しかし、見逃してはならない大物なのでした。
鉄道の日だから昔作った未公開作品。 pic.twitter.com/TB0tPQyYvf
— KMartworks (@KMartworks) 2016年10月14日
フランス国鉄のパシフィック。ちょっとフランスの蒸機に関しては知識も手頃な日本語資料もないので(ほんとに、ない!)形式まで特定できないのが悔しいのですが。
恐らく、231Gでしょうか。違ってたら申し訳ないです。
国鉄統合前、ETATの231-501形。1914年から1921年に製造された4シリンダ機。時期的には独のS3/6(18.3や18.4)と重なります。蒸気機関車が最新のメカ・テクノロジだった時代の機関車と。そしてあの時代らしい典雅さも帯びる。
無論、時代的にはワゴン・リの全盛期と重なります。華やかな活躍をしていたことでしょう。

写真、色調を修正させていただきました。
シリンダ部で約10幅オーバー。全体では8幅ということになるのでしょうか(牽いてる客車も8幅と思しき)。大きさというメリットを存分に発揮していました。
赤いエンドビーム。
斜めの切り上がったデフレクタ。
傾斜角の大きなキャブ。
緑と赤の組み合わせの配色も、独機(統合前もDRG統合後も)や英国機とは違ったセンスです。明らかにフランス機!
特徴的なシリンダ周りもベストに近い表現です。ボイラー周りも力強く、蒸気機関車のなんたるかを理解された作品も言えましょう。
動輪は他に解決策無かったのがダミーと割り切られています。制作当時BBB-XLの存在をご存じなかったというのがもったいなく感じられます。無論、現在の再制作が叶うのであればBBB-XLの出番でしょう……。
この作品は2010年制作のボツ作品。
既に解体されてしまったとのこと。
しかし、この1枚の写真が創作意欲を大いに刺激するじゃありませんか!
231Gの実物写真。Wikipediaより。
フランスの蒸機は先にも記しましたが、独・英・米と違い満足のできる日本語資料が殆ど無い。また、鉄道模型界隈であまり人気はないみたいです……。
だからこそ、レゴで作る!のは正しいのかもしれません。
数年前と違い、色やパーツ形状の制約は大きく緩んでいます。ダークグリーンがいつの間にか「普通の色の普通のパーツ」になってるんですよね。