Twitterのプロフィール拝見すると、小学校4年生だそうです。それにして、この完成度。都電ではもはや最古参の7000形という題材もまた渋いところ。
都電(荒川線)7000形は1950年代製造の7000形電車を1977年に車体載せ替えで生まれた形式。直線的なボディ形状は「荒川線の再生」そして「路面電車新時代」を象徴するものでした。その更新からも30余年を経て、7000形も退役しつつありますが、近年数度目の更新を受けた車もちらほら。もうちょっと荒川線の「顔」であるのかもしれません。
(都電は日本の路面電車の中ではかなり新車導入ペースが早い方ですね……)
微妙な傾斜の付いた前面は流石に平面に割り切っていますが、それは気になりません。寧ろ、3x4の窓枠の色で、前面窓周りの「縁」を表現してる処理に惹かれます。窓枠にこんな使い方あるなんて。丸ライトは正しく都電7000。路面電車らしい排障器も忘れずに。
側面の縦長の2x3窓はクリーンな印象。実物の印象に近いのです。
緑のラインも微妙な斜め部分を表現。
屋根上は大人の作品同様の仕上げ。ツルツルの屋根に適度なボリュームのパンタグラフ。「丁寧さ」が窺えるところです。
作品はジオラマ仕立ての見せ方をしています。
停留所のホームが如何にも。アングル柱に点字ブロック。
この7000形は動力化されていないディスプレイモデルですが、寸法的にPF動力化は可能と思われます。何時か、走る日が来ると良いですね。
他、同作者の鉄道作品。
2幅のミニトレイン。やはりジオラマ。
電車はミニマムな造形なれどセンスよく。オレンジに黒帯という配色がシックな装い。水辺を走るのに似合う色でしょう。
蒸気機関車と客車。コーンや円筒でキャブ分のボリューム下げてる。また煙の表現も。
鉄道系の作品はこの3点のみ、とのことですが、今後に寧ろ期待でしょう。
これからも楽しみにしております。