で、先に言いたいことは言っておきますね。
「供給が悪い 悪いというより酷いというレベル レゴストア限定? 地方の人は絶対に入手できませんよね? 日本以外の西側国は『公式通販で労せずに買える』のに。ビルンの方で供給先決めてるなら、関係者一度ぶん殴りたいレベル! レゴ公式輸入して50余年の日本のファン舐めるのいい加減にせいよ!」
あと、高い!
流石に15000円超え16000円だっけかはないレベルです。レゴジャパン内部だけ未だ1ユーロ150円位なんでしょう。まぁ円安続くと円安時代の価格も引きずるので一概に責められませんが。
US価格99.9ドル(税別)、独価格89.99ユーロ(税込)。……12000円が許容しうる価格でしょうか。
という嫌な話は先にしといて。
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箱開けると、レール除いてパーツ少なめ? という印象を受けました。
(先の価格もあり)
ただ、組んでみるとパーツの細かさでボリュームが抑えられてる印象です。十分な組ごたえはあります。
密度感は濃厚なんです。

機関車素組。一見「如何にもな玩具っぽい外見」で第一印象は「がっかり?」ですが、その実細かく組まれた「鉄道模型」的なモデルです。
シングルドライバーは現実に存在するものでしたし。可愛く、そして密度のあるモデルというのは、2016年現在のレゴとして当然で必然なものでしょう。
キャブエンドの縁取りとか余計な部分?にもパーツ使ってるのが、全体をリアルに見せています。

おなじみローアングル。
PF機器を内蔵する機関車として、ミニマムにまとまってるのは素晴らしい。冗長な部分が皆無な緊張感がこの小さなアメリカン・シングルドライバーはあります。
炭水車はギリギリの小ささで、エンジン部とのバランスも取ってる感じ。PF機器積むとハミ出ますが、それでもフォルム優先の方が正義でしょう。

貨車の回転ギミックはよく考えられています(組立易さも)。車輪にウォームがあって大きく減速するので、ツリーの回転速すぎってこともありません。

むき出しの車輪は4.5V風味でちょっと懐かしい。たまには「あり」ですね。

客車(車掌車)はミニマムながら、全体のバランスとしては悪くないと。
炭水車もそうですが、金色手すりが車体の縁取りになってるデザインが効果的です。他、角灯などのディテールも見逃せません。大味な感じはありません。
無論、もう窓2つ分伸ばしてほしかったとか、客車+車掌車の2両にしてほしかったとか言いたいことは有りますけども。
2006年の10173との比較はいろいろ難しいですが、あちらは今見ると「大味」な感じは否めません。古いトレインの文脈を引っ張ってるのは嬉しいけど、悪い意味でも古臭い。密度よりはボリューム優先なセットでしょうか。
こちら10254はボリュームよりも密度優先な感じがあります。
ただ、あちらの936ピースに対して、今度は734ピース(レール除くと実質718ピース)なのでボリュームの絶対値が下がってるところは否定できませんけども。
それでも、トレイン出してくれたことは評価したい!
それも、2016年のデザイン文脈を取り入れた最新の品を。また、無理のない形での動力化出来る蒸気機関車という意味でも、画期的な品なのですから。
(PFで動輪を駆動しようとしたエメラルドナイトは無理有りすぎ。足回りアレなホグワーツ特急論外。トイ・ストーリーとローン・レンジャーのは動力化考慮されてなかった……)
願わくば、この流れでのさらなる新製品を、入手しやすい形で出して欲しい! に尽きます。
蒸気機関車で先輪にPFトレインモータという構造はそれほど筋は悪くはないのですよ(シビアに考えると重量配分の問題に当たりますが、そのクラスの機関車なら十分に大きな炭水車つけるでしょうから、テンダードライブで良いでしょう)。
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さて。ロッドも取り付けてみました。
シングルドライバーゆえに、サイドロッドなしでメインロッドのみです。

使用はこの部品のみです。これが左右一組づつ。
元の設計の筋が良いので? 取り付けは簡単でした。
問題は「32063 Technic, Liftarm 1 x 6 Thin」が比較的入手しにくいことでしょうか。ただ、bricklinkだと独の大手セラーには大量入荷しているようなので、(カンザンブリック的に)何とかはなります。

10254をお持ちの方は、是非試してみてください。
蒸気機関車はロッドあるだけでリアルさ変わってきますから! 見ても様になるし、動かすともっと楽しいのですよ。