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2017年06月30日

【作品紹介】enquete-art様の「Green Diamond」。レトロな「ワンオフ」ストリームライナー

 enquete-art様の「アメリカン・アーリー・ストリームライナー」シリーズ。
これまでにも「ゼファー」「エアロトレイン」「M10000」などの儚き名車たちを作られてきましたが、今度はM10000(プルマンスタンダード製造 ユニオン・パシフィック鉄道納入)の妹分とも言える、「Green Diamond」です。

 「Green Diamond」(121形 1編成のみ)は1936年に、プルマンスタンダードで製造されイリノイ・セントラル鉄道に納入されました。用途はシカゴ〜セントルイス間の列車で1日1往復。所要4時間55分の道程です。



 車両編成は以下の通り。
 121形:動力車1200馬力のV16ディーゼルエンジン搭載 電気式
 122形:郵便荷物車
 123形:定員56名の客車。車掌室付
 124形:定員60名の客車
 125形:食堂8名。展望20名の客車(日本的に言えばロテシ?)

 動力車も含む、ワンオフ……一品モノの固定編成は初期の流線型列車の特徴でしたが、色々不都合も多かったのでしょうか。第2次大戦を挟む頃には量産の効く汎用の「流線型のディーゼル機関車+軽量客車」という構成が取ってかわってしまうのです。

 「Green Diamond」も1947年には一般的な列車に置き換えられてしまい、121形は他線区に転用されるもそちらでも長続きはせず、1950年に退役。解体されてしまいました。ただ、戦争前に解体されてしまった姉貴分のM10000よりは少し、長生きではありましたが。

 なお、同区間の旅客列車は1968年に一度廃止された後、2006年よりAmtrakの「Lincoln Service」として復活しています。所要時間が5時間半と昔より遅いのですけど……。

 実物詳細は此方を(英文)
https://en.wikipedia.org/wiki/Illinois_Central_121

 画像検索結果は此方に

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 enquete-art様の作品の元画像此方(brickshelf)です
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=570227


 特徴的な前頭部。M10000に似てるようで、微妙に違います。
 前端のラジエーターグリルが強烈な印象。ここはメタリックカラーで再現。

 グリルから前面窓に繋がる曲線も、一時期の観点ではグロテスクなものであったのでしょうけど、時代が何周りもしてしまった今の目で見ると、レトロな味わい。

 前面窓は角度なし垂直ですがこの割り切りも、この題材には似合ってるような気がします。


 そして、優雅なアールデコを感じさせるのはスカート周り。メタリックのラインが直線と曲線を構成してますから。


 動力車、121形。レゴ的にも動力車です。9v仕様。

 側面窓は恰も旅客車に見えるのですが、白い縁の窓は機関室窓。ここはユニークなデザインですよね。前後端の装飾も見逃せません。

 そして、赤白のライニングが鮮烈です。




 M10000との並び。

 実物もいろいろ違うところがありますし、この作品も違いを拾い取っています。
 「Green Diamond」のほうが(実物があとからできただけのことがあって)、より実用に近づき、洗練されてきてる印象は受けます。

 作品も、その印象を上手く捉えていると。


 中間車 122形(122号というべきか?)。
 郵便荷物車。アメリカのこの種の列車には欠かせない車両です(今のAmtrakでも必ず荷物車は編成に入ります)。


 123形(123号?)は省略されたようで、124号と125号。
 左は通常客車。


 最後尾展望車の125号。食堂車も兼ねる。
 短いながらも、濃い編成です。屋根上のアンテナ表現が面白いですね。部品の特性活かしてるというか。


 最後端。丸み持った展望車です。M10000では最後尾展望車を設けず、潔く丸く仕上げておりましたけど、当時のアメリカのユーザー(鉄道事業者)の好みは展望車だったのですね。何れにせよ、編成全体で流線型を考える……すなわち1方向にしか走れない列車になってしまうのですが、これは欧州や日本では難しい運行形態に他なりません。
(例外はありますけども)


 さて。enquete-art様のストリームライナー作品も此処まで揃いました。

 奥からエアロトレイン(これはWWII後)、ゼファーの新旧、シティオブサリナ(M10002?)、今度のグリーンダイヤモンド。そしてM10000。

 ゼファーシリーズは長生きしたようですが、何れも半ばデモンストレータ、半ば試作車として短く散っていった車両たち。しかし、初期ゆえの「ワンオフ」は、豪華列車でさえも「マスプロダクツ※」にしてしまうアメリカ鉄道史に於ける輝かしい存在でありましょう。enquete-art様が惹かれるのも宜なるかな!

 ※:流線型時代以前の豪華なパーラーカーも、またwwII後に流行ったドームカーの類も、基本的にメーカーの規格形でした。無論高度に「規格化」された鉄道車両もそれはそれでアメリカの鉄道の魅力であるのは言うまでもありません。


 さて。次は何がくるのか? 楽しみですね。
 蒸気機関車によるストリームライナーも魅力的でしたし、インタアーバンの流線型電車というのもありました。別文脈ではありますが、流線型電機を揃えて北東回廊で頻発運転やっていたPRRもあります。

 あぁ。アメリカ形(特に旅客輸送)、新たなプレイヤーがほしいところです。濃く・深く、そして意外な資料の豊富さに驚かされるジャンルですから。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月27日

【作品紹介】超豆茸様のJR東海211系電車。この題材の「革命」?

 国鉄末からJR初期に製造された211系やその類似する顔を持つ電車はあまり作られてきませんでした。
 やはり、難度の高いスタイルなのでしょう。額縁系の顔は難しいのです。

 先に313系の大量製造(!)を実現した超豆茸様が、早くも211系に挑んできました。


 まず、お面の部分から。
(実物もステンレスの構体に鋼製の「お面」貼り付けた作りですよね)

 帯の中に掛かるヘッドライト。ライトの周辺には銀縁表現を省略なく。これで211系らしさがアップします。

 額縁部は車体幅はみ出すことなく。
 
 貫通幌を核にしているわけですが、橙帯部分をセンターポッチプレートに持たせるというトリッキーさです。

 この究極的表現を見てると、これまでにほとんど作例がなかった理由がわかってきますよね……。納得の行く表現が無理な顔ですよ!


 車体の製作中。
 全長30ポッチに、3ドアの車体を割り付ける。
 窓配置、ほぼ省略なしです。

 横組も当たり前になって久しいですけど、この戸袋窓周り、かなーり精細な印象じゃありませんか。
(あと、超豆茸様作品で、此処までの横組多用も初めてかもしれませんね)


 先頭車1両完成。
 あっと驚く精細仕様です。超豆茸様の作品自体、1作1作のレベルアップが大きいような。スクラップ・アンド・ビルド繰り返しでの、数を作られてることはあるなぁと思わされます。


 側面。完璧。
 やや惜しいのはお面と車体の接合部の張り出しですが、此処ばかりは構造的に致し方なしか……? それでも他が良すぎるので、気にしちゃいけない些細ごとでありましょう。


 あっという間に3両編成に。一応、JR東海の静岡地区の5000番台設定とのこと。


 先頭車には幌付きも。
 また、先の1両完成時に対して、側帯を細く修正されたのもわかります。

 ただ、腰板が重い印象有りますので、緑帯下の灰プレート1枚抜いてしまい、車体高を1プレート下げてしまう方が良いようなきがするのですが、如何なものでしょうか。
 (車体高が1プレート下がると)おでこと屋根の繋がりも綺麗になりそうな気がしますし。

 ただ、それを抜きにしてもある水準を超えてしまったモデルであるのは間違いありません。211系としても、超豆茸様の作品としても。


 屋根上。ポッチ出しの屋根上と、ステンレス製の屋根の相性は良好です。




 先の313系と。同じ地区で働く仲間同士。


 もちろん実物同様の相互連結対応です。
 313系と連結してみると、やはり211系の窓位置は1プレート下げたほうがバランス良さげ?


 ただ、現状では上辺は揃っているので、上辺で合わせるか下辺で合わせるかで、ここは好みの問題なのかも知れません。

 スカートや連結器周りの凝り方は、やはり超豆茸様作品の良いところですね。
 乗務員ドアのステップも精細感与えてます。


 編成例。313x2と211x3。静岡だとよく見る組合せの一つ。
 



 さて、211系は最終的に4両編成に。

 静岡地区の211系は3連または2連口のみですが、中央西線用には4連口もあります。中央西線名古屋口は国鉄時代は103系4連が入ってましたので、その置き換えとすれば適切な車両でしょうか。ただ中津川行には使わないでほしいですけども……。




 313系の4連口も静岡には居ないものですから、やはり中央西線な並びですね。あの辺の313系は転換クロス車なので、混結なら313系側に乗りたいものです(笑)。
 



 最後に。<<続きを読む>>
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月26日

【作品紹介】エース君のナローゲージ大改良。三岐鉄道270形と四日市あすなろう鉄道260形

 前回記事此方です。三岐(近鉄)270形。
http://legotrain.seesaa.net/article/432962213.html
 もう1年半も前なのですね。

http://legotrain.seesaa.net/article/383417443.html
 しかし、拙作の近鉄ナロー(三重交通4400形。現 三岐200形)は動力系の耐久性の問題で長期休車。プロジェクト停止中……(苦笑)

 って話はともかく、エース君のナローゲージ車両(元近鉄ナロー線。現在は別会社)、大きくクオリティを上げてこられました。


 三岐鉄道北勢線270形
 前回は割愛されていた、車体裾の橙帯も入ってます。シンプルな切妻。そして丸っこさがなんとも言えないユーモラスな感じ。
 端部のディテールも見逃せません。ジャンパ栓とダミーカプラー。

 最近のエース君作品の大きな改善点でもありますが、側ドアにも窓ガラスが入っておりますし。これ、作品に丁寧な感じ与えるのですよね。

 車端部、冷房装置のグリル、これも今の三岐らしいのです。


 真正面から。角型テールライトは内側に寄せたほうが、小ぶりな印象に出来ますかも? 可能なら移設も試してみてください。

 ヘッドライトは穴だけではなくて、Φ1のプレートかタイル(クリア)貼ったほうが良いかも知れません。


 側面。及び動力。ナローゲージの車両らしいユーモラスさ十分に!

 動力は左のモ270形に集中搭載しており、運用のし易いものになっています。電池とモーター同じ車体に積むのも駆動力稼ぐ意味で有利というか必須ですし。

 パンタが大振りな感じするのもナローの車両って感じです。

 此処までくると惜しいのは車高の高さ。
 もちろん、これ以上小さくするのも難しいと思いますが、車体上部、黄色のポチスロが手に入るならポチスロ化で擬似的に車体を小さく魅せることできそうな気もします。

 ク170形は足回りのボギー化可能かもしれませんね。


 本線車両との並び。あと1プレート背が低ければ、ナローがより「らしく」見えてきそうです。

 とはいえ、前回に比べて大きなクオリティアップです。
 そして、早くも。

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 今度は、四日市あすなろう鉄道のモ260形。

 新事業者に移管後、冷房化・大更新を経たモ261の編成です。青と白の爽やかでシンプルなツートンカラーは趣味の良いものとして、当時話題になりました。

 独特の傾斜前面と方向幕周りの出来が素晴らしい。パーツのベストチョイスです。角型の前照灯もそれらしいですね(ここはクリアプレートとか入れないほうが正解か?)。

 そして、圧倒されるのは方向幕周りから屋根へのカーブの繋げ方です。実車の微妙な丸みの連続を見事に表現されてるんじゃないですか!


 真正面から見ても、屋根の繋がりがきれいなのがわかります。
 ヘッドマークと副標識も大変に楽しげなのです。


 側面より。
 ツートンカラーの旨味で車高がちょっと低く見えますね。横組のドア窓が凝ってますし、実物の小振りなドア窓の表現になってます。

 理想申せば、側窓は先の三岐モ270と相互に交換したほうが良いかもしれません。
 三岐モ270はクリアの二段窓、四日市あすなろうモ270はブラックの1段窓ですから。

 いや、この二段窓も近鉄時代なら正解ですし、似合ってるのも事実です。


 三岐270形と並び。ほぼ同寸法のはずなのですが、傾斜前面とおでこの柔らかさ、ツートンカラーの旨味で四日市あすなろう260形の方が小さく見えるのですね。無論、実物目にしたら印象はまた変わってくるのでしょうけども。

 ナローの2編成が走行できるレイアウトも含めて、この世界が楽しみです。
 
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【作品紹介】うしがえる(R)様の関東鉄道竜ヶ崎線キハ2000形。小さいけど、濃い!

 関東鉄道キハ2000形は1997年製造の、同社竜ヶ崎線の専用車両。
 4.5kmの同線を一日中往復する、という恰も童話・絵本的な運用に就いてます。また長らく中古車・更新車しか居なかった同線では画期的な新車でもありました。2両あってラッシュ時には2連も組むとか。
 なお、以前使われたキハ532も予備で残されてます。小さな鉄道に3両の気動車!


 ラッピングのある2002号のイメージのようです。その下地を想定されたのか白一色のクリーンな車体は新鮮な感じでもありますね。

 
 側面はすっきりと。
 窓とドアの配置ですが、運転台直後の窓はドア間に持ってきて、全長に対してドアが両端に寄ってる感じにしたほうが全長が長く見え、また関東鉄道のワンマン気動車らしく見えるかもしれません。実車も2連の下降窓という都会的なスタイルですし。

 床下、小さなエンジン表現が好ましいですね。


 タイル仕上げの屋根上が近代的であり、そして綺麗!
 カーブスロープやポチスロも近年多用されてますけど、段差タイルというのもまた表現として使い分けを考えたくなります。また、この題材には似合ってる表現ですし。


 見どころはやはり前面でしょう。
 1x6のタイルを立てて前面の枠組みに。幌と組わせてあの顔を実現していますから。ここは結構精密な印象です。桟板も見逃せません。

 排障器……というかスカートも凝った表現ですね。枠状のスカートです。

 意外な題材ではあり、そして小さいけど、いろいろ濃い作品です。
 今後も楽しみにしております。
posted by 関山 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月25日

【作品紹介】アイン様の東急8500系電車。シンプルな、美しさ!



 正直「やられたなぁ……!」という題材です。
(アイン様の地元の電車でもあります)

 先方の記事:「レゴ 東急8500系」
https://blogs.yahoo.co.jp/ainchan10/40381870.html
 
 東急8500系は1975年から製造された東急の通勤型車両。
 1969年から製造の8000系の改良型であり、田園都市線を中心に、それこそ「東急の顔」として君臨してきました。東急各線の20m化・冷房化を促進した功績も大! 真四角な実用本位のスタイルも、当時は近代性に感じられたものでした。そして、長い目で見て飽きないデザインであるとも。何より、大きな下降窓にエアサスは国鉄が103系を作ってた時代には十分贅沢で立派な装備でありましたし。オールステンレス車体だって当時は未だ東急車輛製造の独占でありましたし。

 1984年までの長期増備を経て、2003年ころから廃車が始まる。
 しかし、そのころから東武への直通も行われるようになり活躍範囲は寧ろ大きく広がる! 一度は2000年代後半までの全面引退も示唆されましたが、計画変更で延命。
 今も纏まった数が田園都市線(半蔵門線・東武伊勢崎線)、大井町線で活躍続けています。合わせて長野電鉄・秩父鉄道・ジャカルタへの譲渡車もあります。

 さて。
 その昔、未だ大井町線が田園都市線から分離する前の時代、赤帯巻いた大きな電車は子供心にも「新型!」という格好良さのあるものでした。その田園都市線では5000系や3450形と共存さえしてたんですよ。
 今の8500系、実はあの頃の緑の電車たちよりも齢を重ねてしまっているのですね。もう42年です。


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 実車のシンプルな美しさを再現しきってます。
 箱型銀色の電車は数あるものの、だれがどうみても「東急!」と分かる雰囲気漂うさせているのはお見事。

 4両編成。1975年のデビウ当時はこれでフル編成であった由。「大井町線」用というわけではなく、この輸送力で長津田越えてすずかけ台まで済んだという時代は隔世の感ですね。
 尤も、すぐに5連、6連、8連そして10連と長編成化してゆきますが。

 他のディテールの雰囲気からも、モデルはどうやら、デビウ当時のイメージのようですね。


 デハ8500形。パンタ付きの先頭車。

 前面は窓部分横組。シンプルな顔だからこそ再現も難しい? いや、8500系らしさに徹しておりましょう。
 先に意見してしまうと、前照灯は端に寄ってるよりも「真ん中」の方が東急らしい顔になる気はします(1x2テクニックブロック)。もし試された上で。この表現にされたのなら申し訳ないのですけども……。
 何れにせよ、表現の難しそうな下部標識灯(尾灯)の省略は有りだと思います(引き算も大事)

 余談ですが、前面窓1プレート下げるとこのまま8000系にもなりますね。あれもまたシンプルの極みな電車で、東横線・大井町線の顔でありました。


 デハ8500形側面。
 全長28ポッチに、4ドアを上手く割り付ける。ドア間窓を1個に省略してしまうという大胆さは思いつきもしなかったものですけども、結果としてドアがいっぱいの通勤型車両らしさを誇張する、好ましい表現になっています。車端部の窓も割愛していますけども、これも気にならないのですね。
 3ドアアレンジも手だとは思いますが、やはり4ドアは4ドアほしいものと思うのでした。
 クーラーカバーは意図して白にしたとか。灰色の電車に灰色のカバーだと様になりませんし、実際当時のFRP製?のクーラーカバーは白っぽく見えたものです。模倣してみたくなる、好ましい表現でしょう。
 

 中間車デハ8800形。レゴ的には動力車。


 ステンレス表現は車両によって変化つけてみたそうです。
(実物も製造時期によって結構、個性があります)
 左は車体のグリルブロックに新灰色使ったもの。右は10020/10022などに入っていたパールライトグレイを使用したもの。ステンレス車の表現として理想的なのは後者なのですが、今は入手が困難(相場上がってしまって……)という問題があります。

 サンタフェ、今の仕様・クオリティで再販してほしいと思うのでした。

 とはいえ、通常の新灰色でもバッド直系のステンテス車の魅力も伝えられるのもまた事実ではあります。


 デハ8600形。件のパールライトグレー仕様車です。
 写真だとわかりにくいのですが、現物だとよりはっきり差異がわかるはずです。


 デハ8700形。田園都市線の混雑を再現するため、ミニフィグいっぱい載せてみたのだとか。楽しげと云ってよいのかどうかわかりませんけど、あの雰囲気、伝わってきますよ。

 東急は通勤形ばかり……ではあるものの、私鉄界隈ではファンも多い。
 そして世間の認知度も大変に高い。

 自分も久々に、だいぶ前に造った5000系(丸っこい方ですよ!)引っ張り出して再整備したくなりました。脳内やるやる詐欺状態の(苦笑)、5200系や3000系(無論、緑のツリカケの方)も造ってみたいと。
 
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【イベント】阪大レゴ部様の「レゴアイランド」(下)。「幻の観光特急」【JBF2017】

 前回記事
http://legotrain.seesaa.net/article/451188697.html


 ところで。
 海で遊んでて、こうして列車を眺められる場所って素敵ですよね。


 二つの塔。ベタですけどポストカードにしたくなります。




 疾走力走。実を申すとカーブの連続に、やや特殊な足回り(側スカートが長め)なCHS2はギリギリでした。でも、列車を走らせているとお客様の反応がぜんぜん違う。

 阪大レゴ部さん各部員さんからも好意的な言葉いただけ、感謝しております……!

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 さて、次に用意したのは「幻の近鉄特急」
 1952年ころの試案で、ハイデッカー展望車。構想のみで実現はしませんでしたが、10000形以降のビスタカーはこれの変種ですし、50000系「しまかぜ」は数十年開けての実現とも言えましょう。

 露骨に日本形?ではないので、きっと似合うはずと踏んで。




 あぁ。この雰囲気に似合います。架空のTEEといったところでしょうか。
 はたまた、ダークブルーのカラーリングはワゴンリの残滓か?
 作ってきてよかった。持ってきてよかった……。




 アドリア海な雰囲気にもしっくり来るのですね。

 実は欧州でもこの種の展望車が流行った時代があり、同じく1950年代にフランスのx4200とか作られてます。前面展望という意味ではイタリア国鉄はパイオニアでしたし(ETR300・ETR250)。尤も、欧州ではこの種の車両はあとが続きませんでしたけど。
(その意味で、ハイデッカーや前面展望の観光列車の伝統を守り通せているのは、寧ろ日本の私鉄の方なのでしょう)




 この列車の展望席から見える景色は、さぞかし絶景でありましょう。
 また、中間車のソファからの眺めも、一つの風景画の如く見えるに違いありません。


 此方の列車、全長が控えめなこと。また足回りは何ら特殊なこと行ってないのが幸いし、安定走行を実現。それゆえ、11日の13-16時ころ、電池切れるまでのロングランを乗り切ったのでありました。


 最後に、阪大レゴ部さんの車両。
 これはこれで味のある、欧州ゲテモノ感のある気動車(ゲテモノというのは褒め言葉ですので誤解されないでくださいね!)。
 第一印象は「ぶさいく?」でも、付き合ってるうちに「ぶさかわ?」に変わってくような、ある種の欧州車(シトロエンのami6とか)のような雰囲気があります。また、何にも似てないというオリジナルティも好評価なのです。

 最後に繰り返しますが、阪大レゴ部の皆様の寛大なご処置に感謝致します。
 
posted by 関山 at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | LEGOイベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月24日

【イベント】阪大レゴ部様の「レゴアイランド」(上)。「東からの使者」【JBF2017】




 以前記事にした阪大レゴ部さんの超絶力作「レゴアイランド」
 南欧風の本格シーナリー・そして地形表現もあるトレインレイアウトです。

 JBF2017にも出展されているとのことで、ここで列車を走らせてみたいという夢が叶う? 幸いにも阪大レゴ部さんの快諾を頂けました(誠に、ありがとうございます!)。

 なお、前回記事を久々に確認しましたら、細部が微妙にアップデートされているのですね。ミニフィグが増えて凄く賑やかになってる!
 そんな、最高の舞台に6月11日 日曜の午後以降、拙作を出演させていただいたのでした。


 この素晴らしい舞台に、ガチな日本形は無論似合いません。
 というか自分の美意識が許しません。

 理想を申せばフランス形やイタリア形、スペイン形なのでありましょう。ただ、すっと出てくる作品がない(過去作あっても半壊とか、古すぎて納得できないとか)。

 ここで引っ張りだすは、同じ欧州でも「東側」です。

 チェコ共和国はシュコダ製のchs2形電気機関車(ロシア籍)。客車は共産趣味で揃える。
 
 意外と似合う……と思ったのですが、次善の策と言えば事前の策ですね。
 こうしてみると、地中海でもイタリア半島より東側でしょう? 或いは黒海沿いの風景か?
 
 さて。冷戦時代であっても、列車は東西を直通していました。
 東側の車両を西側の事業者が購入することもありましたし、西側の車両もその性能から東側に結構輸出されていました。鉄道は大陸の東西をがっちり繋ぎ続ける。欧の東西の壁はそれほど高いものではなかったのです。


 丘の上の教会と、トンネル。
 このトンネルは車両限界シビアです。幸いにも拙作はこぶりなので、パンタ外すだけで入線が可能でしたが。


 大崩海岸を思わせる海上橋。教会の丘の「物量」がひしひしと感じられます。


 此方の橋は石造アーチ橋。「ポルコロッソ」もやってきました。


 海に面した高架駅。ビーチに直結徒歩0分!
 

 全景。いちょう祭では観られなかった建物も幾つか見えますね。
 

 2つの塔を眺めながら。

 列車の最後尾は食堂車。
 こんな素敵なところに降車するのは叶わずとも、でもこの景色眺めながらの食事も魅力的なのです(ボルシチと黒パンとバルチカ!)。


 色彩感覚に、ぐっと惹きつけられます。
 地味なトーンの駅、色数抑えた教会。
 それに対して、右手に見える民家群がとても鮮やかな色使い。

 すべてがすべて地味な色使いにすると、リアルかもしれませんが華やぎがないでしょう。かといって、その反対もありえません。

 部員共同作と伺ってますが、集合知で良いバランスになったのではないでしょうか。


 此方側のターンも見逃せません。

 本線列車が走るにしては急カーブなのは……。
 私鉄買収線区で、もとは軽便規格。そこを強引に本線規格に格上げしたので急カーブとか残ったまま。大規模改良を行う予定はあるも、なかなか進まず……(南欧とか中欧東欧にはありそうな事由で)って勝手なストーリィ思いつきましたよ。




 建物の大きさとか角度、絶妙なバランスです。地形の立体感も。


 教会側の<<続きを読む>>
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【作品紹介】超豆茸様のJR東海キハ25系。313系との差別化

 313系の記事の続きとなります
http://legotrain.seesaa.net/article/451163711.html
 
 超豆茸様、当然、キハ25というバリエーション展開も行ってきました。

 JR東海キハ25系について。313系の気動車バージョンですが、電車と気動車をほぼ同一車体で製造した事例というのは車両史上でも珍しい。
 電車のほうが得てしてパワーには余裕ありますから車体は頑丈に重く造る(軽量を謳うものであってさえも)。対して気動車はいつの時代もパワー不足に苦しめられてましたから、軽量構造が叫ばれるようになるはるか前から軽量設計は常識でした。それゆえ、気動車の車体はちょっと華奢になり、車体寿命にも響いたりしてたのです。
 また、国鉄だと車両の新造費では気動車はよりコストダウンが迫られ、細かいところで電車より手が抜かれる(苦笑)。流石に客室設備は1970年代以降、電車と気動車で差異をつけることはなくなりましたけども。

 でも、今時の液体式気動車は電車と変わらぬ出力と加速性能です。過性能ってことはなく、余裕ある性能は燃費向上にも繋がりいい事だらけ。高出力車に揃えておけば運用だってし易い。その観点で、313系電車と車体も共用することで効率化を狙ったのがキハ25系でありました。

 武豊線(今は電化)向けに造ったころは良かったですね。名古屋地区の電車同様の転換クロスの仕様でしたから。
 然しその後、高山本線向け・紀勢本線向けを全ロングシートの仕様で新造した無配慮というか暴挙は許容し難いですが……。

 閑話休題。


 手前が313系電車。奥がキハ25です。


 パンタグラフがないこと以外にも差別化できています。前面は種別窓と上部前照灯を省略。スカートは鹿対策の分厚いものに。


 手前が313系電車でパンタグラフ。
 奥がキハ25系気動車で、ややゴッツい排気筒が車端部に立ち上がってるのがわかります。排気筒、気動車だと欠かしてはならないディテールですね。




 キハ25同士の4両編成。
 
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2017年06月23日

【作品紹介】超豆茸様のJR東海313系。「独自解釈」による今様国鉄形。その上かつてない大量生産!

 313系電車については以前、DYSON氏の作品紹介

2016 02/21「dyson様のJR東海313系電車。国鉄型の今様として。凛々しく、そして柔和に。」

 でも触れましたが、JR東海の標準車として、かつての国鉄型的な規格で上手く作られた、丁寧な電車です。隠れた名車かもしれません。
(無論、静岡地区と高山本線と紀勢本線に「オールロングシート」の観光需要・長距離需要を全く無視した車を投入した罪は帳消しになりませんが)

 で、この313系の特徴の一つは、とにかく大量生産車であるということ。
 趣味的にはつまらないどころか、細部のバリエーションが豊富に生まれてる。そこもまた国鉄型的といえましょう。
(バリ展といえば今から静岡とか高山とか気勢に、クロスシート改造車投入しても良いんですよ。もし、やってくれたら株主になっちゃう!)

 ここで参考に。dyson氏作品。(撮影dumi様)


 また、エース君も313系を作られてます(撮影クロック様)。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 さて。
 今度の超豆茸様の作品は、その大量生産に拘った?長大編成仕様です。
 ミニマム2連で走る車両ではありますけども、名古屋地区での長大編成も日常ではありますからね。


 313系の造形は先の2作(dyson氏・エース君)でほぼ固まった……かと思いきや、別解釈・別技法での表現も未だ成立するのでした。これは、まるで113系など貫通国電顔の表現が人によって異なっているがごとく。

 超豆茸様は前頭部を平面に見立て。それゆえにヘッドライトの位置・形状が妥協のないものになっています。車体裾の張り出し部分もまたこの組み方ならでは。

 なお、平面に見立てつつ、組み方は複雑なものです。貫通幌を芯に、6幅分の横組と側面へのタイル出しで成立しているのですから。その精細感はひしひしと伝わってきます。 
 それ以前に、スカートも含めて立体のメリハリがはっきりしているため、平板な印象は皆無なのですが。


 真正面より。フロントガラスのポチスロは全体に流動感与えています。
 で、この顔、113系・115系などの「後継者」としての雰囲気を感じさせるんですよね。その上で近代的・無機的なところは超豆茸様作品の味わいと。




 一方で、側面は大量生産ゆえの割り切りも見られます。
 凝りすぎてコスト高で長編成に出来ないのよりは、この割り切りも一つの正解ではありましょう。省略なく、313系らしいのですから。

 台車は、そろそろバネ表現なども行ってほしいかなと思います。ホイルベースを伸ばして、その間にエアサスや各種リンク類の表現を行うと、大きく印象は変わってくることでしょう。

 以上が、基本造形の紹介です。あとは編成例など。


 先ずは2連+2連。ローカル仕様にみえて、意外と多くの線区で見られる編成。東海道線でも大垣〜米原間とか。


 連結部分。ターンテーブル+ボールジョイントによる連結器は実用・ルックスともに優れたものでありましょう。理想は旧型連結器ですが、コスト的に障害になりますし。




 片幌ですので、片方の前頭部には幌表現あり。 また精密感が。
 また、ヘッドライト部分は1x1ブロッククリアではなく 1x1ヘッドライトブロッククリアを使っています。これもありといえば有りですね


 連結部。連結面間距離で不利な両幌ですが、転落防止幌も合わせることで姿を整えています。外幌の取り付け、よく見るとなかなか合理的。


 パンタグラフのアップ。日本のワンアームパンタは割とゴツいですから、この円筒表現は有りでしょう。


 3コテ。静岡地区だとコレに211系繋いでたりしますよね。無論全ロングの駄目編成ですけど。


 こんどは6両編成。いよいよ大量生産といえる製造数ですね。


 6連でも、3+3だとまた印象が違います。2/3/4/6と様々な両数の編成が居る形式です。


 無論、6コテも。


 そして、最大数連結の8連!
 中京新快速はこの長さが欲しいですよね。


 で、新快速(特別快速)であっても、何故か2両編成が混ざってたりするのが313系の楽しさ。113・117系時代の秩序感ではなく、その前の153・155・159・165系をデタラメに繋いでた時代を思わせる……とかいうと大袈裟でしょうか?
(1980年頃まで、中京地区快速は古い急行形を適当に繋いで走ってた由。それで何とかなってた時代……)





 米原か大垣にて。西の新快速との出会い。223系と313系、それぞれに個性的です。
 東海道本線は静岡県(熱海〜浜松)を除けば、113系が主力で僅かな117系が居た国鉄末〜JR発足期に比べ、大きく快適になったといえるでしょう。

 ええ、静岡地区さえ除けば!

 閑話休題。超豆茸様の作品、先の223系よりも拡大に顔表現の精密度上がってませんか? 貫通型のほうが精密精細にはなる傾向ありますけども。
 


 少し前までの、未だ223系が乗り入れてた時代の大垣駅といった風情。
 ここにはJR東日本の185系もやってくるわけで、なかなか賑やかな拠点駅です。

 大垣は昔は何もなかった(165系の大垣夜行時代)とこですが、今はコンビニ増え、少し歩けばネカフェもある。ここは良い方に変わりましたね。

 
 次の製作予定は211系と伺っております。そうなると、静岡地区やら中央西線のちょっとカオスな編成も再現できるようになり、一層楽しく?なることでしょう。
 あと、かんたんには出来ないかもしれませんけども、中央西線に居る元セントラルライナー仕様車も何時か検討願いたいです(前頭部の帯処理 難しい?)。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【作品紹介】レゴ5udon様のE233系 京葉線タイプ。細密にして現実的?/歴代山手線試作

 以前、同じ方のE233系(京浜東北線)を紹介いたしました。7幅のフルスケール。
レゴ5udon様のE233系、4両編成に。一部ドア開閉(電動の引き戸!)

 同じくE233系。今度は京葉線バージョンです。

 先方の記事:JR E233系電車 (京葉線)


 画像は仮完成時のもの。

 コンセプトは展示会・オフ会などへの持ち込みを意識して、環境を選ばない・走行性能を重視、ということだそうです。それがゆえの7幅ショートスケールとのこと。

 全長は36ポッチ。7幅との組み合わせはやや奇異なバランス? 而して違和感はありません。6幅28ポッチ全長の世界観の拡大版と云ったところでしょうか? はたまた、私が折りに触れて持ち出す、1960年代までのOゲージショーティモデル(カツミなど 101系や155系があった由)な世界観の現代的継承にも思えてなりません。
 フルスケールと並んでいるからこそ分かる、フルスケールにはない魅力。


 前頭部の仕様は先の京浜東北線仕様と共通です。
 ただ、走行性能上の問題で1プレート車高は上げられたそうですが、「鉄道模型」の世界では走行性能はとても重要。

 この造形、E233系としてはベストなものでありましょう。
 ただ、6幅に援用しようとするとやや大げさになる懸念はありますけども。

 45度角スロープ用いたスカートも美形ですし。


 全長36ポッチとは言え、標準カーブはギリギリの、もよう。


 此方は完成バージョン。各部ディテールを追加済。
 側面はタイル張り方式であり、近年のステンレス車のシート工法らしさを顕す。
 車体裾カーブの表現も含め、7幅の究極を目指すところは代わりありません。


 完成版は4両編成となりました。このボリューム感ですから、4両編成でも相当な迫力になりましょう。

 スケール的に引き合うところで思い出されるのが、しょうたいむ氏の583系ですね(7幅・ほぼフルスケール)。京葉線にも末期583系は時折入線してましたので、リアルにあったミスマッチも楽しそうです。




 中間車はすっきり堅実に?作られており、ギミックこそ無いものの安定した走行が期待できそうです。連結面間は余裕をもたせ、そのかわりに転落防止幌付けてるのは良い塩梅ですね。



 おまけとして紹介するのも失礼ですけども、同じくレゴ5udon様の山手線各種。JBFに参加できないもやもやの中で形にされたとか?
 左から歴史順に並んでます。
 現在の主力、E231系は作者毎による解釈差があり、最近でのyamatai氏やPrince William氏とも違った雰囲気です。スケールは違うので、どれが最適解かなんてことはありません。しかし、このE231系は、先のE233系と世界観が揃っており、並んだら素敵でしょう。


 103系と205系。
 103系は前面窓の傾斜と、高運転台に依る細い前面窓のバランスが理想的ですね。7幅というよりは6.8幅という大きさであり、側面をタイル仕上げにしなければならないのが難ではありますけども。でも、難しさを押すだけのオーラは十分に。

 205系も、特徴である額縁状の顔、中身を凹ませているのがわかります。
 側面はタイル張りではなく、通常ブロックをタイル1枚の厚さ(0.4ポッチ分)はみ出しでの処理です。既にルビー氏が実用にされていますけども、今のブラケットや側面ポッチ付きブロックの多々出回ってる状況下では、不可能な技法ではないのですよね。

 ちょっとレトロなこの二形式も楽しみなの、言うまでもありません。
 
posted by 関山 at 23:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月21日

【ヒント・アイディア】薬師山様のジオラマ島(JBF2017)。小曲線レールの新アイディア!

 自分はかねてより、レゴトレインは大曲線レールよりも、小曲線の可能性を説いてきました。

 入線車両を限定しての小さなレイアウト。
 あらゆるものを割り切った、いわゆる「パイク」(超小型レイアウト)。

 標準以下の小曲線あってこそ成り立つます。

 で、大曲線は最悪フレキシ使えば何とかなりますし、「Me-models」の社外品も既に定番化しています。
 でも、小曲線に関しては……何とかして自作するほかしかなし! これまで、幾つかのソリューションはありました。

 2013年4月19日:
 Ryokuchakuma様の小半径カーブレール。急カーブから広がる世界。
 ナローカーブレールの内側に1x4のタイルを立てて、走行レールとしたもの。R23相当(通常カーブはR40 ナローカーブはR24)
 相当、ガタガタはあった模様です。
 魔改造はなく純正のみで構成なのですが。実用には無理あったようです。9V化は絶対に無理でした。
 2015年12月03日 小曲線レールも自作してみた
 これは関山のアイディア。ナローカーブレールの外側に4.5vレールを強引に増設したもの(R25相当)。魔改造なしは良いんですが、やはり実用性には問題あり。また、ルックスはお世辞にも良くはなかったのです。これも、9V化は無理。当然
 

 あとは超小型車両系の世界観は「ナローゲージ」に割り切ること。
 幸いにもレゴのナローレールはR24ですから。これはかなり小さい。然し、信頼性に足る動力車は未だに実現していません。パックモーターがなく自作動力にならざるを得ませんが、レゴの動力系は小さくしようとすればするほど信頼性は下がります……。
 それに、他の車両との付随車共用ができないのも辛い。
 無論、9V化、なにそれ(苦笑)。

 いや、ナローはナローで魅力的なんで諦めたくはないんですけどねぇ。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 その意味で、薬師山様の電撃的ソリューションは画期的でした。
 ナローカーブ(黒は実は貴重)を芯にするのではなく、通常のカーブレール(余りがち!)を加工するという、思ってもなかった発想です。繰り返しまずが余りがちなカーブレール(PF用も、人によっては9V用も)を加工するという経済性!

 まずは 制作過程から。JBF2017での実演です


 標準カーブレールの内側、4箇所刻みを入れ、2mmの間隙を作ります。
 ニッパーで楽勝。他の工具は不要!
(ただ、ニッパーは割と良質なものが必要かも? 安物はストレス溜まりますよ。薬師山様はタミヤ使ってますね)


 加工済。隙間は2mm。
 内側のレールを詰め、外側そのままの長さなら理論上は急曲線になるはず。

 で、ここからどうやって外側のレールを曲げて、急曲線状態で固着させるかというと……。

 なんと、外側のレールと枕木の付け根(計8箇所)にニッパーで刻みを入れるだけ。大事なのは「外側」だけということです。


 すると、あらあら魔法のように。
 素材の弾性で、切断された部分内側の長さに合わせて、外側レールも自ずから曲がってくれるではありませんか! 無論、接着剤不要。

 これは、実演されて正直驚きました。

 これなら、いくらでも量産できます。超ローコストに。手間もかからずに。
 そして、他の方法ではあり得なかった、「9Vでの可能性」も見えてきます。
 小型車両はできれば電源の問題のない9Vで考えたくなるじゃありませんか!
 この上にアルミテープ張って通電させるのは現実的ですし、はたまた、9Vのカーブレールを刻み、刻んだとこをハンダでつなぐってことだって……。
(後者本命。駄目なら前者?)

 

 使用例。薬師山様の個人出展より。
 真ん中から左2本が原形、右の2本が急曲線改造です。

 スペックはR25(但し、見ての通り若干の柔軟性あり!)。ナローカーブレール同様、32x32の基礎板上で90度のカーブが曲がれます。
(通常カーブはR40。90度のカーブに48x48の基礎板のスペースを要します)


 R25のわかりやすさ。やはり急なカーブなのです。
 ルックスの良さも重要ですね。恰も最初からこの寸法が存在するかのごとく。


 さて。薬師山様の小型レイアウト、個人出品の全景です。
 オートライユとオットードイッツ風ディーゼルの共演する、地中海な情景。

 ドックボーンに段差を設け、凹んだ部分は漁港に。


 魚市場?の側線と、積み込む貨車。
 お魚が大胆ですよね(笑)。


 くびれ部分から、ヴィラの並ぶ方を眺める。


 ねこバス然とした、オートライユがとても似合います。
 自動車は2CVの他にSMARTも居ますから、設定年代は1990年代〜現在なのでしょうか。でも、南欧の何処かにはこんなところ、ありそう?

 ねこバス然とした、オートライユが似合う。




 小型レイアウトのお約束。真上から撮影。
 左手に魚市場というか、ささやかな積み込みホーム。

 右手には瀟洒なヴィラが4棟続きます。


 オートライユの走行風景。


 ほぼ全景。
 スケール感というのは得てして狂ってくるのですが(笑)、同じプランを通常曲線で行うと奥行きに関しては1.5倍の面積が必要になることをお忘れなく(苦笑)。左右方向に関しても同様でしょう。

 Lゲージに於ける小型レイアウトの可能性を拓いてくれた作品・出品・アイディアです。小型だからこそできることも、きっと沢山有るはずですから!
(JAMや池袋鉄道模型芸術祭の小型レイアウトやパイクの傑作群がとりとめもなく脳内を……)


 最後に。この小型レイアウトの役者たち。
 動力車は標準トレインモーター使用。走行性能はばっちり。
 受光ユニットはやはり標準PF。但し、電池は単4用ではなく、006P(9V角型)使用です。

 小さなディーゼル機関車はやはりオットードイッツな風味ですね。引いてる客車もどこか堀之内軌道っぽい……。いや、この手の軽便軌道だと馬車鉄道時代の客車をそのまま転用することが多く、そんな雰囲気の小型客車なのでした。

 蛇足ではありますけど、日本型だと、このシーナリーに銚子電鉄とか似合うかもしれませんね(但し、貨物営業行ってた1970年代以前の)。江ノ電もぎりぎりあり? でもこのR25を曲がりきれない題材はNGですよ!
 小さな車両専用! 小さな車両だからこそ引き立つ舞台はとても大事なものでありましょう。
 大曲線と本線系長大編成だけがレゴトレイン・Lゲージの味わいってわけではないのですから。


<追記 関連ツイート>




posted by 関山 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ヒント・アイディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月20日

【作品紹介】たるご様の「Avelia Liberty」。アルストムなアメリカ形から見えてくる、新世界。


 最初画像見せられたとき、何処の列車なのか正直わかりませんでした。

 低重心故に、スペインのタルゴファミリーの一つかな? と思いましたが大外れ。仏アルストムによる、TGVファミリーの一つ「Avelia Liberty」。導入先はAmtrakの北東回廊であり、現行のアセラ・エクスプレスを置き換える予定のものなのだそうです。伝統の集中動力方式。

 2019年に試運転、2022年から営業開始を狙っているとのこと。現車はまだ完成していない模様。

 さて……。この路線は「どの車両もトラブル続き」という因縁もった区間。
 すんなり成功するかどうか、気になるところです。
(まぁ1960年代以降のアメリカ、電気鉄道が苦手ジャンルに凋落しちゃいましたが……。大昔は世界の最先端でありましたのに)

 また、2009年にこの区間乗った印象からすると、旅客志向的には高額・高速のアセラよりも低廉なリージョナル(普通急行列車)が好まれてるような? 新幹線と在来線の急行が併存してるようなサービス体制は望ましいものではありますが……。


 製作中の模様。ブルーの丸屋根のインパクトが実に鮮烈ですね。
 

 完成。屋内試運転。
 
 難度の高そうな流線型、上手くまとめられてます。
 側面も斜め塗り分けを再現。




 JBF2017での「営業運転」
 中間車は2x3パネルの横組窓です。連接構造。将来的に振り子機構も組み込む予定だとか。

 前頭部は顎の部分の位置が高いのを気にされているようで、何らかの手法で下方に「折り曲げ」、整える予定とのこと。大きく、印象化けてきましょう。期待しております。


 神戸の街をバックに。




 新幹線各種と並ぶ。
 こうしてみると、意外と日本形と親和性高いのに気が付かされます。そのもののTGVだとかなり違和感がありますのに(笑)。


 スペースニードル……もといポートタワーの横をゆく。
(いや、スペースニードルも西海岸でしょうが! 西海岸だとガチにタルゴが走ってますね)


 こうしてみると、神戸の町並みも東海岸のどこかに見えなくもありません?

 ボストンからニューヨーク、ワシントンDCまでの北東回廊は電化複々線がずっと続き、高速列車と通勤列車、貨物列車までが同じ線路を共有したり使い分けたり……。

 沿線には街や工業地帯も続くので、或る意味日本的な光景でもあります。並走する通勤列車も物によっては新快速ばりにぶっ飛ばしますし。

 アメリカ形はなおも馴染みにくい印象持たれがちですが、北東回廊の歴代列車群は「ポータル」と考えてもよいのかもしれませんね。
 古いアメリカ製の電機群は(過去の話ではありますが)、日本の旧型電機と同祖ですし、バッドの旅客車も日本への影響は大きかった。
 そして、1970年代以降は欧州製の電機が数世代に渡って多種導入されていたりします。
 無理してアメリカ形を作らなくても、「キーになる列車」があればすれ違うEF58はGG-1にも見えましょうし、225系の新快速だってバッドな通勤列車にも見えてくる。シーメンス辺りの欧州電機が似合うのは言うに及ばず。

 そうしてみると、新しい世界、見えてくるのかも知れません?
 
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【作品紹介】さにー様の「女子力高い」103系。ピンクの電車なインパクト

 思えば、国電の中の国電たる103系のカラーリングはかなり豊富なバリエーションありました。基本5色は言うに及ばず、灰色に黄帯・灰色に緑帯・灰色に水色帯。瀬戸内色(あれの長距離運用は無くなってよかったものの一つ)、魔改造車ばかりの播但線に加古川線仕様。仲間の105系も含めると更に増えてきます。

 しかし、ピンクはありそうでなかったものです。
 ピンク=女子力高いとか記すとジェンダー的に怒られそうですが(だって、ピンクが似合う男の人だって居るじゃないですか!)、然しJBF会場では「女子力高い!」と好評であったのでした。




 パーツ制約大きい中、よくぞまとめられたものと。
 窓とドア周りを横組にすることでの4ドア表現です。

 大量のライトピンクはレゴストアやレゴランドDCのピックアブリック(pab)インフラあってこそとのこと。pabは日本のレゴビルド、確実に変えてしまいましたね……。




 街の中の環状線を抜けてく。
 103系を名乗ってはいますが、前面の印象は201系を意識されてます?

 ただ、国電らしい記号はきっちり抑えてます。


 この光景だと、嘗て103系や201系が活躍してた京阪神緩行線のイメージでしょうか。いや電車はスカイブルーでありますけども。

 でも、何かの気まぐれでピンクの103系は登場していたかもしれません。また広告ラッピングなども含めれば今後もワンチャンスくらいはありそう?
(御堂筋線の中間車なんか、女性専用車が1両まるごとラッピングされたりしますし。あんな感じで)

 最後に余談。新京成はピンク電車ですね。賛否割れましたけども。
 交直両用電気機関車(ED46・EF80・EF81)の色がピンクと言って良いのかは疑問の余地ありそう。同じ色を電車(401系・421系)に塗ると「小豆色」とか言われてましたから。
 
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2017年06月19日

【作品紹介】あおつき様の225系 100番台(2次車)。「新快速」の最新フェイス/323系とも作り分け

 JR西日本の225系電車は2011年に導入されていますが、2016年製造の2次車から顔が227系に準じたものに変更され、100番台となっています。
 225系の元来の顔つきは……やや好みの分かれるものでしたが、227系や323系と共通する100番台では運転台部の丸みと、全体としてのアーチラインが強調され、整った現代的な顔つきになったんじゃないでしょうか?

 既に広島地区用の227系。また大阪環状線323系を制作されたあおつき様ですが、今回はJBF2017の京阪神テーマに合わせ、「新快速」用225系を制作されてきました。
(最近はペースが早いですね。ちょっと前の阪急1000/1300、またEF66と「あかつき」編成など)


 実物にも存在する4両編成です。
 225系は全車電動車という、近年では珍しいスペック(但しモータ数は半分の2個)。全車電動車にすることでの電気制動の効率アップを狙っているのか? 他社には無い思想ですね(他社では電動車比率下げて経済性追求するのがVVVF化以降のトレンドですから)。
 左からクモハ224 モハ225 モハ224 クモハ225という編成です。
 4両編成にワンアームパンタx3というのも近年にしては賑やか。回生失効対策か、はたまた冗長性の確保か。しかし、模型的には魅力的であるのは言うまでもありません。


 前面は先行作と共通します(実物と同じく)。
 特徴のアーチラインと、ポチスロに依る前照灯・標識灯の合わせが綺麗。
 カーブスロープに依る車体裾絞込も、流動感のあるものです。実物よりもイケメン!というと大袈裟でしょうか。

 高さ3ポッチ分で横組みした貫通扉が精密感あります。0.5プレートの隙間はブラケットで埋めてるようですね。近年のJR西の定番、転落防止柵もデザインとして上手く取り込んだ感。

 スカート部分。左右に大きく絞られた形状が何とも優雅。


 パンタ付きのクモハ225形を先頭に。
 側面は定番表現ではあるのですが、無理なく3色帯をおさめています。
 ドア部分は沓摺のみ表現ですが、黄色が目立ち引き立ちます。

 側窓は無理せずパネル順組。1+3+1の分割の表現は未だレゴでは難しそうですね。横組にすると窓が小さくなってイメージ変わってしまいそうですし。

 全長は中間車基準で26ポッチです。全体に細密なので、ショーティ感は感じさせません。

 レゴとしての動力系はクモハ225に収められていますが、動力台車は後ろ寄りにしたほうが重量配分上で牽引力を確保できます。
(鉄道車両は起動時に後ろに重心が動くため、グリップ良くなる)
 ただ、この4両編成でならその辺はシビアに考えなくても良いでしょうか。
 PFモータ1個で7-8両編成(ぎりぎり!)とか考えると、モータ配置は重要になってきます。


 床下機器も程よい要約感。


 先行作の323系と。東海道線新快速と大阪環状線。
 
 同じ顔に見えて実物も細部が異なります。
 前面窓は323系のほうが大きく、225系100番台のほうが小さいのを再現。
 貫通扉の大きさも作りわけされてる、芸が細かい。


 時代はズレますが、大阪環状線?の101系と。
あおつき様の225系100番台、前後で微妙に顔が違うのに気が付かされます
。此方側は標識灯の赤ポチスロが割愛され、車体の一部という意味で灰色のポチスロで処理されています。どちらが良いか、決め兼ねたのでしょうか?
(こういう迷いと、現物テストは自分にもよくあることです。試行錯誤大事!)
 個人的には、此方側の、標識灯省略で灰色ポチスロの方が好みですね。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月18日

【国内の作品紹介】エース君のキハ40・キハ48・キハ58。原風景への挑戦。野外撮影あり!

 キハ40系(キハ40・キハ47・キハ48)は減っているとは言え、まだまだ健在な国鉄型気動車。1977年に登場した頃はテイストレス(味気ない……)とか言われてたものですが、いまや完全に日本のローカル線の原風景になったかのよう。

 エース君、色々造ってこられましたけど、気動車はさらっと初めて?
 緒作にして、ミニマムに印象を把握されてます。


 基幹型式。両運転台のキハ40形。
 JR東日本 新潟地区に居る急行形塗装車がモデルですね。

 パーツの制約がある中で、つまりは無理のないコストの中でキハ40らしさを最大限に追求しておりましょう。もっと大人げない表現もできる題材ですが、この密度でもあってもキハ40としてのアイデンティティは必要十分に。

 前面が凝ってます。貫通扉のこだわりは何時ものエース君らしい!
 5プレート分の中に、2プレートで幌枠、1ブロック(=2.5プレート)で貫通扉という手法はこの題材にも似合ってます。微妙な隙間がミソ!

 また、灯火やタイフォンが如何にもキハ40ですね。
 タイルを立てて精密感出してるスカートの処理も巧いのです。

 前面窓、1プレート上げるとキハ40らしくなるかも。
 ただ、他の場所とのバランスが壊れるリスクもあるので、これはこれで有りです。


 こちらキハ48形。片運転台。やはり新潟地区に居る急行形塗装車。
 一般型気動車であるのですが、恰も急行型のような重厚感のある車です。キハ40系が長生きしたのは丁寧な重厚な作りはあったといえます。いやデビウ当時にはパワーが無いとか無駄に頑丈とか叩かれてたんですよ(笑)。


 キハ58形。キハ48かと思ったらキハ58で作り分けされていたのでした。

 JR東海所属車。ただ、JR東海のキハ58は「みえ」色のほかは原則国鉄色(急行色)を最後まで保っていた由で、これはフィクションですね。無論、あってもおかしくない配色です。
 一方、キハ48ではJR東海色は数年前まで高山線の主力でありました。猪谷〜岐阜をこの車で何度も乗り通したものです。懐かしや。
 JR東海色の爽やかさもマッチしてたものです。キハ58に塗っても様になったでしょう。
(代替がキハ25のロングシート車なのはなんともやるせないですが)

 閑話休題。残念なのはキハ58としては側窓が二段なのが。
 ブロック1段+クリアプレート1段+窓サッシの灰色のプレート1段にするか、いっそ2x2パネル横組にするか。キハ58らしくみせることは出来ると思うのです。

 クーラーならんだ屋上は、まさしくキハ58ですね。単独では冷房回せないので、キハ28という解釈でも良いでしょうか。


 編成組んで。
 新潟の車と岐阜(名古屋?)の車が手を繋いでますが、国鉄時代は気動車は需給に応じて広範に各鉄道管理局間での貸出が行われてました。
 で、JRになってからも気動車は貸出される機会もそこそこあったようです。不自然に見えないのは気動車ならでは!
 また、見方によってはJR東海の急行色キハ58x2+JR東海色キハ48……にも見立てできますね。

 ともあれ、90年代から00年代前半くらいの、良き地方幹線の旅を想起させる編成でありましょう。いや、過去の話じゃない! キハ40はまだまだ各線で間に合います。
 エース君も乗車機会ぜひ見つけてくださいね。日帰りで行けるところにも未だゴロゴロしてますよ!



 お楽しみ。野外撮影篇です。
 都会と田舎の境目のような情景、今様な姿のキハ40系には実によくマッチングします。
 日中の閑散時の区間列車ならば単車で十分。まったりと。


 これもまた、キハ40らしい原風景。
 昔のまま残っているところよりも、近代が入り込んだ背景が似合う様です。うまいところを見つけられましたね。
 2017年現在でも健在な、40年前からのタイムマシーンかもしれません。


 キハ40が嘗てのキハ17系に代わって入ったころは、まだこの辺もすべて田んぼだった。キハ40の引退が見えてきた40年後、すっかり市街化され景色も変わってゆく……。

 そんな物語が浮かんできそうです。
 無論、市街化は正義。だからこそ、鉄道が生き残ることができるのですから。
 

 最後に。
 この気動車達、全長28ポッチです。つまり、嵯峨様のキハ52やその亜流のアレンジモデル(薬師山氏作キハ52、関山作キハ55)などと混結できるのですね。
 その日も楽しみにしております。
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【海外作品紹介】CK ang様の「ねこモノレール」は某ねこバス風味。そのうえ「ひだか式」

 唐突ですが。猫モノレールって画像は皆さん何処かでご覧になってるんじゃないでしょうか?



 多分オリジナルじゃないけど。画像がバズってる感じ。

 敷居にまたがる猫がモノレールに見えるって小ネタですね。

 で、CK ang様(シンガポールからお越し!)。
 絶対にこの画像意識されてますでしょ(笑)。

 いや、正しいです。色んな意味で。


 先日のJBF2017会場。ひだか氏のモノレールテーブルで一番?話題集めていた作品です。最近はひだか式準拠の持ち込み作品も珍しくはないのですが、このインパクトといったら!

 車体8幅。最大幅10。
 脚はせわしなく電動で動き回ります(笑)。

 表情は……良い雰囲気出してますね。日本のアニメ的というよりは、やや海外カートゥーンの味があるのも海外作品ならでは……でしょう。これはこれでありです。

 ネズミ装飾とかの芸も細かい。

 で、個人的に嬉しいのは側窓に古い2x2窓使ってることです。良い意味でレトロな味が出てるのですね。








 流石に走行は無理かと思いきや……。
 マジでガチな作品でした。エンドレスでの運行こそ無理でしたが、元来のひだか式に存在する急勾配さえクリアです。標準カーブも余裕。

 (映画中のような)空を飛んでくかのようなシーン、モノレールならではの表現ではありますよね。

 え、映画には都会的な情景はない?
 いいんですよ、多摩地区は今はモノレールが蹂躙してますから(おい)。ぽんぽこでコンクリートロードです(意味不明)。

 冗談はともかく、この作品が走ってしまうのは衝撃でした。
 また、ねこバスの作品そのものも本気で考えなきゃいけないのかもしれません。○ャ○リバスだけじゃなくて!


 バックビュウも味がありますね。



 さて、ひだか様のモノレールレポート動画です。アングルが年々洗練とされており、見てて飽きません。


 その中にももちろん、ねこバス走行シーンあり!
 
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2017年06月17日

【作品紹介】8幅は別世界……! k.matsubara様の叡電デオ900形「きらら」が突きつけるもの。

 8幅作品自体は増えています。
 また、そのラージスケールを活かした造形や質感、ディテールを見せてくれる高度な作品が。

 その流れをさらにブーストするであろう? 8幅ならではの魅力・威力を更に示してくれる作品の登場。


 k,mastubara様としては昨年の札幌市電に次ぐ日本形作品。
 もちろん8幅、そして言うまでもなくフルスケールモデル。

 先の作品でも共通する作風なのですが「一見、レゴに見えない」
 1番ゲージの鉄道模型か、はたまた博物館の展示用ディスプレイモデルが走行してるかの如く。

 しかし、それを可能にしているのは「無理のないパーツ解釈と、見立て」なのですね。細密なモデルの中、よーく見ると、見慣れた部品が使われているのがわかります。そして纏め上げるは見慣れた、手練れの技法

 異世界、遠い世界のモデルに見えるこの作品。
 意外と、近くに居るのかもしれません。

 車体の大部分は無理せずに順組。
 床下機器の精密さは新灰表現だと際立ちます。小型郊外電車然とした台車枠。そして8幅ゆえのナロー感(ただ、この電車は標準軌の電車ですが)。

 おおっと思わされたのは車体裾。前面の逆テーパに合わせるため、全体の車体裾が1ポッチ分のタイルの横組になっています。これが通常あり得ない表現であるがため、良い意味で「レゴらしからぬ」雰囲気に繋げておりましょう。


 前面はL形のパネルと2x2のパネルを巧く組みあせててピラー表現・折妻表現を行っています。
 控えめのライトケースが上品ですね。

 天窓部分はカーキャノピー部品使うことで透過度を確保しています。また連続窓部分では細ピラーの表現にも。


 こちらの側面は窓部分横組ですね。4幅分の横組で側窓構成はラージスケールならでは! 適度なバランス(製品でありそうな程度?)の自作ステッカーも見逃せません。

 なお、ご意見付けるの抵抗ある作品ですが、個人的には床下機器のボリュームはもう少し控えめにしたほうが、足回り重苦しく見えなくてよいかな? と思ったり。


 それでも、小さめの台車と、車体のバランスは、小型郊外電車としてベストなものだと思います。
 全体のフォルム・バランスがきっちり1/1であり、なおかつレゴらしいアレンジも両立しているこの作品は偉大なものでありましょう。

 さて。
 このスケールのリアルティと質感を目指すか? つまりは「仲間になる」か?

 はたまた、6幅や7幅など、ショートスケールのモデルにもこの雰囲気を取り入れ、どこまで迫れるか挑戦してみるか。つまりは「抗う」か?

 なまじ身近な日本形であるか故に、この究極的作品が突きつけるものは大きいと言えそうです。無論、自分のスタイルを貫く選択肢だって!
 
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2017年06月16日

【作品紹介】あおつき様「あかつき」編成とEF66。嗚呼、散る間際の華やかさよ!


 以前「あかつき」レガートシートを作られていたあおつき(蒼月)様ですが、今度は牽引機もセットの4両編成化をされてきました。
 
 前からEF66、スハネフ15、オハネ14 300台、オハ14 300台。
 小気味の良い、巧く要約したミニマムな4両編成です。

 「あかつき」は2008年の廃止直前は、6両中個室寝台が3両、B寝台2両、座席車1両という密度の濃い編成になっておりました。
 他の廃止直前のブルートレインたちもそんな状況になっていたのは記憶に新しいところ。系統の整理で個室寝台車が集約されまくったが故ですけども、それでも最後に華を咲かせた! と言えなくもありません。オハネ14 300台はB寝台と言えど、その車内レイアウトは往年の1等寝台マイネ40に共通するものでありましたし、レガートシートが1-1-1配置のフルリクライニングでやはり嘗ての特ロ以上のものでした。

 末期「あかつき」の併結相手「なは」も、B寝台x2、B個室x2という極論的編成。
 惜しみらくはこうした美しき黄昏、ずっとは続かなかったことでしょう。


 既存作のオハネ14 300と、今回の新作オハネ14 300台。
 

 オハネ14 300台は出雲2/3号用に改造された個室寝台車で、車内設備はトワイライトエクスプレスのB個室に共通するものでした。出雲2/3の廃止であかつきにコンバートされたものです。左手の天窓部分が二人用個室。右手が1人用個室。

 全長28ポッチの中に特異な窓配置を巧く要約しています。
 如何にも、旅をしてみたくなる車両!なのですね。


 反対サイド。通路側の形状が全く異なるのはこの種の車両の常ですね。

 このサイドも、古典的寝台車らしい品格は感じられるのです。
 グレードアップ車で多用された金帯も、ダークタン表現でしっくり来ています。


 こちらはスハネフ15形。
 一般的なB寝台車(二段ハネ)で1978年ころ製造されたもの。14系15形は最後のブルートレイン新製でしたが(除く夢空間・カシオペア)、その凋落が製造時に予見されていたかどうか?

 余談ですが、中国やロシアでは高速鉄道の導入も進む一方、大量の寝台車の新造を今も続けているのは忘れてはなりますまい。

 あおつき様の作品、やはり28ポッチへの要約が巧いのですね。
 窓のサイズと車体サイズがベストマッチとしか言えません。

 車端部、あの愛想なかった切妻(微妙な後退角あり)も、今見ると懐かしい。丸ブロックに依る丸みと車体断面表現が綺麗。そして適度に目立つ貫通幌も。



 牽引機 EF66形。
 レゴでのEF66(基本番台)は何作があります。前頭部も側面も難易度の高い機関車ではありますが……。しかし。

 この的確なイメージ把握!
 客車に揃えた、コンパクトな要約感。それから来る可愛しさと密度。

 前頭部は4段分の横組で成立しています。よく見ると、無理な組み方はせず、堅実感があります。その御蔭で隙間だってありません。任意のヘッドマークだって付けられるのです。側面にかかる部分、斜めの切り上げも綺麗。

 前面窓はピラーは割愛した、1x3x6キャノピに依る仕上げ。スマートかつ強度面での有利さもあります。これも一つの見識でしょう。

 側面は窓数を2個省略してショート化。先にも触れましたよう客車が28ポッチですから徒に機関車長くなっちゃいけません。
 側面上部を平面出し組みすることで、ルーバーをグリルタイル表現にしているのですね。やはり、グリルブロックにはない立体感が魅力。その上は車体の絞込も表現されており、凝った車体なのでした。

 ナンバープレートや区名札を強調しているのも「楽しい」表現です。

 細密な交差式パンタも見逃せません。

 足回りは動力化を考慮せずに、BBBの車軸配置表現を優先。動力台車があるとどうしても台車の大きさが不揃いになり、かといって動力台車にホイルベース合わせると全長が伸びまくってしまう……という、国鉄F級電機の問題に対する一つの回答です。
(動力は、スハネフ15に組込)


 EF66と、EF65(taizoon氏作)の重連。
 実際にはなかったはずですが、1970年代の花形電機同士の華麗な組み合わせ。

 個人的にはEF65・EF66よりも、EF58やそれ以前の方が好きと公言しておりますけど、この組み合わせの魅力の前には信念だって揺れますよ? 国鉄新性能電機、ヤバい。



 前半はtaizoon様の24系25形ですから、恰も「なは」+「あかつき」の如く趣に。


 デビウ当時は派手に思えたレガートシート車も、こうしてみるとエキゾチズム誘う存在なのですよねぇ。
(毛色違うのが1両最後尾に、なんて情景は国際列車的魅力なのです)

 末期の華を咲かせていたブルートレイン。模型としての魅力の再評価は「これから」ですね。国鉄型全盛期……とはまた違う魅力、過去になったからこそ感じられるものなのかも知れません。
 

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【作品紹介】ryokushakuma様の700系「ひかりレールスター」異色の新幹線?


 700系「ひかりレールスター」は、2000年に投入された山陽新幹線区間のみの「ひかり」号専用編成。グリーン車なしモノクラス8両。但し指定席は2+2シートで、4人用コンパートメントも持つユニークな新幹線でした。
 全盛期は毎時2本程度の設定がなされていたものの、九州新幹線の開業により「さくら」が設定されたことで置き換えがすすみ、現在「ひかりレールスター」は僅かな本数のみの設定となってしまいました。

 車両、700系7000番台車の多くは「こだま」に運用されています。700系自体が現在東海道区間からは消滅しかかっている現状ではありますが、山陽区間では未だ500系も「こだま」用に健在ですので、レールスターは未だ暫くは活躍が拝めそうです。とはいえ車齢17年は新幹線としては長い方なのですが(こだま運用は負荷小さいので長生き出来るみたいですけども)。

 カラーリングはグレー地に、黄色帯という独特のものです。
 前頭部形状は700系と同じなのですが、塗り分けの違いで随分印象が異なって見えたものです。


 メーカー公式写真? ryokuchakuma様の撮影です。
 思えば、ryokuchakuma様の西方面の新幹線作品というのも初めてですね。

 何時もの7幅ですね。それゆえに幅広感……重心の低さを感じさせるのは300系以降の新幹線では嬉しい配慮。側窓は(写真では分かりにくいですが)横組です。

 新幹線なのに新灰色、というインパクトはレゴですとなお強烈です。
 思えば白ベース以外の新幹線って少数派ですものね(山形新幹線400にE4、九州新幹線用N700系程度?)。



 前頭部。
 700系の前頭部はかなり癖の強いものであり、賛否も割れるものでしたね。
 
 上手く適度な美化アレンジを含めた表現ができていましょう。美化とは申しましたがリアルは損ねていない。実車を一番かっこよく見えるアングル(700系にはあります!)を切り取ったアレンジと申せましょう。

 7幅ならではの、運転台周りの肉増しも良い効果です。平面から立体を作り出す、レゴならではの造形でもあります。

 先頭台車のスカートが嬉しい。また先頭台車のみ新灰色の車輪使っているのも注目です。



 JBFでの活躍の様子から。
 先ずは側線待機中。


 中間車。


 真正面という厳しいアングルからにも耐える「顔」ですよね。
 

 サイドビュウは美しい。
 神戸の街を見上げて疾走です。

 実物は、神戸の山の中をトンネルで突っ切っていくのですけども。


 シックというか。渋い配色なのですね。
 
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2017年06月15日

【作品紹介】kai103様の「JR九州 BEC819系DENCHA」。シンプルに精密に、そして可愛く!

 前回記事(CAD)
http://legotrain.seesaa.net/article/449938040.html

 実車のシンプルな魅力、そして蓄電池電車というユニークさを表現したkai103様のLDD作が、先日のJBFで早くも実制作お披露目になりました。


 817系譲りの、シンプルな車体のインパクト。ドアは別塗装で目立つものですが、敢えて0.25ポッチ?分の凹み処理を行い、精細感を上げています。全体がシンプルだからこそ効果大きいのです。

 車体強度に影響与えてしまってる? 車体裾の塗り分けも頑張った甲斐のある場所でしょう。そして床下の蓄電池箱。この電車が只者ではない!オーラを感じさせてるのです。
 全長は33ポッチ。3ドア車が無理なく再現できる寸法ですね。


 前面。丸目がかわいい。
 額縁部分は車体幅より張り出しているのですが、コレが全く気になりません。一方で前面窓は4プレート分として、1プレート黒い窓柱を出しているのは良い効果ですね。白と黒のバランスが取れ、精密に見えますから。DENCHAもとい電車も顔が命です?
 
 
 仲間? に囲まれて。
 関係ない車両が周りにランダムにいると、恰も車両メーカー内での片隅に見えてきます(20系も0系もEF58も、何れも同じ日立の生まれですよね)


 「パンタ降ろして」都市を快走。シティ・ショート・コミューターとしての威力発揮。
 ただまぁ、ロングシートの通勤形故中距離の運用はご遠慮願いたいものですけども。


 シンプルな屋根上がわかります。
 シンプルだからこそ、ディテールが大事。


 可愛い顔で神戸を往く。


 今となってはまったり優しい、筑豊の風情……?

 この2枚はkai103様の撮影です。JBFの翌日の野外撮影だとか。


 光がしっかりと当たると、前面の「にっこり感」がより伝わってきます。
 
 kai103様はこれが事実上の初作品?ですけども、緒作からこの水準を実現されてきて驚きです。今後共、期待しております!
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする