
2016年JAM2日目には、pgy167様制作のコンテナヤードの一部を「自動車輸送基地」に見たて、きせのん様のク5000形が展開されました。
嘗ての自動車輸送基地(1966-1985 1986-1990年代なかば)も、コンテナ車同様の半ば固定編成化された貨車……車運車ク5000形式が大量に並ぶ。「積荷の性格上」線路は埋め込みになるので、この見立ては大正解。
そこで際立って目立っていたのが、この「自動車積卸装置(ARC-2形)」です。
ク5000形用のスロープ車で一説にはトラックを改造したもの。自走できるため、機動的に運用できるものでした。
きせのん様のモデルですが、ク5000形同様とても精細なもの。
各種リンク類がとても美しい。それも入手の難しい赤で揃えられています。妥協のない作品。産業機械の、或いは「はたらくくるま」のモデルとして一つの極みではないでしょうか。
なお、トラック改で自走できることの証が運転席とハンドル。ここもフィグ用部品使わずに精細仕様なのでした。

積みこみシーン全景。車運車は魅力的な題材です。
6幅規格で4幅車を搭載しようとするとどうしてもサイズアップの問題が出てきてしまいますが(幅も、高さも)、昨今のレゴトレインシーンは8幅・フルスケールな志向もありますので、そこは問題にならないのかもしれません。
ところで。
ク5000の方は車輪を通常トレイン車輪に改め走行抵抗を下げる方向で改良されたら、先にも触れた今の8幅志向、また「ハイパワー志向」の貨物用機関車と良いマッチングをするのでは無いかと思うのですが……如何なものでしょうか。
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他、きせのん様撮影(ツイート)の画像から紹介いたします。
JAMの拾遺編として、見逃せない別の魅力が伝わってくるでしょう。

コンテナヤード(貨物駅)部分の全景。
皆様の貨車もよく分かります。
左手からSUU氏のコキ100系(灰)+ルビー氏のコキ50000。
きせのん様の車運車 ク5000 積込中。
留置コンテナ群挟んでその隣がきせのん様の新作 コキ100系(青)
その向こうがpgy167氏のコキ100系? さらにその向こうにもう1列。

きせのん様作のトップリフター。そして牛乳用コンテナ。どちらも精細なモデルです。
奥に見える海コンはpgy167氏作品か。海コンも魅力的題材です。

自動車積込中。機材類はきせのん様のもの以外にSUU氏のものも展開。活気ある現場の空気伝わってきましょうか。

積卸装置を上から。貨車への道が繋がってる。レール付きプレートは製品でもキャリアカーに巧く使って居ましたが、こうしてみると自動車輸送との相性は良い部品ですね。気分的にポッチのない場所に車は載せたいですし。

いわゆる「エメット車」のカラバリも驚くべきコレクションです。黄色・青・タン・オリーブ・濃赤・ライム・赤・オレンジ・新茶・濃灰に黒。現在作りうる全色を展開されています。さらっとすごいです。
suu氏のトラックやフォークも見逃せません。

繋がってる走路。
JAMのような大型イベントで毎回申し訳なく思うのは、丁寧で精細な作品をじっくり鑑賞・撮影・そして吟味して記事にする余裕がないことです。
それだけに、きせのん様のツイートを後で見つけたときは「やった!」と思いました。

JAM会場外ですが、きせのん様のコキ100系。
走行は考慮されていないディスプレイモデルとのことですが、コンテナブルーみたての青が綺麗。ラダーフレームの車体も見栄えするものです。
こうして考えてみると、コンテナ車は積載・走行用と、ディスプレイ・空車用は分けて考えるべきなのかもしれません。
(前者はトレインプレート使って、ディテール犠牲でも軽量化・頑強化を目指すべき?)
でも、空車状態も憧れるものですよね。
いつか良い回答が見つかるものと信じたいです。

最後に、この1枚。「伸びゆく 鉄道貨物」「復活する 鉄道貨物」
今回のコンテナヤード・貨物駅セクションの魅力を最大に濃縮した1枚と!