しかし、その全貌をわかり易く紹介した日本語や英語のサイトがなく(書籍も多分ない)、掴みにくいのが難ですが。
多くは「自動車鉄道」(で、いいよね?)の名の通り、自動車的な丸みをもったフォルムで、ゲテモノながらも可愛く、魅力的なのでした。
薬師山様の今度の作品、「De Dion-Bouton n° 204」もその一つです。
しかし、どこからこんな「お題」を見つけてきたのでしょう(笑)。SNCFの標準軌のオートライユで既に魔界ですのに、私鉄のナロー(メーター軌?)の気動車ですよ。
実物について巧く語れません。単端式であるのは自明ですが。
画像検索結果はこちら。割と写真は出てきます。

まさに、「昔のバス」。
(ネコバスって言葉がさらっと浮かんできましたが、気にするな……?)
丸みたっぷり。そしてどこか華奢な印象も。
大昔の内燃動車はエンジンパワーの不足のため、とにかく軽量化しまくるのは洋の東西問いませんが(日本も同じ)、そのための線の細さ。儚さ。
また、昔の自動車らしいのは足回りを深く覆っていること。フランス車のリアスカートに通じる意匠でもありましょう?
作品自体を見てまいりましょう。
全長20ポッチの小柄な車体。足回りもタイルでスムーズに隠す。この姿で野山を這いずり回るのはさぞかし愉快!
愛嬌のあるグリル周り。やっぱりネコバス?
角ばった三枚窓は実物どおりの印象。しかし。
屋根は思いっきり丸い。ネコ……猫背ですね。
横組にした側窓が「華奢さ」を強調しています。それにしても薬師山さんの作品で横組は珍しい。これまでの作品群とはちょっと作風変わった感じもします。
なお、1軸のトレーラも牽引。
軽量化のためとは思いますが、1軸の鉄道車両とは!

後ろ姿。
単端式で片運転台ですので、あっさりと。而してキュート♪
で、やっぱり、丸い。
1軸トレーラくっつけるためのボールジョイントも良い味。
尻尾でもつけたくなりますが。でもトレーラが尻尾みたいなものでしょう?
この作品、11月27日 神戸の以下のイベントで出展されるとのことです。

関西の方、是非お越しを(他にもトレイン系出展ありと聞いています)。