先方の記事
「EF81 300を作ってみました」 現在、関東で一番ハイペースなのはこの方ではないでしょうか?(ブログもほぼ毎日更新されています!)
交直両用シリーズ? 今度は
EF81の、それも300番台です。
関門連絡用のステンレス車体機で1974年に4両のみ製造。EF10(一部)・EF30(1-22)と引き継がれたステンレスボディ電機の最後となるものでした。全機JR貨物所属ですが、それまでは旅客列車運用に入ることも多かったのです。また、301/302はステンレスの上にローズピンク塗装。これも趣味的には魅力的な存在でしたね。
今も303号機は門司に配属。他の3両も未だ廃車にはなっていないようですが。
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さて。
レゴトレインでの
EF81は長く難しいとされてきた題材です。
前面窓の微妙な寸法も、側面も。カラーリングのローズピンクも。
(色に関しては赤いの青いの濃緑の、そして銀色のと回避方法多々有りますが)
それでも近年の実物人気に伴い、作品も増えてきています(主に、トワ釜)。
300番台は既にきせのん氏作品がありますが、(弊ブログ記事
「きせのん様のEF81 300番台。奇跡がかみ合って。 」)
解釈・造形などが全く異なるのが興味深い。きせのん氏作品が6幅ながらフルスケールで前面窓は細めの解釈ですが、アイン様のはレゴスケールで、前面窓は横組、大きめ解釈となっています。
製作動機は、1x2のグリルブロックの銀色(パールライトグレイ)が或る程度あったから、その有効活用として、というもの。
あの部品は#10022・#10025(サンタフェの客車)にしか含まれていないのは古いトレインファンなら皆知っている話ですが、今は入手も難しくなってしまいました。ステンレス車の編成モノは無理でも、機関車だけに使う!のは有りかもしれません。
前面は横組。プレート5枚分。
やや大きくなってしまいますが、それを巧くディフォルメの方向に持っていくのがポイントとなりましょうか。
凛々しくよりは、萌え方向のアレンジに。
なお、前面窓横組だとセンターピラーの適度な太さを得ることが出来ます。EF80だと無きに等しく細かったピラーも、Ef81だと中途半端な?太さですので。
EF81は微妙な後退角と傾斜がついた形状ではありますが、その辺はバッサリ割愛するのもモデリングとして正解の一つでしょう。
すっきり感・安心感が生まれます。
ただ、テールライトの位置は半ポチ分外寄りにすると(3700の1x2ビームにする)EF81の顔のどこか平たい雰囲気が出せそうに思えます。
或いは、現状の位置のまま、左右に手すりなどの表現を追加して「締める」か? 基本ラインを変えず、細かく修正すると更に化けてきそうですね。
スカートの表現。側面の段差がいい感じ。スロープ系だと案外正確な表現が難しいですから。
全長は
28ポッチ。流石に足回りはB-BのED形に割り切られています。
嬉しいのは電機だと大事な
床面高への配慮が有ること。
電気機関車は客車より20cm位車体裾は高い。レゴで表現するなら1-2プレートほど。
側面ではルーバー上の明かり窓も思い切って割愛。
EF81の鬼門の一つでも有り、この回避方法も「あり」かもしれません。6幅レゴスケールですと未だに正解のない問題(難問)ですから。
(フルスケールや8幅以上だとまた事情は変わってきます)
キャブ周りは横組でなかなか正確。
両端によった交差型パンタグラフも、実にEF81らしいです。レールを止めるピンの再利用も巧く行っていますし。
さて、列車と合わせてみたら……?
同じくアイン様制作の14系700番台サロンエクスプレス東京。
素晴らしい調和。客車と機関車の雰囲気というか作風が揃うと一体感が生まれます。
こうしてみると動輪数や、明かり窓の省略が殆ど気にならなくなります。無理を避けた
素直な組み方が編成となると「プラス」になるってこと、気が付かせてくれましょう。
背景のレゴタウン、そしてリアルな架線柱も大事な要素。
このローアングルは「正義」ですね。
線路際にいるかのような臨場感。微妙に光を映す、シルバーカラーも大正解。
81-300(銀)の牽くシナサロがあったのかどうか不明ですが、国鉄時代になら十分あり得た組み合わせ。人気者同士の組み合わせって理屈抜きで良いものです。