世界で一番有名な「モーガル」でありましょう。
モーガルは車軸配置が1Cの機関車。2-6-0とも。C56や8620などが該当しますが、明治期にはそれこそイギリス製のジェームスの兄弟たちが沢山日本にもやってきて、主に貨物用・勾配線用で活躍した由です。日本人にも馴染みやすいスタイルの機関車です。

ボイラ中心高がそこそこ高めなのは、ジェームスの特徴を抑えてますね。
また、その御蔭でスプラッシャーの表現が奥行き深く立体的なものに出来ています。スプラッシャーは古典英国機では見逃せないポイントですから。
背の低い、小さめのキャブも正統英国流儀。
蒸機では難しい足回り。動力をトレインモーターそのまま。第二動輪はダミー。これも一つの見識でしょう。通常径の動輪も、ロッドが掛かると動輪らしく見えます。

顔の表現は、かう゛ぇ氏の流儀を上手く引き継いでます。現状でベストな表現といえるでしょう。鼻にブッシュ使ってるのもメリハリあって良い感じ。

サイドビュウ。
えてして大きくなりがちなレゴトレイン作品ですけども、ミニマムなサイズに収めようとしているのが好感持てるところです。無論、実物イメージですともう少し大きな機関車ですけども、動輪に通常車輪を使うと、この雰囲気にディフォルメしたのは好バランスです。
ご意見あるとしたら、キャブはもう2プレートくらい嵩上げ。そうすればキャブ前端窓も表現できるかもしれません。
また、機関車全体として炭水車が長いので、思い切って2軸アレンジ。電池boxの収まる最小寸法(8ポッチか9ポッチ)に縮めたらバランス良いかも?
ともあれ、好ましいディフォルメのされた蒸機作品です。
(色を黒くして、灯火を備え、そして空気制動絡みのタンクやパイピングも追加すると良い感じの日本形にも化けますかも……?)