最近のレンダリングの高性能化は凄まじいですね。最初勘違いしたくらい(笑)。
作品の概要ですが、スケールダウンモデルではなくて巧みな「印象派」。要点のディフォルメで成立しています。つまり、特徴的要素の取捨選択が行われてる。
いや、レゴのビルドってそういうものですが(どんな大型モデルであっても)、この作品はその極みになってる。製作者の目とか感性とかセンスとか問われる部分であり、作家性が露骨なまでに顕れるジャンルでもありましょう。

鞍馬駅。特徴的な駅舎。入母屋屋根もこの表現で。入り口に2x2の窓を使ってる。
ホーム屋根は省略されていますが気になりません。
ホームに居る車両はデオ800系とデオ900。このサイズなのにデオ900の天窓まで再現。
取捨選択 巧みと思うのは駅前の「天狗」とデナ21前頭部。

元田中駅。斜めに横切ってる道路をウェッジプレート組み合せで表現。平面なのに「立体感」が生まれてます。ホーム屋根もパーツ見立ての勝利。
電車が踏切に入ってきた緊張感ある図柄も堪りません。

出町柳駅。
エース君パパ様作品とは違い、現在の姿です(却って難易度高いですよ!)。
新旧が入り乱れる複雑な屋根。シンプルで無機的に見えて、実はそうじゃない今の出町柳駅らしい雰囲気が伝わります。そしてここでも「斜め」処理。ウエッジプレートあるだけで作品の解像度が上がった感じがします。
あの、狭っ苦しいホームも出町柳駅の雰囲気そのものですね。
さて。
全作に共通ですが、キット化?を想定されているのかトリッキーな組み方は避けてるのに気が付かされます。マイクロビルドだからこそ横組なども駆使して……という考えもありましょうが、ストイックに?順組のみで迫るのも、二重の縛りとして良い効果を産んでおりましょう。