
東京モノレール1000形は現在16編成もあり、羽田線の主力車です。
(2000形は4編成。10000形は2編成)
1989年の登場ゆえ置き換え対象になっているようで10000形が新造されていますが、そのペースは早くはなく、当面1000形の天下は続くのでしょうか?
(開業時の100形の世代は13年で終わりましたから、30年近く使えるとはモノレール車両も長持ちするようになったものです。まぁ1000形に陳腐化の印象は無いですけども)
1000形は長い活躍期間に応じた、塗色バリエーションが豊富なのも特徴。デビウ当時の赤+黒なカラーリングに、後の2000形に合わせた青系の現行標準色。そして100形復刻色に500形復刻色。
そして現在、(当面は残るであろう)1000形に関しては二度目の塗色変更・リニューアルが行われつつあります。
クリーム色ベースに1両ごとにドア色を変えたポップで、「かわいい」を狙ったもの。これまでの歴代東京モノレールのカラーリングが10000形に至るまで「カッコいい」「クール」系を狙ったものでありましたから、これはなかなか画期的?でしょう。

4両編成。ひだか式。2M2Tの編成で、今回のJAMのような勾配控えめのレイアウトなら十分に実用的なものです。
印象的なのは前頭部。
スピードチャンピオンのキャノピーを縦方向に使い、左右はポチスロで処理。まろやかな、柔和な顔を作り出しています。1000形というと鋭角的な印象でしたが、この塗装だと丸っこく見えるのが面白いですね。
側面はドア部分を1/2(?)ぽっちずらしで凹ませる凝り方。PF機器の収まる車両ではなかなか苦しかったようです。でも、ドア凹みがあると細密感が変わってきますよね。

側面より。中間車基準で全長20ポッチですから、「ひだか式規格」としてはほぼ上限値でしょうか? 意外とカーブはシビアです。
この写真ではわかりませんが、電池BOXはかなり重心下げて設置とのこと。揺れが少なくなるのです。
足回りは「アルヴェーグ式」ならではの軽快な感じ。「日本跨座式」だともっと鈍重な感じですから、そこらの作り分けは大事でしょう。
(レゴ的にはどちらも「ひだか式」ですけども)

屋根上にもラインが入っているので、見下ろす機会の多い模型として様になっています。貫通幌部分の色差しも効果的ですね。

スーパーマメキノコ様の1000形標準色との並び。
同じ1000形ですが、解釈がまるで違うのが面白いですね。でも、どちらも1000形らしいのです。鋭角的か、まろやかか……?
余談ですが、自分もいつか1000形作るとしたらぜんぜん違う解釈を行ってしまう自信ありますよ?

ひだか様の大阪モノレールとの並び。どちらもリアル系ですけどもやっぱり解釈や造形の方向性が異なります。

東京モノレールでの3並び。
一番奥の拙作の300形(300-200-100)は1978年廃車ですから、1000形とは11年もブランクあります(笑)。でもまぁ、その辺は気にしないお約束。
間を絆いだ500形(……地味)・600形(額縁顔がインパクト!)辺りも将来課題になってきそうです。未来の乗り物のイメージ強いモノレールも既に歴史になっているのですから。

TN-Factory様の多摩都市モノレールも含めた並び。
作りこみの方向性が三者三様、全然違うのがやっぱり面白い。
通常のトレインよりも寧ろ個性が強烈に顕れる気がします。
今年のJAMは「ひだか式」合わせの6者6様が楽しめた由。共通インフラ前提の競作時代がやってきたのは感慨深いこと。それまでにインフラや車両技術を高めてこられたひだか様にも改めて感謝申し上げます。
楽しい時代、やって来ました。