
自由形の本線用大型ディーゼル機関車。いやディーゼル機関車かどうか不明ですがそういうことにしておきましょう(笑)。機械的特徴は電気式ディーゼル機関車ですから。
レゴのパーツ特性を最大限に活かした、パーツ形状の面白みを引き出した前頭部が特徴です。尋常なら「トレインには使えねぇよ!」と言わんばかりのカーブで大胆なラインを作り出す。そのラインが台車スカート部まで続いてる。見事!
それでもなお、機関車として無理のない造形でもあります。
前頭部からエンジンフードへの形状はディーゼル機関車として合理的な形状。またスカート部分の隙間は却って重量感を与えていましょう。
側面のポッチ出しも機関車らしい重さに繋がっています。

真正面より。
モノアイが鮮烈です。カーブスロープの合わせラインによる造形美。非現実と現実で適度な配分。
車体幅は8.5ポッチくらい? 大きさと迫力の割にはスリム?です。ただ高さはあるので走行環境は選びそうです。

この重連がこの機関車の存在にリアルティを与えています。
連なるのはサンタフェ鉄道(現 バーリントンノーザンサンタフェ鉄道)の実在するディーゼル機関車! カラースキームがそろっていますので、この機関車の働く舞台や環境が自ずと想像できるというものでしょう! 無論、アメリカの大陸横断が似合います。おそらくは貨物用か?
現実の貨物用のディーゼル機関車は無骨な「列車を引っ張る機械」ですが(それはそれで魅力あるものです)、貨物鉄道輸送が大きなビジネスである彼の地のこと、ショウモデル、ショウカー的な派手な機関車が造られたってなんら不思議はない。1950年代には貨物列車引っ張る量産型だって流線型を帯び、鮮やかなカラーリングをまとっていたのですから。
この機関車はその時代の流れをくむものか?
はたまた、本当に未来からやってきたものか?
レトロヒューチャーの面白さと懐の広さを感じさせます。
それゆえ、古今東西のあらゆる貨車や客車を曳かせても絵になることでしょう。

動力系。没になった初期案のようです。Lサイズモータの縦置案。

動力系決定案か。Lサイズモータ横置。電池BOXは単3仕様。がっちりとテクニック接続されているのが分かります。PF-Lサイズx2でかつ単3電池の重量が掛かりますので、かなりの強力機となることでしょう。
スタイルが鮮烈なら、性能もまた強烈。
その大活躍、期待されるところです。
<追記>
http://legoleaks.blog28.fc2.com/blog-entry-8297.html
peterlmorris氏の「 SD44-1 Nuclear Locomotive 」
元になった作品があったのですね。当方の不勉強でしゅん様にもご迷惑おかけしましたら深くお詫びします。
しゅん様の作品はこのアレンジです。但し、動力系は完全に別物です。元の作品はPF-Mx2なので、パワーは段違いでしょう。
また、このサイズ・デザインの作品が日本で実現したことも嬉しいことです。