現代の軍隊(自衛隊)での鉄道輸送は飽くまで補助的なものですが、それでも転地訓練の時期には「軍用列車」の画像が多々上がってきます。
鉄道とミリタリーの融合は写真にしても模型にしても魅力的な題材。レゴ界隈のミリタリー系は陸海空とも元気ですから、ミリタリー側からのアプローチもまた楽しみなのですね。

ディーゼル機関車。
DE10ベースの軍用バージョンという趣。日本(旧軍・自衛隊ともに)でも外国(米ソ中など)でも軍が本線用の機関車を所有することは稀ですが、基地構内の入換用スイッチャーを所有する事例は少なくありません(一例が米軍8000形→国鉄DD12形ディーゼル機関車です)。
その意味で、DE10クラスは使いやすい。
無論、本線でも運用出来てしまうでしょう。
このモデル、ディーゼル機関車の特徴をしっかり抑えられていますね。手すりや燃料タンク、ルーバー、ラジエーターファン。排気筒。
対して、開口部の少ない雰囲気は防弾や防諜を求められる「軍用機関車」らしくもあります。
8幅車体に対して、床面を上げる事でバランス取りしてるのも心地よい。
動力は考慮されていないようですが、サイズ的にPF機器は収まりそうです。

兵士乗せて。
灰と赤のツートンカラーは美しい。ドアの開閉も楽しいギミックです。

キャブインテリア。DE10等と同様の横向き運転台を再現! よく調べられてますね。

フラットカーに積荷を乗せて。
分厚い台枠は如何にも軍用フラットカーな雰囲気。ホイールベース間をビームで補強してるのもそれっぽいです。
ただ、車輪パーツは喰いますがこの長さはボギー車にしないと走行抵抗大きそうです。また、重量に対して車輪が少ないと軸重(1軸辺りに掛かる重量。積荷と自重合わせて60噸の貨車を前提にすると、2軸だと軸重30噸になってしまいますが、4軸だと軸重15噸)が過大になり、リアルティ損ねる問題も。

この情景!
兵器輸送シーンの再現は魅力です。
このスケールと雰囲気なら、より大きな装軌車両……3幅のテクニックキャタピラ履いた戦車なども似合いそうです。足回りと車体のバランスという意味でやはり8幅は一長あるなぁとも思うのでした。