エース君は昨2015年夏に制作されています。単独で紹介記事は記しておりませんでしたが……。
雰囲気掴みつつ、荒削りな部分も未だ多かった。
今回 フルモデルチェンジです。
1年で他の作品の品質(近鉄通勤車など)においついたというか、丁寧さが上がっておりましょう! 表現に薬師山氏作品との共通性も見られ、イベントで並んだときに良い感じに見えそうです。

前面の微妙な角度が適切に再現されています。折れ線のつながりも自然に。
シンプルながら前面窓の左右非対称な分割もデオ800系らしい。
ヘッドライト周りもスッキリ。角フェイスは味方によっては既に「懐かしい」ものかもしれません。
(ライトケース下の「ポッチ」をタイル化して、フロントフェイスそのものを0.5プレート分下ろすことできたら更によくなる?)
側窓はクリアブロック重ねで、薬師山氏の叡電作品(デナ20 デオ300 デオ600等)と揃いました。世界観の統一感が生まれます。屋根肩はポチスロ。低コストに大きな効果を生み出しています。
交差式パンタは作り方が定着してきましたね。
屋上機器も複数の函を作り分け。クーラーと電源函か?
前面スカートの無い車両は台車と前面の間の処理が大事になるのですが、この作品ではATS車上子?が巧く引き締めています。

マスコットと。
1年での品質向上、大人な作品への接近は驚かされるものです。
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近鉄の通勤車両は自分も理解していないのですが(苦笑)、1230系は1990年代製造の「アルミボディ・VVVF・2両編成・全線共通仕様」のグループであり、1252系はその中でもディスクブレーキ付を指すということで良いのでしょうか。大阪線にも奈良線にも配属されており、後者は阪神線にも直通しているようです。
エース君の半ばホームグラウンド。作品として、改良も盛んです。

1400系(1981年)に始まるステンレス板貼った、やや角ばった前面の再現。
横組が大きな効果を上げる。前面窓と飾り板の一体感というか、モダンな感じというか。運転台窓下のマスコットマーク?もよいアクセントに。
前面窓は1プレートづつ拡大して、貫通扉との間の窓枠(赤い1プレート分)を省略されるのも手かもしれません。方向幕は1プレート上げて、貫通扉を上下方向に大きくすると、よりあの顔らしく?
ただ、ここまでの細部調整は好みも入ってきましょう。
現状でも納得のクオリティです。
(書きながら気がついたんですが、前面窓の寸法でスレンダーな大阪線系と、ふっくらな奈良線系車両の視覚的な差別化ができたりして?)
側面、タイル立てたドア表現は良いのですが、ここのタイルが赤になるとベターでしょうか。
屋根は思い切って平面に。
これがあの世代の近鉄一般車の……というより8000系アルミ車以来の角ばった車体断面表現に繋がっています。車体断面の印象違いは形式違いの混結多い近鉄一般車では重要な表現でしょう。

シンプルながら要点を抑えた作品と言えましょうか。
それにしても交差式パンタx2の先頭車で2両口って萌えるものですね。