息子の作品。
— まちゃ(withエース) (@ace_train_love) 2016年11月12日
ラジコン連接バス。
近江鉄道バス「JOINT LINER」(メルセデス製シターロ)。
(動画が上手く撮れない ^^;) pic.twitter.com/erp4RPcIpN
6幅でも(いや8幅でも?)リモコンで走る自動車……は大変に難度が高いです。なにせPF系の道具立ては皆大柄であり、小さなモデルを動かすのには根本的に向いてない
バスやトラックは若干有利でもありますが、それでも機構の内蔵はかなりの難物です。それを、あっさり?クリアされてきた作品。細部の仕上げも含め、中学生クオリティを超えておりましょう……。

プロトタイプは近江鉄道の連節バス。近年各地で増えつつある、輸入車連節バスです(未だ純国産車のないジャンルですよね)。
普通に6幅のバス作品としても、フロントマスクのメルセデスらしさが顕れています。フォルムも正確。ディテールも十分。ステアリング切れるだけでディスプレイモデルとして上等なものになるでしょう。
単色カラーリングは簡単に見えて、実は細部のごまかしが効かないので却って難度が上がるものでもありましょうね。

テールもポチスロあわせ技が輸入車らしい。
バスだと意外と大事なのは後部車体裾の切り上げですが、逆スロープで素直な処理。屋根上は2x2タイル仕上げでクリーンな感じ。
ドアは開閉無しでクリアブロック横組。ルックス優先なら大正解でしょう(無論、違う答えもありますがこのモデルは強度がいるでしょうから、これが正解です)。
緑のワンポイントも良い感じ。

ホロ部分もコダワリだとか。

さて。気になるのはその中身です。
どうやら前部車体にサーボモーターと受光ユニットを。
後部車体に電池BOXと走行用モーターを搭載してる模様。電池と走行モータを同じ車体に積むのは軸重上のメリット大きいでしょうね(恐らくですが、若干の登攀力は期待できる?)。
写真ですが、全部車体を底から見たところ。
サーボモーターの収容状況がわかります。前輪のステア範囲も理解できましょう
ステアリング機構はかなり高い位置にマウントされているようです。普通ならローマウントしてしまうところですから「逆転の発想!」。自分で思いついたものにしても、どこかのアイディアの模倣としてもよくやった! としか申しようがありません。

ハイマウントされたステアリング機構。
前部車体の屋根を一部外したところですね。
サーボモーターの出力軸とピニオン、ラックギアというステアリングの道具立てがかなり高い位置にあり、ラックギアは左右に遷動すると、窓パネル内に遷動範囲が収まることがわかります。通常なら6幅で内寸4幅の車には収まらない、4幅分のラックギアを巧みに「動かして」居るわけですね。ものすごい極限設計ではありましょうが。
連節バスという、かなり特殊な自動車前提ですが、「6幅でリモコンの自動車が可能である」という事実は多くの可能性を生み出すことでしょう。トレーラートラック(フルトレーラー)やある種の軍用車(トレーラ牽いてるの珍しくない)は動力化できるかもしれませんから。
=========================================
<追記>構造が想像と違いましたので、訂正追記させていただきます。
追加写真、ありがとうございます。

後部車体に動力?と記しましたが、なんと、動力用モーターも前部車体に搭載です。モーターの2階建てとは思いもよりませんでした。
動力系はフレーム構造となっており、車体が動力系の強度までを受け持たない作りも注目です。
なお、サーボモーターかと思ったステアリング用モータもPFMモータです。走行中のステアは難しいかもしれませんが、一旦停止の上なら運転も可能でしょう。コスト・スペース面でのメリットはあります。

ステアリング周りアップ。よくぞこのスペースに実装されたものです。

後部車体は電池boxのみ搭載です。
この作りですから、応用できる自動車の幅は寧ろ大きくなったかもしれません。
大型トラック+小型トレーラ(牽引免許不要な?大きさの)という長距離トラックはありますし、軍用車で多いトラック+目的別トレーラ(炊事車等)という構成も可能かも?