マヤ34の代替は他JR各社だと客車ではなく総合試験車編成の中間車という形をとっていますので、JR北海道による「客車」新造は極めて異例と言えましょう。
実物詳細此方
https://trafficnews.jp/post/68159/
異例のロープロファイルの車体形状。窓の殆ど無い側面。
台車こそ通常の二軸ボギーx2ですけども、相当なインパクトを放つ車になりそうです。
ロープロファイルなのは将来のさらなる高速化を見据えたものか? 2017年製の客車と言えばJR西日本の35系4000番代がありますけど、古典志向と未来志向、対極的でありますね。

実物は新幹線E5/H5の如きメタリック感の入った独特のグリーンですが、レゴ的には通常緑で正解でありましょう。
il様のいつもの流儀で、フルスケールです。それ故にロープロファイルが際立っておりますね。
塗り分けはラインの入れ替わり部分が実に秀逸です。カーブスロープ同士の組み合わせというのは微小な隙間が生まれるものの、その隙間が目立たないというデザインです。あぁ、EH800形式あたりへの応用を考えてしまいたくなりますね。
(EH800+マヤ35って検測も実現するのかしら?)

反対サイド。この種の試験車の常で、左右側面は非対称。
そして、この車に関しては両側面とも徹底して窓がないのがインパクト十分です(検測装置らしき窓はありますけども)。先代のマヤ34がベイウインドウや後尾展望窓(2501番のみ)と乗務員の視認要素を重んじてたのは対照的です。
ただ、実用面で便利かどうか? 軌道試験車だと現在位置を「目測」で見ることもあるとは思うのですが……。
ということはともかく、車体断面の表現は妥協のなさ、ですね。
そして検測用の機器枠の付いた特殊な台車。

il様の作品は徹底したタイル張りのスムーズ仕様です。
グリルのある車体中心部に発電装置があることは推測できますね。

車端部。
右手に見える特殊なジャンパ栓が気になりますし、良い表現です。
そして、車体断面形状もわかりましょう。
マヤ34は隼氏の作品もありますから、軌道試験車同士の並び……なんてものが見られるといいなぁと思う次第です。
また、マヤ35の今後の活躍も楽しみです。案外特急気動車併結なんてあったり……?