大規模セットになり(通常32x32が、この品は48x32に)、4002ピース。価格はUS $279.99(但し税別のはず)、239.99ユーロ(税込)と言われてます。
レゴジャパンなレートが、超円安でアベノミクス大成功!(六本木のレゴジャ社内のみ)な代物でないこと願いたいですが。少しは円高反映しろよと。まぁモジュールビルは安定入荷するので発売日逃したら駄目、ってことが無いのが救いでしょうか。
その辺の愚痴話は兎も角。
bricksetのニュースも3段構えです。
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10255 Assembly Square: celebrating ten years of modular buildings
速報版。過去10年の歴史が語られてます。

これ、並べると日本の住宅事情だと苦しいですよね(苦笑)。
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10255 Assembly Square: new parts galore
新パーツに関する記事。

割と「惜しげもなく」金型投入。ただ、このセット専用ではないので2017年製品にはガシガシ使われていくのでしょう。
角を落とした2x2タイル。2x2のL形タイルがかなり最近ですが、もう変種現れたのという感じ。無論、地面のモザイクタイルに使われてます。
右上にあるのは1x1 2方向ポッチブロック。90度の角度で2方向。
悔しいですけど便利と認めざるを得ません。
10182カフェコーナーがプリントされた2x3タイルも新部品。
1/4円タイル群は2016年セットから少しずつ使われていますが、新色展開。
そして、円タイルのΦ4(2x2)とΦ8(4x4)という新展開!
極めつけは斜めドア。モジュールビルやCreatorハウスでは無理して斜めにドア付けてましたが、それがコレで解決。というか、一般商品での「省力化」に貢献しそうです(苦笑)。
これらは卑怯な部品に見えるのですが、直ぐに定着していくのでしょう。
便利部品といえばヘッドライトではない1x1側面ポッチブロックとか、各種カーブスロープ(1x2 2x2 2x4)とか、1x3タイルの定着が思い出されるところです。こんなものです。
10255 Assembly Square: press release
プレスリリース。

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さて。第一印象です。
進化しまくってるし、この数年の新部品遣いまくって表現力が凄く上がってるとしか。何箇所か過去のモジュールビルの「引用」も感じられるのですが、それだけに表現がカフェコーナーやマーケットストリートやグリーングロッサーの頃とは明らかに違うなぁ、と。
また近作2点(探偵事務所とブリックバンク)でも言えるのですが、複数の建物のコンプレックスにすることで、「大きくなることでの大味感」をなくしてるのも注目されます。過去作、明らかにスケールミスって製品もありましたからね。個人的には「締まってる」のは好きです。
で、いきなり駄目出しですが。
3棟に見えて分離できないのは残念としか。いや右の2棟は内部で繋がってる(探偵事務所や銀行同様)のは分かるのですが、左の完全独立の建物が分離できないのは何ゆえ? 分離できて並び替え出来たら絶対楽しいはずなのに!
まぁ、ユーザーが「組み換え」すりゃいいだけのことですが。レゴですし。
ミニフィグいっぱい。みんなにっこり顔なのはこのシリーズの「お約束」ですね。
あと、先の2点(探偵事務所や銀行)のような、「余計な」ストーリィは排除してる感じ。あれは面白くはありますけど、このシリーズだと「蛇足」な感じもありますからねぇ(銀行と洗濯屋でマネーロンダリングなんて、モジュールビルの世界感にはそぐわない気がします。それに金庫破り対応の金庫室も。犯罪都市「City」じゃないんですから!)。
この世界観、ストーリィはユーザが作るべきなのですよ。
他に写真はこちらに有ります)(おすすめ!)。
http://brickset.com/sets/10255-1/Assembly-Square
全部観ていると大変なので(凄い情報量です!)、内装写真だけでも。

1階。左からカフェ。このカフェいたるところに10182の引用が観られるのですが、あの頃はインテリアなんて無かったですよねぇ。床だって基礎板のままでしたし。進化凄い。
アーチがおしゃれ。
真ん中は花屋さん。
右端はパン屋(ケーキ屋)です。シャッター部品を縦方向に窓として使うのは斬新。

2階。左から楽器屋。左の壁にはギター掛かってます。手前にはドラムセット。
真ん中はフォトスタジオ。組立暗箱!
右端は歯科医。
近年は女児向けの功で各種商店系セットも多いのですが、初お見えの商売も多いのです。

3階。左からバレエ教室か?
真ん中、屋上テラス。屋根の部品は何でしょうか? 一体系でややチープ感あるので、1x4のカーブスロープに差し替えしたら良さそう?(パワーショベルのバケットらしい。意外感はありますけど)
右端。なんとレゴのコレクションルーム。トレインレイアウトまであり!
この製品の最大の「遊びココロ」にして、10周年記念の「重み」でもありましょう。
(パーツ整理棚はないのか、とか、積みレゴのストックはどこだ? とか、こんな日当たりの良い部屋ではコレクションが日焼けするぞ! とかの無粋なツッコミは止めときましょう)

いたるところに「10年の進化」を感じます。いやモジュールビルというより、レゴ社のこの10年の。ギター、赤ちゃんフィギュア、食品のプリントパーツ。ニワトリ。わんこ……。
モジュールビルには迷走もあったと思うのです。すべてが傑作ってわけじゃない!
でも、この品にあるのは積み重ねと進化、「集大成」。
素直に「良い! 欲しい!」と言える品の登場を喜びたい。レゴやってて良かったと思いますし、これから始める方も「ここが第一歩」なのは素敵じゃありませんか?
(無理してプレ値の過去作集めるより、これ複数セット買ったほうが幸せですよ!)
おなじみデザイナー動画。
「カフェコーナー」「グランドエンポリウム」みたいな言葉が聞き取れます。やはり、引用を意識しているのでしょう。