特に国鉄では過去のものになって久しい「修学旅行専用電車」が未だ健在なのも近鉄の特徴。
(関係ないけど、「行商指定車」も今や近鉄だけですね)
「あおぞら」は初代の20100系の印象が強烈ですが、それ以降は余剰特急車のお下がりで世代を重ねる。狭幅車18200/18400系も過去の存在、今は12200系格下げの15200系が現役の由。
なお、近鉄沿線は大きな修学旅行需要を抱え込んでる。一般車や特急車も修学旅行団体に使われています。
(自分の時は名古屋→八木で12200系だったかな? でも、前の年は4ドア通勤形だったらしい……公立高校とはいえ酷い話!)

シンプルに特徴を捉えた、12200系(15200系)。
基本造形としては12200系らしく見えるポイントを抑えています。あるのかないのかわからないデザインの貫通扉は微妙な飛び出しで、前面の丸みの表現にもなってる。
標識灯のケースはジャンパプレートのハミ出しで表現。細いライトケースの雰囲気出てます。
そして、爽やかな独自塗色。
白とミディアムブルーの取り合わせは良いものです。

いきなりの4両編成。中間車は1ドアと2ドア作り分け。
また、製造時期更新時期の差異によるパンタ形状の違いも印象的。

そして、増結用2連。20100系の塗色再現した復元塗装車。
こちらの出来も良い感じ。クリームと赤系の色って国鉄特急色を思わせるのですけど、基本造形がしっかり「近鉄」なので、あの編成にしか見えないのです。大好き。


当然。組み合わせでの4連に6連。大迫力ではありましょう。
惜しむらくは、床下機器がダミーでも良いので何かしら欲しいこと。
あと、屋上の冷房機はもうちょっとボリュームがほしいかも。タイルの下にプレート1枚入れるだけで印象変わると思います。

こちらはボツ試作品だそうですが、見逃せない。18400系原型車。
18400系は12200系の狭幅バージョン(橿原線の一部狭隘限界区間対応)。車体幅が20cmも狭いという不思議な車両。2800mm標準に対して2590mmだったか。
それゆえレゴで再現するのは難しい? 物理的に5幅にするのは大変そうなので(笑)、6幅の中で如何にナロー感を出すかという話になりましょうか。
前面窓を大きくすること。そして左右への回りこみを大きく。
屋根肩も削り、屋根そのものも4幅にすることで、狭幅に見せてる。
雰囲気の演出に成功してる作品だと思います。側窓も1プレート下方に大きくしてあげると更に18400系らしい?
……18400系は車体幅の狭さをカバーするために様々な工夫なされたトリッキーな電車であり、窓側の肘掛が設けられないので、窓框の位置を低くすることで肘掛け代わりにするという設計。おかげで12200系より眺望に優れる? 座席幅ちょっとタイトな代わりに。無論、どちらも普通のお客さんにはわからなかった寸法の話ですよ?
仕様としては2013年の、18400系引退時の復刻版。赤い特急表示や細いライトケースはその再現ですね。
自分もガチな原型(スナックコーナー付)造ってみたくなりました。