは難度高いので無理としても、私有のセメント用テキとか、何故か青塗りだった緩急車ワフ。カーボンブラック用のホキ6900とか魅力的なのがごろごろ。

 沼、嵌りそうです。
 あと、12系客車誰か貸してくれませんか(笑)。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 鉄道作品(日本形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月07日

【鉄道作品日本形】西武5000系 レッドアロー。所沢合わせにして、富山合わせ??

 所沢での、「所沢ブリックフェスティバル」合わせで用意したものです。
 所沢……といえば、西武のお膝元ですからね。

 ただ、5000系なのは別の心づもりもあったりします。いや、最近は北陸での催事も少なくなく、幾つかの車輌は黒部市内某所に臨時貸出となっておりますので(笑)。

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 西武鉄道5000系「レッドアロー」は、1969年秩父線開通に合わせて製造された、西武鉄道初の本格クロスシートのロマンスカー。足回りを同じくする通勤車101系とともにそれまでの「質より量」の西武の車輌の、大きなターニングポイントとなったものです。

 西武、の名称が流通や野球でも知られているために模型や玩具化される機会もこの種の電車にしては多い方でしょう。

 1990年代に西武からは引退(正確には、ニューレッドアローに車体を更新)。現在保存車1両を残すのみ。
 ただし、3連2編成(現在は3連と、2連1本づつ)の車体が富山地方鉄道に譲渡されているのはご承知のとおりです。地鉄仕様に関してはryokushakuma氏が何度もチャレンジされています。最後の作例では、前面窓の仕様を拙作の参考にさせていただいた次第です。
 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 先ずは、制作過程からを。


 簡単な手書き図を元に、取り敢えず形を作ってみました。

 5000系の形状は、流麗な中に、ライトケースが真四角大仰に構えてる! というのが本質だと思うので、その方向性を強めに意識。ライトケース丸みを意図的に強調してみると……。

 しかし。なんだか違和感?


 別角度より。西武5000系の顔ってもっと「直線的」なのですよね。
 これって、1960年代の丸み至上からの、1970年代的転換点であり他社というか他分野のデザインでも以下略。


 その辺を、踏まえた微改良案(右)
 というか、先頭車は2両作らねばならないので並べて比較です。簡単な修正だけなので手戻りだって少ないですし。

 窓の下の赤い部分を思いっきり真四角に。
 前面窓も幅を広く見せる方向に。
 おでこ部分も角ばり表現に改め。ただし、標識灯は省略してしまいました。


 改良版車体完成。横組みが伴う電車の車体として、極めてスタンダード?なものです。 
 前面は横組みを1幅(ライトケース)と3幅(フロントガラス及びその真下のアルミ装飾部)をプレート挟んで設けて、全体の寸法的帳尻を合わせる。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 そして 完成。所沢のブリックフェスティバル、前日でした。
(もっと早く完成させて、広報などで使ってもらえればよかった。主催の方、申し訳ない!)


 実物はデビウ時4連。1970年代のうちに6連化されていますが、手持ち資材の関係で3連に割愛です。

 車体色は白かクリーム(タン)で凄く迷いましたが、作ってみると後者で正解でしたね。全車だと美白すぎて印象違ったかも?

 製作したのは1969年。デビウ当時の仕様です。
 前面には愛称表示機も愛称表示板もない、シンプルな美しさを見せてた当時。

 ……とても地鉄仕様にはなれないですね。このママですと(苦笑)。


 クハ5500形。トイレ付き。6連化時に全車トイレ付きになっているので、以後はこの形状のみでした。


 クハ5500形。トイレ無し。4連時代(1969-1977年頃)だけに存在した形状です。6連化時にトイレ増設改造され、元からトイレ付きの車と同じ形状になりました。


 クハ5500……モハ5000……


 同じ顔同士、並べて。




 中間車。モハ5000形。これもパンタ付きのものとそうでないものがありました。番号の奇数偶数で分けるやり方だったそうです。

 2挺パンタのかっこいい中間車。ゴツめの初期の集中式クーラー。2挺のパンタを結ぶ引き通し母線。やっぱり、かっこいい。

 なお、レゴ的にはこの車両が動力車です。
 9Vで落成させましたが、PF化の準備工事がしてあります。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 活躍シーン、もう少し、お待ちを……!
 
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2017年10月05日

【実物鉄道】札幌市交通資料館を観る(その1番外)札幌市交の、幻の寝台バスのこと。

 バス関連の書籍を読んでると「1960年、札幌市交通局 寝台バス試作」のような記述だけがあり、それがどんなものか分からないもやもやした状況が長く続いておりました。

 記述だけで写真も図もなんにもないんですから!

 で、いつの頃かwikipediaには或る程度詳細な記述がされるように。
寝台バス
1960年(昭和35年)8月、日本のバスでは唯一となる寝台車が交通局に登場する。

札幌と函館、網走、稚内の各都市間の距離は約300 - 330 km、釧路にいたっては410 kmであり、高速道路のなかった時代、移動には長い時間を要していた。高度経済成長による観光ブームの到来で、近い将来、長距離移動に適したバスが必要になると読んだ同局は、寝台バスの試験導入に至った。

車体構造は、当時、同局が導入していたデラックス観光バスと同様、モノコック構造のセミステンレスカーで、リアエンジン方式であった。北海道にちなんだ愛称を与えられていた他のセミステンレスカーにそろえ、「ゆーから」と名づけられた。冷涼な土地柄から冷房装置はない。また、トイレもなく、駅やドライブインの利用を想定していた。

一般の車両に比べ全高と重心がやや高く、横転事故を起こしたことから、法規上も本格的な寝台を持つバスは認められなくなり、計画自体が中止に追い込まれた。ふそう製シャーシは空気ばね・重ね板ばね共に、他社に比べロールスピードが速い傾向にあったことも事実であるが、この時代のエアサスペンションは車高調整機能は持つものの、現在のような高度な姿勢制御は不可能であり、柔らかさ重視の設定のため、リーフ式サスペンション以下の耐ロール剛性であったことも一因である。
 とはいえ、写真も図もなく、そして構造への説明さえありません。
 だからどんな姿だったの! と。


 さて、交通資料館にあったこの1枚の写真(解説などなし)。

 札幌市交通局の6台あったといわれる、ステンレスボディの観光バスの1台か、はたまたステンレスボディの路線車かと思ったのです。
 観光バスの方は既に横引き窓でロングボディでしたから(2006年まで保存されてた「すずかけ」等)、バス窓でミドルボディのこの車は何? と。

 まさかの、幻の寝台バス「ゆーから」であったのでした。

 さて。
 中国の寝台バスならご存知の方も多いと思いますが、尋常ならば進行方向側に寝る配置になりましょう。で、二段寝台位であろうと。
 しかし、調べてみると想像を絶する仕様であったのです。札幌市交通局の寝台バスは。
 数年前には画像検索してもなんにも引っかかりませんでしたが、今は何枚か資料が流れてきています。

http://photozou.jp/photo/show/930105/168433217
http://p.twipple.jp/FmmSr


 札幌市交通局の局史みたいな本からの引用なのかしら?
 
 まず車両外見が一致してますよね。そして、見取り図。

 横方向に、まるで鉄道の三等寝台(B寝台)のような配置であったとは。
 寝台数は29? いや、寝台の反対側の「座席」というのも気になります。あれ、寝台の長さが足りないんじゃ? 3人がけの席に横になるような長さにしかならないはず。
(この辺の問題は後述)

 そして印象的なのは最後尾。
 洗面所はともかく、調理台・下段食器棚・ガスコンロ・野菜入れという炊事設備まで備わっていたこと。

 一体、どんな運用を想定してのでしょう? キャンピングカー? 或いはメーカーのコンセプトカーの如き、ぶっとんだ仕様ですよね。
 当時の道路事情で、まさか走行しながらの調理とかはありえないでしょうが。滞泊地での車内調理を目論んでいたんでしょうか。

https://twitter.com/kiha_yuni/status/341881379337936896
 こちらは車内の写真です。
 スチル写真ではなく、テレビ放送の中での紹介ですね。もっと良い写真どっかに絶対にあるはずなんですが。やはり黒歴史なのか……?

 横向きの3段寝台であることがわかります。
 フレームは鉄道のものよりも細めです。
 寝台には毛布と枕も備わります。50cm幅とも聞きますので、当時の三等寝台車並みの設備ですね。なお、向かい合った寝台の間も埋めて、寝床にしてたのでしょうか?
 先の図は信用できない部分もあるので、何とも言い切れませんけども。

 画像は車内を後ろから前方を見たものですね。3セクションあることも何とかわかります。昼間は3人がけのセミコンパートメント? その意味でも不思議なバスです。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14118629404
 非常に荒いのですが、なんと図面!
 どこにこんなの落ちてたんでしょうか? というかもう少し解像度高く乗せて欲しかった……!


 よく見ると、寝台は車体の4/5ほどの幅を使ってますから、先の図の寝台反対側の座席というのは誤記でしょう。これなら1700mmほどの寝台長はありそうで、当時の日本人なら収まった?でしょうか。

 寝台の配置も最前部から3人・3人・6人向かい合わせ・3人・3人・3人(後向)であるように見えます。その後ろに横向きの2人がけリクライニングシートが2脚あり、エンジン上に炊事設備などがある?

 リクライニングシートを除くと、寝台数は21名。含めて23名?
 そう思うと、相当にデラックスなバスですね。当時はリクライニングシート装備の大型観光バスで50-60人乗りは当たり前の時代です。

 最後尾は3人がけの後ろ向き座席に向かい合わせのリクライニングシート。恰も「走るリビング・ダイニングキッチン」という趣だったのかもしれません。


 さて。
 寝台バス「ゆーから」の具体的な姿はわかったものの、まだまだ謎は深まります。

 この試みの息の根を止めてしまった件の「横転事故」も具体的な情報が何一つありません。車輌自体を廃車にするほどの損傷であったかのかどうか?
 また、この事故が原因で以後寝台バスが認可されなくなった……というのも何らかの根拠のある話なのでしょうか?
(余談ですが、二階バスは日本では「ビスタコーチ」廃車の1970年ころから「ネオプラン」導入の1970年代末まで10年程のブランクがあったりします。業界も運輸当局も明文化されないところで保守的になってたのは仮説としてありえます?)

 それから。
 ミドルボディとはいえ定員23名のバスは運賃面で当時使い物になっかたどうか? その割には狭い3段寝台。バスにしては高額な運賃になってしまったことでしょう。
 流石に、炊事設備は量産されたら割愛され、ゆくゆくはトイレ装備になったでしょうが……。
 当時の道路事情も考えないといけません。高速は全然なく未舗装の一般道を走り続けなければならない状況だと、横向き寝台の乗り心地に過度な期待はできなさそうです。

 故に「横転事故」無かったとしても、一時的な実験に留まったと思われるのです。

 最後に。
 現代的観点で寝台バスを再考するのは不毛ではないでしょう。
 横転事故が理由なら、今のバスは低重心ですからその心配は先ずありません。シートベルトは寝台状態でも有効なものは作れるはず。運輸当局のくだらない意地だとしたら愚かにすぎましょう。

 事業者の経済・経営面だとどんなものでしょうね。用途は貸切ではなくて長距離高速路線でしょう。
 寝台2段にはなるでしょうから、今のフルフラットリクライニングシートの車よりは上下方向のゆとりがなくなってしまうかもしれません。無論、詰め込みも出来ず3列車よりも高い運賃設定が要されるでしょうか。
 昼間の間合い運用は先ず諦めないと。ただ、そのへんの運用効率の問題は各種プレミアム席のバスでも発生してる問題ですが。

 やはり、難しいのかもしれません。
 
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2017年10月04日

【実物鉄道】札幌市交通資料館を観る(その1)バスと地下鉄関連

 札幌は95年96年15年と訪問して今回4回目なのですが、交通資料館は初訪問です。9月10日 日曜日。

 ここは開館日が夏季の土日のみなので、さり気なく遠来には難度が高い。今回はオフ会が9月9日の土曜日終日、そして帰りが日曜の午後というスケジュールであったため、丁度余裕持ってゆっくり訪問することが叶ったのでした。

 ここ、濃ゆいです!
 ただ、地下鉄の高架下という環境上、地下鉄の耐震工事のために2年間休館入ってしまってます。その直前の訪問になったのでした。
(ほんと、良いタイミングでした)

 目玉は地下鉄や市電の車両展示ですが。先ずは順路通りバスと館内展示から参りましょう。


 先ずは1963年製のローザ。とても希少なはず。
 1974年までに引退したものですが、郊外や山間地などで運用された模様。マイクロバスによる一般路線車は気になる存在です。今ならポンチョ使うんでしょうけど。


 解説。




 まるっこさがかわいい。何処と無く東欧的なスタイルでもありますよね。
 

 車内。驚きの3方シートでした。
 いや、この時代の路線バスで3方シートは珍しくは無いんですけど、マイクロで3方はすごく不思議。ハイルーフ仕様ですが、そうじゃないととても立席乗車ができません。


 リアシート。リアウインドウの丸みが優雅です。
 実際の乗り心地は優雅じゃなかったんでしょうけど(笑)。非常口は小型車は免除されてたのがありません。尤も窓は大きくあくのですが。


 エンジン周り。キャブオーバーの、カバー流線型が印象的。
 最前部の特等席?は客は乗せないのか、運賃箱? で塞がれてます。ワンマンだったか車掌乗務だったかは不明です。


 いすゞ。こちらは現存個体も多いタイプですね。いや、ボンネットバスの中では一番の美形<<続きを読む>>
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2017年10月03日

【作品紹介】(実物は)本日が最終日! エース君の大阪環状線 103系。ノーマルとN40「OSAKA POWER LOOP」


 広く報道されているように、本日10月3日が大阪環状線からの103系の引退日となります。48年に渡って活躍を続けてきた電車。注目されているようですね。

 それに合わせて、エース君が2編成も造って(kai103様の協力あり)こられました。


 原型車。というか、比較的原型に近い103系ですね。戸袋窓埋め程度……というのは西の103系では原型に近い。そして前面は最後の編成に合わせて高運転台仕様。いわゆるATC仕様の顔です。

 この顔、難度高いとか言われてました(低運転台や101系に比べて)。6幅ジャストでは再現不可能とも。

 1段分の横組と、プラス1プレートでの表現。なかなかの名案でしょう! kai103様のアイディアだそうです。上のプラス1プレの部分が、実物の凹みに対応しており、違和感がありません。

 考えてみたら、同様に完全表現は難しいと言われた国電高運転台平面顔各種(荷物電車や715系・419系等。或いはクハ85)に応用もできるかもしれません。
 高運転台は思いっきり高い位置に上げてしまってるのも注目です。特徴は誇張したほうが良い効果出しますね。
 さて、1幅横組みやると整合性壊れてしまいます。帯の下に1幅入れて調整してます。さすが!


 側面は手堅く。全長26ポッチに3ドアを割り付けています。
 レゴトレインはショート派でも24-26派と、28-32派に分かれますが(笑)、前者ならドア数のアレンジは必須かもしれません。このバランスも好きです。


 屋根上はあっさり。更新車の屋根上は……まぁ、こんなものですから。
 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 
 もう1編成はラッピング車です。「OSAKA POWER LOOP」
https://www.jr-odekake.net/railroad/osakaloop_kaizou/osakapowerloop/
 引退間際の103系が今年6−9月に渡って「大阪の魅力」を発信してきたもの。その意味で考えると103系、大阪の象徴的意味あいもあったのかもしれず。


 ベースは延命N40工事を受けた車です。フラッシュサーフェス化・半固定窓化・インテリアも新車同様。
 大きく姿を変えた103系に皆が驚いたものでした。丁度JR東では大量淘汰が進行してた頃です。
 
 ただ、あまりに費用かかりすぎたのがだんだん更新メニューが削減されてしまい、結果として原型に近い車が多々残っているのですけども。この辺は先々代の72系に共通するものであり、西の103系の「旧型国電的魔力」になってるわけですが(笑)。

 閑話休題。
 ラッピング車という高難度題材をステッカー頼らず表現は意欲的ですし、十分にインパクトと意義をもっておりましょうね。

 まず、N40車として作品を拝見。
 前面は件の1幅横組みで細い窓の再現。窓上の1プレートがなくて平面的な印象ですが、これがN40車の印象に微妙に近い(笑)。計算されてます?ね。

 側面も、窓は1段窓風の表現です。
 屋根肩もN40車の半張上げ屋根(101系試作車を彷彿させる!)の表現になってます。



 屋根上のあっさり感は同じですね。


 「歴史」テーマの1号車?


 「ランドマーク」テーマの2号車?


 「伝統芸能」テーマの6号車です。


 「アーバンスポット」テーマの8号車。


 103系同士の並び。つい数か月前までの日常でありました。
(ただ、意外と環状線内だけの運用は少なく、323系・201系・103系は少数派なのですが。環状線で乗車機会が多いのは221系や223系ですね)


 更新の度合いが違うカオス感も103系の魅力でありました。
 
 大阪環状線からは103系が本日限りで引退……。後を継ぐかに思われた201系も来年で引退とのこと(201系も撮っときましょうね!)。

 ただ、今後も暫く西では103系とその改造車105系の活躍は続きます。
 「歴史は繰り返す」旧型国電的カオス、楽しませてくれそうです。また、レゴ再現の楽しみも残っておりましょう。
 
posted by 関山 at 13:05| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月02日

【作品紹介】アイン様の小田急3000形 SE車 原型 60周年の節目に。



 先方の記事「レゴ 小田急3000形SE車」
https://blogs.yahoo.co.jp/ainchan10/40468359.html

 小田急3000形 SE(Super Express)車は1957年。ちょうど60年前に生まれました。
 軽量高速・低重心の特急電車の集大成。日本の電車史に残る名車です。この車あってこその151系であり、新幹線0系でもありました。

 私鉄特急史的に観ても、一般車への格下げ転用を前提としない、また足回りなど一般車と兼用しない特急専用車の元祖でもあります。
(それまでの小田急ロマンスカー、一般車+αといったものでしたから。御三家たる近鉄や東武も未だ一般車+αの時代)

 あまりの軽量化故に、10年持てば良いと言われて造られたSE車。
 然し、この電車は更新を重ね1991年まで生き延びたのでした。その意味でも違うこと無く名車です。観光客ばかりではなく、私鉄の有料通勤列車としても役立ち、小田急沿線のイメージを上げたのでした。
 そして、ロマンスカーの系譜はNSE LSE HiSE VSEと継がれることになります。
 また、SE車自体も小田急の手で、1編成5両の保存が為されています。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 レゴでの作品は気分屋様の製作中のものがあります。足回り残してほぼ完成だったのですが続報なし……。
 ただ、気分屋様作は1968年、御殿場線連絡急行用に改造された後の姿です(SSEとも)。原型は、この作品が初めてとなります。


 前頭部の丸みがとってもユーモラス。塗り分け線の処理は拘ったそうです。全体が丸っこいのでディジタルな感じはしませんね。

 そもそもが難度が高い前面形状であり、ベストな回答を出しにくい題材ですが、現状のベターな答えと言えますでしょうか。後退角や傾斜角が控え目なのは、独特の愛嬌にも繋がっておりますし。
 流線型を整えるのに、最近出回りだした1/4タイルを上手く使っているのも注目されましょう。小さな部品ですが効果は大。

 前面窓上の標識灯も省略なしです。


 実物は8両編成と言うか、8車体連接車ですがこのモデルは6車体での再現です。長さがあると、SSEではなくてSE! って感じがします。
 もちろん、連接車です。


 日本で連接車というと京阪60形(2車体)、西鉄500形(3車体)のほかは路面電車用しかなかったころ、SE車はいきなり8車体連接を行ってきました。
 スペインのタルゴが話題になってた頃とはいえ、思い切った試みであったのです。

 この作品の連接周り、シンプルながら実用性が高そうです。
 ホロ代わりのドラムをセンターに置くと、どうしてもトラブル多発しますから……。


 先頭車。動力台車は連接部を避けて、最前部に。
 短めの車体に動力一式を組み込んでいます。内部はギリギリだとか。




 中間車はパンタ付きとパンタなしの二種。ドアの上のアーチ状形状の再現は流石に断念されたそうですが、飛行機窓で区別したドア周りは良い雰囲気です。

 車体、リブの付いた側面の再現にグリルブロックを使っています。
 SSEだと塗り分けも代わってリブも目立たないのですが、原型の塗分けだと省略はできないですよね。

 車体裾のスカート状部分は流石に割愛ですが、ここを再現しようとすると技術難度跳ね上がりそうです(合わせて走行性能で悩みの大きな車輌になりそうです)。難しいところですね。

 側窓は2ポッチx2ポッチの横組。綺麗に正方形。小窓ならんだ感じが良いですねぇ。


 反対側の先頭車。
 さて。
 小田急ロマンスカーの作品も気分屋様を中心に揃ってきました(SSE、LSE、HiSE、VSE、MSE。EXEも試作着手されてたような?)。ほぼ全形式が何らかの形で着手されているんじゃないでしょうか?(例外がRSEとJR東海371系ですね)

 そこにこの作品も加われば、小田急の広報写真のような「歴代ロマンスカー勢揃い」ができるようになるのでしょうね。NSEは拙作を使うとして(笑)。

 また、SE車原型は1950年代60年代の鉄道絵本の定番ヒロインでもありました。共演相手は151系「こだま」に10000形か10100系のビスタカー。少し遅れて東武DRC。
 1960年代のロマンスカーの並び。いや、C62にキハ81辺りも含めて絵本や図鑑の名列車の勢揃い、レゴだけできるようになりましたとは。感慨深いのです。

 おっと、国鉄試験用貸出も忘れてはなりませんね。EF58やEH10は最新型。そして80系との共演です。

 閑話休題。小田急に戻れば、RSEやJRC371系という難題?が未だ残っています。LSEの原型塗色(現塗色)も残る課題。歴史を語る意味では1910系に1700系に2300系、キハ5000も。
 そして何より、通勤車たち。箱根の登山電車も。

 SE車。その生きた世界と生きた時代。あまりに広い名車なのでありました。
 この、アイン様の作品の活躍はこれから!ですね。楽しみなのです。
 


posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月01日

【イベント?】2015年の「北海道新幹線ジオラマ」(かたおか様作成)を観る/カネモリブリックラボ訪問

 かたおか様制作の「北海道新幹線ジオラマ」(市民1000人の名前が刻まれた みんなで創る新幹線!)は2015年の製作以来、市内各所で巡回展示された作品です。
 2016年初頭に東京での展示もあったのですが、それも見逃してしまいました……。

 しかし、現在は函館市内「函館市地域交流まちづくりセンター」で常設展示されています。
公式→
 http://hakomachi.com/

 どんなところかと申せば、「金森赤レンガ倉庫」すなわち、カネモリブリックラボの至近です。電車なら十字街電停すぐそば。一緒に訪問することができるのですね。
(一般的な函館の観光名所も、この周辺に集まってます)

 製作者のすぐ近く、良いところに落ち着いたのではないでしょうか?


 先ずは、北海道新幹線H6系から。
 造形とボリュームから、第一印象が10幅? とさえ思わせたモデルですが、8幅に収まっているのがわかりましょう。
 
 前頭部造形はいわゆる、積分系。8幅だと違和感はありません。この方向も十分にあり! なのですね。ポッチや段差を出した、如何にもブロックでの造形という感じは見直されるべき価値でありましょう。

 で、よく見ると半ポッチ単位の微妙な調整も行っています。最先端が4幅、5幅6幅と膨らみ5幅に絞られ(!)、6幅に戻って8幅車体につながる……という造形なのです。
 
 実物、複雑な造形ですものね。
 なお、使うべきところはカーブスロープやタイルを使ってメリハリつけてますね。
 

 側面より。スケールモデル感も十分に感じられるものです。
 やはり、絞込の造形美が凄い。省略しちゃいそうなのに、再現してる。

 かたおか様は決してトレインビルダーはないのに、さらっと(?)あの難易度弩級のH6系をここまで再現されてしまってるのは改めて驚かされるのです。この凄さ、至近距離じゃないとわからないのですよ。

 無論。この作品は純粋なディスプレイモデルです。走行は完全に無配慮。それ故の詰まった連結面間やら、完璧な床下スカート。
 ただ、可動スカート(というかスカートの台車マウント)などで走行可能なモデルになれそうな気もするのですね。その機会、あればいいなぁと……。


 架線や高架の出来も注目です。
 どちらもボリューミーに、日本の新線区間で見られる近代的情景を再現しきっています。ディスプレイモデルだと、特にインフラって大事ですよね。


 軌道はスラブ軌道っぽい表現が目に入ります。Φ1プレートに依るレールの締結部と、Φ2タイルに依るスラブマットの固定部。この表現、物量が許されるのならば真似してみたいですよ。新幹線の軌道に対するコダワリが嬉しいのです。

 なお、全長48ポッチ長の4両編成が2本です。長さは、力!


 さて。
 影に隠れてこれまでまったく気が付かなったのですが。

 函館市電もひっそりと。しかし、正確に。500形501号か、710形711号を再現したものでしょうか? 1985年ころ、函館市電初の「軽快電車」として登場したものです(旧型車の更新改造で、改造は国鉄五稜郭工場という異例)。ただ、501号は長く定期運用には入らず、711号は2012年に廃車済ですが……。この形状の電車に現役が居りません。


 でも、函館に新風を吹き込んだあの電車が再現されているのは嬉しいことです。真四角な車体と、ライムに白のツートンカラー。
(余談、「ハイカラ號」は検討されたものの、難しそうと断念されたとか?)


 同じく、新幹線の高架の影で見にくいけど、しかして堂々たるハリストス正教会(勿体無い!)。

 さて。
 他の函館の市内建築作品に共通しますが、かたおか様の解釈は写実的「建築模型」ではなくて、フィーリングをうまく要約したイラスト的・ディフォルメ作品なのです。これって実はものすごくセンスが必要!

 スケールどおりに造ると、よほどの大スケール・大規模でない限り、上下方向のボリュームに寂しいものになりがち。でも、上下方向はそのままに、左右方向(平面方向)は割愛・圧縮するモデリングを行えば、上手く「要約」ができます。ボリューム感・存在感を損なわずに。
 そして、面積も決まってるジオラマ内に綺麗に納まる、と。この辺のセンスはさり気なく鉄道模型のショーティモデルに通じましょうか。

 そもそも、「鉄道模型のストラクチャ」と建築の模型は似て非なるものです。前者は左右方向・平面方向への「省略・圧縮」を行ってバランスを取っておりますから。後者は正確なスケールモデルです。
 レゴの製品で言うなら、前者はモジュールビルシリーズ(カフェコーナー以来の)。後者はアーキテクチャーの大箱(帝国ホテルなどの)と例えると分かりやすいでしょう。

 閑話休題。
 かたおか様、ジオラマや鉄道模型レイアウトの
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posted by 関山 at 23:58| Comment(2) | LEGOイベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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