https://blogs.yahoo.co.jp/ainchan10/40448095.html
東武300系電車は宇都宮及び日光方面へと向かう特急「しもつけ」「きりふり」「ゆのさと」等で運用されている特急型電車。以前はそれらの列車は伊勢崎線の「りょうもう」と共に『急行』と称され、珍しい私鉄における有料急行であったのでした。
伊勢崎線の1800系を転用改造したものであり、6両口が300系・4両口が350系になっておりましたが、6両口の方は500系に置換えで先に引退しています。
現在において「特急」として運用するのは設備的に苦しい車ではありますが、それでも丁寧に作った車であり、品の良さを濃厚に感じさせるものです。阪急電車を造ったアルナが有料急行車を本気で造った!のが伺えるのですね。
1800系の赤も良いものでしたが、白地の東武優等車色もまた似合っていました。
※ただ、近年の東武は特急誘導があまりに露骨なのでとても乗る気分になれませんが。東武関連のニュース追うだけで気分が憂鬱になります……。多くの利用者が望んでいるのは「快速」の復活なのに!

鬱な話はともかく。
アイン様の作品、とても上品。実車の品格を湛える!
東武というと日光線特急車(1720系に100系)という派手な文脈がありますが、それに対するセカンドライン。それ故の控えめな美しさでもありましょうか。
実物は微妙な丸みを帯びた顔も、レゴだと平面割り切りでも違和感なく。真四角って感じにはならないのですね。
角型の燈火類はあっさりしたプレート側面表現ですが、このノーブル感を損ねぬものでしょう。愛称表示機にはなんと12V用のライトユニット部品を使っています(白いのは12V用)。昔の部品の質感の良さ、生かされてます。
帯色は通常赤。ダークレッドと迷うところでしょうが、ここは通常赤で明るい印象を伝えておりますね。全体のバランスで成功しておりましょう。

4/6両を3両に圧縮。程よいボリューム感です。
ドア数が最小限なのがこの系列の特徴でもありました。なんと先頭車はドアが運転台寄りのみ。ショートのボディに合わせて、側窓は2x2パネル横組。巧く雰囲気を出しています。
(拙作での1800系は2x3パネルでしたが、やや窓幅広すぎる感が。迷うところです)
空調機のキセも優雅な形状再現できています。

中間車。交差式パンタは確か1800系で初採用だったはず。
アイン様はかなりの緻密さで再現されています。精細なパーツが全体を引き締めます。
よく見ると、床下機器の立体感も印象的・効果的。重厚さを増しておりましょう。

先頭車を後ろから。
トイレ窓の表現が面白いです。ヒンジで角度を付けているとは。独特の表情が生まれています。閉状態にもできるのでしょうか?
動力系はPFにも9Vにもできる模様です。
ところで、背後にちらりと見える銀色の電車は?

半蔵門線経由で乗り入れてきた東急8500系と並ぶシーン。この組み合わせも案外長く続いたものですね。背景の都会的情景がしっくりきてるのは言うまでもありません。
さてさて。
拙作の1720系・1800系とも並べてみたいところです。ただ、1720系が中破状態、1800系はもはや大破状態……(急いでつくったので強度がなかったのですよ)。修復、頑張りませんと(笑)。
そして、群馬板倉氏の6050系快速、Mugen氏の100系特急。東武優等車も一同に介することが出来たらさぞかし素敵でしょう。機会あること、願っております。
(一応、1720系以外はすべて「現役」でもありますし)
画像は2016年の群馬オフより。こちらは2016年のJBFより。