元記事こちらになります。
「レゴ オハフ50オアシスを作ってみました!」
https://blogs.yahoo.co.jp/ainchan10/40296380.html
「レゴ 936形散水車」
https://blogs.yahoo.co.jp/ainchan10/40296966.html
オハフ50 180「オアシス」は1986年、四国地区に登場した簡易ビュフェ車。
国鉄末期からJR初期、「思いついた増収策は、とりあえずなんでもやってみる!」(人員とか改造工事行う設備は余剰気味……)という体制でなければ生まれなかった車両でしょう。7月23日から8月30日までの運用のみ。どれほどの需要があったのかしら……。
夏季でしたので走るビアホール的需要を狙っていたのかもしれません。
冷房のない50系でしたので、冷たいビールは美味しかったと思いますが。
普通列車へのこの種の車両の連結というと伊豆急のサシ191を思わせますが、あちらはビールの宣伝用という意義があり、また8年ほど営業を続けています。
アメリカではニューヘブン線の通勤電車に1972年ころから2010年ころまで、バー付きの電車が運行されて居ました。都市近郊なら案外商売になる? ただ日本だと混雑しすぎて逆に難しいのかも知れません。
と、面倒な話はさておき。
普通に50系として小気味の良い作品です。
トレイン窓の赤があまり気味……という羨ましい?状況から作られたといいますが、トレイン窓と50系(あるいは12系)の相性って抜群なんですよね。
この車だと白帯あるので分かりにくいですが、上下の窓位置も良いバランスではないでしょうか。腰板が深すぎず、幕板が浅すぎない。このバランスは大事です。
車体断面もいい感じ。ただ、貫通幌の処理は電車的なものにして、妻面窓が表現できるとより50系らしく見えると思うのですが如何でしょうか。
そして、楽しげな装飾。車内ではみんなが乾杯!
車内。レゴの黄色コップを上下逆にして白プレートつけると生ビールに見える! なるほど。観葉植物も良い感じ。
編成例。「中華客車」も混ぜた雑形ムードな普通列車?
こんな編成もある意味でリアルで楽しいですし(50系は荷物車に旧型車使うケースも)、同じフォーマットでノーマルの50系をある程度揃えられても良いかもしれませんね。「レッドトレイン」には赤い電機や、ディーゼル機関車が似合ってたのです。「オアシス」も品よく目立つことでしょう。
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新幹線936形は1967年に、バラスト輸送散布用ホッパ車931形(在来線ホキ800相当)を3両改造して出来た散水車。用途は関ヶ原での雪対策でした。散水によって雪の舞い上がりを防ぐというもので、これが後年のスプリンクラー設置に繋がっています。
後年まで保管(放置?)されてたようですが、1980年代民営化前に廃車されてしまいました。散水用タンクが浜松工場で防災水槽として残されているのは初耳でしたが。
なお、ひたすらネット上では情報の少ない車両です。新幹線貨車は謎めく存在です。
3両ユニットでありましたが、2両に縮小。タンク体はルビー氏やウチが「銀色タンク車」に使っている、ジャックストーンのあのタンクローリー#4654から。無論、936のタンクは平凡な黒塗りでしたけど、この銀色アレンジも良い感じです。
というか、銀色のタンク体を活用する策として、よくぞこの題材に辿り着かれたものです! 24ポッチ分のタンク体を16ポッチ+8ポッチの2両分で使えるのもメリット?
如何にもな、事業用車っぽい雰囲気を醸し出す。
936-100。ホースで各車が連結されているところまで再現。此処にはユニバーサルジョイント。曲がったホースはニューマチック用のパイプか? ディテールでの効果がテキメンですね
936-1。動力及び操作室付き。縦方向に走るパイピングが普通のタンク車にはないものであり、特異な印象を際立たせてます。機器室の表現も印象的。エンジンが目立ちます。
この編成、牽くとしたら青いDD13こと912形が似合うのでしょうね(制作難度はそれほど高くはない?)。
でも、911形でもありかも知れません。是非拙作と合わせて怪しげな「昔の」新幹線事業用車の百鬼夜行な(※マジで多くの場合は作業は夜間)世界を作ってみたいものです。
方や在来線営業車、かたや新幹線事業用車。
しかし、マニアックな題材を特徴抑えて作られる。楽しまれてるのが伝わってきますよ!