でも、緒作から鉄道車両らしさをきっちり抑えてこられました。
(車両限界の遵守など)
そこに、兵器……それも戦間期かWW2位の、クラシックな味わいの追加と両立。
リベットの目立つ、台形車体の妖しげな車両。
こちらは最後尾を想定か。尾灯と「標識」つき。
それにしても、ヒンジのゴツさが却って良効果です。如何にもな軍用車らしさ、みんな大好きな宮ア駿的世界観を想起させるじゃないですか!
そのうえ、鉄道車両としての文脈も抑えてる。これって大事なことです。
車体幅は8オーバー10未満なので、標準的な走行環境ならなんとか運用できそうです。
サイドビュウ。ディテール類は付けすぎた……そうですが、この世界観なら寧ろ相応しく思えます。スッキリしすぎてたら現代兵器になってしまいますよ!
(それはそれでありですが)
惜しまずに、ハッチオープン。
収容されてるメカを搬入・搬出するためのクレーンが印象的。実用性を感じさせるじゃありませんか。
クレーン展開。作業員……もとい将兵も展開です。
銃剣付けた歩兵が、やはりWW2以前の雰囲気ですよね。巧い!
なお、右手の開いてない部分が兵員輸送区画でしょうか?
オートジャイロのお出まし。吊られた姿が絵になる?航空機ですよね。クレーン大正解。
旋回させて、線路外へ。
オートジャイロの組立。発進準備!
何かを「メカ」収容している列車は割と「男のロマン」。
実物だとジープ(日本の進駐軍専用列車等)や幹部用リムジン(中国)、はたまたミサイル(ロシア)と云った所ですが、存在自体がレトロなオートジャイロの格納・展開が出来る車両もまた楽しく、「あっても良かった」雰囲気なのです(実物があったかどうか、ちょっと自信はないですが)。
それにしても、ギミック豊富で「遊べる」雰囲気と、メカのリアルティのバランスは素晴らしいです。
また、展開後の写真もミリタリジオラマ的に良い雰囲気! メカと人形の組み合わせって正しく1/35なお約束であり、その文脈も抑えられてますよ。
(今後制作されるであろう?)装甲列車の一員としても良し。通常列車への「造結」も楽しいかもしれませんね。