正直申すと、これまでwedo2.0には特に関心はありませんでした。
PFともNXTなどマインドストーム系とも互換性の無いシステム。
独自の3v電源。
この種の常で限られる入手ルート。更には高価……。手持ちの全車両を新システムに更新するのは余りに非現実的。
そして、トレインファン向けには見出しにくい用途。
NXTが極端な例ですが、ぶっちゃけオーバースペックに過ぎて? 適切な使い道が見つからない。
しかし。五十川様のこの試みは?
wedo.2.0の魅力を全力で叩きつけてくれます。
これまでのレゴ電気系に比べ、電圧が低いのでパワーはない?
しかし、路面電車など
単車〜2連の運用なら十分に凌げそうです。
Mモータは垂直置きすればボギーの電車も動かせそうに見えます。この辺はノウハウ蓄積は有り。
この試みですと
自動停止・発車を行っておりますが、(おそらく)方向転換も可能でしょう。と、いうことは
「ポイントtoポイントでの折り返し運転」が純正部品で可能ということになります。
さて。気になるお値段。
現状ですが、bricklink相場だと基本セット16000円位・コアユニット8000円位。モーターやセンサー類が2200円程度。
(全て原価。この上に国際送料と関税が掛かるので注意!)
PFの受信機が2000円台と思うとかなり高価ではありますが、しかし、導入できない価格ではありません。少なくとも最近のマインドストーム系ほどの非常識な価格ではない。
また、コアユニットは理不尽な張り出しあって6幅になっちゃってますが、この張り出しはバッテリー部分に付くものなので、最悪魔改造で取り除くことも可能か? そうするとPFの電池BOX+受光ユニットよりも小さく収まってることになります。
無論、全列車へのこのシステムを導入は不可能です。
しかし、
現実の鉄道システムに於いても
特定の路線や車両にだけ、先進的な(そして非常に高価な)信号システムや制御システムを導入する事例は少なくありません。
そう考えれば、一部の車両のみ自動運転対応も抵抗はなくなります。
あぁぁ。これに否定的な反応してしまった自分を恥じたいですよ!
最後に。wedo2.0の技術的FQA(日本語)は公式から読めます。今から勉強じゃ!
音もならせる。それも自分で録音したサウンドさえも。あれもできる、これもできる?
https://education.lego.com/ja-jp/learn/elementary/wedo-2/support/faqs ◆◇◆◇◆◇◆◇◆
蛇足。
9vトレインシステム使えば地上側で完結させることもできると気が付きました。
センサーを両端駅(等)に置き、センサー通過すると、9vスピードレギュレーターの黄色いダイヤルをモーターで回す(※)
回転角度は物理的に抑制する必要有るかもしれませんが。wedo2.0はステッピングモータみたいなことまで出来るのかしらん? NXTとかなら出来ますけども。
※:1980年代のミニコンポで流行った「電動ボリューム」みたいなもんです。今思うと最高にバカバカしいギミックでしたねぇ(笑)。
これだと
走行系は9vシステム使えます。9v環境中心の方なら(12vでも可ですね。PFも安定した受信状況ならOK?)全列車・全車両が追加投資など無しで自動制御出来てしまう……かもしれません。
まぁWedoは2.0でなくても旧wedoでも出来ますし、往年のRCXでも出来ちゃうかも。
ちなみにRCXなら9v出力してたので電動ボリュームなんて事せずに電車を直に動かせそうなものですが、RCXの9v出力ポートは実際にためしてみると電流が低いようで鉄道用には無理なのです……。
ともあれ、未来は思ってたよりも、近い?
無論、レゴ公式以外のデバイス使う方向性もあります。ポイントtoポイントの折り返し運転が催事などで魅せているのは、エース君パパ様の作品などで実証済です。
3月の嵐電催事より。右のモボ2000は駅と駅の折り返し運転。
左のモボ2000は駅と、バルーンループ(リバース線)の間の折返し。いずれも車載ユニットを自作されたものです。
この日は自動運転2線と、PF手動2線で大いに盛り上がってた由です。
路面電車などの
都市交通系は自動運転との相性が良いんですね!